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写真�∋案�沢の現状
写真��三頭沢大滝
三頭沢から三頭山を歩いのは28年前の秋でその年の夏には数週間続いた記録的な長雨のため三頭沢で大規模な土石流が発生した。そうとは知らず三頭沢に入ると上流の沢の右側左岸斜面の杉植林地が全面的に崩壊し倒木と土石流が谷全体を埋め尽くしていた。しかし沢の左側上部の自然林二次林は崩壊せず左右は対照的だった｡
この時は土石流で埋まった三頭沢を倒木の上を歩き、途中でハイキングコースを見つけて何とか土石流の谷から脱出し、何とか三頭山に到達した。当時は土石流の復旧には五十年以上かかると言われていた。最近、数年前に三頭沢を遡行した記録などを見て
この時の写真などの記録は十年前の火事で消滅したため、三頭沢の現状がどうなっているのか確かめたくなり、今回の計画となった。
数馬バス停で下車したのは私だけでほとんどの乗客は都民の森行きのようだった。バスは二台きていた。比較的若いハイカーやトレランの人が多いようだった。
九州や長野を始めとして全国各地で猛烈な大量の雨が降り続け洪水被害があったが関東周辺はそこまでの被害はなかったとようだ。三頭沢はやや水量が多かったが危険を感じるほどではなかった。数馬バス停から三頭山荘に出てそこのご主人に三頭沢について尋ねるとやはり沢は土石流で埋まったあと復旧は難しく、現在の沢の流路は元の沢よりかなり沢床が高くなっていて、元の状態とはかなり異なるようだ。
三頭山荘や兜屋旅館などを過ぎ、「足王」(草鞋を履いた足が軽くなる）と書かれた足先の神様の祠がある。足王自体は比較的最近のもののようで、その後ろに円空仏似の仏像の祠と、通常の屋根付き祠などがある。集落の作業道、峠道の交通安全を願う祠群だろう。いったん奥多摩周遊道路に出て都民の森・三頭山方面へのハイキング・コースに入る。15分くらい三頭沢沿いの道を進むと菅平の滝がり、沢に下ってた気を見る道もついているが、今日のもう一つの目的、檜原村郷土資料館に行く時間が無くなるのを恐れ、滝見物は次回以降の楽しみとした。その5分くらい先に古く半分朽ちたトイレがあり、便器が三つ露出していたがまだまだ使えそう？
ここからさらに20分余り、三頭沢を見下ろす道を何回が沢を渡りながら周遊道路下に出る。
都民の森が1990年ころに造成される以前は、一馬から三頭山へのハイキングコースであったり、それ以前の炭焼き作業道であったり、鞘口峠などを越える峠道、集落道路であったりしたのであろう。傾斜は結構急なところもあるが、2015年のヤマト高原地図に出ている「やや荒れている」という状況ではなく、しっかり整備されていた。一〜2か所、三頭沢を渡る部分が流木などがあってわたりにくい場所があっただけだ。
結構傾斜があったので、昨年の急性糸球体腎炎やコロナ自粛で体力が大幅に落ちた現状では結構足にきてしまった。一時間以上かかって10時半前に都民の森手前の奥多摩道路に出て、周遊道路を左に戻り、三頭大滝に直接向かうケヤキの路に入る。おそらく旧道はそのまま沢沿いの道を直進してケヤキの路につながっていたのであろう。10分くらい歩き」時折古い石垣が見えるが、森林館の職員にあとでお聞きしたところ、都民の森以前の古いものであるようだ。
三頭沢は、土石流以前よりは明らかに川床が高くなっているが、滝そのものは堆積物が流れてきれいな状況か？さらに10分以上歩き、11時ころようやく都民の森の大滝の路ーあずまやに出る。そこから木材チップを敷き詰めた癒しの道を2分くらい進むと瀧見橋―大滝に出た。ここでは三世代家族がお弁当を食べ、瀧見をしていた。大きな望遠レンズで何かを見ていた。その中のリーダー格のご高齢のハイカーご高齢に尋ねると、平成2年の土石流の時には、ブナの道を付け替えたりしたということだった。ここで私も滝を見て撮影、ベンチでコンビニ200円弁当やパンなどの昼食を食べ休憩、11時15分過ぎに出発した。ここからさらに鞘口峠から三頭山に向かうのが当初の予定だったが、今の足の状態では三頭山まで1時間半では無理そうで、周回して都民の森バス停、14時台のバスには間に合いそうもない。2−3分でブナの路と石山・シンザンコース分岐を過ぎ、25分ばかり三頭沢沿いの道をさらに進み、、さらに5分くらいで炭焼き窯あとを通過、戦後の社会の大きな変動がこの奥深い山村におよんでいたことがわかる。三頭沢を見ながら、古い石垣などの残存物を見ながら、そこから20分くらい登り、石垣のある野鳥観察小屋分岐に出る。
ここにあずまやがあり、少し休憩してこれからどうするか地図を見ながら考えていると、先の大家族集団がやってきて、若い夫婦がここから下山すると言い出すと、長老夫婦が観察小屋から下る道は平たんに近いとそれを推奨する。都民の森の地図にいくつかのコースが立ち入り禁止と書かれていたが、長老は問題ないというので、私もそれについていくことにした。最初はやや急な登りがあるが、観察小屋まで出ると標高1236mの表示があり、ここから先はやや平坦地となる。いくつか立ち入り禁止の分岐があり。20分くらい進むと巨大なもみの木があり、そこからは急な下りで、12時25分前に大滝の道に出た。ウッドチップの道を10分くらいで森林館に出る。ここからは5分弱の下りでバス停に出るので、13時5分のバスに間に合う。
森林館を見学する。森林の動物や昆虫の展示，ヤマネや小さなげっ歯類の展示が興味深い。またホルンフェルスや石英閃緑岩などの石材を見ていると、職員の方が現れ、１993年の豪雨と三頭沢の土石流、旧道の以前の様子などについて尋ねる。土石流の年は都民の森が開園して間もない年で、大きな山崩れと土石流が駐車場や近くの施設まで押し四d￥背、その対応に追われたという。その職員はその時はまだいなかったので聞いた話のようだが、ブナの路の架け替えや旧道の石垣など興味深い話を聞けた。バスの時間が迫ってきたのでお礼を言って館を出て駐車場まで急ぐ。館のすぐ先の道脇のフジバカマの花にアサギマダラが止まっており撮影、バスは駐車場奥にきており、しばらくすると乗車場に移動して少したってドアが開いた。13時5分過ぎに出発し、一馬で乗り換えて4時に払沢の滝入口下車し、郷土資料館に向かった。
