灼熱の表銀座縦走
- GPS
- 56:00
- 距離
- 36.3km
- 登り
- 2,772m
- 下り
- 2,712m
コースタイム
- 山行
- 6:55
- 休憩
- 2:45
- 合計
- 9:40
- 山行
- 7:35
- 休憩
- 3:45
- 合計
- 11:20
- 山行
- 5:05
- 休憩
- 0:10
- 合計
- 5:15
天候 | 全体を通じてほぼ晴れ。森林限界を超えているはずなのに,体感気温は30度を超えるような暑さ。 |
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過去天気図(気象庁) | 2018年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス タクシー
上高地からはアルピコ交通のさわやか信州号を利用。アイドリング禁止のようで,蒸し風呂のような車内で出発時間まで待たされる。電源やwifiが利用できたのはありがたかったが,今後はあずさ一択。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
合戦尾根は特に危険なところなし。登山者が多く,追い越しも思うようにならず,コースタイムを縮めるのは大変。大天荘までは,多少ガレたところもあるが,風の通るコルで転落しないよう注意すれば何とかなる感じ。大天井ヒュッテまでは,落石を起こさないよう歩く。槍ヶ岳方面から見るとかなりの傾斜に見えるが,実際には歩いて降りられないこともない角度。ヒュッテ西岳までは,急坂もあるが,特に危険箇所は見受けられず。ヒュッテ西岳から水俣乗越までは急坂で,滑落やハシゴの踏外しに注意。ヒュッテ大槍までもハシゴが何回か出てくるので,慎重に。槍ヶ岳山荘までは手に汗握る場面は特になかった。槍ヶ岳山頂までは,登山者も多く,先行者について行けば立ち往生するようなところはない。山頂直前の長いハシゴは,何度昇降しても個人的には緊張するところだ。槍ヶ岳から大曲くらいまでは,浮石に注意して下山する必要がある。登りの登山者も多く,落石は厳禁。大曲から槍沢ロッヂまでは,距離が長く感じられ,道も足を取られやすく,きついところかもしれない。あとは,河童橋まで,精神力との戦い。 |
写真
感想
関東に戻って久々の泊りがけ登山は,大学時代の友達と表銀座縦走。
うだるような暑さを逃れ,天上の楽園を求めるはずが,灼熱の縦走路となる。
出発は,中房温泉。バスも出ているが,時間が合わず,タクシー利用。
穂高駅からタクシーで7,500円ほどなので,4人揃えばバスと大して変わりがない。
準備体操を済ませ,7:30ころ出発となる。
合戦尾根の登りは,適度な間隔で設置されたベンチを目安にどんどん高度を上げていく。
燕岳はアルプス入門向けの山だけあって登山者も多い。
途中荷揚用ケーブルをくぐる箇所では,運が良ければ荷物が上がるところが見られる。
出発から2時間半ほどで合戦小屋に到着。
有名なスイカは甘くて美味しい。
エネルギーを補充して再度出発。途中,槍や大天井が垣間見える。
お花畑が広がり始めると燕山荘は間もなく。
カレーを注文して昼休憩。
大盛りも用意されているのがありがたい。
燕岳に後ろ髪を引かれつつ大天荘を目指す。
気持ちの良い縦走路であるが,先は長い。
途中,20名ほどのパーティに先を譲っていただき,大天荘を目指す。
大下りの頭を下ったコルの部分は涼しい風が通り,爽快であった。
喜作レリーフから大天荘までの登りが比較的険しいが,
雷鳥の親子に癒やされてなんとかひと踏ん張り。
100mおきに設置された看板に励まされつつ,大天荘に到着する。
大天荘で,しばし休憩し,山荘裏の大天井岳山頂を目指す。
山頂からは周囲の山が一望できるが,槍の穂先は雲に隠れたり現れたり。
それにしても暑いので,日差しを避けるため,そそくさと小屋へ。
夕食はメニュー豊富でとても美味。酢の物や果物が染み渡る感じ。
翌朝は山頂でご来光を拝むため,4時半ころに起床し,山頂を目指す。
ご来光を拝むも,太陽が昇るに連れて気温も上昇し,灼熱の稜線歩きが予期された。
朝食の後,6時過ぎに山頂を出発する。
南側の絶景を眺めつつ,大天井ヒュッテまで高度を下げていく。
ヒュッテ付近では裏銀座の山々が垣間見える。
牛首展望台は往復30分とのことだが,ここはカット。
ヒュッテ西岳までは基本的に稜線歩きだが,
東側に回ると日差しがきつく,風も通らないため暑さが厳しい。
赤岩岳の先で,動物の物音に足を止めるが,ニホンザルの群れだったようだ。
ヒュッテ西岳では,アイスが500円で売られていたのでいただくことにした。
ここからは一旦大きく下ったあと,東鎌尾根を登り返していく。
長いはしごや急なザレ場,照りつける太陽で精神力との戦いとなる。
水俣乗越で大曲に下る誘惑に駆られつつ,何とか気合を入れてひと登り。
ヒュッテ大槍ではちょうどお昼時だったので,味噌ラーメンを注文。
厚切りチャーシューと味玉も◯
しばらくのんびりしたあと,槍ヶ岳山荘を目指す。
ミラーレス一眼をしまって気合を入れて登ろうとするも,
シコタンソウやイワベンケイなど,これまで見られなかった植物が出てくるので,
何度も取り出し直す。
槍ヶ岳山荘までは特に難所はなし。
山荘前のカウンターで景色を楽しみ,チェックインをして山頂を目指す。
山頂直下のハシゴは何度上り下りしても緊張するもの。
山頂を降りかけて後続メンバーが登ってきたので,再度登り返して山頂で合流。
これまで歩いてきた表銀座ルートや8年前に歩いた裏銀座ルートを確認する。
山荘に戻って夕食を楽しむ。わさびふりかけが特に美味しくておかわり必至。
消灯までは星空を楽しむ。
翌朝は山荘前でご来光を拝み,早めに出発して一目散に河童橋を目指す。
大曲から槍沢ロッヂまでの長さにうんざりしつつ,予定をまいて河童橋に到着。
昼食をとり,待望の温泉で汗を流してバスで帰京。
これからは暑さ対策が不可欠だと感じた山行であった。
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