下ノ廊下〜剣岳北方稜線〜立山〜黒部ダム

2023年09月22日(金) 〜 2023年09月25日(月)

• GPS: 32:13
• 距離: 45.1km
• 登り: 6,657m
• 下り: 6,682m

コースタイム

1日目

• 山行: 6:51
• 休憩: 0:37
• 合計: 7:28

7:49 スタート地点
8:08 8:08 ダム下
8:51 9:08 内蔵助谷出合
10:12 10:13 新越沢二股
10:55 10:59 黒部別山谷
11:53 11:53 白竜峡
12:34 12:37 十字峡
13:25 13:35 半月峡
14:08 14:08 東谷吊橋
14:25 14:25 仙人谷ダム
14:29 14:30 仙人谷駅
14:31 14:32 関西電力人見平宿舎
14:58 14:58 権現峠
15:17 阿曽原温泉小屋

2日目

• 山行: 7:22
• 休憩: 0:36
• 合計: 7:58

6:40 阿曽原温泉小屋
7:03 7:04 権現峠
7:28 7:30 関西電力人見平宿舎
7:31 7:31 仙人谷駅
7:32 7:44 仙人谷ダム
10:54 10:55 雲切新道最高点
11:27 11:28 仙人温泉湯元
11:38 11:39 仙人温泉小屋
13:39 13:41 仙人池ヒュッテ
13:57 14:13 仙人峠
14:38 池の平小屋

3日目

• 山行: 7:01
• 休憩: 2:54
• 合計: 9:55

6:02 池の平小屋
6:26 6:27 剱岳展望台
6:44 6:54 旧鉱山道取付き
6:59 7:07 小窓氷河
7:36 7:42 小窓（乗越）
9:24 9:26 小窓ノ王
9:31 9:32 三ノ窓
9:43 10:09 池ノ谷ガリー
10:23 10:41 池ノ谷乗越
11:01 11:01 長次郎ノ頭
11:06 11:12 長次郎のコル
11:26 11:58 剱岳
12:15 12:16 カニのヨコバイ
12:22 12:25 カニの縦バイ
12:28 12:29 平蔵の頭
12:46 12:53 前劔の門
13:01 13:33 前剱
14:08 14:09 一服剱
14:24 14:43 剣山荘
15:57 剱御前小舎

4日目

• 山行: 5:37
• 休憩: 1:09
• 合計: 6:46

6:09 宿泊地
7:15 7:18 真砂岳
7:54 7:55 富士ノ折立
8:08 8:08 大汝休憩所
8:10 8:11 立山
8:25 8:41 雄山
9:13 9:15 一の越山荘
9:47 10:30 東一ノ越
12:10 12:11 ロッジくろよん
12:43 12:44 黒部湖駅
12:48 12:49 黒部ダム
12:55 ゴール地点

天候

22日　晴れ　23日小雨　24,25日快晴

アクセス

利用交通機関：

バス 自家用車

コース状況／危険箇所等

真砂から内蔵助平を下山予定だったが、草刈りされておらず熊も多いとの事で、立山を通りタンボ沢から黒部湖に降りる。
北方稜線はがれ場の落石が問題。
ルートはテーピングがあるので迷わないが、小窓の王直下は緊張する。

写真

9/22 8:32

内蔵助谷手前。

9/22 10:01

内蔵助谷を通過。
対岸からの滝も昨日の雨ためか水量が多い。

9/22 10:01

まだ、高度間はない。

9/22 10:08

新越沢手前。

9/22 10:08

徐々にに高度感が出てくる。

9/22 10:16

オオタテガビンからの沢を横断

9/22 10:16

最初のゴルジュに入る。

9/22 10:16

対岸から新越沢。

9/22 10:18

オオタテビガンからの沢。

9/22 10:25

最初のゴルジュ。
GPSが捕捉できない。

9/22 10:26

足元を見ると怖い。一応ハーネスでビレイもとりなかわら歩行。

9/22 10:31

場所的には、黒部別山南峰辺り。

9/22 10:37

水平道、工事した方に感服です。

9/22 10:38

ゴルジュ帯を先行者が行く。
一日3組の方と。抜きつ抜かれつでした。

9/22 10:45

激流が続く。

9/22 10:45

両岸の岸壁も切り立つ。

9/22 10:45

崩壊した部分は、高巻き階段が新設され、整備されている。
整備の苦労はさぞかしだろう。

9/22 10:48

岸壁の水平道か続き、危ない箇所はセルフビレイを取るが緊張が続く。

9/22 10:48

階段トップはかなりの高度感が有る。

9/22 10:55

黒部別山谷を横断。

9/22 10:55

別山谷から下流を望む。

9/22 11:00

別山谷から上流。

9/22 11:00

別山谷から下流。
ゴルジュ帯に。

9/22 11:09

かなり急流に。

9/22 11:12

ここで、休養します。

9/22 11:12

紅葉には、後で10日ほどかな。
その頃は、結構な人出だろう。

9/22 11:19

激流が続く。

9/22 11:36

そろそろ白竜峡に。

9/22 11:38

9/22 11:40

切れたった断崖の道が続く。

9/22 11:41

川幅が狭まり、激流に。
白竜峡の入口。

9/22 11:43

木道で整備されてるが、こういった場所、緊張感は高まる。

9/22 11:45

いよいよ白竜峡の核心部に。
腰をかがめて通過。

9/22 12:06

白竜峡を過ぎ、流れは緩やかに。

9/22 12:25

この木道も良くできている。
整備された方。有難うございます。

9/22 12:35

十字峡吊橋。

9/22 12:35

剣沢上流。

9/22 12:35

十字峡、合流点。

9/22 12:42

切り立った岸壁は、まだまだ続く。

9/22 13:03

再び緩やかに。

9/22 13:15

水平道は続く。

9/22 13:20

見えてきました。黒部第四地下発電所。

9/22 13:27

とはいえ。半端じゃない

9/22 13:42

この高度、凄い場所に水平道は有る。

9/22 13:43

天然シャワーを浴びて通過。

9/22 13:45

シャワーを浴び通過する。

9/22 13:45

近づく発電所。土木屋には気になる。

9/22 14:07

S字峡を抜けて、仙人谷手前の吊橋で、対岸に渡。

9/22 14:16

関電専用道路に出る。

9/22 14:20

雲切谷かな。

9/22 14:25

仙人ダム

9/22 14:25

9/22 14:26

作業用通路に入る、

9/22 14:27

高温トンネル。

9/22 14:29

仙人ダムの地下鉄道軌道を横断。

9/23 6:32

阿曽原温泉小屋を出発。

9/23 7:27

昨日の作業通路を戻る。

9/23 7:50

仙人谷沿いをしばらく登り、新道に入る。

9/23 11:25

仙人湯源泉。

9/23 11:30

仙人谷を横断。

9/23 11:51

小雨が降る中、仙人谷をつめる。

9/23 13:40

晴れてなく残念。仙人池。

9/23 13:56

洒落た池の平小屋の標識。

9/23 14:06

瞬間霧が取れて、剣岳が見える。

9/23 14:32

カライトソウ。

9/24 5:55

翌日、快晴で迎える池の平小屋からの、裏剣岳。見えるのは、八ツ峰と小窓ノ王。

9/24 5:56

9/24 5:58

針ノ木岳、奥は大天井。

9/24 5:59

洒落た小屋銘板。

9/24 5:59

9/24 6:15

色づき始めた、小窓雪渓への道

9/24 6:25

小窓雪渓手前、

9/24 6:34

小窓雪渓上部。

9/24 6:41

小窓雪渓下部。

9/24 6:41

雪渓ではなく、氷河らしい。

9/24 6:54

ここで、アイゼンを装着。

9/24 6:57

9/24 6:57

大きく口開く。

9/24 7:02

9/24 7:02

表面は流水が流れるが、かなり固く、アイゼンは必須。

9/24 7:06

クラックに行手を遮られ、右岸に迂回する。

9/24 7:11

ムーランも有る。。

9/24 7:16

遠巻きに通過。

9/24 7:16

快適な氷河の登り。

9/24 7:16

下部を見ると、結構な高度感がある。

9/24 7:17

9/24 7:45

小窓雪渓から右岸側に上がり、アイゼンを脱ぐ。

9/24 7:46

がれ場を詰める。

9/24 7:55

北方稜線に出る。

9/24 7:55

鹿島槍ヶ岳。

9/24 8:33

鹿島槍ヶ岳、五龍岳。

9/24 8:42

池の平山。

9/24 8:48

小窓ノ王

9/24 8:48

9/24 9:04

北方稜線。毛勝岳。

9/24 9:04

小窓ノ王基部から。

9/24 9:14

小窓ノ王乗越の手前から、北方稜線。毛勝岳。

9/24 9:15

小窓ノ王。

9/24 9:17

小窓ノ王基部から、池ノ谷ガリーとチンネ、剣岳。

9/24 9:34

三ノ窓コルから振り返る。小窓ノ王基部から下り道。ここは、落石要注意。

9/24 9:57

池ノ谷ガリーの詰め途中から小窓ノ王。
ここのがれ場も落石要注意箇所。

9/24 10:26

池ノ谷谷乗越から、北方稜線。

9/24 10:26

池ノ谷乗越から、鹿島槍ヶ岳。
下部は、長次郎谷。

9/24 10:26

池ノ谷の頭の岩場
。

9/24 10:35

剣岳へ、岩場が続く。

9/24 10:35

毛勝岳に続く、北方稜線。

9/24 10:36

後立の山々。

9/24 10:36

歩いてきた、小窓からよ稜線。

9/24 11:19

最後の登り。

9/24 11:32

頂上到着。

9/24 11:32

9/24 11:45

剣沢、立山。

9/24 11:45

長次郎谷と平蔵谷。

9/24 11:45

八ツ峰。

9/24 11:45

八ツ峰と後立。

9/24 11:46

毛勝北方稜線。

9/24 11:52

最近は、頂上でドローンをよくみる

9/24 11:54

八ツ峰、そして後立。

9/24 11:54

富士山まで見渡せる。

9/24 11:58

頂上から、剣沢。

9/24 11:59

剣から下山。

9/24 12:00

9/24 12:13

カニの横ばい。

9/24 12:36

大日岳。

9/24 12:39

シロツメクサ。

9/24 13:01

前剣から。
剣岳。

9/24 13:01

八ツ峰。

9/24 13:01

剣沢。

9/24 14:09

一服剣から。

9/24 15:32

剣御前巻き道からの剣岳。

9/24 15:32

白馬、五龍岳。

9/24 15:32

小屋までが遠い。

9/24 17:31

9/24 17:37

剣御前小屋前からの日没。

9/24 17:38

雲海が綺麗でした。

9/24 17:38

9/25 5:54

平日でも、団体さんが入り満室だった小屋。

9/25 5:55

少しだけ、モルゲンロートに染まる剣岳。

9/25 5:58

9/25 5:58

室堂。

9/25 7:14

内蔵助カール

9/25 7:14

9/25 7:17

室堂平。

9/25 7:17

大日岳

9/25 7:58

立山大汝山へ。

9/25 7:58

黒部ダムと針ノ木岳。

9/25 8:12

立山雄山へ向かう

9/25 8:32

真砂岳付近から、剣岳。

9/25 8:32

9/25 8:33

室堂平、大日岳。

9/25 8:35

雄山頂上の祠。

9/25 8:44

薬師岳、黒部五郎岳

9/25 9:18

笠ヶ岳、槍ヶ岳。

9/25 10:23

たんぽ平に、下りる。

9/25 10:39

この時期にミヤマダイコンソウ。

9/25 12:35

カンパ谷箸、

9/25 12:37

ダムに到着。

撮影機器：

OLYMPUS STYLUS TG-4 Tough オリンパス

AQUOS sense7 SIMフリー シャープ

装備

個人装備

長袖シャツ タイツ ズボン 靴下 グローブ 防寒着 雨具 ゲイター 日よけ帽子 着替え 靴 予備靴ひも ザック ザックカバー 行動食 非常食 飲料 ハイドレーション ライター 地図（地形図） コンパス 笛 計画書 ヘッドランプ 予備電池 GPS 筆記用具 ファーストエイドキット 針金 常備薬 日焼け止め ロールペーパー 保険証 携帯 時計 サングラス タオル ストック ナイフ カメラ ポール シェラフ

感想

ganbaruken

9/22
昨年から、今年は下の廊下に行くと高校のOB方が言ってたが、皆さん歳には勝てない様で、断念。2周間程前に池ノ平小屋も1名の空きがあり、下の廊下から、阿曽原温泉、池ノ平、剣北方稜線とつないだ。もっとも、当初は小窓雪渓の状態が悪いと思い、一旦剣沢に降りてから剣岳になる事も予想したが、一応アイゼンは準備する。
黒部ダム関連施設は、土木を生業とする者にとっては、一度は訪れたい場所だ。なかでも黒部ダムからから阿曽原温泉、欅平までの日電歩道、水平歩道は、関電トンネル開通まで、ダム建設調査のための重要な道で、戦前に作られたそうだ。そして、この道の維持管理は黒部ダム建設の条件出そうだ。わずか1ヶ月間程の僅かな登山者のために、多額の費用がかけられており、訪れる価値はでかい。
核心部は白雲峡、十字峡、S字峡らしいが、切れたった断崖にくり抜いた道、道幅確保のために張り出した木道、そして崩壊した箇所を高巻くために組み立てた丸太階段など、緊迫感溢れる道が続く。
岸壁側には、しっかりと2重に番線が張られており、そこにビレイを取れば墜落のリスクは少ないが、谷川はフリーなので足元はスパッと切り立ったがけで、高度感がはかなりある。
　仙人ダムからは一旦ダム施設の中に入るが、ここが、欅平からの地下鉄道の終着駅出そうだ。トンネルないはえらく暑い。
　施設を出ると関電の寮のまえを通り、高低差100m程度を登って下リ、今宵の宿阿曽原温泉小屋に到着。平日、紅葉前のためか、風呂、宿共に意外と空いている。
9/23
予報は晴れであったが、朝からどんより曇り、途中からは雨となる。仙人ダムまで戻り、ここから雲切新道に別れる。かなりの急坂が続き、仙人湯までがやたら長く感じる。仙人谷の横断箇所は地図を見て、テーピングから外れなければ問題ないが、下ばかり見てると、踏み跡に間違って入る。
たにを詰めて、仙人ヒュッテまでが以外に長い。ただ尾根に出てからは、少し晴れ間も見えたせいか、気分も少し高まる。
　池の平小屋にて、3年前北穂高岳小屋で同宿、上高地まで同行下方に偶然出合う。
9/24
小窓雪渓が歩ける状態と聞き、北方稜線経由で剣岳に向かう。
　雪渓に降りると、流石に氷河と認定されただけの事は有る。7:00を過ぎ、太陽が照りつけ熱くなら出し、表面は流水が流れているが、足元は硬く、トラバースでは、持参した軽アイゼンでは少し心もとない。昨日の小屋の肩のレクチャーどおりに、最初は左岸、その後クラックを避けるように、右岸と思いながらも、クラックに行手を遮られ、下降トラバースして右岸のクラックが狭い部分を越える。
そこからは、とちゃうムーランらしきものを眺めて、左岸を詰めて小窓の源頭部に。がれ場を過ぎて、稜線2出る。ここからは、テーピングどおりに行けばルートは問題ない。ただ、小窓ノ王直下から三ノ窓コルへの下リ、そして池ノ谷ガリーの登りは、落石要注意だ。ガリーは私は、左側の岸壁基部伝いに登り、場所によっては岩場を伝った。どこを通っても、絶対2安全な場所は無く、うえからの落石かわないか良く見て、素早く通過するのが懸命かと思う。このガリーを登りきり、さらに池ノ谷の頭の岩場を登ると剣岳が眼前に現れる。これまで歩いてきた北方稜線、八ツ峰、毛勝、後立、槍ヶ岳、笠ヶ岳と一望だ。この日は、遠く富士山まで見渡せる。ここらで、後続の若者に追いつかれ、そして先発した同年代の4人パーティーに追い着き、先行する。阪神タイガースのシャツでゴミ拾いボランティアをしながら登る若者に送れまいと、剣岳ピークまで必死に付いて頂上に到着。
　下山は別山尾根。いつもは渋滞する鎖場も、時間帯のためか、渋滞無く通過。途中、前剣、一服剣で、剣山荘大休止。剣御前小屋は、団体客のためか、月曜日とはいえ満室。　
　9/25
予定では、真砂岳、内蔵助平から黒部ダムの予定立だったが、内蔵助小屋に立ち寄り状況を聞くと、下草刈はしておらず、熊も結構生息してると言われ、予定変更。
立山を越え、東乗越、タンボ平、黒部ダムに下りる、
1．2日目は、雨混じりの天気も、3．4日目は快晴。紅葉には、まだ早かったが、素晴らしい四日間だった。