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Yamareco

記録ID: 65583
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
塩見・赤石・聖

南ア 北岳〜間ノ岳〜塩見岳〜蝙蝠岳〜伝付峠

2008年07月30日(水) 〜 2008年08月02日(土)
 - 拍手
GPS
78:51
距離
49.6km
登り
5,269m
下り
6,281m

コースタイム

[移動]
 クルマ4:45田代第2発電所4:55(バイク移動)→5:20奈良田バス停5:30(バス)→6:20広河原

[歩行]
 7/30 広河原6:45→9:10二俣9:30→12:30八本歯ノコル→13:10北岳分岐13:30→14:10北岳山頂14:30→14:45北岳分岐→15:40北岳山荘(幕営)

 7/31 北岳山荘4:40→5:20中白根5:35→6:45間ノ岳7:05→7:50三峰岳8:10→9:25熊ノ平小屋10:00→11:30小岩峰11:45→13:20北荒川岳→14:50雪投沢(幕営)

 8/1 幕営地5:50→6:40北俣岳分岐6:45→7:10塩見岳7:35→北俣岳分岐8:00→北俣岳8:25→10:10蝙蝠岳10:30→(GPS紛失で30分ロス)12:50徳衛門岳→13:00水場(往復30分)13:30→電力施設15:35→16:50二軒小屋ロッジ(泊)

 8/2 ロッジ7:50→9:50伝付峠〜展望台10:55→12:30東電小屋12:55→14:45田代第2発電所
過去天気図(気象庁) 2008年07月の天気図
アクセス
コース状況/
危険箇所等
今回の縦走は,下山口である田代川第2発電所にクルマを駐車し,バイクで奈良田温泉まで移動。バスに乗り換え,広河原へ。広河原から北岳〜間ノ岳〜仙塩尾根〜塩見岳〜蝙蝠岳〜二軒小屋〜伝付峠〜田代川第2発電所と歩くコースとしました。テント3泊(北岳山荘,雪投沢,二軒小屋)の予定でしたが,二軒小屋ではロッジに泊まり,風呂に入って生ビール+純米吟醸酒を満喫し,大満足の山旅となりました。

○広河原〜八本歯ノコル
・ 二股までは,数多くの登山者が列をなして登りますが,大樺沢を登る登山者はあまり多くはありません。
・ 左俣コースは,落石のおそれがあるので,夏道どおり,左岸を歩いたほうが安全です。
・ 私の場合,テント装備の重荷で八本歯ノコルまで,3時間かかりました。2時間のCTはかなりきついと思います。

○八本歯ノコル〜北岳山荘
・ 八本歯ノコルから北岳分岐までは40分ほどです。ここに荷物を置いて山頂往復は1時間15分ほどでした。
・ 分岐から北岳山荘までは,岩場のトラバースのため,少々歩きづらい木製の足場を歩きます。
・ 北岳山荘は,きれいなトイレが整備された立派な山小屋です。

○北岳山荘〜熊ノ平山荘
・ 北岳山荘から間ノ岳までは,危険なところはありません。
・ 間ノ岳から三峰岳の間はガレていて少し歩きづらいですが,慎重に歩けば問題ありません。
・ 三峰岳山頂は,仙丈ヶ岳や塩見岳の眺めが良いところです。
・ 熊ノ平小屋は木々に囲まれた静かな場所にあり,テラスから望む農鳥岳が素敵です。また,水場もナイスです。時間があれば,是非ここで泊まってみたいと思いました。

○熊ノ平小屋〜雪投沢
・ 熊ノ平小屋から北荒川岳までは,主に樹林帯の中のわりとなだらかなコースです。
・ 北荒川岳キャンプ指定地は,現在閉鎖されています。
・ 雪投沢については,東海フォレストのマップでもキャンプ指定地と表示されており,キャンプは問題ないと思います。
・ 雪投沢のテン場はダケカンバの林の中にあり,風雨を防ぐにはもってこいの環境です。10張り程度は張れると思います。
・ 雪投沢での水の採取は,時期によってはかなり下まで行かないと難しいです。私の場合,採水に時間がかかりました。

○雪投沢〜二軒小屋
・ 北俣岳分岐から塩見岳往復は,北側斜面が崩壊した馬の背状の狭い鞍部を通過しますので,少々緊張します。でも,塩見岳山頂からの展望は素晴らしいです。
・ 北俣岳分岐近くは,緊急時にはテントを張れそうな平坦地があります。
・ 分岐から北俣岳までは,短いですが,もろくて足場の悪い岩場を歩きます。転落したら命がありませんので注意しましょう。
・ 北俣岳から蝙蝠岳への下りは,素晴らしい眺めを楽しめます。ただし,蝙蝠岳への登りでは,ハイマツの藪が少々邪魔です。
・ 蝙蝠岳山頂からの展望はすばらしいです。塩見岳や悪沢岳など南ア南部の山々に囲まれた別世界という感じです。皆さんも是非目指してみてください。
・ 蝙蝠岳山頂付近に2張り程度テントが張れる場所があります。
・ 蝙蝠岳から徳右衛門岳にかけては,倒木が多く,時間がかかります。
・ 徳右衛門岳南側の水場は分かりづらいですが,とても冷たくておいしい水です。徳右衛門沢の源頭部まで急な樹林帯の中を80メートルほど降ります(写真参照)。両手が使えるよう,サブザックを背負って水場まで降りましょう。このときは,ルートに迷って往復30分かかりましたが,迷わなければ往復15分程度です。
・ 二軒小屋トンネルは私の行った時は通行止めでした。トンネル手前を千枚岳方面に迂回して発電所のところで沢を渡ってロッジに行きます。
・ 二軒小屋ロッジは,予約制ですが,環境配慮型シャンプーや石けんの置いてあるきれいなお風呂があります。食事もおいしく,生ビールや吟醸酒も頼めます。熊ノ平小屋で「二軒小屋に下山するのでできれば宿泊したい」と言ったところ,小屋番さんが,無線で予約してくれました。

○二軒小屋〜伝付峠〜田代第2発電所
・ 二軒小屋から伝付峠への道は,東電の巡視路となっていて,とても歩きやすいです。
・ 伝付峠は見晴らしが良くありませんが,すぐ近くの展望台からは,千枚岳や赤石岳が素晴らしい眺めです。
・ 伝付峠の先に水場があります。テントを張れるような場所もあります。
・ 伝付峠から田代第2発電所までのコースは,いくつもの滝があり,素晴らしい景観です。秋の紅葉の頃に是非歩いてみたいと思いました。
6:30広河原にて。快晴の北岳を仰ぐ。
6:30広河原にて。快晴の北岳を仰ぐ。
登山計画書を広河原ロッジに提出していざ出発
登山計画書を広河原ロッジに提出していざ出発
大樺沢沿いに二俣を目指す。広葉樹林帯のため,高感度GPSも衛星をロストし,ログの記録が出来なかった。
大樺沢沿いに二俣を目指す。広葉樹林帯のため,高感度GPSも衛星をロストし,ログの記録が出来なかった。
雪渓を抱く大樺沢
雪渓を抱く大樺沢
二俣に到着。ここで大休止。当初,肩の小屋経由で登る予定だったが,左俣コースを降りてきた登山者が,「アイゼンは不要。雪渓のトラバースは危険のない2カ所のみ。」と教えてくれたので,八本歯ノコル経由で行くことに変更した。
二俣に到着。ここで大休止。当初,肩の小屋経由で登る予定だったが,左俣コースを降りてきた登山者が,「アイゼンは不要。雪渓のトラバースは危険のない2カ所のみ。」と教えてくれたので,八本歯ノコル経由で行くことに変更した。
あえぎながら登る登山者。上部に行くほど急な傾斜となり,私も休み休み登っていった。
あえぎながら登る登山者。上部に行くほど急な傾斜となり,私も休み休み登っていった。
ミヤマハナシノブ
ミヤマハナシノブ
タカネグンナイフウロ
タカネグンナイフウロ
雪渓の最上部
最上部から雪渓を見下ろす
最上部から雪渓を見下ろす
霧にまかれるバットレス
霧にまかれるバットレス
木のハシゴが出てきた
木のハシゴが出てきた
いくつものハシゴを登る。重荷の時はつらいです。
いくつものハシゴを登る。重荷の時はつらいです。
ようやく八本歯ノコルに到着。地図のコースタイムは2時間ですが,休憩を入れて3時間かかってしまいました。
ようやく八本歯ノコルに到着。地図のコースタイムは2時間ですが,休憩を入れて3時間かかってしまいました。
ハシゴを修繕している
ハシゴを修繕している
ハシゴの上から八本歯ノ頭を望む
ハシゴの上から八本歯ノ頭を望む
北岳山荘へのトラバースコースとの分岐。ここにザックを置いて,北岳山頂を往復しました。
北岳山荘へのトラバースコースとの分岐。ここにザックを置いて,北岳山頂を往復しました。
シナノキンバイ
ハクサンイチゲ
14:10 北岳山頂に到着。
14:10 北岳山頂に到着。
ハハコヨモギ
タカネツメクサ
イワベンケイ
山頂直下の下り
分岐に到着。八本歯方面を望む。
分岐に到着。八本歯方面を望む。
遠くに北岳山荘が見える。
遠くに北岳山荘が見える。
ズームアップ
トラバースルートは足場が悪い
トラバースルートは足場が悪い
残念ながらキタダケソウは見られず
残念ながらキタダケソウは見られず
振り返るとこんな感じ
振り返るとこんな感じ
小屋はまだ遠い
15:40 山荘に到着。さてビール飲もう!
15:40 山荘に到着。さてビール飲もう!
手前がマイテント。同じテントが並びました。写真の左下にもテン場があり,合計で6張りでした。
手前がマイテント。同じテントが並びました。写真の左下にもテン場があり,合計で6張りでした。
北岳の夜明け
右に富士山が見える
右に富士山が見える
太陽が顔を出した
太陽が顔を出した
朝日に照らされる間ノ岳
朝日に照らされる間ノ岳
中白峰岳から望む朝の北岳(右),甲斐駒(中),仙丈ヶ岳(左)
中白峰岳から望む朝の北岳(右),甲斐駒(中),仙丈ヶ岳(左)
富士山が近い
間ノ岳とその右奥に塩見岳
間ノ岳とその右奥に塩見岳
間ノ岳への登りの途中にて
間ノ岳への登りの途中にて
北岳を振り返る
間ノ岳山頂への最後の登り
間ノ岳山頂への最後の登り
間ノ岳山頂(20年ぶりです)
間ノ岳山頂(20年ぶりです)
間ノ岳山頂からは,塩見岳(右端)や荒川三山・赤石岳・聖岳が望めた
間ノ岳山頂からは,塩見岳(右端)や荒川三山・赤石岳・聖岳が望めた
仙塩尾根の先に塩見岳が遠い(右端は三峰岳)
仙塩尾根の先に塩見岳が遠い(右端は三峰岳)
三峰岳山頂に登山者が見える
三峰岳山頂に登山者が見える
間ノ岳から三峰岳に下るルートはガレ場で歩きにくい
間ノ岳から三峰岳に下るルートはガレ場で歩きにくい
三峰岳山頂直下の分岐。正面に仙丈ヶ岳。
三峰岳山頂直下の分岐。正面に仙丈ヶ岳。
間ノ岳から三峰岳への稜線
間ノ岳から三峰岳への稜線
右から北岳,甲斐駒,仙丈ヶ岳
右から北岳,甲斐駒,仙丈ヶ岳
三峰岳山頂の様子
三峰岳山頂の様子
三国平へ続く稜線。奥の森の中にかすかに熊ノ平小屋の屋根が見える。
三国平へ続く稜線。奥の森の中にかすかに熊ノ平小屋の屋根が見える。
遠くに塩見岳が見える
遠くに塩見岳が見える
岩に「←クマ」の文字
岩に「←クマ」の文字
間ノ岳から歩いてきた稜線を振り返る
間ノ岳から歩いてきた稜線を振り返る
8:55 三国平に到着
8:55 三国平に到着
9:25 熊ノ平小屋
小屋の水場。水量豊富でおいしい水です。
小屋の水場。水量豊富でおいしい水です。
デッキからは農鳥岳が目の前に見える。ここで30分ほど休憩。
デッキからは農鳥岳が目の前に見える。ここで30分ほど休憩。
しばらくは,こんな樹林帯の中を歩きます。
しばらくは,こんな樹林帯の中を歩きます。
間ノ岳から農鳥岳へと続く稜線
間ノ岳から農鳥岳へと続く稜線
10:35 安倍荒倉岳1分の標識。山頂は三角点が立っているだけで展望は良くありません。
10:35 安倍荒倉岳1分の標識。山頂は三角点が立っているだけで展望は良くありません。
シラビソの森の中を歩きます
シラビソの森の中を歩きます
小岩峰。熊ノ平小屋から1時間30分ほど。
小岩峰。熊ノ平小屋から1時間30分ほど。
北荒川岳が近づく
北荒川岳が近づく
北荒川岳山頂から塩見岳を望む
北荒川岳山頂から塩見岳を望む
見事なタカネビランジ
見事なタカネビランジ
閉鎖されたテン場の小屋
閉鎖されたテン場の小屋
北荒川岳南側のキャンプ指定地は閉鎖されています
北荒川岳南側のキャンプ指定地は閉鎖されています
登山道は,崩壊の激しい稜線の西側を避けて東側を行く
登山道は,崩壊の激しい稜線の西側を避けて東側を行く
ホシガラスがこちらを見ている
ホシガラスがこちらを見ている
雪投沢キャンプサイト遠望
雪投沢キャンプサイト遠望
ここを左に下ります
ここを左に下ります
雪投沢に下って採水。水量は少なく,かなり下りました。
雪投沢に下って採水。水量は少なく,かなり下りました。
ダケカンバの林の中のキャンプサイト。快適です。
ダケカンバの林の中のキャンプサイト。快適です。
雪投沢のサイトから稜線に向かう途中から,塩見岳・北俣岳分岐への登りを仰ぐ
雪投沢のサイトから稜線に向かう途中から,塩見岳・北俣岳分岐への登りを仰ぐ
北俣岳分岐への登り
北俣岳分岐への登り
塩見岳とバットレス
塩見岳とバットレス
ガレて歩きづらい北俣岳分岐への登り
ガレて歩きづらい北俣岳分岐への登り
北俣岳分岐直下の岩場でくつろぐニホンザルの親子
北俣岳分岐直下の岩場でくつろぐニホンザルの親子
北俣岳への登りから稜線を振り返る
北俣岳への登りから稜線を振り返る
塩見岳との分岐から蝙蝠岳(右奥)を望む
塩見岳との分岐から蝙蝠岳(右奥)を望む
分岐にザックをデポして,塩見岳へ向かう
分岐にザックをデポして,塩見岳へ向かう
北俣岳分岐直下から塩見岳を仰ぐ
北俣岳分岐直下から塩見岳を仰ぐ
塩見岳東峰から西峰を望む。塩見岳登頂は2度目です。
塩見岳東峰から西峰を望む。塩見岳登頂は2度目です。
塩見岳東峰からのパノラマ(西峰,間ノ岳,北俣岳)
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塩見岳東峰からのパノラマ(西峰,間ノ岳,北俣岳)
塩見岳東峰の標識と間ノ岳方面
塩見岳東峰の標識と間ノ岳方面
塩見岳西峰山頂から,東峰とその右に荒川三山
塩見岳西峰山頂から,東峰とその右に荒川三山
荒川三山(赤石岳は山頂部のみがかすかに見える)
荒川三山(赤石岳は山頂部のみがかすかに見える)
蝙蝠岳へ至る稜線
蝙蝠岳へ至る稜線
塩見岳東峰山頂標識と西峰
塩見岳東峰山頂標識と西峰
北俣岳へと続く稜線
北俣岳へと続く稜線
北俣岳と塩見岳との鞍部は馬の背状で北側が落ち込んでいる。注意が必要だ。
北俣岳と塩見岳との鞍部は馬の背状で北側が落ち込んでいる。注意が必要だ。
分岐から北俣岳(2920メートル)までの間は,短いがもろくて足場の悪い岩場を通過する。
分岐から北俣岳(2920メートル)までの間は,短いがもろくて足場の悪い岩場を通過する。
北俣岳を望む
左が北俣岳。右が蝙蝠岳。
左が北俣岳。右が蝙蝠岳。
両側は断崖となっているので,足を踏み外さないように
両側は断崖となっているので,足を踏み外さないように
ここまで来れば,危険はない
ここまで来れば,危険はない
北俣岳から塩見岳を振り返る
北俣岳から塩見岳を振り返る
北俣岳から眺めた蝙蝠岳への稜線
北俣岳から眺めた蝙蝠岳への稜線
蝙蝠岳の端正な姿。左は2845メートル峰。
蝙蝠岳の端正な姿。左は2845メートル峰。
荒川三山が目の前に見える
荒川三山が目の前に見える
堂々とした姿の塩見岳
堂々とした姿の塩見岳
2845メートル峰の下りから塩見岳を振り返る
2845メートル峰の下りから塩見岳を振り返る
蝙蝠岳と荒川三山を眺めながら,のんびりと散歩気分で歩く
蝙蝠岳と荒川三山を眺めながら,のんびりと散歩気分で歩く
蝙蝠岳が近づいてきた
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蝙蝠岳が近づいてきた
登りにはいると,いきなりハイマツのブッシュ
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登りにはいると,いきなりハイマツのブッシュ
一旦開けた稜線に出るものの,またすぐハイマツこぎとなる
一旦開けた稜線に出るものの,またすぐハイマツこぎとなる
船窪状のルートの先にまたハイマツ帯が...
船窪状のルートの先にまたハイマツ帯が...
枝にザックが引っかかって歩きづらい
枝にザックが引っかかって歩きづらい
ハイマツ帯の途中から塩見岳を振り返る
ハイマツ帯の途中から塩見岳を振り返る
左側のピークが蝙蝠岳山頂
左側のピークが蝙蝠岳山頂
塩見岳(左)と間ノ岳から続く白峰南嶺(右)
塩見岳(左)と間ノ岳から続く白峰南嶺(右)
来し方を振り返る
来し方を振り返る
蝙蝠岳山頂。塩見岳・北俣岳分岐から2時間10分ほどで到着­しました。
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蝙蝠岳山頂。塩見岳・北俣岳分岐から2時間10分ほどで到着­しました。
山頂近くにテント2張り程度可能なサイトがあります。
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山頂近くにテント2張り程度可能なサイトがあります。
徳右衛門岳への下り
徳右衛門岳への下り
山頂で大休止。フルーツゼリーがおいしかった!
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山頂で大休止。フルーツゼリーがおいしかった!
蝙蝠岳山頂からの下りから山頂を仰ぐ。
蝙蝠岳山頂からの下りから山頂を仰ぐ。
山頂から15分ほど下ったところで,現在地を確認しようとしたら,ザックの右肩に引っかけていたGPSが無くなっていることに気づきました。山頂まで空身で戻ったところ,幸い,蝙蝠岳山頂の岩場の陰にGPSが落ちているのを見つけ,回収できました。
山頂から15分ほど下ったところで,現在地を確認しようとしたら,ザックの右肩に引っかけていたGPSが無くなっていることに気づきました。山頂まで空身で戻ったところ,幸い,蝙蝠岳山頂の岩場の陰にGPSが落ちているのを見つけ,回収できました。
徳右衛門岳を目指し,樹林帯に入る
徳右衛門岳を目指し,樹林帯に入る
倒木帯が続く
倒木がなければ,歩きやすい道。でも,傾斜が緩く,標高を稼ぐことができない。
倒木がなければ,歩きやすい道。でも,傾斜が緩く,標高を稼ぐことができない。
徳右衛門岳山頂。2721メートルの下降地点から1時間半ほどで到着。
徳右衛門岳山頂。2721メートルの下降地点から1時間半ほどで到着。
水場分岐。ここを左に降りていきます。
水場分岐。ここを左に降りていきます。
水場は非常に分かりづらいです。
水場は非常に分かりづらいです。
かなり急な踏み跡を80メートルほど下ると水場があります。
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かなり急な踏み跡を80メートルほど下ると水場があります。
水量は少ないですが,冷たくておいしい水です。
水量は少ないですが,冷たくておいしい水です。
シラビソの道。水場分岐から先の下りも,傾斜が緩く,時間がかかります。
シラビソの道。水場分岐から先の下りも,傾斜が緩く,時間がかかります。
ダケカンバの林に変わった
ダケカンバの林に変わった
ようやく傾斜が急になった
ようやく傾斜が急になった
中部電力の建物が現れた
中部電力の建物が現れた
建物を過ぎ,下るのかと思うと,3回ほど尾根の登り返しが。
建物を過ぎ,下るのかと思うと,3回ほど尾根の登り返しが。
ようやく林道に到着。雪投沢を出て10時間半かかりました(塩見岳往復+休憩+GPS&水場探し1時間ロス含む)。
ようやく林道に到着。雪投沢を出て10時間半かかりました(塩見岳往復+休憩+GPS&水場探し1時間ロス含む)。
二軒小屋トンネルは通行止め
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二軒小屋トンネルは通行止め
一旦吊り橋で沢を渡るが...
一旦吊り橋で沢を渡るが...
発電所のところで,また沢を渡り返す
発電所のところで,また沢を渡り返す
二軒小屋ロッジへは,この門の脇をすり抜けていきます。
二軒小屋ロッジへは,この門の脇をすり抜けていきます。
今宵の宿,二軒小屋ロッジ。1泊2食13,000円。風呂あり(環境配慮型石けん&シャンプーあり)
今宵の宿,二軒小屋ロッジ。1泊2食13,000円。風呂あり(環境配慮型石けん&シャンプーあり)
夕食です。シカ肉の陶版焼きやイワナ飯。生ビール中ジョッキが600円。安い!
夕食です。シカ肉の陶版焼きやイワナ飯。生ビール中ジョッキが600円。安い!
イワナ飯
ビールだけじゃ足りないので純米吟醸酒「大井川の詩」1,700円。4合飲んじゃいました!
ビールだけじゃ足りないので純米吟醸酒「大井川の詩」1,700円。4合飲んじゃいました!
夕食後のロッジの食堂
夕食後のロッジの食堂
ロッジ前の芝生のテン場
ロッジ前の芝生のテン場
伝付峠(転付峠?)への道
伝付峠(転付峠?)への道
よく整備された道を行く
よく整備された道を行く
でも,電力会社の管理なので,電柱が...
でも,電力会社の管理なので,電柱が...
時間はたっぷりあるので,ここで15分休憩
時間はたっぷりあるので,ここで15分休憩
倒木が道をふさいでいるところが何カ所かありました
倒木が道をふさいでいるところが何カ所かありました
静岡県側の峠?
林道に出ます(右上にトイレが見えます)
林道に出ます(右上にトイレが見えます)
テン場とトイレ
伝付峠の指導標
峠から5分ほどの第一展望台からの千枚岳,赤石岳
峠から5分ほどの第一展望台からの千枚岳,赤石岳
展望台そばの林の中で,ロッジで買ったビールを飲みました
展望台そばの林の中で,ロッジで買ったビールを飲みました
峠から5分ほど下った水場近くのテントサイト
峠から5分ほど下った水場近くのテントサイト
水場の水はそこそこの水量
水場の水はそこそこの水量
峠付近はカラ松の植林地帯
峠付近はカラ松の植林地帯
でも,少し下るとブナやカエデなどの広葉樹林帯になります
でも,少し下るとブナやカエデなどの広葉樹林帯になります
気持ちの良い沢沿いを下ります
気持ちの良い沢沿いを下ります
滝も出てきていい気分
滝も出てきていい気分
東電の発電所管理のため,鉄の橋が架けられています
東電の発電所管理のため,鉄の橋が架けられています
水力発電施設
古い木の桟橋はところどころ壊れている
古い木の桟橋はところどころ壊れている
保利沢の吊り橋。ここで二人の登山者が休憩していました。この日の伝付越えでは,3人の登山者と交差したのみ。静かで趣のある良いコースです。
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保利沢の吊り橋。ここで二人の登山者が休憩していました。この日の伝付越えでは,3人の登山者と交差したのみ。静かで趣のある良いコースです。
東電の管理小屋
ところどころ,ゆがんだ橋も...
ところどころ,ゆがんだ橋も...
崩れ落ちた橋。でも,下に道があります。
崩れ落ちた橋。でも,下に道があります。
ここは,少し歩きづらかった
ここは,少し歩きづらかった
何ともいえない良い雰囲気
何ともいえない良い雰囲気
滝壺の水が青い
ここにも滝が
ここにも,また滝が
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ここにも,また滝が
この橋は渡りにくいです
この橋は渡りにくいです
しばらくすると,防災用の堰堤の工事現場に到着
しばらくすると,防災用の堰堤の工事現場に到着
工事現場から1キロほどでゲートです
工事現場から1キロほどでゲートです
田代川第2発電所の駐車場には,私のクルマだけがぽつんとありました。14:45到着。
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田代川第2発電所の駐車場には,私のクルマだけがぽつんとありました。14:45到着。

感想

・ 2003年9月に塩見岳に登頂し,山頂から南東に続く尾根の途中にある,美しい三角錐の山を見て,初めて「蝙蝠岳」の存在を知りました。
・ 以来,いつかあの尾根を歩いて,蝙蝠岳の頂に立ってみたいと思っていました。
・ そして,この山を登るなら,是非テント縦走でと考え,今回のコースを歩きました。
・ 広河原から間ノ岳までは,人気のコースなので登山者が多かったですが,間ノ岳を過ぎると途端に登山者が少なくなります。
・ 熊ノ平小屋〜雪投沢では単独行が2人。雪投沢〜蝙蝠岳は単独行と2人組(いずれも塩見岳からの往復)。蝙蝠岳〜二軒小屋は誰にも会いませんでした。
・ 蝙蝠岳の頂からの眺望は,想像以上にすばらしかったです。南アルプスの山々に囲まれたまさに「秘境」の趣。山好きなら,是非一度は登ってみてください。200名山や300名山のリストに入っていないのも,渋いですね。
・ それから,伝付峠〜田代川第2発電所までのコースも沢沿いの美しい眺めでいやされます。秋の紅葉の時期はさぞかし見事だと思います。
・ 山行の途中で風呂に入り,おいしい料理を味わえるという点でもおすすめです。
・ これまでのテント縦走の中でも1,2を争う充実した山行となりました。
・ このコース,日数がかかるのが難点ですが,荷物を軽量化して小屋泊まりとすれば,初日に熊ノ平小屋,2日目は二軒小屋ロッジ利用の2泊3日で歩くことができると思います。

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