夫妻は、生涯をかけて戦争や公害をテーマに描き続け、代表作である原爆の図は、第1部「幽霊」から第14部までが常設展示されてます。全部で第15部まであり。公式サイトでは、縮小画像で全て見れてしまいますが、ホンモノは迫力が違います。第15部「長崎」は、長崎県にある長崎原爆資料館が所蔵してるらしいです、、、ここ、行ったのに、第15部を見た記憶が無い。なんてことだ。
32年間を費やして描かれた連作である原爆の図。圧倒的でした。ここでは、個人の主義や思想は、もはや意味をなさないと思います。戦争の是非や、どっちがいいだの悪いだの、敵だの見方だの関係なしに、原子爆弾の投下は人類史における最大最悪の汚点であり、「地獄」というものを現実に再現して見せたという点で、ニンゲンがこの世でなし得た悪行の極点であることに、異論の入り込む余地があるとは思えません。原爆の図は、原爆というモノを後世に伝えていく地球の宝であると思います。丸木夫妻はノーベル平和賞の候補になりながらも、受賞とならなかったのは、どっかの国がケチでもつけたのでしょうか。確実に記憶に残る場所でした。
ぐさりと胸に突き刺さったのは、丸木位里氏の母、丸木スマさんの言葉。
「ピカ(原爆)は人が落とさにゃ落ちてこん」
正鵠を得た表現と思います。スマさんは、広島で実際に原爆を体験された方で、70歳を過ぎてから絵を描き始めたそうですが、亡くなる81歳までに700点以上の絵を描かれたそうです。何かを始めるのに遅過ぎることは無いということでしょうか。良い意味で多くの刺激をいただきました。
写真・右、痛恨の碑は、1923年の関東大震災に際して、朝鮮人が攻めてくるというデマに踊らされた住民が、東京から埼玉に逃れてきた朝鮮人240名を竹槍や鳶口で虐殺したことを悼んで美術館の敷地内に建立されたもの。おぼろげながら知っていたことが、鮮明な事実となって脳天に突き刺さりました。現代、ネット上では悪銭を得るための、鼻をつまみたくなるようなデマが公然と垂れ流され、放置、野放しにされているようですけど、ほんと、平和な国だ。
▼原爆の図 丸木美術館
一般¥900 9.00-17.00(12月〜2月は9.30-16.30)月休
埼玉県東松山市下唐子1401 0493-22-3266
https://marukigallery.jp/
moglessさん、こんにちわ。
ここもね、是非とも行っときたい
場所の一つ。東松山は微妙に
行きにくい場所なんですよ。\(//∇//)\
k-yamaneさん、コメントありがとうございました。
東松山は、どこかの山のついでに行くとなると、なかなか行きづらい場所にありますよね。強いていうなら、東秩父村か、小川町の低山の帰りかといったところでしょうか。
まあ、山に登らず、ここだけを目当てに行ったとしても、悪くないですけど。
もっと早く行けばよかったと思っています。
第15部だけ、長崎にあるというのが何とも。
たぶん、見てるはずなんですけども、まるで記憶がない。
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