映画館を出ると雨が降っていた。昼食を近くの中華定食ですませ、伊勢佐木モールを歩いて県立歴史博物館に向かう。立派な建物はかつての横浜正金銀行=元横浜銀行本店で、県の建築遺産だ。建物の中に入り常設展を見る。主として考古部門の展示を見る。残念ながら撮影はできない。個人使用ということで許可を取って撮影するが、ネットなどへの掲載はできない。考古の図録などを求め、館の近くの馬車道駅から地下鉄を乗り継いであざみ野手前のセンター北駅で下車し、雨の中を横浜市立歴史博物館に立ち寄る。この博物館も大きな建物で、内容は県立博物館以上に充実している。特別展・企画展などの図録やイベントも多く実施されているようだ。展示では特に古梅谷遺跡の縄文の木道に注目した。先史時代の人や物の移動・交易や交通に関する勉強を始めたばかりだったからだ。また三浦海岸に多い洞窟遺跡に関しては、出土する漁具、貝輪、占骨などから、縄文から弥生時代の人々の海を越えた交流の様子に思いを馳せるーー。この建物の上には国指定史跡の「大塚・歳勝土遺跡がある。縄文早期から弥生、中世に至る複合遺跡だが、中心は弥生の環濠集落らしい。しかし今日はあいにくの雨で展示見学が終わると既に5時前で真っ暗だ。今回は見学を諦め、雨の中を自宅へと急いだ。
写真1:旧横浜正金銀行本店=現県立歴史博物館
写真2:古梅谷遺跡出土の木道ー有名な写真らしい
写真3:弥生時代の東海系土器の交流