記録ID: 1534345
全員に公開
無雪期ピークハント／縦走
槍・穂高・乗鞍
初めてのキレット、北穂高〜槍ヶ岳は快晴でした。No.1
2018年07月20日(金) 〜
2018年07月22日(日)
長野県
岐阜県
yusato
sakasaikun
- GPS
- 56:00
- 距離
- 42.0km
- 登り
- 2,450m
- 下り
- 2,440m
アクセスを調べる
標高グラフを拡大コースタイム
1日目
- 山行
- 8:35
- 休憩
- 1:17
- 合計
- 9:52
7:25
7:31
51分
徳沢園
9:46
9:55
125分
本谷橋
12:00
12:27
189分
涸沢小屋
15:36
15:41
1分
北穂高岳
15:42
北穂高小屋
2日目
- 山行
- 6:26
- 休憩
- 1:24
- 合計
- 7:50
3日目
- 山行
- 6:11
- 休憩
- 0:25
- 合計
- 6:36
上高地アルペンホテルの日帰り温泉は12時〜という事で入浴できませんでした。この近くでずっと空いてるお風呂屋があると疲れた身体が癒せるのにな。
| 天候 | 7/20〜7/22 全て快晴 |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2018年07月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
電車 バス
7/22 12:40上高地発のバスで 13:40新島々到着 14:05新島々発で 14:35松本駅到着 14:48松本発スーパーあずさ 17:26新宿到着 17:28JR山手線新宿発 17:51日暮里駅着 17:57常磐線日暮里駅発 18:25柏駅到着 18:34電車に乗って自宅へ |
| コース状況／ 危険箇所等 |
メジャールートなので間違える場所はありません。キレットが心配でしたが、怖かったのはやはり北穂高岳からキレットへ向かうゲキ下りです。ガレ場が続くので上から小石でも落ちてきたら大変。ヘルメットは絶対です。 涸沢小屋からの登りもきついなぁ。クサリ場と岩場は慎重に登れば大丈夫、でも足が疲れてもつれると危険です。体力を温存しながらですけど、かなり足にきてもつれる事が多かった。 |
| その他周辺情報 | 上高地アルペンホテルの温泉が１２時〜だったみたいで入れませんでした。この界隈で11時〜入れる温泉は無いのかな。此れが少し残念でした。 |
| 予約できる山小屋 |
横尾山荘
|
写真
朝の上高地です。平日の金曜日なのでやはり人数は少なめです。さぁ、天気は良さそうなので身支度を整えて行きます。
と、恒例のカッパ橋からの奥穂だったのにガスがかかっていて景色は今一つです。でも、今日も暑くなりそうな感じです。
徳澤園に到着。人はまばらです。アイスクリームは帰りに取っておくか。
横尾に到着。ここも週末に比べると少ないです。本格的な山は此処から。にしても、この2時間半は長いなぁ。
さぁ、ここを越えて行きます。先ずは無事に戻って来れますように。安全祈願をして出発します。
本谷橋に到着。日差しがありますが、樹林帯の中を抜けてきたので左程苦にならなかったけど、此れを抜けたらこの直射日光は厳しそう。
目の前に広がる穂高です。まだまだ登ります。でもこの日差しが余計に体力を奪って行きます。雲一つないのに、おやっ。
此処で暫し休憩をして景色を楽しみます。あそこまで登ったなぁ。おやっ、穂高にガスがかかり始めます。
私の個人的に好きな白樺の木です。この木が彩を変えると後ろの岩山に映えて見事な景色に変化する場所なのです。
奥穂と涸沢のツーショット。今日は違うけど、あそこも良いです。
先程の白樺です。このアングルは青空にも映えています。秋に来たいなぁ。お前の彩った姿を収めに。
涸沢ヒュッテとの分岐を右に入って、涸沢小屋に向かう処です。岩場がドーンと続きます。後もう少し。にしても暑い。
カールの雪渓はまだまだ溶けてません。こんなにも残っているもんなんだ。彩が良いです。青空の下で白が良いコントラスト。
涸沢小屋が見えてきました。早くあそこでしゅわーっと、行きたい。
ヒュッテより高度があがります。やはり、今日は少ない感じがする。
いよいよ待ちに待った、カレーライス。単なるボンカレーなのに、チョーうまっす。ご飯の炊き上がりもカレーのルーも体に染みわたります。そして、ビールの代わりにスプライト、堪りません。
1
7/20 12:31
いよいよ待ちに待った、カレーライス。単なるボンカレーなのに、チョーうまっす。ご飯の炊き上がりもカレーのルーも体に染みわたります。そして、ビールの代わりにスプライト、堪りません。
相棒君の背中がこの景色に満足してます。ホッとしてますが、まだ本格的なのは此処からだよぉ。
あら、あんなにヒュッテが小さくなって、かなり上がってるんですが高度感が伝わらないかな。
涸沢ヒュッテがあんなに小さくなりました。でも、この頃は直射日光が諸に当たって体力を奪います。穂高にかかった雲が延びてくれません。
1
7/20 13:58
涸沢ヒュッテがあんなに小さくなりました。でも、この頃は直射日光が諸に当たって体力を奪います。穂高にかかった雲が延びてくれません。
此処がクサリ場です。思いの外簡単に登れます。意外とアスレチック気分で楽しい。
奥穂方面でこのガスがかかると太陽を隠してくれるんだけど勢力が弱いな。
もう少し左で前穂です。かなり高度を上げてきました。でも、まだまだ頑張らないと。
ちょっと名前が分かりませんが、岩場に確りと根を下ろして咲いてます。素敵な紫でホッとします。
まだまだこんな箇所を通過して行きます。でも、もう何だか楽しくなってきました。疲れよりも気分が良いです。
これが観たかったんです。ハクサンイチゲがこの角度で咲いています。奥穂と共にパシャ。素敵です。
相変わらずガスが覆ってくる様子がうかがえます。此れは、頂上に着いたらヤバいかも。
やっと北穂小屋が見えてきました。にしても、まだもう少しありそうです。でも、いよいよゴールが見えてきました。
ドアップで確認します。間違いなく小屋が見えます。おっと、団体さんが降りてくるぞ。（と思いきや涸沢岳に向かいました）
奥穂に向かうザイテングラードをアップしてみました。登ってます。あそこも後半はきつかったなぁ。
おっと、今度は東稜に張り付いている人を発見。結構険しそう。後から聞いた話だと、途中で結構厳しい処があるので用心した方がいいと。無理かな。
7/20 15:40
おっと、今度は東稜に張り付いている人を発見。結構険しそう。後から聞いた話だと、途中で結構厳しい処があるので用心した方がいいと。無理かな。
正しくゴジラの背です。良く見ると確かにギザギザであれは大変そうだ。
これが最後の雪渓で、もう少し前だとアイゼンが必要だったみたい。でも、今は完全に溶けて普通に歩いていけます。
やったーぁ。北穂高岳に到着。と、思いきや周りはガスに覆われて眺望は全く有りません。えーっ、何でこんな。
多分、この先には南アルプスと秀麗富士が待っていてくれたのにな。
諦めて、下って直ぐの北穂小屋に入ります。お疲れ様でした。右足の状態が悪く、普通に歩いても痛いのに良く頑張りました。はぁ―、疲れた。とにかくチェックインです。
7/20 16:09
諦めて、下って直ぐの北穂小屋に入ります。お疲れ様でした。右足の状態が悪く、普通に歩いても痛いのに良く頑張りました。はぁ―、疲れた。とにかくチェックインです。
そして、念願のテラスで。。なのに、ガスで眺望はゼロです。がっくし。でも、もう待てません。こいつで乾杯したら、くーーっと一杯が喉をうならせます。来て良かったと思える瞬間。
7/20 16:39
そして、念願のテラスで。。なのに、ガスで眺望はゼロです。がっくし。でも、もう待てません。こいつで乾杯したら、くーーっと一杯が喉をうならせます。来て良かったと思える瞬間。
見下ろします。登って来たなぁ。でも、本当に小屋からは直登で奥穂に向かうより辛いかも。何れにせよ無事に登ってきました。この後は疲れて少しお昼寝タイムです。
7/20 16:49
見下ろします。登って来たなぁ。でも、本当に小屋からは直登で奥穂に向かうより辛いかも。何れにせよ無事に登ってきました。この後は疲れて少しお昼寝タイムです。
夕飯です。でも、ちょっとこのご飯の量はおかしくない。食べない人もいるから仕方がないのか。三回くらいで、お代わりお願いします。
2
7/20 17:28
夕飯です。でも、ちょっとこのご飯の量はおかしくない。食べない人もいるから仕方がないのか。三回くらいで、お代わりお願いします。
食事が5時〜で夕焼けまでにも時間があります。布団の上で寝っころがって時間迄待って、この夕焼けを待ちました。何だか凄い雲です。
1
7/20 19:26
食事が5時〜で夕焼けまでにも時間があります。布団の上で寝っころがって時間迄待って、この夕焼けを待ちました。何だか凄い雲です。
凄い高さにまで持ち上がってます。双頭の雲って感じで、夕日が当たってかっこいい。
槍ケ岳には確りとガスがかかっているようです。ちょっとだけ頭を出しました。
南アルプスと秀麗富嶽がこの雲の奥にあるはずです。明日を楽しみに待つか。
中々見れない夕焼けに遭遇。本当に来たものにしか見れない光景は千変万化に等しく二度と同じ景色は目にできない素敵なものです。
雲に覆われた槍です。（翌日になって向こうに行って分かった事ですが、この雲は槍には関係ないみたい。こっち側にガスがかかって見れないってことを）
1
7/20 19:38
雲に覆われた槍です。（翌日になって向こうに行って分かった事ですが、この雲は槍には関係ないみたい。こっち側にガスがかかって見れないってことを）
滝谷は垂直に落ちてます。毎年浸食されていく中でどうなるんだろうって心配します。
日付が変わって、7/21になる朝です。昨日の雲がウソのように槍ヶ岳の稜線が姿を現しました。今日は此処を行きます。
南アルプスが見えて、うっすらですけど秀麗富嶽が遠くに鎮座しております。遠くて小さいなぁ。
北穂小屋の朝食です。確り食べて今日のパワーをつけておかないと頑張れないぞ。お代わりーします。
笠ヶ岳も良いなぁ。相棒君は行ったのにピークを踏んで無い事を後悔してます。でも、行ってみたいな。
此処を下ってきました。高度感が伝わらないかな。スリリングです。
ちょっと一息。俺登場です。まだまだ、本日のクライマックスはこの先に有ります。
北穂小屋が見えます。左側を直下してきて此方側に回り込んできた場所です。もうあんなに遠くになってる。登るのも大変だな。
でも、キレットはまだまだ下です。あのおじさんの後を追いかけて行きます。
北穂小屋の北東方面はこんなに切れ落ちてます。岩も諸そうで何れ小屋も危ないのではと思えてしまいます。
さぁ、此処からが今日の核心部に突入です。クサリを伝わりながら落ちた行きます。
キレットを越えている先行者です。やはり、土曜日の朝なのでまだまだすれ違いが無くて助かります。込んでくるとあそこは譲り合わないと通過困難な場所になります。
3
7/21 6:41
キレットを越えている先行者です。やはり、土曜日の朝なのでまだまだすれ違いが無くて助かります。込んでくるとあそこは譲り合わないと通過困難な場所になります。
キレットを越えたら今度は此処を登って行きます。きつそうだな。ちょこっと槍さんです。
こう見ると何処をどうして行ってるのか分かりません。ナイフリッジになっている上はとても危険に思えます。
これがクサリ場のクサリがデカいってやつです。確かに握るとデカくて掴みずらいなぁ。
飛騨泣きに来ました。相棒君も越えてきます。確かに危険ですが、良く見るとステップも切ってあって足元も安定しています。先ずは慌てないこと。
1
7/21 6:50
飛騨泣きに来ました。相棒君も越えてきます。確かに危険ですが、良く見るとステップも切ってあって足元も安定しています。先ずは慌てないこと。
こんな箇所を通り過ぎて行きます。ドキッてしますが、大丈夫、大丈夫。
こんな岩場を超えて行きます。でも、何だか慣れてきて楽しくなってます。
朝日を受けて相棒君も頑張ってます。おじさんがいる処から降りて来ました。
イワツメクサが咲いてます。今回はこの花を良く目にします。とても小さい花ですが、綺麗に開いていて花弁が均等になっている様が気品を感じます。
1
7/21 6:57
イワツメクサが咲いてます。今回はこの花を良く目にします。とても小さい花ですが、綺麗に開いていて花弁が均等になっている様が気品を感じます。
下り切りました。どうやって降りて来たのかも分からなくなりました。にしても、ゲキ下り。昇のも大変だな。
南岳の鷲鼻がぴょこんと立ってます。あそこはどうやって超えて行くんだろう。
クサリ場を行きます。こいつもクサリが大きくて持ちづらいけど木々が覆っていて高度感を感じません。
さぁね核心部に来ました。落ち着いて三点指示を確りと守ってゆっくりと。此れが基本です。
きました。遂に、念願の長谷川ピークに到着。残念、ちょっとした人たちと重なって此処での写真を撮り忘れた。くそっ。
けなげに岩場に張り付いて、それでも確りと素敵な花を咲かせてます。ホットする瞬間です。
登り切って北穂高とほぼ同じ高さです。遂にキレットを完全に超えてきました。
北穂小屋をチョードアップで。凄い処に建設したな。にしても、良く見ると周りが段々浸食されてくるとヤバいな。
此れから向かう方面です。この直ぐ先を下ったら南岳小屋があります。
南岳小屋って小さな。此処で、小休止です。持ってきたパンとドリップされた珈琲を頂きます。美味しかったです、珈琲。
南岳で撮って頂きました。ご夫婦な方はこの先を天狗原に向かわられるようです。
良いですね、3千�辰領農�歩き、気分が良いなぁ。って、この先を知らないから。後で偉い目に。
見つけました、ハクサンイチゲの群生を。ちょうど花が咲き乱れる頃の季節。心が和みます。
これが表銀座です。今年の秋は此処を越えて槍に向かいます。結構なアップダウンがあるな。
何か絵になる構図です。殺生小屋って面白い処にあるよな。がんばり切れなかったら、あそこに宿泊するのかな。もう少しで頂上なのに。
2
7/21 10:32
何か絵になる構図です。殺生小屋って面白い処にあるよな。がんばり切れなかったら、あそこに宿泊するのかな。もう少しで頂上なのに。
降り返って北穂方面を、土曜日の朝なのでまだまだ人影が少ない。この日程での山って良いなあ。
屏風岩ってあんなに薄べらっくなってたんだ。正面の岩場しか見てないけどもっとドーンとデカい岩かと思いきや、そでもなかった。
此れから向かう、中岳と大喰岳、最後に槍ヶ岳のスリーショットです。
中岳に残る雪渓です。南に向いてるのにまだこんなに残ってる。溶けるのかな。にしても、また凄い登りだな。おっと、ヘリが飛んで行く。何かあったかな。
7/21 11:00
中岳に残る雪渓です。南に向いてるのにまだこんなに残ってる。溶けるのかな。にしても、また凄い登りだな。おっと、ヘリが飛んで行く。何かあったかな。
大天井からの表銀座。大曲に向けてギザギザに道。かなりの高度感があるな。
おーっと、雪解け水です。手を入れたら、つめてぇー。手を入れっぱなしにすると痛くなるくらい冷たい。
顔を洗って冷たい水で涼を取ります。暫しの休憩です。きもちいい。
登り切って、中岳です。看板が薄くて見えないよ。穂高方面を望んで。
北穂も今度はかなり遠くになりました。良くあそこから来たな。にしても、お天気最高なんだけど、日差しが強くて暑い。
歩いてきた稜線と南岳小屋です。今度は、あそこに泊まって天狗原に下ってみたいな。
槍ケ岳をバックに。あれっ、何で首にタオルを置いてるの。しまった。
三俣蓮華岳を中心に左に双六、黒部五郎、右に鷲羽、水晶、そして、奥には薬師なのかな。そして、来月は裏銀座を登ってくるぞ。
またしても、こんな写真。お天気が良いからついつい押しちゃいます。
雪渓が残っているむこうに、あのギザギザ道。多分これまでの山登りで一番きつかった思い出の槍ヶ岳ヒュッテへの道です。足が出ないってあんな事を云うんだ。
7/21 11:47
雪渓が残っているむこうに、あのギザギザ道。多分これまでの山登りで一番きつかった思い出の槍ヶ岳ヒュッテへの道です。足が出ないってあんな事を云うんだ。
中岳から大喰岳に向かいます。いきなり梯子でゲキ下りなのかよ。すげぇ、落ちる。
此処を越えて行きます。何だよ、全然楽な稜線歩きと違うな。と、思えば最後にもうひと山あるそうです。
大喰岳に到着。また、槍様が近づきました。山荘もはっきりとしてきました。本日のお宿です。今日は混んでるかな。
ありゃ、槍ヶ岳への最後の登り下りがまだあるじゃん。そして、西鎌尾根が樅沢岳からずっと続いています。あそこを来月は歩きます。
こっちは深いから中々行けないけどチャレンジしたいコースが山とあります。
イワツメクサがきれいに咲いてます。小さい花ですけど群生するととても存在感が増して山に映えいてます。
さて、槍ヶ岳に到着して早速登山開始です。まだ人が空いているのですれ違いも楽そう。
分かりますか、この高度感。奥には直角に登る梯子が二つで頂上です。
二回目の槍ヶ岳頂上なんですが、実は前回はガスガスで何も見えてません。なので今回が初の360度パノラマの槍ヶ岳頂上です。
穂高はガスの中に消えましたが、歩いてきた稜線を振り返ります。いやぁ、キレットを越えて来れて良かった。
こ槍の上でアルプス踊りを踊りましょう。なんて、ロープで下っている人を発見しました。
感想
久しぶりに山に入りました。それも念願の北穂小屋とキレット越えです。かなり最初は緊張しましたが、登ってみればスリル感のある楽しい山となりました。飛騨泣きと長谷川ピークは本当にゆっくりと慎重に行けば大丈夫です。後は垂直に近い登り下りの方が神経を使って大変です。ちょっと躓いたらそのまま終わってしまいます。ちょっとした小石ですら落としたらどうなるかすら分かりません。三点指示を確保しつつ、慌てないでゆっくりと自分のペースを刻みながら登山を楽しみましょう。
さて、次号に続く。
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