講演者の小笠原英之氏は、今回同じく世界遺産として登録された旧南茅部町(現在は函館市)の大船遺跡、垣ノ島遺跡を中心に、北東北の縄文文化との共通性やその関係を話されたが、中でも注目されるのウルシ製品とアスファルトだ。ウルシには、まだ謎が多く、日本には自生せず、中国南部から人が古い時代にもたらした可能性が指摘されている。北陸の鳥浜貝塚では一万年以上前のウルシの木が出土し、中国では、漆製品は今のところ八千年前までしか遡れておらず、垣ノ島遺跡の九千年前がもっとも古いが、いずれは北陸鳥浜貝塚や中国から、それより古い事例が出てくると予想されるようだ。
今回のサンマルの企画展や常設展でも、漆製品は展示されている。
またカゴなどの編布製品もおそらく旧石器時代から、人類は製作利用してきたと考えられ、サンマルでは、縄文ポシェットが有名だ。
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