|
|
|
写真2）報告会の中の縄文晩期の岩版ーお守り札か？−関東から北陸に多いというー
写真3）平安時代の落とし穴（ナタの痕跡から平安時代のものと判明）
八ッ場ダム関連遺跡発掘報告会は群馬県埋蔵文化財センター主催で、長野原町山村開発センター講堂で行われた。草津のバスターミナルから8時のバスで駅に向かい、途中の長野原町役場バス停下車、歩いて2�劼�らいのセンターに向かう。吾妻川の左岸から右岸にわたるが、アップダウンが結構あり、舗装されているがきつい道。9時過ぎにようやくセンターに到着、顔見知りが来ていて驚いた。
八ッ場ダム関連遺跡の多くは縄文と平安で縄文時代が終わると遺跡はなくなるー弥生時代に入ると（おそらく縄文晩期末から）、人は山を下りて標高の低い場所で稲作などの農耕を始めた集落に移動し、新たな生活を模索した。しばらく山の暮らしはなくなるが、平安時代の10世紀中葉に突然人が大勢やってきて活動をはじめ、11世紀中ごろまでの100年間、生活をするが集落はほとんど出ない。住居はわずかしか出ないが、落とし穴が千以上？見つかっている。縄文時代の落とし穴はよく聞くが、平安時代のものは稀だ。延喜式には上野国の税負担物資が「カモシカ角6具」「鹿革6０張」とあり、どうやらコメの取れない上野国の税の重要な動物関連の品を取得するための生業活動だったようだ。それも律令体制が崩壊するまでの100年間ー短い期間だったのも興味深い。遺跡は川原湯地区の石川原遺跡、河原畑地区の上ノ平遺跡、林地区の立馬I,�彊篝廚覆紐特篭茲琉篝廚諒唇損�代の層から多数出ているようだ。
そのほか、重要な遺跡に、天明泥流の被害遺跡と復興の後など、火山災害関連遺跡は、泥流災害の実態やその復興の様子がわかる遺跡として貴重だ。泥流被害者と思われる人骨も出たらしい。現在数少ない大規模な開発に伴う遺跡調査で貴重な発掘が続いているようで、さらなる調査研究が進むことを期待したい。
コメントを編集
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する