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Yamareco

記録ID: 8100653
全員に公開
積雪期ピークハント/縦走
槍・穂高・乗鞍

20250502-05 槍ヶ岳、北穂高岳、涸沢岳、奥穂高岳(横尾、涸沢よりピストン)

2025年05月02日(金) 〜 2025年05月05日(月)
情報量の目安: S
都道府県 長野県 岐阜県
 - 拍手
体力度
10
2〜3泊以上が適当
GPS
32:36
距離
64.6km
登り
4,881m
下り
4,882m
歩くペース
速い
0.80.9
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

1日目
山行
2:30
休憩
0:06
合計
2:36
距離 10.4km 登り 182m 下り 67m
12:09
2
スタート地点
12:11
8
12:19
33
12:52
12:58
7
13:05
39
13:49
13
14:02
43
14:45
2日目
山行
9:25
休憩
1:41
合計
11:06
距離 22.0km 登り 1,990m 下り 1,990m
4:24
1
4:25
41
5:06
24
5:30
5:31
7
5:38
32
6:10
6:19
27
6:46
6:57
32
7:29
7:30
50
8:20
8:23
69
9:32
9:37
4
9:41
69
10:50
11:04
10
11:14
11:53
9
12:02
12:11
20
12:31
12:34
8
12:42
12:43
16
13:11
20
13:31
14
13:45
13:48
37
14:25
14:26
6
14:32
14:33
11
14:44
46
15:30
0
15:30
3日目
山行
6:25
休憩
1:11
合計
7:36
距離 9.3km 登り 1,552m 下り 879m
7:58
19
8:17
8:26
35
9:01
9:02
33
9:35
9:36
56
10:32
28
11:00
11:38
1
11:39
11:47
9
11:56
6
12:02
142
14:24
4
14:28
14:29
6
14:35
14:43
4
14:47
14:52
38
15:30
4
15:34
4日目
山行
8:52
休憩
2:24
合計
11:16
距離 22.9km 登り 1,158m 下り 1,946m
4:41
6
4:47
4:55
59
6:53
7:04
27
7:31
7:37
13
7:50
7:55
38
8:33
8:37
47
9:24
9:32
30
10:14
5
10:19
10:21
7
10:28
10:33
1
10:34
11:29
4
11:33
11:52
16
12:08
14
12:22
36
12:58
16
13:14
13:31
39
14:10
12
14:22
5
14:27
36
15:03
4
15:07
15:10
34
15:44
15:45
6
15:51
6
15:57
ゴール地点
過去天気図(気象庁) 2025年05月の天気図
アクセス
上高地バスターミナル
2025年05月02日 12:03撮影 by  KYV41, KYOCERA
5/2 12:03
上高地バスターミナル
河童橋
2025年05月02日 12:11撮影 by  KYV41, KYOCERA
5/2 12:11
河童橋
2025年05月02日 14:19撮影 by  KYV41, KYOCERA
5/2 14:19
横尾山荘
2025年05月02日 14:58撮影 by  KYV41, KYOCERA
5/2 14:58
横尾山荘
野営場にて幕営。この日は夕方まで雨だった
2025年05月02日 18:53撮影 by  KYV41, KYOCERA
5/2 18:53
野営場にて幕営。この日は夕方まで雨だった
翌日は晴れ
2025年05月02日 18:53撮影 by  KYV41, KYOCERA
5/2 18:53
翌日は晴れ
槍沢を登っていく
2025年05月03日 06:14撮影 by  KYV41, KYOCERA
5/3 6:14
槍沢を登っていく
ババ平キャンプ場
2025年05月03日 06:59撮影 by  KYV41, KYOCERA
5/3 6:59
ババ平キャンプ場
ここにもテント
2025年05月03日 06:59撮影 by  KYV41, KYOCERA
1
5/3 6:59
ここにもテント
槍沢をどんどん詰めていく
2025年05月03日 07:36撮影 by  KYV41, KYOCERA
5/3 7:36
槍沢をどんどん詰めていく
槍の穂先が見えた
2025年05月03日 09:15撮影 by  KYV41, KYOCERA
5/3 9:15
槍の穂先が見えた
山頂を見上げる
2025年05月03日 10:58撮影 by  KYV41, KYOCERA
5/3 10:58
山頂を見上げる
山頂
2025年05月03日 11:32撮影 by  KYV41, KYOCERA
1
5/3 11:32
山頂
槍ヶ岳山荘が見える
2025年05月03日 11:32撮影 by  KYV41, KYOCERA
5/3 11:32
槍ヶ岳山荘が見える
山頂直下のはしご。強風に吹き付けられた、ここがいちばん怖かった
2025年05月03日 11:38撮影 by  KYV41, KYOCERA
1
5/3 11:38
山頂直下のはしご。強風に吹き付けられた、ここがいちばん怖かった
下りてきた
2025年05月03日 12:01撮影 by  KYV41, KYOCERA
5/3 12:01
下りてきた
南岳への標識。グルっと回ってくる計画だったが、時間などの関係で断念
2025年05月03日 12:01撮影 by  KYV41, KYOCERA
5/3 12:01
南岳への標識。グルっと回ってくる計画だったが、時間などの関係で断念
復路、殺生ヒュッテ
2025年05月03日 12:31撮影 by  KYV41, KYOCERA
5/3 12:31
復路、殺生ヒュッテ
2025年05月03日 13:23撮影 by  KYV41, KYOCERA
5/3 13:23
槍沢ロッヂ
2025年05月03日 13:46撮影 by  KYV41, KYOCERA
5/3 13:46
槍沢ロッヂ
二ノ俣
2025年05月03日 14:25撮影 by  KYV41, KYOCERA
5/3 14:25
二ノ俣
2025年05月03日 14:26撮影 by  KYV41, KYOCERA
5/3 14:26
横尾まで戻ってきた。酒を忘れたので、売店でカップ酒を購入。ありがたい
2025年05月03日 16:42撮影 by  KYV41, KYOCERA
5/3 16:42
横尾まで戻ってきた。酒を忘れたので、売店でカップ酒を購入。ありがたい
翌日、涸沢ヒュッテ野営場に移動
2025年05月04日 11:27撮影 by  KYV41, KYOCERA
1
5/4 11:27
翌日、涸沢ヒュッテ野営場に移動
まだ時間があったので、北穂高岳を登る
2025年05月04日 13:01撮影 by  KYV41, KYOCERA
5/4 13:01
まだ時間があったので、北穂高岳を登る
山頂直下
2025年05月04日 14:29撮影 by  KYV41, KYOCERA
5/4 14:29
山頂直下
山頂方面
2025年05月04日 14:29撮影 by  KYV41, KYOCERA
5/4 14:29
山頂方面
来し方を見下ろす
2025年05月04日 14:29撮影 by  KYV41, KYOCERA
5/4 14:29
来し方を見下ろす
山頂より。北穂高小屋が埋まっている
2025年05月04日 14:33撮影 by  KYV41, KYOCERA
5/4 14:33
山頂より。北穂高小屋が埋まっている
山頂標識。少し待ったがガスは晴れず
2025年05月04日 14:34撮影 by  KYV41, KYOCERA
5/4 14:34
山頂標識。少し待ったがガスは晴れず
奥穂高岳方面
2025年05月04日 14:35撮影 by  KYV41, KYOCERA
5/4 14:35
奥穂高岳方面
ときおり晴天が覗く
2025年05月04日 14:59撮影 by  KYV41, KYOCERA
5/4 14:59
ときおり晴天が覗く
戻ってきた
2025年05月04日 15:33撮影 by  KYV41, KYOCERA
5/4 15:33
戻ってきた
今日は2本。熱燗にしてもらえる
2025年05月04日 16:28撮影 by  KYV41, KYOCERA
5/4 16:28
今日は2本。熱燗にしてもらえる
翌日、涸沢岳と奥穂高岳へ。夜明け
2025年05月05日 05:11撮影 by  KYV41, KYOCERA
5/5 5:11
翌日、涸沢岳と奥穂高岳へ。夜明け
クラストして固めの雪面を登っていく
2025年05月05日 05:12撮影 by  KYV41, KYOCERA
5/5 5:12
クラストして固めの雪面を登っていく
2025年05月05日 06:54撮影 by  KYV41, KYOCERA
5/5 6:54
山頂直下。奥穂高岳
2025年05月05日 06:54撮影 by  KYV41, KYOCERA
5/5 6:54
山頂直下。奥穂高岳
まず涸沢岳に登る
2025年05月05日 06:54撮影 by  KYV41, KYOCERA
5/5 6:54
まず涸沢岳に登る
涸沢岳山頂より。槍ヶ岳方面
2025年05月05日 07:31撮影 by  KYV41, KYOCERA
5/5 7:31
涸沢岳山頂より。槍ヶ岳方面
奥穂高岳方面
2025年05月05日 07:32撮影 by  KYV41, KYOCERA
5/5 7:32
奥穂高岳方面
山頂標識
2025年05月05日 07:34撮影 by  KYV41, KYOCERA
5/5 7:34
山頂標識
いきなり奥穂高岳山頂
2025年05月05日 08:32撮影 by  KYV41, KYOCERA
5/5 8:32
いきなり奥穂高岳山頂
2025年05月05日 08:32撮影 by  KYV41, KYOCERA
5/5 8:32
ジャンダルムが見える。槍・穂高、憧れの縦走路だが、この時期単独では無理
2025年05月05日 08:32撮影 by  KYV41, KYOCERA
5/5 8:32
ジャンダルムが見える。槍・穂高、憧れの縦走路だが、この時期単独では無理
2025年05月05日 08:35撮影 by  KYV41, KYOCERA
5/5 8:35
槍ヶ岳方面
2025年05月05日 08:35撮影 by  KYV41, KYOCERA
5/5 8:35
槍ヶ岳方面
復路、核心だった急な雪面を下から
2025年05月05日 09:12撮影 by  KYV41, KYOCERA
5/5 9:12
復路、核心だった急な雪面を下から
横尾
2025年05月05日 13:13撮影 by  KYV41, KYOCERA
5/5 13:13
横尾
河童橋
2025年05月05日 15:50撮影 by  KYV41, KYOCERA
5/5 15:50
河童橋
撮影機器:

感想

<日 程>令和7年5月2日(金)〜5日(月)
<山 名>槍ヶ岳、涸沢岳、北・奥穂高岳(横尾、涸沢からピストン)
<目 的>残雪期登山
<コースタイム>
(DAY1)
12:00 上高地BT →14:45 横尾TS(テント泊)
(DAY2)
04:24 横尾TS →06:10 槍沢ロッヂ →06:46 ババ平 →10:50 槍ヶ岳山荘 →11:14 槍ヶ岳 →12:02 槍ヶ岳山荘 →13:31 ババ平 →13:45 槍沢ロッヂ →15:30 横尾TS(テント泊)
(DAY3)
07:58 横尾TS →09:01 本谷橋 →11:00 涸沢TS(テント設営) 11:56 →14:35 北穂高岳 →15:34 涸沢TS(テント泊)
(DAY4)
04:41 涸沢TS →06:53 穂高岳山荘 →07:31 涸沢岳 →07:50 穂高岳山荘 →08:33 穂高岳 →09:24 穂高岳山荘 →10:19 涸沢TS(テント撤収) 11:33 →13:14 横尾 →15:57 上高地バスターミナル

<概 要>
 今回の目的は、GWの連休を利用した、長めのテント泊訓練と、3,000m級の高所での高山病対策のトレーニング。
 テント泊では、初日と二日目は雨、二日目と三日目は強風にも見舞われ、特に二日目の雨は、ツエルトテントということもあり、浸水、結露への対処も必要となったが、問題なく対応することができた。
 高山病対策も上手くいき、北アルプスの高峰四座の山頂に立つことができた。

<報 告>
(DAY1:入山日 天候:雨)
 朝、準備を整え午前6時に福島の自宅を出発、事前の渋滞予測のとおり大きな遅れなく、11時過ぎ、さわんど大橋バス停最寄りの駐車場に到着。マイカー規制のため、上高地までは、アルピコのシャトルバスを利用する。途中、雨が降り出した。
 初日は、ババ平までの予定だったが、出発が遅れたため、横尾泊まりの可能性が高い。テント泊は予約不要なので気が楽だ。レインウェアを濡らすとテント内で冷えるなどして大変なので、ザックカバーをして、傘を差して歩きはじめる。横尾までは、ハイキングレベルのきれいな道。
 小梨平付近で思い出して、山岳会のメンバーに入山連絡をする。テント場付近とはいえ、電波があることに驚いた。
 今回の山行では、横尾山荘と涸沢ヒュッテの野営場にテント泊したが、いずれも電波、無料の水場(飲用可)、トイレがあり、売店の利用も可能で、登山者に便利な環境が整えられていた。また、横尾からは槍ヶ岳、涸沢からは涸沢岳、北・奥穂高岳へそれぞれ往復したが、テント撤収は下山後でよく、アタック装備で山頂に向かうことができるのも、大変、助かった。
 午後3時少し前、ヤマレコらくルートのコースタイムどおりのペースで、横尾山荘に到着する。
 小雨の中、涸沢方面に向かう橋の下にテントを設営。テント指定地は、売店やトイレが立ち並ぶ登山道沿いと、梓川の河原の2か所あるが、河原は自分だけだった。ガイロープの支点には、落ちている大き目の石と小枝を活用したが、二日目の強風で、張り縄が少し弛んだので、もっと大きな石を使うべきだった。
 午後5時、テントイン。30分ぐらいして、雨が止む。
 夕食は、アルファ米のチャーハンとレトルトの豚の角煮。酒はなし。
 午後8時、就寝。耳栓をしていても、ゴウゴウという川音が聞こえてくる。ウトウトして過ごす。水筒を湯たんぽ代わりに使用したが、思ったほど冷え込まなかった。

(DAY2:アタック日(横尾〜槍ヶ岳ピストン) 天候:晴のち曇 夜より雨)
 午前2時40分起床。
 朝食は、チャーハンの残りのおじやに、鮭フレークをトッピング。薬は、高山病対策としてダイアモックス半錠とイチョウ葉エキス三錠、足攣り防止に芍薬甘草湯一包を予防服用。鼻呼吸の改善に、ブリーズライトも使用。
 水分は、OS1で1.5Lと水1Lを用意。計画では、前日にババ平入りして、槍ヶ岳、南岳、天狗原と回り、ババ平泊予定だったが、横尾からだと行動時間が13時間ほどになるため、1時間で250mlの七掛けの量とした。結局、水1Lは飲まずじまいだった。夏場はともかく、この時期の真水はなんとなく喉を通りづらい。
 午前4時半、薄明りのなか、横尾を出発。アタック装備で身軽となり、槍沢を詰めていく。
 高山病対策として、比較的、標高の低いところから、腹式呼吸と、SPO2が低下した際の症状を感じ取り、ペースをコントロールすることを意識して登る。
 槍沢ヒュッテを超えると、樹木がまばらになる。日はすっかり昇り、空があざやかに青い。ババ平付近で樹林帯は尽き、ルートを示す旗に沿ってつけられたトレースを、ひたすら辿っていく。
 午前11時過ぎ、コースタイムどおりのペースで、槍ヶ岳山頂に立った。
 山頂直下の槍ヶ岳山荘に戻ったのは午前12時ごろ、当初計画の2時間遅れとなり、南岳、天狗原の周回をあきらめ、このまま横尾へ下山することにした。周回した場合、下山が午後6時ごろになることに加え、登っている最中に、天狗原に向かうトレースがなかったことも気になった。
 午後3時半、横尾に到着。河原の指定地にも十張以上、昼間の間に登ってきた登山者のテントが増えていた。
 時間があったので珍しく清拭し、水の補給と、今回は飲まない予定だったが、ワンカップ一缶を売店で調達。空き缶入れもあるのが地味にうれしい。
 夕食は、アルファ米(白米)とレトルトのビーフシチュー。残った行動食をつまみに、祝杯を挙げた。
 午後8時就寝。夜半より翌朝にかけて、降雨、強風となる。

(DAY3:移動日(横尾〜涸沢。テント設営後、北穂高岳ピストン) 天候:雨のち曇)
 午前3時半起床。
 この日、計画では、山頂付近で強風予報だったため、横尾〜涸沢の移動日にしていたが、前夜、予報を見ると(電波があるからできることだが)、昼過ぎから風が弱まるようだったので、一日早く、北穂高岳に登ることも考えていた。
 朝食をとり、荷物を整理するなど出発準備をしながら、雨止みを待っていると、午前6時ごろ、予報より少し早く、雨がやんだ。北穂高岳に登ることを決め、ダイアモックス半錠と、足攣り防止に、芍薬甘草湯一包を予防服用。水分は、涸沢ヒュッテまでの分として0.5LをOS1で準備し、山頂までの往復分は、涸沢ヒュッテで補給することにする。外に出ると、かなりの数のテントが既にいなくなっていた。テントを撤収し、午前8時ごろ、横尾を出発。
 涸沢ヒュッテには、ほぼコースタイムどおりの時間を要し、午前10時半ごろに着いた。野営場には、スノーブロックが積まれて雪面が均された「居抜き物件」がいくつもあったので、そのなかから風に当たらなさそうな場所で、スノーブロックも比較的よく残っている物件をチョイスして、テントを設営した。
 今回は、一面、雪だったので、持参した黒のビニール袋に雪を入れ、スノーブロックの後ろに置いてガイロープの支点とした。ビニール袋の強度が不安だったが、破れたりせず、再利用可能な状態で持ち帰ることができたのは、不思議なぐらいだった。雪を入れたビニール袋にガイロープを2周、巻き付け、自在パーツを締めて固定した。テント側には、自在結びを使ってみたが、夜、かなり風が吹いてもほとんど緩まず、翌日、テントを撤収するときまでしっかり縄が張っていたので、自在パーツはあるとちょっと便利だが、なくても全然、問題ないと思った。
 お昼少し前、アタック装備で、北穂高岳に登り始める。トレースに沿って、淡々と雪面を詰めていく。なかなかいいペースで進み、2時間半ほどで、標識の倒れている山頂に到着。山頂直下では、時折、雲間から青空が覗くことがあったので少し待つも、残念ながら雲は晴れず。
 緩んだ雪を滑らせながら猛スピードで下山、1時間ほどで、涸沢ヒュッテに着く。野営場の利用手続きと水の補給を済ませ、カップ酒熱燗二缶を売店で購入すると、午後4時半ごろ、テントに入った。
 夕食は、アルファ米(チャーハン)とレトルトの牛丼。アルコールは、高山病によくないと言われ、夜間の用足しの頻度も増えるので控えていたが、ダイアモックスの飲み方や、水分補給をきちんと管理すれば、かなり問題を抑えられることがわかってきた。
 午後8時就寝。日が落ちるとかなり冷え込んできたので、水筒1.5L分を湯たんぽ代わりに使用したが、それでも明け方には少し寒さを感じるぐらいだった。夜間、少し頭痛、胸やけらしきものを感じたので、ブリーズライトを使用した。

(DAY4:アタック日(涸沢岳、奥穂高岳) 天候:晴)
 午前2時半起床。
 この日は、昨日、北穂高岳に登ることができたので、明日からの天候悪化を見込んで、アタック後、一気に上高地まで下山することにした。
 朝食後、ダイアモックス半錠、芍薬甘草湯一包を服用。
 明るくなり始めた午前4時40分ごろに出発するも、先行者が見当たらず、どこからどう登るか迷ってしまった。とりあえず、ヤマレコのルートどおり、一度、涸沢小屋まで行き、アイゼンの着脱を経て、山頂方面に向かう雪面を登り始める。麓から直登してきた一人が先行し、道先案内人を務めてくれた。
 2時間ほどで、涸沢岳、奥穂高岳の直下にある穂高岳山荘に到着。
はじめ、涸沢岳に向かうが、西側の谷筋から風が強く吹き付けてきて、寒い。たまらずテムレスを着用していると、向かいにある奥穂高岳の切り立った雪壁を、へばりつくように登っていく登山者が見えた。経験上、岩場などは遠くから見たほうが、斜度はきつく、困難に見えることが多いので、不安には思わなかったが、なかなか恐ろしげな景色だ。
 山頂で写真を撮り下りてくると、いよいよ奥穂高岳に挑戦。先ほど見えていた取りつき直後の急な雪面が核心だが、アイゼン、ピッケルを使い、慎重に行動すれば、特に問題はなかった。
 山頂に立ち、ひととおり写真を撮ると、ここからは帰宅モードに入る。
 大急ぎで雪面を下り、2時間ほどで涸沢の野営場に戻ってくる。テントの撤収と昼食を済ませ、午前11時半ごろ、涸沢を後にした。横尾山荘までは、雪が残っている区間なら、緩んだ雪面を滑らせるようにして、どんどん歩くことができる。所要2時間弱となかなかいいペース。
 登山道はここで終わり、ストックとピッケルはカバーをつけてザックに取り付け、ヘルメットも収納して、すぐバスに乗り込めるよう、身支度を整える。そこからは、新緑の上高地の雰囲気を味わいながら、サクサク歩き、午後4時少し前に、上高地バスターミナルにたどり着いた。
 さわんど行きの7番線には、乗車を待つ長い列が、インフォメーションセンターの裏手近くまで、20〜30mぐらい伸びている。ただ、時刻表とは関係なく、どんどんバスを走らせていたようで、待ち時間は15分ほどで、無事、乗車することができた。
 実は、さわんど大橋バス停に到着してからが、この日の核心だった。マイカー規制されている上高地周辺から松本に抜けるには、国道158号が一本道になるため、激しく渋滞していた。駐車場から国道にでるのにも一苦労するほどで、そこから松本ICまで断続的な渋滞、上信越道、北関東道でもしばしば渋滞に捕まり、途中、三度の仮眠を挟みながら、自宅に着いたのは結局、午前2時のことだった。

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この記録に関連する登山ルート

無雪期ピークハント/縦走 槍・穂高・乗鞍 [3日]
槍ヶ岳北鎌尾根/上高地・水俣乗越ルート
利用交通機関: 車・バイク、 電車・バス、 タクシー
技術レベル
5/5
体力レベル
5/5
無雪期ピークハント/縦走 槍・穂高・乗鞍 [2日]
上高地から横尾経由槍ヶ岳ピストン!
利用交通機関: 車・バイク
技術レベル
2/5
体力レベル
4/5
無雪期ピークハント/縦走 槍・穂高・乗鞍 [2日]
技術レベル
3/5
体力レベル
4/5
キャンプ等、その他 槍・穂高・乗鞍 [2日]
上高地から涸沢にテント泊で周辺の紅葉景勝地の散策も
利用交通機関: 電車・バス、 タクシー
技術レベル
2/5
体力レベル
4/5
無雪期ピークハント/縦走 槍・穂高・乗鞍 [2日]
新穂高〜上高地
利用交通機関: 車・バイク、 電車・バス
技術レベル
3/5
体力レベル
5/5
アルパインクライミング 槍・穂高・乗鞍 [2日]
前穂高北尾根
利用交通機関:
技術レベル
5/5
体力レベル
4/5

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