後立山縦走(乗鞍岳→白馬岳→唐松岳→五竜岳→鹿島槍ヶ岳→爺ヶ岳→針ノ木岳→蓮華岳)


- GPS
- 99:23
- 距離
- 51.9km
- 登り
- 5,119m
- 下り
- 5,530m
コースタイム
07:00 栂池高原
10:00 乗鞍岳
12:40 白馬岳
13:30 白馬岳頂上宿舎
2011.08.12
04:00 白馬岳頂上宿舎
09:41 不帰嶮、一の峰
11:37 唐松岳山頂
14:10 五龍山荘
2011.08.13
04:00 五龍山荘
08:05 キレット小屋
09:44 鹿島槍ヶ岳
11:30 冷池山荘
2011.08.14
05:30 冷池山荘
12:24 針ノ木岳
13:30 針ノ木小屋
2011.08.15
05:50 針ノ木小屋
06:39 蓮華岳
11:23 扇沢
天候 | 2011.08.11 晴れ時々曇り後雨 2011.08.12 晴れ時々曇り 2011.08.13 曇り後晴れ 2011.08.14 晴れ 2011.08.15 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2011年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス
信濃大町→新宿 さわやか信州号 |
コース状況/ 危険箇所等 |
白馬岳では強風のため、テント設営に苦労している人達がいた。 天狗の頭⇔唐松岳間の不帰嶮は破線ルートということもあり、八峰キレットより手応えがある。 雨が降っていればスリップの危険も増すだろう。 基本的に落石を起こさないよう注意しなければならない場所が多い。 |
写真
感想
11〜15で北アルプスの後立山連峰を歩いてきた。
初めての北アルプス。
栂池自然公園を出発し、乗鞍岳→小蓮華山→白馬岳→杓子岳→鑓ヶ岳→唐松岳→五龍岳→鹿島槍ヶ岳→爺ヶ岳→針ノ木岳→蓮華岳のそこそこロングコース。
2011.08.11
06:40 栂池高原到着。ゴンドラ、ロープウェーを乗り継ぎ栂池自然公園へ。
それなりに登山者のいるなか、順調に高度を上げる。
10:00 乗鞍岳を経由し、小蓮華山まではそこそこ風があるも景色もあった。
白馬岳への登りは常時10m程の風が吹いており、しかも完全にガスの中。
この辺りでは登山者も殆ど見かけなくなった。
12:40 白馬岳山頂では先にいたレディ2人組に撮影をお願いし、頂上宿舎へと急ぐ。
テント幕営の受付を済ませ、いざビビィを設営しようとして愕然とした。
ポール無いじゃん…
悪態ついても仕方ないし、ポール無しで使う事に。
テントでポール忘れたらアウトだけどそこがビビィの強み。
相変わらずの強風の中、テント設営に苦労する人達を尻目に夕食の棒ラーメンを腹に収める。
やはりビビィは俺独りだ。一幕だけ異質な感じ。
だがそれでいい!
むしろそれがいい!
17:00 山小屋常駐隊員からこの先の道について説明があった。どうやら最近事故が多発中だとか。
18:00 相変わらずの強風で雨も降ってきたんで寝ることにした。
2011.08.12
03:15 熊鈴の音に気付きうんざりした。撤収中らしいが、早朝くらい音鳴らないよう気を遣ってくれよ…
風は強いけど雨は降ってない。すぐに撤収に取り掛かる。
04:10 まだ暗いうち出発。これなら良い位置で日の出を拝めると期待しながら進む。
04:50 日の出直前。荷物を下ろし、カメラを構える。悪くない日の出だ。白馬岳も映える。
杓子岳を巻いて鑓ヶ岳へ向かう途中、道端でビバークしてる人を発見。流石に面食らった。
その先の天狗山荘で一緒になったおじさんと先程のビバーク者について盛り上がったのは言うまでもない。
天狗岳を越え、天狗の大降りで追い抜いた別のおじさんとは最後まで会ったり会わなかったりだった。
09:41 不帰嶮はかなりハードな岩場で鎖・ハシゴのオンパレード。4時間以上歩いた身に応えたけど、二峰で出会い頭に雷鳥の親子と遭遇した時は嬉しかった。むしろ最初理解できずに目が点になった。
か、可愛い♪
でもそこ登山道なんだ、ちょっとだけ道を空けてくれ…
11:40 唐松岳を超えてようやく唐松山荘に付いた時、先程のおじさんとまた会い、お互いの山行予定を交換すると、殆ど同じだった。そして今日はこの先の五龍山荘まで行かないと先が辛いことも知った。
既に6時間歩いてきたが鞭打って、進むことにした。
14:10 疲れきった身体で五龍山荘に付いた時は思わずビールを買っちゃったよ。美味かった。
ここでもビビィは俺独り。物好きな登山者が声掛けてきた。
そして夕日を楽しんだ後、二日目の夜を迎えた。
2011.08.13
0300 起床。撤収し、0400時出発。時間をかけて五龍岳を登る。展望はなく、すぐに先に進む。
08:20 キレット小屋を越えた八峰キレットは危険ではあったけど難所と言う程でもなく、むしろその先の登りの方が辛かった。
09:44 鹿島槍ヶ岳北峰を越え、さらに南峰を越えると緩やかな降りが続く。
11:30 冷池山荘到着。流石に今日はまともな飯が食いたく、泊まることにした。3日振りのご飯は美味かった。
2011.08.14
05:10 日の出を楽しんだ後、朝飯も冷池山荘でとった。体調は絶好調。
腹に詰まったエネルギー源を実感出来た。やはりインスタントラーメンだけは無理があるのか。
今日は針ノ木小屋までの予定。アップダウンはともかく、距離がある。
かなりハイスピードで進んで本日の最高峰、針ノ木岳へ。
実は手前のスバリ岳を針ノ木と勘違いし、バテてたんで虎の子のカーボショッツを飲んで挑んだ。
まさにドーピングのごとき効果。だが山頂についてさらに先にピークがそびえ立ってたとき、心が折れそうになった。
あれを越えるんだ。
カーボショッツの効果が切れないうちに何としてでも。
一度降り、ラストのガレ場直登前に誓った。
山頂に着くまで上は見ない。
残りの登りを見たら絶望するから。
12:24 ただひたすら足を運び、休むことなくようやく山頂へ。カーボショッツの威力、絶大ナリ。
黒部湖や穂高連峰が見渡せ、最高の景色だった。
13:15 針ノ木小屋でテント泊を申し込み、ビールを飲みながら夕日を待った。
淡い紫色に染まる空は言葉に出来ない美しさがある。これが観たかったんだ。
2011.08.15
最高の日の出日和と知りつつ、疲れてたんで日の出後に蓮華岳に空身で向かい、最高の景色にうっとりする。槍ヶ岳や穂高連峰は勿論、薬師岳、劔岳、そして歩いてきた白馬岳まで見渡せ、良い締めくくりとなった。
扇沢へ降りる最中。やっと帰れるという想いと、もう終わりかという想いが交錯した不思議な気分だった。
温泉に入ったときは日焼けで悶絶するほどだったけど、充実感に満ち溢れてた。
装備面(特に食事)で反省点は多いけど、とりあえず無事帰って来れた喜びを噛みしめようと思う。
コメント
この記録に関連する登山ルート

コメありがとうございます。
頂上山荘のテン場ではご近所だったみたいですね。
多分、僕らが白馬のスカイプラザでだらだらしてる時に追い越されたようですね。
緑色の袋!ほかの方のテントはともかく、BlackDiamondのビビィ、覚えてますとも!かなり目立ってましたから。就寝中は荷物をどこに置くのか家内が心配してましたよ。
不帰、天気が良くて楽しめたようですね。
ともかく超ロングトレール、お疲れ様でした。
靴以外の荷物はすべてビビィ内に収納します。
バックパックも下半身用マットと化しますので^^;
もしどこかで緑の袋を見かけたら声かけて下さいな。
きっと喜びます☆
kei737さんもお疲れ様でした。
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