槍ヶ岳 北鎌尾根 独標直登〜最高の眺めだった北鎌平ビバーク


- GPS
- 58:31
- 距離
- 46.8km
- 登り
- 2,819m
- 下り
- 2,813m
コースタイム
- 山行
- 7:57
- 休憩
- 1:21
- 合計
- 9:18
- 山行
- 8:39
- 休憩
- 1:03
- 合計
- 9:42
- 山行
- 5:25
- 休憩
- 1:39
- 合計
- 7:04
過去天気図(気象庁) | 2019年09月の天気図 |
---|---|
アクセス |
利用交通機関:
タクシー 自家用車
上高地バスターミナル→沢渡:タクシー(定額¥4200) |
コース状況/ 危険箇所等 |
バスターミナルから水俣乗越まで、槍ヶ岳から槍沢経由バスターミナルは登山道:大変よく整備されており、危険な場所はありません。 水俣乗越〜北鎌沢出合〜北鎌のコル〜北鎌平〜槍ヶ岳はバリエーションルートにつき自己責任 個人的に感じたことについては、感想の欄に書いています。 ドコモ携帯は、水俣乗越を下ってから独標あたりまでは圏外、その後はほぼ4Gでつながりました。 |
予約できる山小屋 |
横尾山荘
|
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
アンダーレイヤー上
ズボン
ソフトシェル
ハードシェル
防寒着
雨具
靴下
グローブ
靴
ザック
ザックカバー
行動食
非常食
飲料
ハイドレーション
ガスカートリッジ
コンロ
コッヘル
食器
調理器具
ライター
地図(地形図)
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
GPS
筆記用具
ファーストエイドキット
常備薬
ロールペーパー
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
エマージェンシーシート
ツェルト
ストック
ナイフ
カメラ
テント
テントマット
シェラフ
ヘルメット
安環3枚
カラビナ数枚
ATC
各種スリング
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共同装備 |
30mシングルロープ
|
感想
ちょうど一年前、通い始めたクライミングジムのビレイ講習会で出会ったSさんと念願であった北鎌尾根に行ってきました。
二人とも初めてのバリエーションルート、下調べは先輩方のレコや山と渓谷社DVDなどで行いました。
バリエーションルートですので、あまりルートについて書くのもどうなのかとは思いますが、私自身、他の方のヤマレコのレポートで、大変参考になった部分もありますので、
備忘録も兼ね、個人的に気になった部分を書いておきます
◎ルートについて
●水俣乗越からの下りの始めの部分は下に向かって右側にお助けロープがあります。過去のヤマレコで拝見したころより、浸食が進んでいて今後が心配になります。
ロープが終わってから少し降りると右側につづら折りの巻き道があります。
計画では撤退ルートのひとつとして、水俣乗越に戻るというものがありましたが、実際にいってみて、ここを登り返すのは考えたくありませんでした。
●北鎌沢出合から北鎌のコル
右沢は、「分岐はすべて右で、最後だけ左」と言われており、私もそのように記憶して行きましたが、左に進まないと行き詰ってしまうであろう分岐が2か所はありました。
盲目的に右に右へと進むというより、沢の本流をさかのぼる感じで行くと良いように感じました。コルに登る最後の部分は草付きの真ん中の岩を行く感じ。
水はかなり上のほうまで出ていましたが、コルそばのトイレットペーパーの状況から、左沢で汲んで登るか、浄水器を使用するのが良いかもしれません。
●北鎌のコル→独標トラバース分岐までは踏み跡明瞭
●独標
我々はトラバース分岐を左に行き、稜線沿いに直登を選びました。
お助けロープがかかっている白樺の木までが核心といってもよいくらいで、そこから上は高度感のある場所はありますが、難しい部分はなかったように感じます。
最初の核心部分は、リュックを下に置いたまま偵察してみたところ、右の短いロープスリングのちょい右辺りにしっかりしたホールドが見つかり、あっけなく登ることができました。その後残置されていた長いほうのロープを使わせて貰いザックを上げましたが、バディのSさんはリュックを背負ったまま登れましたので、岩が濡れていなければロープを出す必要性は感じられませんでした。
中盤、高度感がある部分もありますが、岩は安定していて、ホールドもしっかりしているので気持ち良く登っていけると思います。
●独標から北鎌平
ほぼ稜線沿いを歩きました。
アップダウンがあり疲れるかもしれませんが、巻きすぎる心配はなく、後述する白ザレ峰手前以外は難しい場所もありませんでした。
●白ザレ峰手前のクライムダウンは天井沢、千丈沢側双方にルートが見つかりましたが、天井沢側はホールドが小さく、千丈沢側は剥がれやすいもろい岩で、どちらにするか悩んだ末に千丈沢側をクライムダウンしました。
結果的に無事に降りられましたが、反省会ではロープを出す、または巻き道があった場所まで戻るという選択肢が頭に浮かばなかったのは、反省点とすることになりました。
山と渓谷社のDVDで谷口けいさんらが巻いていたこの場所、次回行くことがあったら巻くことにします。
●P15「諸君頑張れ」プレートからの下りはロープ無しでクライムダウン可能と思われましたが、せっかく重い思いをして担いでいったロープを使おうということで、懸垂下降をしました。30mのロープで下まで届きます。
●北鎌平から山頂までは、稜線沿いに進み、稜線が消えたくらいで右に登りましたが、少し左に行き過ぎたようで、有名なプレート2枚は見られませんでした。
上、下2か所のチムニーの登りは問題なし。上のチムニーにはチョックストーンで足場が作られていましたが、バリエーションルートであれはどうなんでしょう・・・
◎靴について
ジム仲間から、アプローチシューズはフリクションも高く、小さいホールドに立ちこむことが少ない北鎌では、登山靴より有効であるというアドバイスをいただき、スポルティバのトラバースX5を持参しました。
確かに岩場ではメガグリップのソールのグリップ力は大変有効ですが、一方、ソールの柔らかさは重い荷物を背負って長距離を歩く上では、足裏の疲労の面で登山靴にはかなわなかった気がします。岩場のグリップを取るか、安定性や疲労軽減を取るか、正解は無く、個人の好みという気がします。
とはいっても、個人的には次回もアプローチシューズを選ぶと思います。
コース全体の感想
雨や霧がひどくなければ、ルーファイ自体はさほど難しくなく、稜線を歩いていくのが良いように感じました。一番大事なのは歩き続ける体力と気力なのかもしれません。
稜線に出ると水場は一切ありません。北鎌沢を詰める際には、ビバークになった時の備えも含め、かなりの水を担ぎ上げる必要があります。気温が少し下がったころのほうが、行動時間は短くなりますが、体力的には楽かもしれません。
今回もご覧いただきありがとうございました
登頂成功おめでとうございます!山頂にいたらお二人が祠の横からスッと登場して、とーーーってもかっこよかったです。どうぞこれからも安全岩登りを!
コメント、ありがとうございます!
FishGirlさんも初槍、登頂おめでとうございます!
かっこいいなんて言われるとて、ちょっと照れます(笑)
私も初めての槍は、槍沢ロッジ→ヒュッテ大槍で、FishGirlさん同様の道のりをたどりました。来年くらいはジャンダルムに行っていたりして・・・
またどこかの山でひょっこりお会いできるのを楽しみにしています♪
独標の直上ルートはロープを出しましたか?
また、独標下降については、懸垂でしたでしょうか?クライムダウンでしたでしょうか?
独標では登りも下りもロープは必要ありませんでした
この時は基本、稜線を歩きましたが白ザレ峰手前以外はロープを出したい場所はありませんでした
ただ地震の影響でまた状況が異なるかもしれません
個人的にはルーファイしなくていい分、独標は直登の方が楽だと思います
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