裏銀座ルート+黒部五郎岳・笠ヶ岳
- GPS
- 45:15
- 距離
- 73.7km
- 登り
- 6,628m
- 下り
- 6,759m
コースタイム
- 山行
- 8:11
- 休憩
- 0:38
- 合計
- 8:49
- 山行
- 8:05
- 休憩
- 1:22
- 合計
- 9:27
- 山行
- 7:09
- 休憩
- 1:24
- 合計
- 8:33
- 山行
- 8:14
- 休憩
- 1:12
- 合計
- 9:26
- 山行
- 9:41
- 休憩
- 0:50
- 合計
- 10:31
天候 | 1日目:晴れ、夕方頃から曇り 2日目:晴れ 3日目:晴れ、昼過ぎから一時雷雨 4日目:晴れ、昼過ぎから一時雷雨、夜一時雨 5日目:晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
竹橋22:30発 白馬方面行き 七倉ダム03:50着 七倉山荘 タクシー乗り場05:00→高瀬ダム タクシーは予約しなくても2.3台来てくれた 初めましての方々と相乗りして1人600円 10分少々で到着 新穂高ロープウェイバス停→高山行き 平湯温泉下車 |
コース状況/ 危険箇所等 |
概ね良好! |
その他周辺情報 | 平湯温泉 |
写真
感想
【1日目】
本当は7月中旬に白馬方面3泊4日を考えていたのですが梅雨明けする気配がなく、山行計画もいまいちピンと来ないので計画変更!
7月24日からずっと気になっている笠ヶ岳に行ってみよう、そしてその周辺も歩いてみようと考えたら気持ちいいくらいあっという間に山行計画が出来上がりました。
まいにちアルペン号で七倉ダムam3:50着
タクシーam5:00相乗りし高瀬ダム
割り勘したら1人600円!皆さんありがとう。
急登と言われるブナ立尾根スタート!
確かにずーっと登りでしんどかったけど、よく整備されていて平均的な段差だったこともあり15kg背負っていても思ったより大丈夫でした。(もちろんキツイです)
思ったより早く烏帽子小屋に到着し、烏帽子岳にも行けたのでテント泊を止めて次の野口五郎小屋へ向かうことにしました。
【2日目】
野口五郎小屋から出発の2日目
まずは小屋からすぐ見える野口五郎岳へ。
前日は霧に覆われあまりよく見えなかった景色でしたが、山頂に登ると日の出前の360度の眺望が!
淡い色の空と遠くに近くに見える山々。
癒される〜
この日の目的地は黒部五郎小屋、とやや長めなので日の出を待たずして次の目的地水晶岳へ。
山域が広いというのもあるけどアップダウンの繰り返し。
名も無き峰を何度となく登り、そして下り、そして上の方に見える水晶小屋。
15キロ超の荷物は重いなぁ...
水晶岳へはアタックザックに変え楽々ピストン。
次は鷲羽岳。
しんどい。
偽ピークばかりでまだなの?と弱気になりつつ頂上へ。
そして三俣山荘は見えるけどなかなか辿り着かない滑りやすい道。ジグザグジグザグ。到着後、飲みたかった炭酸飲料を。どれにしようかな、と悩みつつジンジャーエールいただきます!
が、その後700円のジンジャーエールを倒してしまい半分無くなるという惨事...悲しみ
そして、この日の目的地の黒部五郎小屋へ。
巻道を選んだけど、これもなかなか遠かった!
数十メートルの雪渓あり。
最後小屋までの下りは一歩の下りが大きくてしんどかったです。
小屋は携帯電波(docomoだけダメ?)は届かず、ずっと圏外でした。テント場は平坦で砂地で設営しやすかったです。
【3日目】
黒部五郎小屋でテント泊をし、テントは設営したままの状態で日の出前から黒部五郎岳を目指しました。
夜雨が降り天気予報が気になりましたが、docomoは圏外で何も調べることが出来ず若干不安なまま登りました。
星空だったので特に心配しなかったのですが、カール上部が少しずつモヤモヤと。
山頂に着いたらたまに晴れて、少し眺望を楽しむこともできました。また、運良くブロッケン現象を見ることができラッキーでした。
テント場に戻り撤収。
下りてきた道を上り返し、三俣蓮華岳へ。
途中、過去モンベルのツアー(モンベルアウトドアチャレンジ)で2回ガイドしてもらった方に遭遇しました。
声と雰囲気が似ているので思い切って声を掛けたら、大正解!ご本人でした。なんという偶然なのでしょう。こういうこともあるんですね。
気分も上がり、三俣蓮華岳へ到着。
その後双六小屋を目指しつつ、双六岳へ。
正午を回るともくもくも雲が...
双六岳到着時はすっかり霧の中。
でもラッキーなことに途中で雷鳥親子に遭遇し、しばし見学できました。
双六小屋は大きいですね。
テント場も平地の砂地で居心地良かったです。
【4日目】
双六小屋のテント場はdocomo圏外。
でも小屋の前まで行けば1〜2本アンテナが立つので、天気予報など調べました。
この日4日目の予報は午後から雨予報。それも雷雨予報。
槍ヶ岳は今回で5回目なのですが、裏銀座ルートを全て通りたかったので早出をすることにしました。
そして、ついでに殺生ヒュッテで販売しているエプロンを購入したかったのでこちらも行き先に。
午前3時に出発。ヘッドランプで照らされる足元に集中し、日の出前の涼しいこの時間帯になるべく槍ヶ岳へ近づきたいという思いで歩きました。
左俣岳を越え、左俣乗越の標識の先で日の出を迎えました。
槍ヶ岳の肩まではほぼ日陰だったこともあってペースが極端に落ちることなく歩くことができました。
思ったより早く着いたので、槍ヶ岳頂上を踏んでさっさと殺生ヒュッテへ向かおう!と決めヘルメットを被り上り始めると...
大渋滞でした。
学校登山で数十人中学生が登っていました。
礼儀正しくて挨拶も元気いいし、なんだか一生懸命な感じで優しい気持ちになれました。がんばれーって。
そんなこんなで往復に1時間ちょっとかかりました。
この時点で8時ちょっと前だったので、すぐさま殺生ヒュッテへ向かいました。そして、目的のエプロンを無事購入し少し休憩してから槍ヶ岳山荘へ向かいました。
到着して少し休憩していると、荷上げのヘリコプターが!小屋の人達のてきぱきとした動き、ヘリの操縦、無駄がなくてかっこよかったです。写真におさめて、いざ下山!
雲が少しずつ沸いてきていたので急げる所は早足にして双六小屋へ向かいました。
往路は夜で見えなかった景色を楽しむことができました。
双六小屋まであと5分!というところでポツッと。
小屋についたら少し大粒の雨がポツポツポツポツと降り始めたので、テラス席にいた人々は小屋などに避難していました。私も飲み物を購入してテント場へ戻りました。
雨はすぐに止んだけど、また降るかもしれないと思っていたので急いで昼ごはんを食べました。
食べ終わって少しするとザーザー降りの雨!
とりあえず朝が早かったのでお昼寝をしました。
16時頃、外が騒がしくて目が覚め外を見ると雨は止んでいて皆んなぞくぞくと外に出てきました。
15時までの軽食は延長されたようで、注文ができる様子でした。
夜、雷と雨、つまり雷雨がすごく1回ピカッと光った直後にドーン!と地響きの雷が落ちた時はびっくりしました。(翌日笠ヶ岳に行って知ったのですが、笠ヶ岳山荘の裏に落ちたようです)
【5日目】
4泊5日の最終日。
前日に裏銀座ルート "北アルプスの高瀬ダムを起点に、2,600m以上の山々を縦走し西鎌尾根を経て槍ヶ岳へ" の縦走に加えて烏帽子岳と黒部五郎岳の山頂を踏み、計画ではいよいよ残すところ笠ヶ岳のみ。
双六小屋テント場で快適に2泊し、午前1時半起床でしたが睡眠もしっかり取れました。ひとつだけ問題が...
それはテント!軽いアライテントSLドームがゲキオモ!重すぎる!😱雨で濡れ拭いても乾かない+地面の砂や小石がグランドシートとインナーテント下部に大量に付着+夜中なのでパタパタ振ることができない...プラス2キロくらいのイメージ。ザックが重すぎた😢
空には満天の星?️ 雲はありません。
目が慣れるとどれがどの星座かわからないほどです。iPhoneのナイトモードを使って写真を撮りました。
パッキングを終わらせて3時前に出発!
真っ暗な中ヘッドランプで照らされる足元に集中し、よく整備された道を進んで行きました。
鏡平分岐まで、そして弓折岳分岐までは何の問題もなくテンポ良く歩けましたが、大ノマ乗越はサイアクでした。
おそらく晴れ渡った日中であれば問題無いのだと思いますが、私が通過したのは夜明け前。前日の雨で熊笹やハイマツその他の植物は水滴でビッショビショ‼︎ 道幅は1人通れるくらいなので登山道を覆うほど伸びていることもあり、腿下はずぶ濡れになりました。雨具ズボンを履くのが面倒だったのでそのまま歩くと、続く続く😖 下山するだけだからと意地になって歩くと濡れたズボンから足、そして靴の中に雨水が。歩くとズボッズボッと靴中が濡れてしまい気持ち悪い状態。気分はただただ下がり続けてました。
最終日じゃなかったらちゃんとカッパ着てました。
秩父平からは濡れることはなく天国でした。
日が上り快晴なので景色が良く、また時折の風は心地よく、下がり続けていた気分は上がり調子でした。
後ろを振り返りつつ気持ち良い稜線歩きをし、抜戸岳を上り、いよいよ笠ヶ岳を残すのみと思った瞬間に達成感と縦走登山が終わる寂しさとが入り混じりました。
笠新道分岐点で思いザックを置き、アタックザックに変えて笠ヶ岳へ向かいました。いつも遠くに見ていた笠ヶ岳。少しずつ近づいてもその美しさは変わらず。景色も美しく、ここを計画に入れていてよかったなと思いました。
小屋直下は少ししんどかったですが、小屋から頂上はあっという間でした。
播隆上人の播隆堂でご挨拶も忘れずに。
山頂は貸切!
360度のパノラマが広がり、登頂の喜びを噛み締めたくさん写真や動画を撮影しました。贅沢な時間でした。
名残惜しいけど下山を開始。
ここでも何度も何度も後ろを振り返り、笠ヶ岳にお別れ。
笠新道分岐点に置いていた重すぎるザックを背負い、いよいよ笠新道を下山です。
最初から最後までマイナスな言葉ばかり口にしてしまいました😅暑い、しんどい、長い、どこまで続くの、なんで岩ばかり、平坦な道くださーい、狭いよ、あーもういやだ、勘弁して...重すぎるザックを置いていた時にイタズラで岩をたくさん入れられた?なんて勝手に被害妄想してたり(もちろん岩など入っていませんでした)。
一度は笠新道を通ってみたい、と思っていたので仕方ありません。しかしホントなかなかひどい下山の時間でした🤣
笠新道を無事下り、笠新道登山口から新穂高ロープウェイのバス停までの平坦な道も日差しが強くて、ここもなかなかしんどく感じました。水を飲み切ってしまったこともあり。
バス停到後15分後のバスで平湯温泉へ行き、後泊の宿へ無事到着し私の5日間は終わりました。
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録する
超ロングトレイル、しかも誰もが憧れるルートを歩かれたようでお疲れ様でした。
強い意志と身体能力の高さを感じます。
天候にも恵まれたようで良かったですね。
私も長いルートを歩きたくなりました。
素晴らしいログ、ありがとうございます!
こんにちは。初めまして!
笠ヶ岳と黒部五郎岳に行きたくて、公共交通機関とテント場のバランスを考えたところこのルートになりました。裏銀座コースを歩いたのは初めてですが、素晴らしいルートでした!皆が憧れているのがよくわかりました。
天気にも恵まれたおかげで何事もなく歩くことができました。ただ、山頂付近でも気温が高く日差しも強いので9時過ぎには暑くて体力消耗が激しかったです。
今回とてもいいルートだったので、ロングトレイルくせになりそうです。
コメントありがとうございます!
改めてきちんと拝見しましたが、盛り込める要素はすべて詰め込んだ長大で偉大な山行ですね。
テン泊装備を背負っての長時間行動に長期入山、とても真似できそうにありません。
とはいえ、ちゃんとツラいキツいと感じるタイミングもあったようで、同じ人間なんだと安心しました。笑
また、槍ヶ岳を双六からのアタックにしたのは、笠ヶ岳を起点に膨らませた計画だったからなんですね。
私も笠ヶ岳と黒部五郎にはいつか行かなければならないので、いろいろと参考にさせていただきます!
改めて見ていただいてありがとうございます。
テント場と歩行時間で可能な限り行ける山を盛り込みました。
今回5日間と長かったですが、ザックデポして山頂を踏むこともあったので終始キツイわけではなかったです。walkaloneさんのほぼ日帰りプランがすごくて超人だって思っちゃいました!私は前泊しないとできないです😅
槍ヶ岳へのピストン、仰る通り!もともとは笠ヶ岳と黒部五郎岳に行きたい、から計画し始めアクセスと宿泊地と体力の兼ね合いで裏銀座を追加しました。言うと色んな人に驚かれましたが。笑
笠ヶ岳と黒部五郎岳はすごくいい山でした!大好きな山になりました。
ぜひ足を運んでみてくださいね。
コメントありがとうございます。嬉しかったです😊
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する