ヤマレコなら、もっと自由に冒険できる

Yamareco

HOME > hirokok510さんのHP > 日記
2015年01月22日 08:11博物館、展示会、美術館など全体に公開

1月23日(金)横浜で映画「チグリスに浮かぶ平和」と博物館巡り

雨の中、横浜に出かける。午前中は横浜シネマリンで「イラク・チグリスに浮かぶ平和」を見る。米軍の空爆などで大勢のイラクの人々が家族を失い、また手足を失ってしまう。サダムフセインとは無関係の無辜の民が傷つき、絶望に追いやられた。しかも戦後シーア派とスンニ派の対立で国内の戦争―内戦が始まって、次々に銃撃や車爆弾などで市内の病院には次々に犠牲者が運び込まれている。最近、イスラム国家による日本人誘拐拉致事件が発生しているが、この記録映画を見ると、アメリカこそ、最大のテロ国家だと思わざるを得ないーー。綿井健陽監督は独立系ジャーナリストで、これまで戦争や災害など数々の現場を取材してきた。イラクでも出会った人々、傷ついた家族を長年追跡取材し、その間にも取材されてきた方々自身に危険が迫り、なかでも三人の娘らを失ったアリ・サクバンという映画の中心人物も最後は内戦で亡くなった親戚のお店を継いだものの、お店の前の銃撃で亡くなってしまう。人類文明発祥の地で、このような悲惨な戦争が続いているのも皮肉で悲しい。おそらく、彼らの地のそこに眠る莫大な石油が、これらの血なまぐさい歴史の根底に有るのだと思う。イスラエル建国も英国が中東に打ち込んだ石油利権確保のための楔だったのだからーー恐ろしやーー

 映画館を出ると雨が降っていた。昼食を近くの中華定食ですませ、伊勢佐木モールを歩いて県立歴史博物館に向かう。立派な建物はかつての横浜正金銀行=元横浜銀行本店で、県の建築遺産だ。建物の中に入り常設展を見る。主として考古部門の展示を見る。残念ながら撮影はできない。個人使用ということで許可を取って撮影するが、ネットなどへの掲載はできない。考古の図録などを求め、館の近くの馬車道駅から地下鉄を乗り継いであざみ野手前のセンター北駅で下車し、雨の中を横浜市立歴史博物館に立ち寄る。この博物館も大きな建物で、内容は県立博物館以上に充実している。特別展・企画展などの図録やイベントも多く実施されているようだ。展示では特に古梅谷遺跡の縄文の木道に注目した。先史時代の人や物の移動・交易や交通に関する勉強を始めたばかりだったからだ。また三浦海岸に多い洞窟遺跡に関しては、出土する漁具、貝輪、占骨などから、縄文から弥生時代の人々の海を越えた交流の様子に思いを馳せるーー。この建物の上には国指定史跡の「大塚・歳勝土遺跡がある。縄文早期から弥生、中世に至る複合遺跡だが、中心は弥生の環濠集落らしい。しかし今日はあいにくの雨で展示見学が終わると既に5時前で真っ暗だ。今回は見学を諦め、雨の中を自宅へと急いだ。

写真1:旧横浜正金銀行本店=現県立歴史博物館
写真2:古梅谷遺跡出土の木道ー有名な写真らしい
写真3:弥生時代の東海系土器の交流
お気に入りした人
拍手で応援
拍手した人
拍手
訪問者数:274人

コメント

この日記はコメントを受け付けていません。