仙丈ケ岳・間ノ岳・北岳〜静かな仙塩尾根と展望〜


- GPS
- 29:18
- 距離
- 28.5km
- 登り
- 3,007m
- 下り
- 3,518m
コースタイム
11:00 昼食
11:15 北沢峠出発
11:56 2合目
12:34 3合目
12:57 4合目
13:27 大滝ノ頭
14:19 藪沢小屋
14:45 馬の背ヒュッテ(ヒュッテ泊)
■26日
06:48 ヒュッテ
07:35 仙丈小屋
08:19 仙丈ヶ岳山頂
09:15 大仙丈ヶ岳
11:04 P2755
11:34 P2676
11:57 フキノ平
12:47 伊那荒倉岳
12:54 高望池
13:36 P2499
14:31 横川岳
14:58 野呂川越
16:32 両俣小屋(幕営)
■27日
07:13 両俣小屋
08:29 野呂川越
08:35 P2315
08:54 P2367
09:40 P2488
11:05 P2699
11:20 昼食 11:50
13:17 三峰岳
14:38 間ノ岳
16:01 中白根山
16:36 北岳山荘(山荘泊)
■28日
06:30 北岳山荘
07:50 北岳山頂
08:28 肩の小屋
08:47 小太郎尾根分岐
09:03 草スベリ分岐
10:13 白根御池小屋
11:39 大樺沢分岐
11:58 広河原山荘
12:03 広河原バス停
天候 | 25日 曇りときどき晴れ 26日 晴れ 27日 晴れ 28日 霧雨のち曇りのち晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
吹田IC(am3:30)〜伊那IC(am8:20) 国道361号、152号で仙流荘へ 仙流荘登山者用無料駐車場(am9:00) 南アルプス林道バス 仙流荘(am10:00)〜北沢峠(am11:00) <帰り> (28日) 南アルプス市営バス 広河原(pm0:15)〜北沢峠(pm0:40) 南アルプス林道バス 北沢峠(pm1:00)〜仙流荘(pm2:00) (29日) 国道152号(am8:20)〜駒ヶ根〜飯田〜阿智村〜中津川IC〜吹田IC(pm6:00) |
コース状況/ 危険箇所等 |
<ポスト> 仙流荘バス停にカーボン複写のできる登山届けの用紙があります。複写面は、下山時に提出します。 <登山路、トイレ、水場> ■ 北沢峠〜仙丈ケ岳 特に危険箇所はありません。 トイレは北沢峠と山頂付近の小屋にあるだけです。 水場は馬の背ヒュッテにあります。仙丈小屋は、水不足のため宿泊者と縦走者のみに分けているそうです。 ■ 仙丈ケ岳〜仙塩尾根〜両俣小屋 特に危険箇所はありません。 両俣小屋までトイレはありません。 高望池を下ったところに水場があるようですが確認はしていません。 ■ 両股小屋〜仙塩尾根〜三峰岳 一箇所鎖場がありますが、注意して登れば問題なし。 トイレ、水場はありません。 ■ 三峰岳〜間ノ岳 ガレ場があるので、バランスを崩して転落しないように注意する必要があります。 トイレ、水場はありません。 ■ 間ノ岳〜北岳山荘 特に危険箇所はありません。 トイレは北岳山荘にしかありません。 水場はありません。 ■ 北岳山荘〜北岳〜北岳肩の小屋 何箇所か鎖場・ハシゴなどがあります。滑らないように注意が必要です。 トイレは肩の小屋にあります。 水場は肩の小屋にありますが、1L100円です。 ■ 北岳肩の小屋〜白根御池小屋〜広河原 ハシゴが何箇所かありますが、特に危険箇所はありません。 白根御池小屋にトイレと無料の水場があります。 <下山後> 仙流荘で1泊して疲れを癒しました。 帰りは、阿智村・中津川まで一般道路を走り、恵那山登山口(神坂峠ルート、黒井沢ルート)をチェックしました。 |
予約できる山小屋 |
|
写真
山荘で一緒になった方です。
健脚ですが、バテバテの私を気遣って、進んでは待っていただき、白根御池小屋まで楽しく下ることができました。
ありがとうございました。
神坂峠ルート
登山口手前2kmで通行止め。
そこに駐車場あり。
PS
その後判ったのですが、どうやらここが広河原登山口の駐車場のようでした。
感想
今まで出かけたことが無かった南アルプス。
昔はアプローチが悪く、山小屋も少なかったためなかなか行けなかったのですが、早朝から登れば日帰りも可能なまでになっています。
手始めに北部の甲斐駒、鳳凰三山、仙丈、間の岳、北岳をテント泊で一度に周れないかと考えてみたんですが、流石に全部は無理みたいです。
また、駒仙小屋(幕営)から仙丈ケ岳を経て両俣まで行くのは無理そうなので、次のような計画で臨むことにしました。
25日 北沢峠〜馬の背ヒュッテ(ヒュッテ泊)
26日 ヒュッテ〜仙丈ヶ岳〜両俣小屋(幕営)
27日 両俣〜間ノ岳〜北岳山荘(幕営)
28日 山荘〜北岳〜広河原=北沢峠〜駒仙小屋(幕営)
29日 小屋〜甲斐駒〜北沢峠=仙流荘(仙流荘泊)
30日 帰阪
歩荷訓練もせずに、なんとかなるだろうと、幕営3泊分の食料とテント泊装備で出かけました。
■25日
午前3時半に家を出て、9時には仙流荘に到着。
8時過ぎに、通勤通学の人がとおる伊那の街中を走るのはなんとなく変な感じがしました。
吹田ICから伊那ICまで約5時間、それほど遠くない。
目指す10時のバスは4人の乗客のみ。
北沢峠で昼食のおにぎりを食べて登山開始。
今日は、3時間程度の登りなので、荷物は重いが気は楽です。
馬の背ヒュッテは、仙丈小屋より低いのですが、水が豊富そうだったのでこちらに泊まることにしました。
仙丈周辺は幕営地が無いので、小屋泊まりとしました。
小屋泊まりは小屋泊まりで良さがあります。
いろんな登山者と話ができますし、小屋の方からいろんな情報も得ることができます。
この日も盛岡からこられた方から、甲斐駒が見えると教えていただきました。
明日の天気はどうなるかわからないから、見れるうちにいておいた方が良いよといわれ、山頂が白い甲斐駒の姿を眺めて山の良さを実感しました。
小屋の主人から、食事の後にいろんなことを教えていただきました。
・先代のときに皇太子殿下が来られたが、宿泊を提供していたら水洗便所くらいできていたかもしれない
・仙丈から周りを見渡すと、50座ほどの100名山が見える
・仙丈には3つのカールがあり、その一つ藪沢カールーには、氷河が削り取って堆積したモレーンがある
・鹿の食害対策で高山植物が復活しつつある
・南アルプスは泥で覆われているため、森林限界が高い
等々、食後も楽しい時間を過ごすことができました。
さらに、北岳まで行くには、両俣小屋は標高2000mくらいなので、1000m下がってまた1000m登らないといけないとも言っていました。
厳しい!!!
馬の背ヒュッテ、アットホームな雰囲気でした。
食事をした6時頃の気温は5度くらいでした。明け方には3度くらいまで下がるようです。
■26日
快晴でした。
仙丈山頂では、360度の展望が楽しめました。
仙塩尾根を縦走する人はいませんでした。
縦走中誰とも会わない静かな尾根歩きが楽しめましたが、下りといえども荷物の重さが応えました。
昼食は弁当を頼もうと思ったのですが、バックパックに入りきらないため、行動食で済ますことにしました。
これは、あまり良くなかったようです。
この後胃腸の調子が思わしくありませんでした。
両俣小屋には数人の登山者と釣り客が泊まっていました。
この小屋は電話もテレビも無いようです。
天気予報は、小屋番のおばちゃんがラジオを聞いて天気図を作っていて、それを見せられるだけだと、宿泊した方がおっしゃっていました。
ここは、南アルプス林道から治山運搬路を2時間程歩いて来る事ができるので、岩魚を釣ってそれを食べて、小屋に泊まる。それも楽しそうだ。
夜、お手洗いに行ってヘッデンで森を照らすと、明かりのような光が見えました。
動物の目に光があたって光っていたようです。不気味でした。
■27日
朝は、零度まで冷え込んだようですが、寝袋の上にNASAが開発した断熱シートをかけていたので寒さは感じませんでした。しかし、通気性がないため、寝汗が結露して水滴となって、シートが濡れました。
ゴアテックスのような断熱シートがあれば・・・。
朝食を食べて、テントを片付け出発です。
テントを片付けるのに時間がかかってしまったのであわてて出発しましたが、昨夜親切に話をしていただいた方に挨拶もせずに出かけてしまったのが気になりました。
歩き出したので、戻る気になりませんでした。遅ればせながらお礼申し上げます。
今日も快晴です。
1000mの登りはきつかったのですが、360度の展望が楽しめました。
間ノ岳まで、登山路を整備する人達意外は、一人の登山者にも出会いませんでした。
間ノ岳の山頂で一息ついて展望を楽しんでいると、農鳥だけの方から一人の登山者が歩いてきました。
縦走から初めて登山者と出会いました。
この方は、北岳山荘に泊まって、農鳥岳まで行ってきたそうです。
この日は、ヘロヘロでちゃんとした米のご飯が食べたかったので、予定を変更して山荘泊まりとしました。
部屋には3人の方がいらっしゃって、1人は間ノ岳で出会った方でした。
笑いながらテント泊はやめですかといわれました。
この方とは、次の白根御池小屋まで楽しくご一緒させていただきました。
もう一人は、広島から来た方で山の経験が豊富な方でした。
10月頃になると、富士山からご来光が登るので、写真を撮りに来る人がいるだとか、山陰側の山には蛇が多いとか、ヒルについてとか聞かせていただきました。
確かに、氷ノ山に行ったときに蛇が多かったようです。
蒜山も蛇が多いので、もう少し寒くなって行ったほうが良いようです。
北岳山荘では、暖かい布団で快適に寝ることができましが、どうも胃腸の調子がよくありません。
口内炎こそできないものの、唇がかさかさでヒリヒリします。
ここで、予定を変更して、甲斐駒は次回にして、1日早く切り上げようと。
29日に泊まる予定の仙流荘に電話を入れて28日に変更してもらいました。
■28日
夜には、甲府の街の明かりが見えていましたが、夜半には風が吹き荒れていました。
夜が明けると外は真っ白です。
残念ながらご来光は望めません。
霧雨の中、いやいやながら出発です。
北岳までの登りがしんどかったのですが、後から出てきた間ノ岳で出会った方がご一緒していただき助かりました。
この方は、白根御池小屋で昼食をするというので、12時15分のバスに間に合いそうなので先を急ぎました。
親切に遅れる私を待ちながら来ていただいたのに、さっさと先を急いで申し訳ありません。
この方が関西にいたら、楽しい山友になれそうでしたが。
12時15分の北沢峠行きのバスに間に合い、13時の仙流荘行きのバスまでの20分の間に、長衛荘でソバを食べることができました。
その後、仙流荘で風呂にゆったりとつかり、ほっとしました。
<今回の山行について>
紅葉が進む100名山の山々を眺めながら、360度の展望が楽しめました。
やはり、100名山といわれる山はそれぞれに魅力的です。
次は、甲斐駒から鳳凰三山の縦走を考えるとするか。
今回はなんとか縦走することができましたが、私の実力からすると、やはりテント泊縦走はしんどい。
次は小屋泊まりで行こうと。
それに、小屋ではいろんな方と出会えて楽しく過ごせました。
<恵那山山行メモ>
帰りに恵那山登山口をチェックしました。
○宮前ルート
一番行ってみたいのは、ウェストンが歩いたという宮前ルートですが、あまり歩く人がいないようで登山路の情報が少ないのが問題です。
○黒井沢ルート
黒井沢ルートは、深田が歩いた登山路で、登りやすそうですが、展望があまりないようです。
登山口まで、厳しい林道を20分ほど走らなければいけません。
○神坂峠ルート
アップダウンのある長いコースですが、眺望も良いようです。
登山口は、林道の2kmほど手前で通行止めですが、広い駐車場があります。
登るならこのコースか。
○広河原ルート
最短コースのようですが、私には面白くないように感じます。
コメント
この記録に関連する登山ルート
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先日は思いがけず楽しい山行をありがとうございました。私もいつも独りなので山仲間との同行もいいものだなあと考えてしまいました。
途中でいただいたリンゴとっても美味しかったです。
あの後カモシカ君に会えたのですね! 私は御池小屋で昼食の後広河原まで一直線。温泉にゆっくりと浸かってから甲府で妻と待ち合わせして日曜日に帰京しました。
今はあの山行が夢だったかのように現実世界の中です。
又、どこかの山でぜひ!お会いしたいですね!
今月は日帰りで妻と夜叉神峠にお遊びです。
コメントありがとうございます。
北岳では楽しい山行ありがとうございました。
こちらも、氷砂糖おいしくいただきました。
口の中でべとつかないので、次回の山行から持参しようとスーパーなどで探していますがなかなかありません。
カモシカは、登山路のすぐそばにいてビックリしました。
ゆっくり近づいても逃げませんでした。意外に人なつっこいのかもしれません。
この後、大勢の登山者が登っていたので逃げたのかもしれませんが。
現実社会は厳しいかもしれませんが、また、楽しい山行をされてください。
次回は、
私は、この連休四国の石鎚山が紅葉しているので、出かける予定です。
涸沢の紅葉も見に行きたいと思っていますが、どうなることやら。
アルプス方面の山行は今月が最後になると思います。
機会があれば、来年アルプスのどこかでお会いしたいですね。
また、いつでも訪問してください。
氷砂糖は普通のスーパーへ行くと枕のようなでっかい袋でしか置いてないですね。
私の場合は100¥ショップで買いました。(ローソン100)
早くも来年の話ですが、甲斐駒・仙丈・鳳凰三山・・・そして北アルプス・・・夢はまだまだ広がりますね!
毎夜毎夜ご飯食べながら地図を開いては妻にあきれられています。「地図に穴あくよ!」ですって。
あくわけないのに・・・
そうそう、アルファ米ですがお湯を入れる前にフリーズドライのらーめんの具ですとか、お吸い物とか入れておくとそこそこ食べれますよ。
では又。 山友へ・・・
氷砂糖見つけました。TOPVALUです。
100円程度でした。明日はこれを持って行きます。
甲斐駒いけなかったので、何とかならないかと私も地図を見ながら、行程を考えていました。
前日社中泊
1日目
03:00 駒ケ岳神社
09:00 五合目
10:00 七条第二小屋
11:00 八合目
11:30 (昼食)
13:00 甲斐駒ヶ岳
14:00 仙水峠
14:30 仙水小屋(料理がおいしいと評判)
2日目
05:00 仙水小屋
05:40 仙水峠
08:00 アサヨ峰
10:00 早川尾根ノ頭
10:30 広河原峠
11:00 (昼食)
12:30 白鳳峠
13:30 高峰
14:30 赤坂沢ノ頭
15:30 鳳凰小屋
3日目
06:30 鳳凰小屋
08:30 薬師岳
13:00 中道経由 青木鉱泉
アルファ米のアドバイスありがとうございます。
お粥を食べたのですが、梅肉で味を付けるとか海苔茶漬けにしてしまう等の工夫が必要でした。
少し、胃腸が弱っていたこともあり、まずかったという思いが残っています。
山は味のしっかりした食べ物がいいというのを再認識しました。
山食は、もう少し学習せねばと思っています。
米もコッフェルで炊けるように。
チャット状態ですが
では又 山友さん
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