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まずは、駐車場が茫漠と広大。どこに車を置いていいのか分からないので、端のほうに止める。建物も大き目だ。が。玄関ドアや窓が開放されていて、閑散としている。この日は外気温が30度を越えていたが、エアコンは作動していないようだ。もっとも、湿度が低いからそこまで暑さは感じないが。
入館する。薄暗い。そして、閑だ。誰もいないのだろうか。表には「営業中」と看板が出ていたし、事前に電話をしていたのだが不安になる。私の行く温泉は、いつもそんな感じだから、とりあえず入ってみる。靴を脱ぐが、スリッパが無い。床暖房完備だからということらしい。今は夏だが。カウンターの脇に、おばあさんがラフな格好で椅子に座っていた。むっくり起き上がって対応してくれた。この時点で、かなりポイントが高い。私にとっては。
浴室は男女別の内湯のみ。生活感が無く、清潔感のある脱衣所にまずは一安心。浴室の扉を開けると、おお。大き目の湯舟から湯が溢れ出して、浴室の床をひたひたと濡らしながら流れて行ってるではないか。しかも、床面が湯の析出物の影響か、マーブル模様に変色してしまっている。泉質は、ナトリウム炭酸水素塩泉(中性低張性高温泉)。無色、無臭。源泉温度は、58.6℃前後。熱めの湯だ。当然のごとく源泉かけ流し。
貸切じゃないけど貸切状態で誰もいないので、久しぶりに湯舟のへりを枕に浴室の床に寝転んでみた。滔々と溢れ出た湯が、背中の下を流れていく。なんとも愉快で心地よい時間だろうか。3日間のテント泊縦走の思いに耽っていると、疲れが流されていった。
▼若栗温泉 乗鞍荘
9.00-19.00(受付18時まで)¥700
長野県北安曇郡小谷村千国5506-1 0261-82-3073
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