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Yamareco

記録ID: 878062
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
白馬・鹿島槍・五竜

周回!八方尾根〜唐松岳〜祖母谷♨〜清水岳〜白馬岳〜猿倉

2011年10月17日(月) 〜 2011年10月20日(木)
 - 拍手
GPS
80:00
距離
44.3km
登り
3,495m
下り
4,589m

コースタイム

1日目
山行
0:160
休憩
0:00
合計
0:00
12:30
45
13:15
13:15
115
2日目
山行
0:370
休憩
0:90
合計
0:00
8:15
8:50
130
水場分岐
11:00
11:26
62
12:28
12:45
63
1370m地点
13:48
14:00
20
905m高巻き終了点
3日目
山行
0:540
休憩
0:108
合計
0:00
6:07
63
7:10
7:20
63
1105m地点
8:23
8:40
66
2本目の沢
9:46
10:10
78
コル先1685m
11:28
11:50
152
14:22
14:45
78
16:03
16:15
40
16:55
白馬頂上宿舎
4日目
山行
0:350
休憩
0:60
合計
0:00
6:20
31
白馬頂上宿舎
6:51
6:56
21
白馬岳
7:17
7:45
161
頂上宿舎
10:26
10:40
102
林道
12:22
12:35
35
二股
13:10
12:35
八方バス停
橋本 7:43(横浜・八王子)7:54 八王子 8:03(あずさ3号)11:28 白馬 11:40(バス)11:45 八方 11:50(徒歩)12:10 ゴンドラ
あずさ 6800円、ゴンドラ 1400+400(荷物代)、バス代180円
過去天気図(気象庁) 2011年10月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車 バス ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
猿倉からのバスなく、八方バス停までロード…

感想

10/17
天気は下り坂の模様、八方は久々である。紅葉はかなり下まで降りてきている。青木湖辺りが週末ジャストか?ゴンドラを降りると風が強い。観光客は大変そうだ。八方池まで45分、雄大な景色だ。下ノ樺と思われるところで休憩。その先でガス内に突入、暗くなってきて雨が降らないことを祈るのみ。丸山を越え、尾根の南側をトラバース気味に行けば唐松山荘着。小屋では幕場代と水代で700円、オヤジが丁寧に明日からのルートを説明してくれた。今日は寒気が入っており、雪が降るとも言っていた。
10/18
昨晩、雨はさほど降らず、幕場は小屋に近い所がいいと思い、あれほど空いていた幕場なのに、傾斜の部分を選択してしまいあまり快適ではなかった。ガスは薄くなり、晴れ間の出てきた空の下、出パ。鎖がついてはいるもののいらないようなトラバースを進むと、五竜・剣・水晶と名だたる山々が眺められる。特に、大黒ノコルから後ろの雲海、雲海に浮かぶ剣と素晴らしい景色が望まれた。
 唐松Pにつづいている尾根が合流し、ジグを切って下る斜面に出る。眼下前方に平坦な湿地が見え、その湿地に向かってルートは続いている。湿地の木道は凍っており、一度転倒する。そのすぐ先で水場分岐。遅れた紅葉がポツポツ見える。
 水場は往復10分ほど、かなり踏まれた道をたどり本流に出る。本流脇の砂台地はベスト幕地。ほんの少しの登りで鉱山跡で、ここもいい天場だ。ここで何が採掘されていたんだろうか?さらに木止めの階段を登り、少しの下りで尾根が痩せてくる。木の根が結構滑る。祖父谷株の紅葉が絶頂だ。ここまで快晴だったが若干ガスって来る。
 再び急な登りとなり、いったん登ったところで休憩。ここからは大パノラマで、黒部ダムまで見える。15分くらいで餓鬼P刈払の山頂は雲が多くなり、ほとんど展望はなかった。コースタイムの2:20は本当か?ここからの下りは木止めの階段がよく滑った。さらに斜度が急になり、尾根が痩せてくる。さっきのやせた箇所よりもいやらしい感じだ。鉄梯子もいくつか出てきて、ザレのロープ下降を終えると、しばらくで登りに変わる。この辺から再び尾根は広がり、避難小屋に出る。コメツガ樹林内の快適そうな小屋だ。
 小屋から餓鬼の田圃まで20分くらいと読んだが、30分以上かかってしまった。地形図を確認すると、小屋は上側の池脇のようだ。田圃付近が紅葉のピーク。さらに驚いたのは南越峠までの下りは、片斜面で滑って大変ながらも、紅葉の美しさに見とれてしまうほど見事な紅葉だった。南越峠で休憩と思ったが、水場の表示のみで峠の表記がなかったので通過してしまう。
 滑りやすい苔がついて湿った岩の下りを進む。30分ほどで沢の脇に到着。サルの喧嘩している声が聞こえてきた。下りに気を使いすぎて、いい加減膝に来ている。沢沿いの道は草付きのトラバース道。飽きるほど進むと、地図に記載のある高巻き道に出る。これを越えトラバース道に戻ると、足を置いた大岩が谷側にすっぽ抜け、背中から地面に転倒し、じわじわという感じで穴にはまってゆく。ザックと左足でうまく引っかかっているだけで、かなりやばい感じだ。うまく抜け出し、その先で臨時休憩。気を抜いて歩いているとこんな目に合うんだな…
 ジグを切って道が下りはじめると、その先に大堰堤で祖父谷が合流する。その先に橋が見えた。やっと下りきった。橋は祖母谷の分岐尾根をつないで変則的に掛けられている。あとは風呂に入るだけだ。
 天場は露天風呂先のこれでもかという平坦地、内湯は入ることはできなかったが、最高の露天風呂だ。暇さえあれば風呂に入りに行ける。今日は自分一人が幕営、贅沢だ。こんなにたるんでしまって、明日白馬まで登り返せるか不安だ。
10/19
風呂は最高だった。そして星も最高だった。が、筋肉痛がひどくなった。今日は稜線まで上がる。林道を20分ほど行くとスノーシェッドの手前に登山口があり、ガレ沢の踏み跡ともわからぬ跡をたどり、ピンクのテープから尾根へ入る。始めの急登でどうなるのかと不安になるが、次第に緩やかな良く踏まれた道となる。小尾根状に乗る手前から剣方面のピークが素晴らしい。ここからトラバースが始まり、ゴロタ石の道で滑りそうだ。30分ほどで大きな沢を渡る。トラバースは続き地図上の横断注意の1本に着く。渡った直後、木止めの急な階段に変わる。ものすごい登りで、百貫登りと勘違いした。2本目の沢を渡ったところで休憩。紅葉はこの辺り(1200m位)がちょうどよい。休憩したところから2本沢を渡ると百貫登りで、着実に高度を稼いでいる。急登的な部分はすぐに終わり、P1548の小尾根が右手に見えてくる辺りから緩い登りがしばらく続く。百貫の鞍部に乗ると湿っぽい道で、雨後なら確実にぬかるんだ道となりそうだ。クマザサも多くなり日本海の見えるブナの木の下で休憩する。
 この休憩から後の道は予想に反しアップダウンがある。登った分返せという感じ。池も散在してきて雰囲気のいい場所に出るが、小屋はいったいどこに?1825mに水があり、その先ガレの鎖場を越えると小屋が見える。水場は草付き斜面の沢の源頭部だ。涸れる恐れはない感じだ。小屋の下にもいいところがあった。小屋は祖母谷♨のオヤジさんが言っていたとおり、小屋締めされていた。後立山の見える最高のロケーションだ。
 小屋からダラダラ登り、ピョコ下の池から再び本格的な登りとなる。時折、日本海も見える。さらに進むと急に笹原に変わり、突然湿原に飛び出す。後立山から水晶・槍など一望だ。この湿原で休憩。しばらく湿原風、その後、東側がお花畑であろう個所が続く。夏ならどんな感じなんだろうか?カメラを忘れており、いい写真が撮れたかなと後悔する。清水岳手前の登りがつらさを増加させる、最高の眺めの中、牛歩戦術を採用することに…清水岳は平らな砂礫地とチングルマの群落だ。鑓・杓子がとても美しい。こちらから見ることはほとんどない。
 清水岳休憩後、ロープの目印がないとガス時に間違えること請け合いなしの道を進み、小旭の巻き道を思った以上に下る。ハイマツや笹がかぶったところもある。裏旭の登りは疲れ切った体にはつらかった。裏旭岳で休んでいる間に清水谷のスキーコースを偵察する。夕焼けの中、旭岳をトラバース。ここは思った以上に登らされた。白馬山荘の水源から流れ出ている水をとっても良かったが、かなり疲れており宿舎脇の水まで我慢する。テント場は自分ひとり、大きな声を出すとあの窪みの中で声が反響する。夏では考えられない。明日は頂上から栂池を目指すか大雪渓を下るか、どちらにしよう?
10/20
 朝はとても寒くシュラフから出られなかった。結局ド快晴なので、頂上に向かうことにする。最高の眺めで、時間が止まったような静けさだった。
 テントを撤収後、大雪渓を下ることにする。相変わらず急な下りで、6畳間位の容積を持った岩が杓子方面に転がっていた。岩室から左岸をたどり雪渓の手前で休憩する。こんな時期の硬い雪渓を強くステップを刻んで踏みぬいた(昔やってしまった)なんてことも嫌だったので、初雪に備え持ってきていたアイゼンを使う。やせているのと夏の水害でヒビだらけの雪渓にはロープと目印が設定されており、ガスってしまうとこれらの目印がなければわからなくなってしまうだろう。一部では雪渓が大崩壊しており、高さは10mはあっただろうか‼?とちゅう、このロープ回収をしている人たちとすれ違う。白馬尻小屋はとうに壊されていた。
 この後もある意味核心部、バスも走っておらず天気も上々なことから、八方まで歩いてみることにする。北股入の脇を通るようになってからが長かった…
 二股から八方までは思いのほか早く到着、風呂を急いですませば駅までのバスに間に合うことが判明。割引券を観光協会でもらい風呂に向かう。帰りは妥協して特急で帰宅する。なかなかパンチのある山行だった。

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