闘病日記9月２６日ー退院は月曜日、図書館に行き、体力激減を知る＋高原山黒曜石踏査レポート

2019年09月27日 03:55治療・医療関係全体に公開

闘病日記9月２６日ー退院は月曜日、図書館に行き、体力激減を知る＋高原山黒曜石踏査レポート

昨日、担当医から来週月曜日退院を示唆された。来週からステロイド薬を４０㎎・日からから３０mg・日にする見込みという。一か月の長期にわたり、入院。食も制限され、５㎏も体重が落ち、体は軽く元気に見えたが体力・筋力激減。

　昨日は都内の大学図書館に行くも、うっかり病棟に図書カードを置き忘れ、中央図書館はあきらめ、同博物館図書室（だれでも利用可能、但し閲覧・複写のみ）であらかじめ用意した１００冊近い雑誌・図書リストの中から、入手しづらい本や学術誌の論文をコピーしに行く。しかし本棚の高いところを脚立で何度も上ったり下りたり、落ちた拡大鏡を拾いに行ったりしているうちに、手足がけいれんし始めた。一か月もベッドとデールーム往復ばかりで体力・筋力がここまで落ちるとは――普段はこんな上り下りや重い本をかき分けておろしたりあげたり、というささやかな動作でさえ、繰り返すと、体がもたなくなった。拡大鏡をつけたり外したりして薄暗い場所で本のリストメモを見たりしているうちに、めまいがして心臓の動悸までしてきた。これはいかんと、途中であきらめ、一部の書籍雑誌の複写だけをして、職員に事情をお話しして、本返却はお願いした（博物館と所はここでは通常は自分で元に戻す仕組みになっている）。

　amazonであわてて購入した安物の眼鏡ストラップはすぐ緩んでずり落ち、使い物にならない。星２個進呈（悪い）！締め方が甘かったのかな？何度も締めたのだがーー図書館では顔を上げたり下げたりして探すので、よほど締め付けがないと落ちでしまう。家にあるスポーツ自転車用のストラップなら大丈夫なのだが荷物に入れ忘れた。

　痙攣はすぐ収まり、眩暈も動悸も休めば大丈夫だったが、ショックだった。来週退院後、体力・筋力の回復と食事をどうするか、やや気が重くなる。

　博物館教室では、旧石器時代の考古サークルの例会があり、今日は「広原湿原の旧石器遺跡調査研究報告書」の輪読と高原山（栃木県・釈迦ヶ岳１７９５m）の黒曜石踏査のお話。２０１３年のシロヤシオの頃一度同じ小間々登山口から大入道経由でシロヤシオの尾根道を経て剣ヶ峰～釈迦ヶ岳まで歩いた記憶があり、その時は考古と無縁だったので黒曜石は眼中になかった。結構長くきついコースで例会前に大変だったでしょうと尋ねると、周辺の登山経験者でコースをよく知っているベテランといったので、何とか歩いたが一人では無理だったと。報告書はよくできていて、高原山の黒曜石の概要はよくわかったが、大入道と剣が峰の間の北側の谷（スッカン沢方面）は切れ落ちて下るのは大変そうだ。黒曜石は尾根筋のある場所で表採できたらしい。現物を３個見る。報告書では

「現在高原山では2か所の黒曜石の分布があり、一つは剣が峰から大入道に至る主稜線のうち標高1440mのピークを中心にした範囲であり、他は北麓の甘湯沢流域である。このうち前者の主稜線上の一部の尾根に石器の濃密な散布が確認されている。この尾根は黒曜石を含む流紋岩によって構成されている。黒曜石は溶岩岩体から崩落した大型礫の形状で山腹に散布している。尾根両側の踏査により合計6か所の遺物露出地点が確認された。そしてこの尾根を開析する桜沢右股支谷の六ノ沢、七ノ沢、八ノ沢の河床に黒曜石の大型原石が散布している。原石の大きさは最大で４ｍを超えるものもあるが、人頭大の角礫が多数散布している。」と以前の発掘調査報告書の一部を引用してあった。
『黒曜石の産出と遺跡について』（2019年5月日本考古学協会第85回総会研究発表）
「石器石材原産地調査と高原山黒曜石原産地研究」2019．5月日本考古学協会総会発表者：国武貞克氏　『栃木県高原山黒曜石原産地遺跡群の発見とその評価』田村・国武・大屋　日本考古学　第22号

今の体力とひざの状態では高原山―もう無理かな？？！！

あまり人の出入りの多い場所にいてはいけない、との医師との約束で図書館だけのつもりが例会につい顔を出した。１時間余り難しい広原湿原遺跡の黒曜石の話を聞き、相対することにして、すぐ病棟に戻った。

　病棟に午後３時に戻り、夕方シャワーを浴びて、デイルームで今後調べるべき図書館資料の整理などをしていると、まず、薬剤師二人が資料を持ち、退院後の薬剤投与の説明にきた。次に担当医チーム４名がやってきて、退院関連の話をされた。私は今日の経験をお話しして、体力、筋力の回復、リハビリ、食事、運動など今後必要なことをどのように行うべきか相談したが、これはなかなか難しい問題で明瞭な話は出なかった。さらに体調不良で半年以上庭の手入れができなかったので、庭が藪化し、業者に植木と草刈で３０万では済まないと脅され、区の高齢者事業団の草刈り隊はひざ下の草以外は刈れないと断られ、自分で電動草刈り鎌やチェーンソーを借りてひざ下まで草刈りと伐木を使用かと考えていたが、これではそうした体力を回復するのに１か月では無理そうだ。二か月は見てくださいと医師。あーあー困ったなー！！ご近所からは早く何とかしろと言われるし！！？？

　夕食前に山積みの書籍の一部を箱に詰め、９回コンビニからゆうめーるで自宅に送る。まだこの数倍荷物を送らねばーー。土日と最後の月曜日で片付け、撤収だ。

　明日は退院前の栄養相談ー今１６００kc、退院後は１７００～１９００ｋｃ（減塩６g・以下✙低たんぱく）と医師から言われるが、どうやってカロリー計算するか、自信がない。とにかく低塩分を守るのが先とあまり細かいこと考えるなとも言われるが、考えてしまうよーー。

　体力回復も考えねばならないし、お金が無限にあれば３０万でも１００万でも庭も食事も外注するのだが、そうもいっていられない。

　体力回復に関しては、院内の整形外科医に退院前一度膝を見ていただき、膝治療とリハビリ、筋力回復、食事などについて、専門医の意見を聞きたいと申し出ているが果たして月曜までにかなうか？ダメなら退院後だーー。

　また国会図書館に申し込んだ遠隔複写サービスは、滞っているので、」まだ、複写が完成していないものについては（国会図書館くらいしか置いていない雑誌もある）郵送先を病棟から自宅に変更していただいた。そうすると、一冊法の制限を超えるページ数の物があるというので、複写ページをどう減らすか、二度ほど電話して決着をつけた。また他の考古専門書業者に送付先の変更をお願いした。

　来週から自宅生活に戻りそうだが、今後を考えると気が重いーー。助けてくれ――！！？？

　

2019-09-24 9月23日（月）闘病日記－連休

2019-09-27 9月27日、闘病日記、バレー女

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