４月１３日「江戸の科学力」サントリー美術館

2014年04月14日 16:46美術館全体に公開

４月１３日「江戸の科学力」サントリー美術館

津久井湖城山の自然観察会の後、急いで橋本駅まで戻り、新宿経由で六本木なで大江戸線で出て、ミッドタウンにあるサントリー美術館に向かった。なんとか１時半過ぎに到着し、受付を済ませて会場に向かう。時間に余裕があれば、先に展示をもう一度見ようと思ったが、残り時間は１５分くらいで、渡されたレジュメが本文だけで２０ページを超す膨大なものだったので、これを読むことにした。

「江戸の科学力」というテーマだが、講師の大石学氏（学芸大教授）は、この特別展の図録「のぞいてびっくり江戸絵画―科学の目・視覚の不思議」で「江戸の科学力―その政治的・社会的基盤」という文章を寄稿している。これは江戸時代に見られる科学、和算・技術の発展の基礎となる幕藩体制の確立・安定による平和と物質文明の発達、文書主義と識字率の向上、教育や学問、習い事の流行、発達などが江戸の学問、芸術、技術の発展の基礎を形成したことを示すもの。今回の講演もその趣旨に沿って、多くの外国人による当時の日本社会の状況を捉え、また幕府の文書主義の浸透により、庶民を含む教育熱、藩校や塾の興隆などが様々な資料で跡付けられている。ただし、江戸の科学、数学、技術そのものがどうであったのか、に関しては、あまり触れておらず、その点でやや期待外れであった。背景の把握に終始し、具体的な科学技術などの水準や達成がどうだったのか、近代化とどのように関係したのか、などに触れてほしかったが、大石氏の研究領域を越えるのだろう。

2014-04-14 ４月１３日・津久井城山生き物ウ

2014-04-15 ４月１２日アシュート・プロジェ

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