裏銀座から赤木沢周回


- GPS
- 80:00
- 距離
- 63.8km
- 登り
- 5,690m
- 下り
- 5,884m
コースタイム
- 山行
- 0:400
- 休憩
- 0:60
- 合計
- 0:00
過去天気図(気象庁) | 2018年08月の天気図 |
---|---|
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
予約できる山小屋 |
七倉山荘
|
写真
感想
北アルプスの名渓、赤木沢に裏銀座からアクセスして黒部源流部を周回した。
前夜移動して車中泊。4時過ぎに起床して出発準備。タクシー乗り場に並ぶ。タクシー順番は山荘泊の32人+10番目ほど。こから歩いても1.5時間くらいらしいが、そんなに急ぐ旅でもないのでのんびりトイレなどして待つ。第2便のタクシーに相乗りして高瀬ダムへ。石造りの馬鹿でかいダムまでワンコインで上がれるなら待った甲斐があった。
06:06 高瀬ダム(1270m)よりまずは裏銀座ルートへ出発。先行者をサクサク追い抜いていく。ブナ立尾根は北ア三大急登に数えられるだけあってかなり急。まだ朝早いが既に汗がしたたり落ちる。汗を拭いながらひたすら登って行く。ガスで山頂方面の展望はない。
08:27 烏帽子小屋(2551m)に到着。水も十分あるので休憩無しで通過。ガスが多いが時折、縦走路がどこまでも続いている景色が見えて楽しい。眼下には高瀬ダム湖。
10:35 野口五郎岳(2924m)到着。展望はほとんど無し。山頂に日帰りトレランパーティがいた。ここから水晶小屋までが岩場のアップダウンがあって結構遠かった。途中で雷鳥と久しぶりに出会う。
12:14 水晶小屋着。トイレがめちゃ綺麗だった。テント場用にビールを購入。雨がポツポツと降ってきてやばそうなので急ぐ。祖父岳(2825m)を越えて雲ノ平キャンプ場へ。テン場までが見えているけど水場を迂回するようでなかなか近づかない。
13:53 雲ノ平キャンプ場到着。既に多くのテントが立てられておりいい場所がない。辛うじて涸沢の中に一張フラットになる場所が見つかる。更に後から着いた人達は場所がなくて岩場で張っていた様子。早速今回の新兵器の夏用軽量テントを張る。薄くて破れるのが怖いのでグランドシートの上に建てる。寝床ができたらビールで乾杯、太陽が射し込んで暑くてうまい。時間もあるので遠い小屋まで散歩がてらテント受付しにいき、ビールのロング缶も買い足す。15時ごろよりテントで早目の夕食。カレーを食べながら再びビールを飲んだら寝てしまった。周りのテントの人達は気があったらしくいつまでもおしゃべりしていた。18時頃より大粒の雨が降ってきて稲光も見える。寝ている場所に川が流れ始め水没しそうだったが間もなく雨も止んでヒヤヒヤした。
3時ごろ起床。テントで朝食とコーヒー。霧雨の中をテント撤収。
03:45 雲ノ平キャンプ場出発。ヘッドライトで木道を歩く。ライトはあんまり明るくないので道が分かりづらい、早く明るくならないかな。4時半頃より薄明かりとなりペースが上がる。よくもまあこんなに木道作ったなぁ、と前来た時と全く同じ感想。下りは急だと聞いていたが岩場で少し歩きづらい程度で普通だった。
05:40 薬師沢小屋(1912m)到着。やっと今回の旅の目的地の沢に着いた。天気はパッとしないが雨は止んでおり沢も濁っていない。稜線もチラリと見える。行くしかない!とはこのことだ。小屋前で沢足袋履いて装備を整える。いよいよ奥の廊下へ出発だ。綺麗なゴーロ帯を右に左に渡渉しながら進む。沢中でテン泊してるパーティーも2組あり。幕営禁止なんだが楽しいだろうな。しばらく進むと先行3人組パーティ、同じ赤木沢に行くそう。お先にと追い抜く。
06:50 小滝などを越えて行くと、出ましたミニナイアガラこと、兎平(1987m)。ここから赤木沢へ入る。この沢はほぼ全ての滝が直登できるとあって楽しい。ナメ沢も多い、イワナも多い、どれもこれも美しい滝で登るのが勿体ない。10mも15mもどれも直登出来た。しばらく進んだところで雨がポツポツ降って来たと思ったら大雨。しばらく木陰でやり過ごす。沢だから多少は濡れても問題ない。登山だったらブルーだろう。雲が薄くなると雨も止み青空も少しだけ姿をあらわす。やっぱ沢には青空がよく似合う。
08:00 この沢唯一の核心、30m大滝に到着。なるほど圧巻だ。定石通り右の岩場の巻道を辿る。ぐいっと岩と木を使って上部に登り上げると楽勝で巻けた。滝上の支流を過ぎるといよいよ水量は少なくなってくる。あんまり急いでも勿体ない、河原でコーヒータイム。太陽こそないが明るい曇り空で気持ちいいタイミングで休憩できた。後続パーティが追いついてくるかと思ったが向こうものんびりしてるのか赤木沢では誰にも会わず。これこれ求めてたのは。コーヒー2杯飲んだら再出発。間もなく沢の水はなくなり岩場を突き上げていくとお花畑の草原にでた。最高だ。このままフィナーレかと思ったがハイマツ帯に入ってしまいしばし格闘。一本手前の沢を上げた方が良さげだったかも。
09:38 ハイマツ帯から登山道に合流。こんな雨模様の中なのに登山者が多い。広い場所で店を広げ、沢足袋からトレラン靴に履き替えたり荷物整理してたりすると、ゼッケンつけた何人かが通り過ぎていく、TARJの選手だ。二日目でこの辺り進むんだね。聞くと今日は上高地まで抜けるらしい。今回も天気がイマイチなのでなかなか過酷なレース展開になりそう。流石に長丁場なので飛ばしていないらしく、簡単に追いついたら先に行かせてくれた。雨は降ったりやんだりを繰り返す。展望ないけど山頂を踏みに黒部五郎岳へ。ピークを経て稜線コースで降りる。長いけどお花畑や時折視界が開けた際のなだらかな山容はなかなか気持ちよかった。
12:05 黒部五郎キャンプ場到着。時間は早いが昨日のようにテント場所に困りたくないので早速いい場所を確保。同じように考える人多数。このテント場広くてとても快適。小屋でテント受付してからテントを立てるとすぐに雨が降って来たのでテントの中で着替えたり、濡れたものを干したり、昼寝したり。雨が止んだ15時ごろに水を汲みに行ってビールを調達。テントの中で早い夕食をとりながらひとり祝杯。この後も雨は降ったりやんだりを繰り返すのでテントの中で記録を作ったりして過ごした。寒さでふと夜中に目を覚ますと空には満天の星空が広がっていた。明日の天気は期待できそうだ。
4時頃 のんびり起床。このテン場は北アルプス最奥にあるからか皆行動が早い。こうでなくっちゃ。
05:15 黒部五郎キャンプ場出発。既に明るくなっているのでサクサク歩く。朝霧も取れはじめ黒部五郎岳や薬師岳、笠ヶ岳などの贅沢な展望を眺めながら三俣を目指す。蓮華岳トラバース路からは昨日辿った奥黒部の展望を楽しく眺めた。
06:37 三俣山荘通過。水を少し補給して鷲羽岳を目指す。槍ヶ岳の北鎌尾根を見ながらいいペースで登っていく。
07:23 鷲羽岳山頂(2924m)。久しぶりの山頂から見る展望。人も多いので写真だけ撮って先を急ぐ。ワリモ岳を越えると二日ぶりに帰ってきましたワリモ乗越。この辺り展望良いとなんて気持ちのいい縦走路なんだろうか。
08:18 水晶小屋。天気もまずまずだし荷物をデポして山頂へ向かう。コースタイムの割に遠く感じられる岩場が連続するコース。
08:41 水晶岳山頂(2978m)。ガスが出てきたので展望はイマイチ。長居せずに戻る。
09:06 再び水晶小屋分岐。予定通り裏銀座縦走コースへ向かう、アップダウン多く疲れる。
10:20 真砂岳手前の分岐通過。湯俣温泉を目指す。竹村新道は綺麗な尾根道かと思いきやガレ場や樹林帯のアップダウンなどあり手強い下り道だった。小屋手前で雨に降られ少し雨宿り。
13:15 湯俣温泉晴嵐荘到着。テントの受付をして河原にテントを張る。晴れ間も見え出したので早速河原の温泉へ。源泉は高温だが川の水とうまく混ざると極楽な温泉になった。しばらく気持ちよくて湯船から出られない、、、、( ̄▽ ̄)
15時過ぎよりビールを買出しして河原でチビチビ飲みながら記録をつくる。この小屋はお酒の品揃えが半端なかった。テント組も続々と到着したが7張程度でそれほど混み合うこともなかった。夕方にまた小雨が降り出したのでテント内に避難して夕食。この日もスマホの電波が入らず、結局4日間一切下界の情報が入らず。
4時ごろ起床。朝風呂〜( ̄▽ ̄).。o○
食料切れで朝食はコーヒーとナッツ。でもちょうどいい腹心地。荷物をのんびり片付けてパッキング。
07:25 湯俣温泉出発。高瀬川沿いの遊歩道を心地よく歩く。終始木陰なので気持ちいい。空は青空だが、山の上はガスが出ていて昨日とおんなじ感じ。
09:15 高瀬ダム到着。時間も早いし汗もほとんどかいてないので歩くことにする。ダムはシォートカット。下り基調のトンネル群を抜けていく。
09:55 七倉温泉到着。軽く着替えていつものゆーぷる木崎湖へ。温泉とサウナと昼食をいただいた。暑い下界を寄り道しながら帰宅。
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