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趣旨説明・問題提起/土生田純之氏(専修大学教授)、
特別講演:「火山災害遺跡が語るもの―ポンペイの調査」/青柳正規氏(文化庁長官)
基調報告:「金井東裏遺跡の調査」/徳江秀夫氏(群馬県埋蔵文化財調査事業団資料2課長)
講演 a:「古人骨からよみがえる、甲を着た古墳人の姿」)/田中良之氏(九州大学大学院教授)
講演 b:「甲を着た古墳人の国 毛国を俯瞰する」/右島和夫氏(群馬大学講師)
講演 c:「甲を着た古墳人の時代の日本−5世紀後半〜6世紀前半−」/鈴木靖民氏(横浜市歴史博物館館長、國學院大學名誉教授)
講演 d:「三国時代の半島と列島」/宋義政(ソン・ウィジョン)氏(韓国・国立中央博物館考古学歴史部長)(通訳:山本孝文氏・日本大学教授)
シンポジウム「よみがえれ古墳人」
で、青柳長官のVesuvio火山の遺跡に関する話も興味深かったが、なんといっても九州大学の田中良之氏の古墳人の骨に関する経過報告がハイライトだ。一号人骨が明瞭な渡来系の顔立ちであること、三号人骨は首飾りをつけた30代くらいの女性で、在地の顔つきであること、しかしながら、別の角度からの調査で。白亜紀の地質の場所で生育したこと、これは男女ともそうであった。おそらくこの人々は飯田(白亜紀の地層あり)などの牧で馬を買う技術者の子供として育ち、ヤマト政権の方針で群馬に牧を造成するために移住してきた人々であったろう。ストロンチウムの分析でそんなことまで分析できるとは、すごい。しかも骨は5グラムあればよいというーー。遺跡は広い地域に及ぶと考えられ、今後の調査が期待される。
写真1)天明の浅間山噴火の記録――最初に噴煙が上がり、やがて赤い火が見え、最後に穂脳が高く上がったと記録されている。こうした克明の記録から噴火の詳細がわかるという
写真2)一号、3号人骨の調査結果
写真3)ストロンチウム分析による結果
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