【夏の赤線つなぎ】蓮華岳→五竜岳 ↑針ノ木大雪渓 ↓遠見尾根

2017年08月12日(土) 〜 2017年08月14日(月)

• GPS: 54:27
• 距離: 39.4km
• 登り: 4,166m
• 下り: 4,049m

コースタイム

1日目

• 山行: 6:08
• 休憩: 1:30
• 合計: 7:38

距離 9.1km 登り 1,488m 下り 363m

9:12 扇沢駅
10:34 10:35 大沢小屋
13:37 15:01 針ノ木小屋
16:03 16:08 蓮華岳
16:50 針ノ木小屋

2日目

• 山行: 8:49
• 休憩: 1:55
• 合計: 10:44

距離 14.2km 登り 1,340m 下り 1,416m

3:56 宿泊地
4:48 5:27 針ノ木岳
5:57 5:58 小スバリ岳
6:06 6:12 スバリ岳
7:37 7:44 赤沢岳
8:35 8:46 鳴沢岳
9:19 9:42 新越山荘
10:33 岩小屋沢岳
11:53 12:00 種池山荘
12:48 12:49 爺ヶ岳南峰
13:05 13:12 爺ヶ岳中峰
13:30 13:31 爺ヶ岳北峰
14:03 冷乗越
14:20 14:32 冷池山荘
14:40 冷池山荘テント場

3日目

• 山行: 11:20
• 休憩: 1:25
• 合計: 12:45

距離 16.0km 登り 1,307m 下り 2,246m

2:52 冷池山荘テント場
3:43 布引山
4:32 4:43 鹿島槍ヶ岳
5:16 5:20 鹿島槍ヶ岳北峰
6:10 6:18 八峰キレット
6:35 6:58 八峰キレット小屋
10:42 10:53 五竜岳
11:40 12:04 五竜山荘
12:07 12:08 遠見尾根分岐
12:57 西遠見山
13:34 大遠見山
14:09 14:10 中遠見山
14:27 14:28 小遠見山
15:34 15:35 白馬五竜アルプス平
15:37 ゴール地点

天候

12日:雨のちくもり
13日:はれのちガス
14日:はれのちガス

アクセス

利用交通機関：

電車 バス 自家用車

往路:所沢IC〜麻績IC〜信濃大町駅
駅前市営駐車場利用 上限1500円
バス信濃大町〜扇沢 40分 1360円

五竜テレキャビン 大人1000円
エスカルプラザ〜神城駅 無料マイクロバス
神城駅〜信濃大町 JR 410円

大町から塩尻まで19号線走るも、安曇野の花火開催につき一旦迂回

コース状況／危険箇所等

針ノ木大雪渓は溶解が進んでいて、のどの手前で夏道に上げられる。4本爪の軽アイゼンで問題なし。

核心部のキレット小屋周辺はちょうど混雑を避けられたのか、スムーズに進めた。混雑時には声を掛け合って、落石には充分注意して。

その他周辺情報

大町駅までコンビニはなし、少し通り過ぎてセブンイレブン大町上橋店。

エスカルプラザ内の温泉施設「竜神の湯」受付は16時までで大人650円。下山後そのまま入れる、最高。
大町駅前「豚のさんぽ」にてダムカレー角煮トッピング。
定番の信州健康ランドに宿泊。

写真

8/12 8:25

眠気と戦いながら大町駅前市営駐車場にイン。楽しい夏休みのスタート。

8/12 8:27

早速パラパラと雨が、カメラの電池の調子も悪く何だか先行き不安。

8/12 8:28

駅を背に左手、バス乗り場前で扇沢行きの切符を購入。

8/12 9:09

40分程ウトウトしている間に扇沢。黒部方面に行く行列を尻目に一人針ノ木方面へ。

8/12 9:13

登山口前のテントでは遭対協の方が登山届の確認をしていた。コンパスで提出済みと告げ雪渓の具合を聞いてから入山。

8/12 9:19

何度か舗装路を渡る。

8/12 9:38

長いトンネルの入り口。覗き込んだが怖くなってさっさと退散。

8/12 9:39

針ノ木はこちら。

8/12 10:02

水も滴るオオバギボウシ。

8/12 10:03

ナギナタにょろにょろ。

8/12 10:06

雨に喜ぶ方がこちらにも。

8/12 10:15

美しきせせらぎ。

8/12 10:21

文字通りグリーンシャワー浴びながらの森歩き。

8/12 10:25

開けるも水墨画のような情景が広がる。

8/12 10:27

大雪渓の下を抜けてきた冷たい水がザアザアと流れる。

8/12 10:34

小屋。

8/12 10:35

達筆。

8/12 10:36

今日はあと4キロしか歩かない。

8/12 11:00

なるほど溶けてる。

8/12 11:04

こわー。

8/12 11:13

軽アイゼン装着して大雪渓にライドン。

8/12 11:28

クラック。

8/12 11:39

涼しい風と生ぬるい風がマーブル状になって肌を撫でる。

8/12 11:47

念願の大雪渓は15分ほどしか歩けず、期待外れ。

8/12 11:58

そこら中にコゴメグサ。

8/12 12:00

潰れたノド、鬼奴姐さんか。

8/12 12:01

なんと、クワガタソウと出会えましたよっと。

8/12 12:06

ダイブ・スリー・クルマユリ。

8/12 13:37

峠に乗っかる。

8/12 13:37

すぐ脇に小屋。この入り口のベンチで晩ごはん食べた。

8/12 15:00

一番右が本日の我が家。こうして見ると傾いているが意外と快適に眠れた。

8/12 15:15

一休みしたら雨が上がったので蓮華に向かう。

8/12 15:28

早速コマクサの団体様がお出迎え。

8/12 15:29

雨を浴びて瑞々しく首を垂れる可憐。

8/12 15:38

チングルマとリンドウのコラボレーション。

8/12 15:38

チングルマの綿穂が水滴を纏いキラキラ。

8/12 15:39

リンドウの可憐なる青。

8/12 15:47

イワヒバリ、ずっと見てたらコマクサ食べてた。美味しいの？

8/12 15:53

時折青空が顔を出す。蓮華と空とコマクサと。

8/12 16:04

イワツメクサのブーケにステキな差し色。

8/12 16:04

久しぶりの黄色い山頂標。

8/12 16:08

蓮華の大下りは視界ゼロ。

8/12 16:51

小屋に帰着。ビールビール。

8/12 17:19

残念ながらドライ350か淡麗500の二択で600円。ペペロンチーノ、卵、ソーセージ。

8/12 19:16

慎太郎翁の素敵なお言葉眺めつつ、売店前のテーブルで小屋泊の方の会話を聴きながら一人酒。

8/13 3:36

夜明け前に起きてしばし夜空撮影。

8/13 3:40

少し雲があるもののキレイにプレヤデス星雲（昴）と牡牛座のアルデバランが撮れた。

8/13 3:43

本日歩く予定の稜線にも星が降り注ぐ。

8/13 4:46

ご来光眺めるべく未明に出発。振り返ればシルエット蓮華。

8/13 4:46

雲海に浮かぶは白馬の島々。

8/13 4:50

針ノ木山頂にてご来光待ち。

8/13 4:51

素晴らしきマジックアワー眺めながらおにぎりとスープで朝ごはん。

8/13 4:51

立山劔も白み始め。

8/13 4:51

遥か彼方まで続く紫色の雲海。

8/13 4:52

夜明け前、この朝焼けに何を思うや。

8/13 5:04

ライジング。

8/13 5:05

サン。

8/13 5:09

雲の白波照らし輝き。

8/13 5:10

常念、穂高、槍に水晶、薬師やら一望。

8/13 5:20

本日のコースも一望。

8/13 5:20

さすがに寒くなってきたのか皆さん次々と小屋の方に撤退して行く。

8/13 5:28

立山劔独り占め。奥にはチラリと白山も。

8/13 5:39

こうして見ると確かに蓮華っぽい。

8/13 5:39

稜線歩きスタート。振り返れば針ノ木に浮かぶ白い月。

8/13 5:50

針ノ木ブルー。

8/13 5:58

思い切り助走をつけてスバリから飛んだら、劔に届くかしら。

8/13 6:10

スバリ。奥に五色平を望む。

8/13 6:18

岩峰と白い月。

8/13 6:21

ゴキゲン稜線歩き。

8/13 6:22

昨日のお宿、針ノ木峠チラリ。

8/13 6:51

針ノ木岳のベストアングル。

8/13 7:06

黒部湖が徐々に姿を現す。

8/13 7:12

蓮華と針ノ木。奥にチョコンと北葛岳？

8/13 7:18

どうやらダムは死角になってしまっているっぽい。

8/13 7:40

白馬三山、唐松、五竜、鹿島槍。今日こそ繋げる。

8/13 8:02

こうして見ると室堂ってずいぶん高い位置にある。黒部から立山に直登したらどれだけ過酷なんだろうか。

8/13 8:12

何度も振り返ってしまうよ。

8/13 8:42

200m下って200m登るの繰り返し。

8/13 8:46

爺が岳方面のガスがだいぶ高くなってきた。

8/13 8:47

劔も見納めってことでズーム。

8/13 8:47

鹿島槍、明日はそちらにお邪魔します。

8/13 9:14

フウロ。

8/13 9:20

新越山荘。コーラ購入し一気飲み。一旦靴を脱いでストレッチ。ビールは一番絞り、500缶が750円。

8/13 9:53

アオノツガザクラやら。

8/13 9:53

アカモノがプチプチ。

8/13 10:05

でかいキノコに。

8/13 10:12

トウヤクリンドウ。

8/13 10:21

あともう少しなのだが完全にガスが稜線に襲い掛かる。

8/13 10:33

5つ目のピーク岩小屋沢岳。

8/13 10:40

ヤマハハコ。

8/13 10:42

アザミにベニヒカゲ。至る所で群れてた。

8/13 10:50

イブキジャコウソウ。

8/13 11:03

ヨツバシオガマ。

8/13 11:25

しおれたナデシコ。

8/13 11:29

ハクサンチドリ。

8/13 11:34

キヌガサソウ。

8/13 11:37

キスゲ。

8/13 11:43

トリカブト。

8/13 11:52

小屋の前の地味な木段がツラい。

8/13 11:55

種池山荘のテント場。きれいに区画分けされた平らなテント場。

8/13 12:07

種池山荘。丁度お昼時ということで大賑わい。なんと焼き立てピザを売っていました。グッと我慢。

8/13 12:09

チングルマのお花畑。おおかみこどものアレですね。

8/13 12:50

ここから先はガスの中。爺が岳のGはガスのG。

8/13 13:08

一応中峰にも寄ってみたがG。

8/13 13:11

Gの中、登山道を誰かが歩いてきた。

8/13 13:11

なんだ、雷鳥か。

8/13 14:06

Gにテンションダダ下がりなまま赤岩尾根の分岐。

8/13 18:39

冷池山荘到着。ビール購入とテント受付。14時半の時点で52番目と言われ慌ててビール飲み干してテント場行ってみたら既にこの有様。

8/13 18:40

昨晩針ノ木で一緒だった方のテントを発見して交渉、何とかスペースを作り隣に張らせてもらう。

8/13 15:54

小屋に戻りビールおかわり。ギョニソマヨ、ツナチャーハン。小屋迫の方、千葉のご夫婦、ご合席で楽しくおしゃべり。缶詰と手持ちのお酒ほとんど飲み干し、トイレを済ませ、徒歩7分ほど離れたテント場にフラフラと帰る。

8/14 2:59

夜は星なしズン曇り。2時に起床、チングルマにおはよう告げて長い一日のスタート。

8/14 3:44

真っ暗な布引岳を通過。

8/14 4:40

予定通り夜明け前に鹿島槍南峰に到着。

8/14 4:41

振り返れば昨日は見えなかった爺が岳、未明の稜線にヘッドランプの灯がチラチラ。

8/14 4:42

昨日よりも雲が多くてご来光イマイチな予感。ということで夜明けを待たずに北峰へ。

8/14 5:00

南峰と劔。

8/14 5:01

本日歩く稜線。

8/14 5:11

「南の峰に北の峰の重なりし時、祝祭の歓び来たり」とか言い伝えがあるとかないとか。（ないです）

8/14 5:11

劔も赤く染まりけり。

8/14 5:12

分岐にザック置いて、ささっと北峰へ。

8/14 5:12

南峰にご来光ファンの姿を確認。

8/14 5:19

この2日間歩いた稜線を振り返る。歩いたなあ。

8/14 5:20

本日の目標地点。

8/14 5:21

南峰には続々と登頂者の影が。

8/14 5:21

では、カメラをしまって核心部に臨みますか。

8/14 6:17

懸念していた岩場のすれ違いも思っていたよりも少なく予定よりだいぶ早く下ってこられた。小屋の手前で何か聞こえると思ったらヘリがホバリング。

8/14 6:26

キレット小屋の周りにも救助の方の姿が見える。どうやら遭難があったらしい。

8/14 6:33

ちょっと声をかけづらかったが小屋の方にお水分けてもらえますかと聞くと優しく対応してくれた。

8/14 6:37

何はともあれ浮いた時間でゆっくりと朝ごはん。カップヌードル、残り汁に賞味期限切れのおにぎり入れてカロリー補給。

8/14 7:22

雲がどんどん動く、鹿島槍もここで見納め。

8/14 7:35

まあ中々な岩場鎖場の連続。ヘルメットなしは危険だったかしら。

8/14 7:48

劔ともここでお別れ。

8/14 8:42

そしてラスボスに向かう。

8/14 9:57

岩峰の巻き道がガラガラしていて嫌らしかったが、モクモクと進む。

8/14 9:59

ウルップソウの群生はまだ花をつけず。

8/14 10:41

最後の急登も難なく詰めて最後のピークへ。

8/14 10:45

久々の五竜。赤線繋ぎコンプリート。

8/14 10:47

もう少しで完全にガスに巻かれるところでした。

8/14 11:31

五竜山荘に向かう途中で今度は親子連れ×2が登場。

8/14 11:32

お父さんAは完全に単独行動。

8/14 11:32

何か？

8/14 11:40

懐かしの五竜山荘。ここでtake-4&charu-3夫妻と出会ったんだ。

8/14 11:44

赤線繋ぎのお祝いにノンアル。ノースフェイスコラボの「山が好き酒が好き」Tシャツも購入。

8/14 12:19

カライトソウ。さて、長い長い下山路の始まりです。

8/14 12:38

下山路にもオス雷鳥がテクテク。もうレア感ゼロ。

8/14 12:48

ウツボグサ。

8/14 15:15

ヒョウモンチョウ。

8/14 15:32

もう何遠見でもいいやとただただ足を出し続け、淡々と下り。

8/14 15:34

気が付いたらアルプス平のゴンドラ駅に着いていたんです。予定よりも1時間ほど早かった。

8/14 15:43

テレキャビン乗るときに渡された冷たいおしぼりで顔を拭いたら、靴でも拭いたの？ってくらい汚れていて少し引いた。

8/14 16:26

16時前に着いたので竜神の湯で汗を流し、16時半の無料バスに乗れ、楽々神城駅へ。

8/14 16:43

久々に買った切符が思いのほかでかくて吹いた。

8/14 17:27

大糸線で8駅ほど揺られ、信濃大町駅前で黒部ダムカレー。まあ盛り方だけじゃんとか思いながらも久々のちゃんとした食事に大満足で完食。

8/17 17:15

2017山頂コレクション

撮影機器：

PENTAX K-50 PENTAX

iPhone 7 Apple

装備

備考

膝から下を、何箇所もダニにやられた。迷った末置いていったがゲイターだが、着けていけばよかった。

鎖場用の手袋も入れたつもりが車に忘れていて手が錆びだらけに。

感想

otkme

せっかくの祝日、山の日には仕事が入ってしまったが、12日から16日までと久しぶりにまとまった夏休みが取れた。

新盆ということもあり、お墓参り中心のスケジューリング。芳しくない天気予報とにらめっこしつつ、12日から2泊3日でのテント泊、未踏であった五竜岳以南の縦走に決定。最終日のゴンドラ時間が気になるところだが、最悪1日延泊してからのお墓参りでもよし、と決めて出発。
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結果的に何もかもが予定通りにスムーズに進んだ。行こうと思っていたルートは全て歩け、蓮華岳からぐるりと稜線を回り、白馬岳までの赤線がキレイに繋がった。雪渓歩き、夏の星空、雲海からのご来光、ご褒美もたくさんもらった。

人気のコースだが、時間とペースをうまく配分できたおかげか、コース上でもほとんどストレスなく歩けた。テント場の混雑もご愛敬、夏休みを利用してのN大山岳部の若者の微笑ましい会話に耳を傾けたり、隣のテントから聞こえる不自然ないびきに失笑したり。

テント泊ながら食事は小屋の近くでとり、同じテーブルに座った方との偶然の邂逅を楽しんだり、ルート上ですれ違いざまにかわす何気ない会話に心弾ませたり。
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休暇シーズン、人気のルート、混雑するテント場。今まで避けてきた物も接し方次第で受け入れられる。流されず抗わず、受け止めて受け流して。

新しくなってしまったお墓にはまだ違和感があるが、人はいつか慣れる。入れ物が変わってしまおうがそこに漂う父母やご先祖、亡き人達の記憶に手を合わせ、故郷を後にした。

コメント

nakamu-k

冷池ベンチで
ご一緒させていただきました小屋泊（オレンジ）です。楽しいひとときをありがとうございました。おにぎりが美味しそうなディナーに変貌する様子に見とれていました

otkme

おおー！
nakamu-kさん

乾杯させていただき、ありがとうございました！
まさかこんな感じでコメントいただけるなんて、嬉しいです。

おにぎりチャーハン、某コンビニの１００円セールの時はよくやります。
手軽でオススメですよ、ぜひやってみてください。

HAL011

素敵レコお待ちしてました
つながったんですねー40km弱の山々。やはりアップダウンが凄そう…八ヶ岳の他にも庭が広がりましたね！そして冬の下見も万端ですか。

otkme

つながりました
HAL011

つながりましたが、なかなか過酷な下山路に膝が悲鳴を上げておりました。
冬は栂池やら岩岳方面から攻めてみようかと企んどります。
スノーシューの準備よろしくー。