北アルプス周回 薬師岳 黒部五郎岳 鷲羽岳 水晶岳 雲ノ平
- GPS
- 30:49
- 距離
- 62.7km
- 登り
- 4,948m
- 下り
- 4,909m
コースタイム
- 山行
- 6:35
- 休憩
- 1:07
- 合計
- 7:42
- 山行
- 8:38
- 休憩
- 1:35
- 合計
- 10:13
- 山行
- 5:26
- 休憩
- 1:02
- 合計
- 6:28
- 山行
- 5:55
- 休憩
- 0:15
- 合計
- 6:10
天候 | 晴れ、曇り、雨の繰り返し |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
概ね良好。雨天時の木道は滑る。 雲ノ平から薬師沢小屋までの下りは滑りやすい岩場。 |
その他周辺情報 | 折立駐車場付近に商業施設無し。 山小屋は全て通常営業。 |
写真
感想
北アルプス周回 薬師岳・黒部五郎岳・鷲羽岳・水晶岳・雲ノ平へ行きました🙂
折立駐車場で前泊。翌朝4時に出発。ヘッデンで暗い森を照らしながらモクモクと進んだ。平坦な道と急な登りを繰り返すと、急に開けた場所に出た。ベンチに座って目の前に広がる山々を見ると、少しづつ元気が出てきた。一旦下って樹林帯を抜けた先は、朝日に照らされた素晴らしい高原の景色が広がっていた。景色に感動して鳥肌が立ったのは久々の経験だった。いつまでも歩いていたいと思う気持ち良さ。自然と笑顔になっていた。
太郎平小屋でテントの受付を済ませてから小休憩。キリンレモンをガブ飲み。目の前に見える雲ノ平や黒部五郎岳を写真に収め、薬師岳方面のテン場に向けて出発。その名に相応しい平らな木道を歩いていると、どこからかクークーという声が聞こえた。辺りを見回すと足元の茂みがガサゴソ。そこから二羽の雷鳥がゆっくりと姿を現した。至近距離でも逃げ出すことなく、むしろ近づいてくる。とても人馴れしいる。雷鳥の鳴き声ってこんなだったっけ?と思いながら写真撮影。別れを告げて進みだすと、次はリスのような、ミーヤキャットのような小動物が木道の脇からヒョコッと顔を出した。驚かせたことを詫びてテン場に向かった。
一番乗りという事もあり、テン場は選び放題だった。眺めの良い場所にテントを設営した。不要な荷物をテントに突っ込み水を補給して薬師岳へ向かった。
テン場からはスグに沢登りが始まる。急登な上に足元に水が流れていたので、滑らないように慎重に登った。岩場を超えると薬師平に到着。そこからは稜線歩きとなった。ガレているので少し歩き難かったが、四方のキレイな景色を眺めながら歩いていると、不思議と疲れは感じなかった。薬師岳山荘のランチタイムを確認すると、山頂まで往復すればちょうど良い時間となる事が分かったので、先ずは山頂へ向かった。ザレてガレている道をひたすら進むと次第に山頂方面にガスが湧いてきた。同時に寒くなってきたのでソフトシェルを羽織った。山頂に到着する頃にはガスに包まれてしまい、残念ながら眺望は無し。記念撮影を済ませて薬師岳山荘に戻った。
少し時間が早かったが、山荘のご厚意でランチを提供してもらえた。カレーとフルーツポンチを注文。とても美味しかった。その後、のんびりテン場まで下山し、ゆっくりと自然に癒やされ1日目が終了した。
Day1: 14.4km up1700m down747m
翌日は3:45に出発。ヘッデンのライトに霧が入り込み視界が悪い。暗くても辺りがガスに包まれている事が分かった。太郎平小屋でストレッチを済ませて黒部五郎岳方面へ進んだ。木道と土道・岩場を繰り返し、緩やかに登り続ける。次第に明るくなり始めるも、ガスが晴れる気配無し。赤木岳を通過する頃には風が強くなり、ガスで服が濡れ始める。寒くなってきたのでシェルを羽織る。そこからは霧の中をひたすら歩き続けた。晴れていればとても良い景色が見れるに違いないが、視界が悪いせいかずっと同じところを歩いている気分になってきた。
中俣乗越を過ぎた辺りからイキナリ急登が始まった。それまで緩いアップダウンを続けていたので心の準備ができていなかった。強風ガスに煽られ、息が上がって思うように足が出なくなった。そんな時、自分の体が凄く冷えている事に気付いた。急いでレインウェア上下を着込み、パンを1つ食べた。少しづつ体が温かくなり、いつものペースで登れるようになった。次回からガスで強風の日は、迷わずレインウェアを着ようと思った。
黒部五郎の肩にザックをデポして山頂へ向かう。景色は望めないが、ココまで来て行かないという選択肢は無かった。案の定、山頂からの眺望はゼロ。記念撮影だけして肩に向かった。途中、雷鳥が5羽お散歩していた。驚かせないように静かに脇を通過した。2日連続で見ることが出来た。
黒部五郎岳のカールを下り、黒部五郎小屋に到着。CCレモンをガブ飲み。トイレを済ませ、三俣方面へ進んだ。小屋裏からは狭い岩場の急登が続く。それを過ぎると稜線歩きが始まる。ガスが無ければ雲ノ平や祖父岳が見えるハズだった。残念。三俣蓮華岳をパスして巻き道へ。巻き道だから楽だろうと高を括っていると急に始まる岩登り。巻き過ぎだよっ!と、心の中で悪態をつく。
雪渓をトラバースすると、そこからは三俣山荘のテン場に向けて最後の下り。重い荷物を降ろせると思えば自然に足も早くなるが、足元が悪く歩き難かった。テントの受付を済ませて設営開始。山荘に1番近い場所が運良く空いていた。パンと水、レインウェアをザックに入れて山荘へ向かう。食堂でカレーライスを食べた。お腹も一杯になったので、鷲羽岳へ登る事にした。少しガスも晴れてきたので、良い景色が見れる事に期待した。
鷲羽岳へ取り付くと、つづら折りの坂になった。少し疲れが出始めてきていたので、バテないように一定のペースで登った。山頂が近づくにつれて、岩がゴツゴツしてきた。頭上の雲は取れなくても、ガスは晴れていたので色んな山を見ることが出来た。山頂からは雲の合間を縫って湯俣方面や鷲羽池を見ることができた。午前中は終始ガスっていたので、景色を見れて本当に良かった。三俣山荘に下山し、テント脇を流れる小川で手や顔を洗って一休み。展望食堂のラストオーダーに合わせて夕飯がてらジビエ丼を注文。サッパリした牛丼という感じ。まあまあ美味しかった。テントに戻って2日目が終了した。
Day2: 20.0km up1771m down1535m
4時過ぎに三俣山荘テント場を出発。まずは黒部川水源地へ向かう。今日もあいにくの霧模様。黒部川源流の分岐を岩苔乗越方面へ。沢の脇を小一時間登る。割物北分岐までは急登だが、つづら折りに整備されていたので歩きやすい。水晶小屋で三ツ矢サイダーをガブ飲みして水晶岳へ。
初めは平坦な稜線歩きだが、西からの強風で体が煽られる。さらにガスでメガネに水滴が付き始め、視界が悪くなっていった。山頂が近づくと急にゴツゴツした岩場となり、手を使って登り下りを繰り返す。ザックをデポすれば良かったと後悔した。山頂標識のある南峰でガスの中記念撮影。山頂は電波が入ったので天気予報などを確認。寒いし濡れるので、あまり長居せず下山。水晶小屋を通過して岩苔乗越まで戻る。次は雲ノ平方面へ向かった。
わずかにアップダウンして祖父岳に到着。相変わらずのガス模様なのでそのまま通過。火山岩の岩場を下って祖父岳分岐に到着。晴れていればここから雲ノ平が見渡せるんだろうな。と想像しながら木道を進む。濡れていてよく滑るので、慎重に歩いた。雲ノ平キャンプ場の分岐を山荘方面へ。10分程歩いて雲ノ平山荘に到着。テントの受付をして食堂で昼食タイム。せっかくなのでここでしか食べられない物を食べようと思い、チキンムアンバライス大盛りとシークワーサーソーダを注文。食堂のラストオーダーは14時だったので、夕飯には早過ぎる。更に、テン場から遠いので設営後に往復したくないなと思ったので、ジュースでも買って行こうと思うも、飲みたい物が無かった。残念。テント場へ向かい場所を探すと、広くて平らな所が空いていた。さっき畳んだばかりのテントを広げて設営。その後はテント内でゆっくりと過ごした。
Day3: 12.2km up889m down866m
最終日、テントの中で雨音を感じて起床。小雨になったタイミングでテント撤収。準備を整え山荘方面へ出発。小一時間滑る木道を慎重に進むと急な下りが始まった。大きな丸いツルツルした岩が連続する道。全身を使いながら下った。結構長いので心が折れかけた。今日一番の山場だ!と、自分に言い聞かせ、気合で下った。薬師沢小屋ではキリンレモンをガブ飲み。小休止して太郎平へ続く木道を進む。最後に少しだけ坂を登ると太郎平小屋に到着。雲ノ平に別れを告げて下山を開始。
この時分から登ってくる登山者が増えだした。流石、山の日といった人数。皆はどこに向かうのだろうなどと考えながら、モクモクと登山口を目指した。こんなに長かったかなぁと思い出した頃、薬師岳登山口に到着。速攻でコーラを買ってガブ飲みした。
Day4: 16.1km up588m down1761m
三泊四日の山旅を無事に終えることが出来て良かった🙂
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