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そもそもレジオネラ菌とは。
川などの自然界にごく普通に存在する細菌。温泉固有の菌ではないが、循環浴槽で増殖しやすい。なので、源泉掛け流しであれば、まず心配はない。レジオネラ菌が増殖した水を飲んでも感染はしないが、シャワーや湯気等で霧状になって肺に吸い込まれることで感染する。これが理由で最近はめっきり見かけなくなった、循環湯の打たせ湯は致命傷ってことになります。
感染症が発症すると、症状が重篤な場合は死に至ります。致死率は3割程度とかなり高く、特に抵抗力の弱い子供やお年寄りが危険です。まーつまり、かなり危ない細菌なんです。
で。レジオネラ菌による汚染が疑われる温泉の特徴は、
・排水溝からドブのような臭いがする
・お湯が薄く茶褐色に濁っている
・湯船や浴室床が、ぬるぬるする
と何か資料に書いてあった。
この全てに該当する温泉に、一度だけ入ったことがある。小鹿野町の施設ではなく。脱衣所からして、既にドブの匂いがしていて、浴室は言うまでもなく。床はぬるぬる滑って、湯は茶褐色。この当時は、レジオネラ菌という細菌の存在だけを知っていて、くせー温泉だなーもう二度とくるかくらいにしか思ってませんでしたけど、後日、湯の特徴について調べて汗が流れましたわ。
日帰り入浴施設のほとんどは金儲けが最優先のため、お湯の湧出量に対して浴槽面積が大きい。だから、源泉を掛け流しにできず、お湯を循環させなくてはならない。レジオネラ菌の増殖を抑えて湯を循環させるには、消毒剤の投入が必要。大概の業者は、レジオネラ菌感染症の発生を恐れて、必要量以上に消毒剤を投入している。それがために塩素臭い。消毒剤も適量であれば、そこまで塩素臭は気にならない。そして、その消毒剤の成分は肌の表面を融かします。だから、日帰り施設の湯はよく肌がヌルツヤになるんです。温泉成分のおかげでヌルツヤになるのではないのです。
先の小鹿野町の施設ではないですけど、汚染をひた隠しにして営業を続けてる業者もいる。下手したら、検査そのものをしてない業者もいるかもしれない。北海道の某所では、営業開始してから硫化水素中毒で死者が出るまで、いや、死者が出た後も硫化水素濃度を一度も測ってなかった温泉もあるくらい。
先のドブ臭い温泉は、調べてみたらまだ営業しているみたいだ。どことは言えない。しっかりした検査をして、問題ないから営業しているのかもしれないし。元々、そういう泉質なのかもしれないし。しかし、浴室全体がドブ臭い温泉てのは他に類はないし、入っていて気分が悪いだけしたけど。
写真と本文は全く関係ないです。ジムにジャーマンスープレックスを決めるガンダムです。撮ったはいいけど、使い道が無かったのと、本文に適当な写真が無かったので、使ってみました。
moglessさん、こんばんは。
以前、温泉失格という元温泉記者さんが書いた本を読みました。温泉の定義や管理基準とその抜け道なんかが書かれていて、moglessさんの日記のレジオネラの話も触れられていましたよ。問題提起系の本なので読んで楽しいかは人によります。なんとなく、ご存知かとも思ったのですがまだでしたらご一読を。そして、いいジャーマンですね。
odensobaさん、コメントありがとうございます。
いや、存じておりません。温泉失格。比較的、新しい本ですね。
最近の私の温泉選定基準は、入って気持ちが良いかどうかです。
源泉掛け流しにこだわることはなくなりました。
でも、できれば源泉掛け流しのほうがよいですけど。
レジオネラ、怖いですね。先の小鹿野の施設では1200人くらい汚染浴槽に入った人がいるそうで。利用者から健康被害の報告はまだ無いらしいですけど。
ジャーマン。最近のプラモデルはよく動くんです。
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