八ヶ岳 4泊5日テント泊り縦走 編笠山〜蓼科山
yamakichi
その他1人 - GPS
- 104:00
- 距離
- 40.0km
- 登り
- 4,057m
- 下り
- 3,787m
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8日：5：30Camp1−赤岳−横岳−硫黄岳−夏沢峠−14：26オーレン小屋Camp2
9日：5：22Camp2−箕冠山−根石岳−東天狗−西天狗−東天狗−中山−高見石小屋−丸山−高見石小屋−14：11白駒池キャンプ指定地Camp3
10日：5：23Camp3−麦草峠−茶臼山−縞枯山−雨池山−三ッ岳−北横岳−大岳−双子池−17：28キャンプ場Camp4
11日：5：23Camp4−双子山−大河原峠−蓼科山−七合目登山口−12：32ゴンドラ乗り場
| 天候 | 7日：曇り 8日：曇りのち晴れ 9日：晴れ 10日：晴れ 11日：曇りのち晴れ |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2013年07月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
電車 バス タクシー 自家用車
ケーブルカー（ロープウェイ／リフト） 船
|
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今日は先ほどの中学生が泊まるとのことで指示された所にテント設営、トイレは小屋のきれいなトイレを使え、風呂にも入れ良いテント場だった
写真撮り忘れていて夕方に写した
雨池山、ここで休んでいたら今朝麦草ヒュッテであった感じのよい青年が来た。私達の先を行っていると思ったので、聞いてみると雨池経由で縞枯山も往復してきたようだ。
感想
メンバー：山キチのッマ、プチ山キチ
八ヶ岳を縦走したいなーと思って地図を見ていると、欲が出て編笠山から蓼科山へとなった。山小屋を利用するか? テント泊まりで行くか？ 迷ったが北海道の山々がホームグランドの自分達にはテント泊まりでしょうとなり、マ〜一泊くらいは小屋に泊まろうかということに落ち着いた。結果的には、重いのにテント泊の装備を背負って頑張ってんだからと言う思いが勝って、すべてテント泊となった。
八ヶ岳の経験と言うと山キチのッマさんは十数年前友人達と、唐沢鉱泉から天狗岳〜赤岳〜阿弥陀岳往復〜編笠山の縦走、私との蓼科山、にゅうで、私は経験無しに等しい山域だった。
7日：苫小牧〜大洗へフエリー、丸1日掛けて前夜観音平に着き車中泊、日曜日と言うこともあって駐車場は夜中から賑やかで寝た気がしない朝を迎えた。
背丈の短い笹の中の感じの良い道から始まり、押手川から大きな石が出てきて梯子もあった。後続に道を譲りながら編笠山に登り着く。生憎雲の中で展望無し、寒いくらいだった。
今日のキャンプ地キレット小屋で水を得られるか数人に尋ねたが、知っている人はいなかった。そんなことから青年小屋近くの乙女の水で5L汲んで背負った。荷は重くなったが、気持ちは楽になった。
権現小屋のテラスで休んでいた今朝出発がほぼ同時刻で、私達と同年代の方々から「頑張って〜」とエールを頂き励まされた。
分岐にリュックを置いて権現岳を往復、下っていくとすぐに長い梯子を下る、下りなので下のスッテップに目をやると、足元に空間が広がり怖いと感じ一歩一歩が慎重になる。
ツルネの砂礫地にはコマクサが綺麗に咲いていて、コマクサ大好きの山キチのッマさん写真撮影に忙しくしていた。
感じの悪い草つきのトラバースを下ってキレット小屋に着くと、感じの良い若い管理人さんが迎えてくれた。手続きをしてキャンプ場へ、先客が一張。休んでから水場に行ってみると容易に水は汲めた、背負って来ることも無かったか?
夕方、赤岳は雲がかかっているが、富士山、金峰山などが望めた。
8日：夜中テントをたたく雨音に目を覚ましたが、それほどの雨ではなかった。昨夕同様の天気で朝を迎え、出発する頃には富士山がとっても美しく見えていた。
キャンプしていた若い彼女（単独）も蓼科山への縦走とのことだ。先行して出発したがすぐに道を譲り、躍動感あふれる彼女を見送る。
風が強く時には耐風姿勢をとりながら辛抱強く登って行くと雲間から目指す蓼科山が見え、励まされた気がした。赤岳頂上近くではブロッケンが見られ、立ち休みが長くなる。展望の得られない赤岳に着いた。人気の山だ次々に人が登ってくる。
赤岳から阿弥陀岳の往復も考えていたが、天候不良を理由に取り止めた。いつの日にか天気の良い時に阿弥陀岳に登って、八ヶ岳を眺めててみたい、その日にとって置こう。
東側は展望を得られていたが、西側は雲の中であったが、雲間から行者小屋が見え天気の回復に期待する。
地蔵の頭と三叉峰のほぼ中間で30分ほどコンロを出してティータイムを楽しんだ。
途中ケルンの積まれた三叉峰も踏んで横岳に着く。私達を追い越していった若い女性が鍋デビューとかで昼食を調理していて美味しそうだった。
硫黄岳山荘への下りになると広い尾根となり、これまでと打って変わりのどかな気分で歩ける。鹿柵に違和感を覚えるが自然保護維持の為にはしょうがない。
山キチのッマさん硫黄岳山荘に泊まったことがあり水洗便所だったとのことで、トイレを使わせていただいたが、水洗に加えウオシュレットだったのには感激！！
一時見えていた硫黄岳も私達が頂上に着いた時には視界は無かった、居合わせた人の好意に甘えて記念写真のシャッターを押して頂き、休まずに下る。下るに従い視界が広がり夏沢峠の小屋と天狗岳が見えた。さらに中学生の一団が登ってきて一気に賑やかになった。
夏沢峠から下っていくと明るい笑顔の若い男女二人に会い「二人ともいい笑顔だな〜」と言ったら、「今美味しいものを食べたばかりだから」との返答、疲れていたがこちらも明るくなれた。
オーレン小屋では先ほどの中学生が宿泊するとのことで忙しそうにしていた。
テントを張り、楽しみにしていた風呂に入る、山行中に風呂に入るのは初めての経験だ！温まって疲れが一気に抜けていくようで贅沢な時間だった。
9日：ご来光登山をするという中学生達が賑やかに起こしてくれた。
小屋の脇から箕冠山に向かってシラビソの林（そう思う）の中を登っていく、山キチのッマさんイマイチ調子が出ないようだ。頑張らずに身体をいたわりながら歩みを進めなければならない年齢の二人なのを十分知っていたつもりだったが、下山が明日となるか明後日になるかが今日の行動にかかっていたのでつい「ガンバ！」と言ってしまい、「頑張ってるのに心無い言葉」と不機嫌にさせてしまった。
登頂感の無い箕冠山から下って行くと根石岳から中学生達が下ってきた。コルから一気に強い風が吹いているとのこと雨具上下を着込んだ。風が無ければ最高の天気の中、根石岳に立ち展望を楽しんだ。赤岳、阿弥陀岳、南アルプス、中央アルプス、御嶽山、北アルプスそして東側の山々と360°の大展望だ。
東天狗に着くと先着していた方々が山座同定中でこの大展望に喜びの声が弾んでいた。ここにリュックを置いて西天狗往復に行き、西天狗から出発点の編笠山、目標の到着点蓼科山が見え八ヶ岳のど真ん中で山々を望め幸せを感じた。
中山峠へ下り中山へと登り着くが林の中で展望も無し、少し先に進んだ所に展望台があり石の広場になっていた。展望の無い下りは長く感じる。
高見石小屋に着き、山キチのッマさんの疲れ気味の様子から今日は白駒池キャンプ指定地泊まりと決め、空身で丸山を往復、高見石でノンビリと穏やかな北八ヶ岳の山々を眺めた。
中学生が昼食中の白駒荘を経て青苔荘で手続きをしてアイスクリームを買ってキャンプ場に落ち着いた。青苔荘には小学生の団体が泊まりキャンプファイアーをするとのことだった。どこに行っても小中高生の団体で一杯だ。
10日：ここから先キャンプ指定地は双子池だけだ、今日はそこを目標とする。自然が作り出した趣のある白駒の奥庭を経て麦草峠の綺麗な公衆トイレに寄って国道299号線を渡って茶臼山へと向かった。
茶臼山、縞枯山と似た様なピークで展望も無くチョットがっかりだった。縞枯山で展望が得られないと判っていたら、茶臼山の展望台に行っておくべきだった。
雨池峠からは坪庭を通って北横岳に行くほうが容易であるが、雨池山、三ッ岳を外して行くのは嫌だったので、予定通り行くが登るに従い岩は大きくなってなかなかハードな登りだった。雨池山で休んでいたら今朝、麦草ヒュッテであった感じのよい青年が来た。私達の先を行っていると思ったので聞いてみると、雨池経由で縞枯山も往復してきたようだ。元気に歩く姿に自分の若かった頃を重ね、使い切ってしまった時間を感じた。
どれほど元気な人がこの登山道を開いたのだろうかと思ってしまう岩だらけの急登は直登で三ッ岳の�喫�に着く。�曲�、�景�と積み重なる大岩の隙間に落ちないように慎重に伝って行った。ここから大岳の頂上標柱が近くに見えていた。
�景�から下って行き鎖場を下ると岩の道だが楽になった。
三ッ岳分岐（坪庭への分岐）まで来ると歩きやすい道となり行きかう人も多くなった。ここには、この先三ッ岳は岩場で危険です。軽装での方は入らないで下さいとの諏訪地区遭対協の注意書きがあった。
北横岳ヒュッテでコーヒーを注文しゆっくりと休んだ、北海道の山中ではないことだ。
北横岳からは一つの谷を挟んで蓼科山が間近に望まれ一気に近づいた感じがした。
大岳に近づくにつれ石が大きくなり消耗させられた。分岐にリュックを置いて空身で大岳を往復した。
後は双子池へ下るだけだが、この下りは大きな石や大岩が多く疲れた身体には堪えた。双子池ヒュッテでキャンプ場の手続きをし、水場を聞くと雄池の水は生で飲用できるとのことで、汲んで雌池奥のキャンプ指定地へ、長い一日を終えた。
11日：双子池ヒュッテの所から大岳が見えていたが、双子山に登って行くと雲の中となった。風が強く寒いので記念写真を撮って休まずに大河原峠へと下った。駐車場、トイレ、大河原ヒュッテがあり自販機もあった、お茶とコーラを購入、暑くはなかったが冷たいコーラ旨かった。
峠から登り始めて間もなく、昨日雨池山で会った青年が登ってきて笑顔で挨拶して追い越して行った。
佐久市最高地点（2380m）を過ぎ緩やかに下って行くと将軍平に建つ蓼科山荘に着いた。ここにリュックを置いて、サブザック一つで蓼科山に向かう。岩と石の急な直登道を登って行くと、先ほどの青年が降りてきて「もう少しです」と励ましてくれた。「良い山行を」と返して別れる。
雲が徐々に切れ晴れそうな気配の中、蓼科山に登り着いた。今の気持ちを一杯に記念写真に納まり、頂上近くの岩に座って晴れるのを待つ。一瞬であったが編笠山が見え、さらに待ったが展望は得られなかった。
諦めて下山してきたら晴れてきた、小学生がたくさん登ってくる、蓼科山荘の所にも女子高生の団体が休憩していた。
七合目登山口へと下り白樺高原国際スキー場のゴンドラ駅へ行き、トイレで着替えてゴンドラで蓼科牧場へと下り、バスを乗り継いで茅野駅へ、電車で小淵沢へ、さらにタクシーで観音平に戻り車を回収 、山行を終えた。
編笠山から蓼科山への日帰り縦走がたくさん報告されている。私達はそこを幕営装備&食料を背負って4泊5日、二人合わせて130歳パーティーではこれが目一杯だったかな？時間は掛かったが、充実した山行だった。
山キチのッマさんこの報告の下書きを見て目頭を熱くしていた。山行中お会いし励まして下さった方々ありがとうございました。
おまけ：翌日(12日）霧が峰、13日美ヶ原、14〜15日息子の嫁＆娘と4人で富士山に登り9日間毎日登山を楽しんで帰道した。
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