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写真��大阪城下層出土、難波宮の柱根
写真�Ｂ膾緇覯質悗簇�鳥などで出土した大宝律令前後の評郡制度を伝える木簡
今日は１日信太山の弥生文化博物館手和、弥生土器研究の企画展を見学、講演会や展示解説に参加する予定で明日は大阪歴博で、難波宮と大化の改新に関する展示を見学する予定だ。新幹線の中で難波宮展の図録を見ながら予習する。
難波宮は、上町台地の北端にあり、宮が建設される前にも河内湖から大阪湾へとつながる交易路に利用される場所であった。漁労活動を示す鉄の釣針や、古墳時代の円筒埴輪、副葬品の玉や耳環、家形石棺破片など、後の開発で破壊された古墳の痕跡もある。南に下れば百舌鳥古墳群や陶邑古窯群があり、五世紀の法円坂倉庫もあった。おそらく古市百舌鳥古墳群の時代に開発が始まったと考えられるようだ。
難波宮以前の遺構を難波宮下層遺跡群と呼び、五世紀の法円坂倉庫群、6世紀の掘立柱建物群などがあり、後者は、書紀の難波大郡、小郡、難波のミヤケなどの外交、行政施設を含むものと思われる。７世紀前半の軒丸瓦の出土は難波宮建設以前にも仏教関連施設が存在した可能性を示唆している。前期難波宮は、板葺きであったが、このﾉｷﾏﾙ瓦は、四天王寺の創建瓦と同笵らしい。また、六世紀から、七世紀にかけての様々な時期の土器も多数出土している。中には百済や新羅の土器もあるようだ。
この時代は朝鮮半島状勢が激動、流動化しており、伽耶よ滅亡、新羅が領土拡張、高句麗、百済との対立が激化して、共に倭国を味方に付けるべく外交活動を活発化させており、難波の地は外交活動の場であった。
660年代に入ると唐の介入から、新羅、唐連合軍が百済を滅ばし。ついで高句麗も滅ぼすという大きな転換点となり、百済、高句麗をはじめ朝鮮半島各地から大量の難民が難波に押し寄せたと思われる。その中で百済王族の、善光が、大阪上本町あたりに土地を与えられ、百済郡が成立、こうして様々な渡来系集団を取り込んで律令国家として成長していった。
その少し前の645年.飛鳥板葺宮で蘇我入鹿が中野大兄皇子、中臣鎌足らのクーデターとも言える乙巳の変で云われのない罪で暗殺され、父の蝦夷は自宅を囲まれて自害し、蘇我本総家が滅亡、翌646年には、孝徳天皇により、改新の詔が発せられ、蘇我氏主導から天皇(この時点ではまだ天皇称号はなかったが)中心の政治体制に移るきっかけとなった。孝徳朝は、この後難波宮建設、移動して、前期難波宮に移行する
大化の改新に関しては一時期、日本書紀に書かれた内容が大宝律令の内容を記した造作とする見解が優勢でその内実が疑われたが、その後の難波宮出土木簡などから、実際にあった出来事だという評価に逆転しつつあるようだ。日本書紀では、蘇我氏は逆賊のように描かれるが、実際には多くの渡来系集団を配下に用い、その後の国家形成に大きな力を尽くし、ミヤケの設置。戸籍制度の導入など、国家建設に多大な貢献をした大豪族といえる。
この頃の天皇(大王＝オオキミ)と貴族との関係は、貴族優勢という見方が強いようだ。
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