剱岳~立山~薬師岳 (欅平→折立)
- GPS
- 97:33
- 距離
- 59.9km
- 登り
- 7,229m
- 下り
- 6,471m
コースタイム
- 山行
- 4:54
- 休憩
- 0:17
- 合計
- 5:11
- 山行
- 9:00
- 休憩
- 0:39
- 合計
- 9:39
- 山行
- 8:49
- 休憩
- 0:36
- 合計
- 9:25
- 山行
- 10:24
- 休憩
- 0:21
- 合計
- 10:45
- 山行
- 6:44
- 休憩
- 0:42
- 合計
- 7:26
食料6日分+非常食1日分
休憩はもっと多い
天候 | 1日目 快晴 無風 2日目 快晴 無風 3日目 晴れ→ガス 微風 4日目 快晴→晴れ 微風 5日目 快晴 風有り |
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過去天気図(気象庁) | 2019年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス 自家用車
折立からバス、電車で車を回収 |
コース状況/ 危険箇所等 |
◾コース概要 欅平-仙人池:水平歩道、発電所などがアクセントの道。水場は豊富で道も特に問題は無いが、標高が低いので尋常じゃなく暑い。仙人池への登りの雪渓はかなり小さく歩行時間は5分ほど。端が不安定になっているので注意。 仙人池-劔沢:仙人新道は日当たりが良く風が吹かないので通過時間帯は要検討。真砂沢の雪渓は無く全て夏道。三の沢辺りは真砂沢ロッジの方が道を作ってくれている。劔沢雪渓は軽アイゼンで問題無く登れた。水場は、北俣の水がオススメらしい(仙人池ヒュッテ管理人談)。 劔沢-剱岳:朝7時に劔沢発で、登りはカニの縦ばいで10分待ち、下りはカニの横ばいで40-50分待ち。剱岳へ登る際は水を多めに持つこと。 劔沢-五色ヶ原:良く整備されている。ところどころガレ場でしんどい。水場は無いと思われるが途中に小屋がいくつかあるので補給可か。 五色ヶ原-スゴ乗越小屋:滑りやすいガレ場が多く消耗する。マーキングは豊富。風が当たりにくく日当たりが良いのでかなり暑い。水場は無い。 スゴ乗越小屋-太郎平:山頂付近はガレ場。マーキングと踏み跡を頼りに。水場は薬師小屋のみ? 太郎平-折立:ひたすら長い快適遊歩道。水場は無いと思われる。 ◾テント場 阿曽原温泉:800円、入浴700円。この日は6張り。最大20張りくらい?softbankは圏外。 真砂沢ロッジ:700円、この日は50張りくらい?沢の音が喧騒をかき消してくれる。softbankは圏外。 劔沢:500円、今更言及する必要の無いくらい人気。携帯は繋がる。 スゴ乗越小屋:1000円、この日は20張り程度で満員。softbankは通じる。 |
その他周辺情報 | 食事:マクドナルド爆食い 温泉:朝日町らくちーの 630円 ★★★★★ 日帰り銭湯施設。広い露天風呂、サウナ水風呂休憩所有り。文句無し。 |
予約できる山小屋 |
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写真
装備
個人装備 |
持参食料<br /><br />アルファ米6
パスタ500g
カップヌードル6
プロテインバー9
トレイルミックス1kg程
カロリーメイト8箱
粉ココア5
アミノバイタル粉10
アクエリアス粉3<br /><br />6日想定ならちょうど良い量だった。アクエリアス粉は夏はもっと多い方がいい。
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感想
0日目
台風がいつ来るか不明瞭なので、エスケープ手段が豊富な北ア縦断をしよう。南アは二年連続不戦敗。来年は夏休みを早めにとって必ず行く。さて、仮眠取りながら8時間くらいかけて宇奈月温泉へ。欅平から入って室堂、折立、上高地のいずれかまで行く。長旅の始まりだ。
1日目 9.6km、+580m、-320m
宇奈月温泉駐車料金取り立ての対応に不愉快になりながら起床。気を取り直してトロッコに乗り欅平へ。既に尋常じゃない暑さ。水平歩道はところどころ涼しいが滝汗が流れる。序盤は冒険感があって楽しいが、5時間は飽きる。阿曽原温泉でテントを張り、入浴してコーラ。人が少なくて静かだし、楽園かここは。虫が少しウザい点以外は申し分無い。ここで見た星空がこの旅で一番綺麗だった。
2日目 11.3km、+1780m、-880m
早朝起床で暑いエリアを一気に飛ばす作戦。発電所の中を通るのが新鮮だった。仙人池は機会があれば是非泊まりに来たい。池の平で劔岳本峰を眺めながらゆったり泊る予定だったが、時間もまだ早いので真砂沢まで行こう。沢沿いの良く整備された道を淡々と詰めて、ロッジに到着。思ったより人が多いが沢音で喧騒は気にならない。コーラを飲んでパスタ食べてバタッと寝た。
3日目 10.0km、+1650m、-900m
暗いうちに雪渓を通過して早めに剱岳に登りたい。雪渓は軽アイゼンで問題無く通過できるが、12本爪アイゼン+ピッケルの人もいたりと様々。剱沢に荷物をデポし、いざ出陣。早朝発組がちょうど下山し始めた頃で、スライドが発生しがちだった。そんな中、下っていた女性が巨岩を落としそうになり、悲鳴とその音にみんなの注目が集まるが、間一髪でセーフ。ホッと一安心した矢先に、その女性の連れと思われる中年男性が、「落としちまうか」と言った。「??」間をおいて意味を理解するや否や、男性が「ラーク!」と叫びながら件の巨岩を下に投げた。延長線上には九十九折の登山道を登っている僕。彼我の距離は3段。「うわああああ」と叫びながらひたすら祈ると、目の前の段で停止した。男性を咎める言葉を発するも、応答せず罰が悪そうに俯いて下山していった。危険予知能力が小学生レベルの方は山に来ないでください。お願いです。他人に迷惑をかけますよ。
無事に劔沢に帰還したが、登りのトラブルと下りの渋滞で、気持ちはモヤモヤしていた。パスタを食べて携帯いじって就寝。周囲の喧騒が気にならない程度に疲労していたようだ。
4日目 16km、+1730m、-1980m
1時半に起きた。この時間から準備している人がチラホラいる。別山に登ってる最中に振り返ると剱岳にもライトがたくさん見えた。真砂岳からご来光を見る。蓄積した疲労がペースを乱しスゴ乗越に辿り着けるか不安だったが、全くの杞憂だった。五色ヶ原を発した方達をゴボウ抜きしつつ歩いていると、後ろから今朝早月小屋から来たという人に遭遇した。尋常ではない。自分もいつか軽装小屋泊で山を駆け抜けてみたい。スゴ乗越への道はかなりキツかった。サングラスで隠していたが凄い表情をしながら登っていただろう。全力を絞り出しテン場に着くと、ほぼ満席な上に団体テントばかりだった。喧騒が心配だったが、夕立がその不安を払拭してくれた。台風的にも明日がタイムリミットなので、折立に下山しよう。黒部五郎岳と笠ヶ岳はまた機会があればいつか。
5日目 15.4km、+900m、-1800m
2時に起床。あたりはガスに包まれている。晴れるかな。台風による爆風のせいか、木々が鳴いている。不安を胸に抱きつつ登ると、間山辺りでガスが晴れ風が弱まってきた。僥倖だ。薬師岳に近づくと、これまで歩いてきた山々、GW踏んだピークが見えて、万感たる思いが込み上げる。山に登ってて最高だと思う瞬間の一つだ。1,2日目の水平歩道や谷歩きも楽しかったが、やはり山歩きと言えば稜線を歩く瞬間が至高である。
下山中に薬師峠で俗で嫌なイベントを目撃してしまう。人の多い山域だとこういうこともあるだろう。スルーして折立まで猛スピードで下り、11時10分発のバスにギリギリ間に合った。バスの中では爆睡して、電車待ち中にテントを干して飲み物をガブ飲みして、車を回収してマックを爆食いして、今一人晩餐会をして旅の余韻に浸っている。
こうして僕の社会人三年目の夏休みは終わった。楽しかったなぁ。あと何回、こんな山旅ができるかな。
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