「認知神経科学」のまとめノートの作成が完了し、記述式の過去問3期分を解答してみました。期末試験の設問は毎回、2問出題されどちらかを選んで800字以内で記述しなさいという形式です。全6問、解答してみましたが、結構たいへんでした。実際の試験時間50分でまとめ上げるのは結構、きつそうです。
いままで、一度も類似の設問は出題されていませんので、今期の試験も別の内容の設問になると思いますので、放送授業をよくみて教科書をよく読んで理解を深めておくしか手はなさそうです。昨年度の平均点が80点/76点程度なので、的はずれなことを書かない限りは合格できるでしょう。
さて、次は最後の科目「認知心理学」のまとめノート作成にとりかかります。放送授業の再視聴も順次進めていて、「ネットワークとサービス」「映像メディアとCGの基礎」の2科目が完了しています。「認知心理学」以外は先期の内に録画と1回目の視聴は済んでいます。まとめノート作成後に視聴すると理解が深まります。
以下、24年度1学期の認知神経科学の設問の私の解答例です。800字にはだいぶ足りていません。
設問
fMRI などの脳機能画像技術を用いた認知神経科学的研究は認知心理学とどのような関係にあるか述べなさい。(800字以内)
私の解答例
認知心理学は人間の認識と知識(認知)を研究対象とする実験心理学で第2次世界大戦中から戦後にかけての飛躍的な情報技術の進展に刺激を受けて生まれた分野である。認知心理学の特徴はシステム内部における情報処理のモデルを考えるところにあり、個々の細胞の機能のような低次の水準でもなく文化や社会集団の特徴といった高次の水準ではなく、脳などの物質系とは独立に情報処理のフローチャートのような抽象的なモデルの水準で論理を展開する学問である。
このように脳研究とは全く無関係に始まった認知心理学が20世紀後半に生まれた脳機能画像と出会ったことによって認知神経科学が始まった。最初はポズナーにより実用化されたばかりのPETを使った研究が行われた。こうして、脳を語らずに抽象的な情報処理モデルの構築を目指していた認知心理学は、より具体的な脳機能モデルを構築する方向に向かった。
脳の活性を画像化する技術がいくら進歩してもそれだけでは意味はなく、重要なのは脳が何かをしているときの活性である。「脳に何をさせるのか」という問題解決には画像化技術とは別の技術を必要とし、その技術とは厳密な実験課題を構成する認知心理学の技術である。認知神経科学は認知心理学と脳機能画像の結合により生まれた学問分野である。
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