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日記
伊場遺跡展を見学後、浜松駅に戻り名古屋から清須にある朝日遺跡ミュージアムに向かう。今回は弥生時代終末期から古墳時代にかけて下さい伊勢湾岸を中心に近畿圏から関東まで拡がったＳ字甕の展示会、この考古学上著名な土器だが、これまでこれだけをテーマとした展示は初めてらしい。朝日遺跡出土品は、重要文化財に指定されているようだが、分布の中心あるいは発祥は、三重県津市あたりかもしれない。土器の胎土分析によると、これらの土器には雲出川周辺で見られる砂が混和材として粘土に混ぜられていたという。濃尾平野にはない砂らしい。おそらく纏向遺跡や北陸、関東まで分布することから東海地方西部の人々がこうした地域と交流し、農業開発のための移住や鉄器などの交易を担っていた可能性がある。関東各地にＳ字甕がもたらされ、新しい技術による大規模な農業開発がもたらされたようだ。
5月23日（金）愛知県朝日遺跡ミュージアム「Ｓ字甕」展
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