ウメガサソウ

2015年07月08日 00:47折々の花 2015全体に公開

梅笠草（Chimaphila japonica）ツツジ科ウメガサソウ属
（※イチヤクソウ科とする掲載が多いが，現在のAPG植物分類体系ではツツジ科。なお，イチヤクソウ科（Pyrolaceae）は双子葉植物の科で、4属30種ほどからなるとのこと。）

　まさか散歩道で出会うとは！
　近県の千葉・埼玉県では，絶滅危惧Ⅱ類の指定も受けている。
　http://www.jpnrdb.com/search.php?mode=map&q=06040033311

＞ウメガサソウは，初夏の頃薄暗い林の中にうつむいて花を咲かせる腐生
＞植物
　とあり，とてもデリケートであるようだ。

　腐生植物とは，
＞維管束植物の多くは、根において菌類 (菌根菌) と共生して菌根 (myco
＞rryhiza) を形成している。ふつう菌根では、無機栄養類 (窒素やリン)
＞が菌 (菌根菌) から植物に供給され、光合成によってつくられた有機物
＞が植物から菌類に供給される。しかし一部の植物では、菌根に対する栄
＞養依存の割合が大きく、中には菌根菌が有機物を含めたほとんどの栄養
＞分を植物体に供給していることもある。このような植物は光合成能を
＞失っており、腐生植物 (saprophytic plant) とよばれる。
　とあった。詳細は下記アドレスを参照されたい。
　http://www.biol.tsukuba.ac.jp/~algae/BotanyWEB/parasitic.html

　なお，上記サイトの掲載の中に次の記載がある。
＞ほとんどの陸上植物は菌根を形成しており、ふつう植物は菌類に有機物
＞を与え、逆に菌類から無機塩類 (リンや窒素など) を得ている。しかし
＞中には有機物を得ている例もあるものと思われ、特にイチヤクソウ (ツ
＞ツジ科) などでは光合成も行うが、同時に有機栄養分の点でも菌類に依
＞存しているとする意見もあり、半腐生植物といえるかもしれない。
　イチヤクソウ（ツツジ科イチヤクソウ属）に似て，葉緑素があるウメガサソウもこれに該当するのかと調べてみると，
＞緑の葉を持つが特殊な菌類に寄生していて半寄生植物とされる。
　とあった。
　成程，同じ科

だけあり，生き方も同じか

　つぼみの頃は不思議な姿をしていると下記サイトにあった。ギンリョウソウモドキの写真が掲載されている。多年草とのことであるので，来年以降，撮影を試みたい。
　http://www.ootk.net/cgi/shikihtml/shiki_1618.htm

　名の由来は，
＞花の形が梅に似て、下向きにつくことが名の由来だそうです。

2015-07-07 シラカシ（雄花）

2015-07-09 ノヂシャ（実）

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