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写真��古舘�彊篝廚療攣婀錣塙�曜石スクレ−パー
写真�２失箘罩彊篝廚梁腟�模住居址(古墳〜奈良時代＝竈付き）
先週日曜に安土城考古博物館に行き、木曜には灼熱の中、取掛西貝塚と堀之内貝塚＋博物館に行き、よせばいいのに、またまた花巻まで遠出。体調は良いが、腎臓病の検査途中でこんなことをしてよいのか？−−もしかして腎臓病の治療に入ったら、二度と遠出できないような恐れを抱きつつ、始発で大宮まで行き、やまびこ号に乗って新花巻へ。９時過ぎに到着し、最初にタクシーで宮沢賢治記念館に向かう。本当は初めからレンタカーを使うつもりだったが、予約の仕方を間違えて、喫煙車で登録してしまったために、喫煙車をすべてやめてしまった会社にはなく、別の会社から借るという手間がかかり、９時には間に合わなくなったーはじめは１２時から借りる計画だったが宮沢賢治関係の施設をまだ一度も訪問していなかったので時間を早めた。
賢治関連施設は異様にたくさんあり、どうするか迷ったが、最初に一番オーソドックスな賢治記念館を訪問。今日はなぜかカメラを持って行き忘れたーカメラケースから出そうとするとない。いくつかあるザックを変えたために入れ忘れたのだた。とりあえず記念館の展示やパネル、企画展の「祭りの晩」展などをざっと見て、大方の様子を把握し、また時間のある時に再訪することにして、歩いて１０分と表示のあるイーハトーブ館に向かう。記念館は丘の上で、イーハトーブは丘の下、階段でずっと下って無料の館に入り、賢治と西域仏教の講演会に登録する。講演会は二日目で、午前中の二本を聴講する予定だったが、レンタカーの調整ができず、最初の「雁の童子」に関する講演はあきらめ、ホールの席を確保して荷物を席において、タクシ−でいったん駅に戻り、レンタカーを借りて館に戻る。１０時２０分過ぎだ。最初の講演の質疑応答が行われて、熱心なファンの集まりであることが分かった。首都圏や岡山など様々なところからのファンが集まっていた。休憩中に展示を見る。展示はヘディンらをはじめとする西欧列強の西域探検・調査団の活動と、（西）本願寺22代法主であった大谷光瑞を中心とする探検隊の活動とヘディンらの欧州の調査隊を巡る歴史的、文化的背景とその意味について、興味深い講演があった。欧州列強各国の調査隊は、少し前の18世紀後半、インド判事であったウィリアム・ジョーンズがサンスクリット語の研究から、ギリシャ語、英語などの欧州言語との類似性を発見し、比較言語学研究の歴史が始まった。ヘーゲルの「世界史」に象徴されるように当時(現代でも）世界史とは欧州史に結実される歴史という歴史観が生まれ、そうした歴史観を裏付ける意味でも、中央アジア・西域における印欧語族の歴史をさぐるような意味合いがあり、ギリシャ・ローマの古典期以前の文明揺籃期においては、セムハム語族が文字言語や一神教を生み出したのに比べ、文字を持たなかったヨーロッパ語族に対し、自分たちの共通の祖先をもつアーリア系と考えれたゴータマ・シッダルタ(釈迦）という偉大な思想家・宗教家を生み出したサンスクリット語などの研究に打ち込んでいた。こうした近代的な仏教研究の中から、大乗仏教は漢訳大蔵経に典拠を持ち、釈迦の直接の教えを反映していない＝として、サンスクリットおよびパーリ語経典、上座部仏教の研究(スリランカなど）が進められた。これは「大乗仏教非仏論」へとつながり、日本の仏教界にとっては大変な出来事だった。そこで、当時西本願寺当主であった大谷は大乗仏教成立過程を調査するために中央アジア・西域とインドの調査を志した。大英博物館などで古代仏教関連資料を目にした大谷は、西本願寺の資金などを調達して、調査団を組み、中央アジアおよびインドスリランカの仏教関連研究を組織したという。ヘディンを除き、国家事業として行われた西欧諸国の中央アジア調査と1宗派を基盤とし、大乗仏教の根拠を研究するという日本の調査団では基本的な視点や手法が異なっていたようだ。とりわけ漢訳大蔵経と初期仏教をつなぐと考えられたチベット仏教調査に関連して、日英同盟が成立していた当時、大谷がインド日本領事館を経て英国にチベット訪問の許可を求める外交交渉を行い、再三にわたって拒絶され、許可なくチベット入りを決断する過程は興味深かった。結局この時点ではチベット訪問は可能ではなく、その後の研究でチベット大蔵経などの成立もブッダ入滅後1000年以上後のものであることがわかった。しかし原始仏教・部派仏教の痕跡をとどめるといわれるパーリ語経典も今日残されたものはやはり千年前くらいに成立したもので、この点からすれば大乗仏教とされる漢訳大蔵経などの方が古いという主張もある。ただし北伝仏教は唐の時代などに景教などのキリスト教やそれ以前の西域におけるゾロアスター教やミトラ教の影響も見られ、こうした世界的な宗教は長い歴史の中で様々な民族、思想、宗教の影響を受けて、分岐していくことがわかっている。賢治は法華経を信仰していたので、こうした大谷らの活動をどのように受け止めていたのか、知りたいところであったが、時間がなく、午前の講演で館を去り、花巻市総合文化財センターに向かう。
昨年、一度、レンタカーで石鳥谷経由でセンターに向かったが、今回は別ルートを使ったので、最後にナビの指す場所が一段低い大迫の市街地に出て、道に迷ってしまう。スマホのグーグルマップなども参照し、何度か迷いながら12時半ころ、最後は何とか見つけた。入口で講演会受講手続きをして会場に荷物を置き、さっそく展示を見る。
今日はカメラを忘れたのでスマホで写真撮影。豊沢川は北上川の支流で、合流点付近には中世安部氏の城柵に起源をもつ？と言われる花巻城がある。古代遺跡は豊沢川の北岸と南岸の低位段丘面に集中し、中位段丘面の開発はその後に行われたらしい。
北岸下流域の代表的な遺跡である古館�供Ν鍵篝廚肋赦�60年の県道工事の際に発見された7〜8世紀(�彊篝廖砲�9〜10世紀(�鍵篝廖砲僚戸邂篝廖�ロクロ不使用の土師器などが出土し、赤塗りの球胴甕や坏の他、擦文土器特有の格子目文のある長胴甕や黒曜石スクレーパー(皮なめし具）など、北海道の文化の影響も見られる。交易を通じた交流があることがわかる。
また北岸中流域には法領遺跡など低位段丘の南側縁辺部に遺跡が広がり、古墳・奈良時代の非ロクロ土師器や赤彩土器などが出土、また平安時代
ロクロ使用土師器や須恵器が出土。
また豊沢川中流南岸には下坂井�機Ν彊篝廚覆匹�あり、�気鉢兇隆屬砲狼豌脇擦�あり、南側の標高100mの一段高い段丘面に�軌篝廖∨迷Δ里笋篦磴ど弦�94mの段丘面には�彊篝廚�立地、�彊篝廚�らは古墳・奈良時代の一辺９ｍを超える大型住居も検出されている。現豊沢川をはさんで北岸には熊堂古墳群がある。土器などの他土製紡錘車も出土し、糸を紡ぎ、機を織る作業をしていたことだろう。
豊沢川流域の古墳古代集落の暮らし(生業）：出土する土器や鉄器などの利器から周辺では農耕が行われていた可能性があるが、種実や炭化物など、利器以外の証拠は見つかっていない。出土した黒曜石スクレーパーや熊堂古墳に見られる馬具などから、交易や馬匹などの生業を行っていた可能性もある。いずれにせよ、竈のある住居や出土品から見ると、続日本紀や日本書紀にあるような「野蛮な異民族」としての「エミシ」像は浮かばない。他の地域の古墳古代集落と大きくは変わらないのだ。古墳文化の北上と混血により生まれた文化ということができるだろう。
大化以降、和銅6年には大崎平野に丹取郡が建郡され、黒川以北10郡がやがて成立する。養老4年(720年）、続日本紀には蝦夷反乱の短い記事があるが、以後50年にわたり大きな事件も少なく、平和な時期が続いたとされる。午後の講演者、樋口知志氏（岩手大学）の話しは、宝亀7年（776）の志波地方のエミシ集団の反乱(続日本紀）の話しから始まった。今日の話しは、１）志波、２）稗貫 ３）和我（和賀）4)胆沢・江差５）磐井郡のエミシ社会について、文献史料から何がわかるのかを論じ、一方阿弖流為の時代の背景や残されたわずかな史料から阿弖流為は平和な時代に育ち、先輩の歴史家の批判の多い中で、戦いよりも平和な社会を望んだのだという樋口氏の持論を展開、ただしこうした文献史料から読み取る当時のこの地域の住民と律令国家との関係はごくわずかで、考古資料との突合せがもっと必要であると感じた。私は続日本紀や日本後記などに出てくる東北戦争の記述は史実とは思っていない。大げさな脚色が行われ、本当の矛盾は律令国家内部にあり、エミシはそれをごまかすのに使われたのではと考える。無論エミシとはだれかという問題も検討しなければならない。少なくとも接触地域の交易の民は律令国家との利害は一致していたと思われる。接触地域の住民は鉄器を中心に利器を欲しがり、律令国家や都の貴族、王臣家は北方のヒグマや海獣の毛皮、矢羽根になる鷲の羽、昆布などの産物を求めた。彼らを殺してしまっては入手できないし、そこはお互い様だ。大航海時代以降の植民地競争の時代の北部カナダ、アラスカの先住民と毛皮商人との関係がそれだ。古墳や集落を残した住民がどのような人々であったのか、7世紀以前の集落遺跡がほとんど出ない状況では知ることができないが、弥生時代との連続性はない。南方の古墳文化を持つ人々が混血を繰り返しながら北上し、この地に住み着いたことは確かであろう。続日本紀には遠隔地の国司や郡司などの役人の腐敗を思わせる記述もあり、下毛野国司が自らの不正をごまかすために役所を焼き落とす「神火」事件を引き起こし、国司を解任されるという記事があり、蝦夷の反乱ももしかしたらそんな腐敗した国司らが引き起こした事件であったかもしれない。続日本紀や後記の記述は不自然な箇所が多いとも言われる。けれども多くの東北古代史の著作では、本当に38年戦争などが起こっているかのような論調が圧倒的で、ほんとかなー？
文化財センターの専門家に戦争の遺跡があるのか尋ねてみたが、杉ノ堂遺跡では焼かれた集落跡が出ているという。今後の課題だ。
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