７月７日(日)飛騨と石棒

2024年07月07日 07:04講演会・研究会全体に公開

昨夜は佐久穂町で開催された石棒フォーラムを聴講し、10年以上前に現地で見た北沢の石棒を生涯学習館の会場で新しいレプリカと共に拝見し感慨深かった。翌日の飛騨や歴博の中村氏、中部大学の長田氏らの発表も聴講したかったが、今日の橿原考古学研究所のホケノ山古墳出土品に関する講演と展示も逃せないため、佐久から一挙に京都経由で奈良大和八木のホテルに宿泊、荒天で新幹線が一時止まり、心配だったがダイヤの乱れがおさまり一本早いひかりに飛び乗って、23時過ぎにはホテルに入ることができた。テニスの全英オープンは、相変わらず連日の雨で試合が遅れがち。移動しながら西岡を圧倒した203センチのピリカールとルーズブオリの試合を見ていた。接戦だったが最後はビリカールが制したようだ。
　昨日いただいた予稿集を見ると、佐久ではまだ見つかっていない石棒の製作遺跡が見つかっている。塩屋金清神社遺跡と言うらしい。また島遺跡という遺跡もある。石棒の製作遺跡は他に群馬県などでも知られるがまだ数は少ない。佐久では溶結凝灰岩などの柱状節理の露頭は見つかっているが、石棒になりそうな石は河原には落ちていないそうだ。
　ひだでは、これらの製作遺跡の研究所をもとに石棒クラブが結成され、様々なイベントを開催して、市民参加で石棒の町をアピールしている。
　飛騨の石棒は近くの山で取れる流紋岩製溶結凝灰岩を使い、4500年前の島遺跡では、1メートルに及ぶ大型石棒が作られ、3500年前の塩屋金清神社遺跡からは30センチほどの小型石棒千本ほどが見つかり、岐阜県や富山県各地から見つかり、遠隔地に送られたようだ。移動には水運を使ったと思われる。
　石棒クラブの活動

2024-07-06 ７月６日(土)佐久穂町北沢の石

2024-07-07 ７月７日(日)ホケノ山古墳

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