北アルプス変則裏銀座【七倉-湯俣-竹村新道-鷲羽岳-双六小屋-西鎌尾根-槍ヶ岳-上高地】
- GPS
- 25:31
- 距離
- 72.8km
- 登り
- 5,037m
- 下り
- 4,595m
コースタイム
- 山行
- 3:40
- 休憩
- 3:32
- 合計
- 7:12
- 山行
- 9:53
- 休憩
- 1:22
- 合計
- 11:15
- 山行
- 7:54
- 休憩
- 1:33
- 合計
- 9:27
天候 | 3日間、晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2024年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス 自家用車
上高地からバスで新島々駅、松本電鉄、JR大糸線を乗り継いで穂高駅まで |
コース状況/ 危険箇所等 |
特になし |
予約できる山小屋 |
七倉山荘
|
写真
装備
個人装備 |
MARMOLADA(SCARPA)
|
---|
感想
今シーズンのテント泊の締め山行として、北アルプス裏銀座を2泊3日で歩くロングルートを計画しました。
先日の山行で七倉岳から南下することを断念したため、その続きという意味も込めて、七倉から入山し、湯俣温泉を満喫し、湯俣から竹村新道で稜線に上がり槍ヶ岳まで縦走し、上高地に下山します。途中、百高山の南真砂岳、祖父岳、樅沢岳の3座を踏破します。
前日に安曇野まで移動し、穂高駅近くの駐車場に車を停めて車中泊をし、翌朝に穂高駅から大糸線で信濃大町駅まで移動し裏銀座登山バスで七倉岳登山口に入りました。
七倉岳登山口〜湯俣(湯俣温泉青嵐荘)
91.7%【標準タイム3h50m→実タイム3h31m】
裏銀座登山バスが開通して信濃大町駅からバスでアプローチできるようになり、格段にアクセスが向上しました。
七倉岳登山口から高瀬ダムまでは舗装路、高瀬ダムから林道終点までは砂利道、林道終点から湯俣までは山道という3種の登山道でした。
テント場から遡上して、噴湯丘を見に行こうとしましたが渡渉できずに湯気だけ見て戻りました。
河原の木陰で本を読んだり、お風呂にも入ったりしながら、ゆったりした時間を過ごしました。
湯俣〜竹村新道分岐
63.0%【標準タイム7h20m→実タイム4h37m】
湯俣岳までは急登が続き、湯俣岳からはいったん下って、低木の茂る稜線上の登山道が南真砂岳まで続きます。ルートを見失うことはありませんが、下草が成長しているので、朝露でズボンが濡れました。
南真砂岳からは、岩のピークを右手に巻きながら、最後は真砂岳を左手に巻いて、稜線に到着します。
竹村新道分岐〜ワリモ北分岐
80.0%【標準タイム2h45m→実タイム2h12m(昼食休憩あり)】
小さなピークを越えながら徐々に水晶小屋に近づいていきます。水晶小屋のある赤岳からは下り基調でワリモ北分岐まで行けます。
ワリモ北分岐から祖父岳ピストン
97.1%【標準タイム1h10m→実タイム1h08m】
ワリモ北分岐にザックをデポして、岩苔乗越まで下り登り返すと祖父岳に到着です。火口跡のゴツゴツした山頂が特徴です。
ワリモ北分岐〜三俣山荘
79.2%【標準タイム2h00m→実タイム1h35m】
ワリモ岳、鷲羽岳への登りはそれほどの長さはないですが、疲労もあり、ペースを落としての登攀でした。鷲羽岳からは、赤い屋根の三俣山荘まで一気に下ります。左手山腹には、伊藤新道が見えます。
三俣山荘〜双六小屋
67.3%【標準タイム2h30m→実タイム1h41m】
三俣峠まで登り、稜線に沿って双六岳経由で双六小屋まで向かうルートと、東山腹を巻くルートがありますが、雲が出てきて槍ヶ岳が見えないことと、疲労も大きかったことから、巻き道を選択しました。小さなアップダウンを繰り返しながら、双六岳と樅沢岳の鞍部の双六小屋に向かいます。
双六小屋〜槍ヶ岳山荘
61.9%【標準タイム5h10m→実タイム3h12m】
西鎌尾根は、双六小屋から樅沢岳まで登りきれば、千丈沢乗越まで、標高2,600メートルを前後しながら進んでいきます。急登はなく、鎖場が数か所ある程度で、槍の穂先を見ながらのとても歩きやすいルートです。
千丈沢乗越からは、一転して急こう配の斜面をつづら折りで登っていきます。頭上には、槍の穂先と槍ヶ岳山荘の建物が見えますが、なかなか近づかず、精神的に厳しい個所です。
槍ヶ岳山荘から槍の穂先ピストン
61.7%【標準タイム1h00m→実タイム37m】
槍ヶ岳山荘で休憩をとりながら準備を整え槍の穂先に向かいます。登りルートは一部北斜面を通過するので、すでに凍っている個所を通過しなければいけません。勾配がきつくなり、鉄ハシゴを登れば、槍の穂先に到着です。
ヘルメットは、槍ヶ岳山荘で1回500円でレンタルしました。
槍ヶ岳山荘〜上高地
68.9%【標準タイム7h20m→実タイム5h03m】
槍ヶ岳山荘から槍沢を一気にくだり大曲りを抜けて槍沢ロッヂを過ぎると、登山道は平たんになり歩きやすくなります。
横尾からは涸沢ルート方面の登山者が増え、徳澤からは観光客も混ざり、上高地はごった返しでした。
山行期間中は天気に恵まれ、午後に雲が上がってきたことを除けば快晴続きの3日間でした。風もほとんどなく、この季節においては暖かく、過ごしやすかったと思います。(昨年は同じ三連休に積雪がありました。)
ただ、朝の冷え込みは厳しく、双六小屋(標高2,600メートル)で朝を迎えた時には、テントのフライシートに凍った夜露がこびりついていました。
山行ルートの序盤は人が少なく、とても静かで気持ちよく過ごすことができ、三俣山荘、双六小屋、槍ヶ岳山荘と、徐々に人が多くなり、最後は上高地の観光客の多さに驚きました。
とても大満足で、今シーズンのアルプステント泊を締める、素晴らしい山行になりました。
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