白峰三山縦走
nabekuni
その他1人 - GPS
- 56:00
- 距離
- 23.6km
- 登り
- 2,456m
- 下り
- 3,158m
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標高グラフを拡大コースタイム
- 山行
- 6:35
- 休憩
- 2:00
- 合計
- 8:35
- 山行
- 7:20
- 休憩
- 2:35
- 合計
- 9:55
- 山行
- 3:10
- 休憩
- 0:35
- 合計
- 3:45
| 天候 | 7/25：晴れのち曇り、26：快晴のち曇り、27：晴れ |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2014年07月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
バス 自家用車
|
| コース状況／ 危険箇所等 |
危険箇所はありませんでした。 |
| その他周辺情報 | 奈良田温泉 |
写真
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5:30発の始発で広河原に向かう。台風8号による道路崩落で夜叉神〜広河原間が通行止めなので奈良田が唯一の入山口のため、混雑している。
ミレーの85�肇競奪�が壊れてしまったので、先日買い換えたドイターの75�肇競奪�。スリムでカッコ良いが、冬山テント泊にはちょっと小さいかも？
この鐘楼は吹雪で下降点を見いだせずに遭難死した若者の両親が建てた遭難碑なのだ。「昭和43年1月4日、木村将也 25才・・・・」とある。
奈良田行きのバスは当てにしていなかったが・・・・。夜叉神〜広河原の通行止め対応臨時バスが7分前に出たばかりだった！リサーチ不足を悔やむ！
とても気前が良く楽しいおじさんは、恥ずかしがり屋さん！
装備
| 個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
ソフトシェル
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
日よけ帽子
着替え
靴
予備靴ひも
サンダル
ザック
ザックカバー
行動食
飲料
ライター
地図（地形図）
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
GPS
筆記用具
ファーストエイドキット
常備薬
ロールペーパー
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ツェルト
ナイフ
カメラ
テントマット
シェラフ
|
|---|---|
| 共同装備 |
調理用食材
調味料
ガスカートリッジ
コンロ
コッヘル
食器
調理器具
ポール
テント
|
感想
7月25日 晴れのち曇り
君津18:50-21:45談合坂SA22:15-0:20奈良田(走行距離：253km)
奈良田5:30-6:15広河原(バス)
広河原6:50(35)7:25 1,710m 7:30(55)8:25 2,065m 8:35(45)9:20白根御池小屋9:40(50)
10:30 2,520m 10:45(50)11:35二俣分岐11:45(15)12:00小太郎尾根分岐12:10(40)
12:50肩ノ小屋13:15(45)14:00北岳14:25(1:00)15:25北岳山荘(計6:35)
今回の荷物は水も含めて全部で23kg。2人のテント泊にしては軽い。
18:50我が家を出発。気温33℃、晴れ。
横浜で局地的な豪雨になったが、相模原で圏央道・相模原愛川ICに乗る頃には雨は上がった、というか雨雲の外に出たようだ。 圏央道の東名と中央道は6/28に繋がったばかりなので、道路はとても新しい。
八王子JCTから中央道に乗るが、平日のせいか空いている。
談合坂で夜食休憩を取り、甲府南ICで中央道を降りて、身延で富士川を渡って0:20奈良田に到着。 前回のように芦安に車を置くと、下山後にバスを乗り継いで戻らなければならないので、下山後の 利便性を考えて奈良田にしたのだが、今年は台風8号による道路崩落のため夜叉神〜広河原間が 通行止めになっており、広河原から入山する登山者すべてが奈良田経由なのだ。
そのためか駐車場はほぼ満車で、バス停直近は満車で、100mほど手前の駐車場に止めた。そのまま車内で仮眠。
4:30起床。バス停の公衆トイレで洗顔してコンビニで買った朝食を食べ、身支度をする。
5:30の広河原行き始発バスは満員で、5台で出発した。座席は25席で立乗が15人なので1台40人として5台で200人だ。
約45分、6:15に広河原に到着。アルペンプラザでトイレに入ろうとしたら、長蛇の列で15分ほど 行列したが、途中で一瞬樋口君を見かけた。バットレスにでも行くのだろうか？
アルペンプラザの受付で左俣コースの状況を聞いたが、上部で急傾斜の雪渓トラバースがあり、 軽アイゼンが無いと危険とのことで、予定通り右俣コースで行くことにする。
今年は「南アルプス国立公園指定50周年」記念行事としてスタンプラリーをやっていて、アルペン プラザに台紙をもらい、最初のスタンプを押した。山小屋や観光施設で6個のスタンプを集めて応募 するとなにか貰えるらしい。今回通過する小屋や施設で6個揃いそうだ。
6:50広河原を出発。広河原吊橋で野呂川を渡るとすぐに広河原山荘なので休憩はしないが、2個目 のスタンプを押す。
二俣まで大樺沢を登るため御池小屋分岐を左に行ったつもりだったが、なぜか御池小屋ルートを 登っていた。1時間ほど遠回りになるが、気付いた時点ではそのまま行った方が早いので、御池小屋 コースを登る。御池小屋コースは37年ぶりだが、かなりの急登だ。合戦尾根以上かも知れない。
9:20白根御池小屋に到着。開けた場所に新しい小屋が建っている。広河原からの標準コース タイム3時間05分のところ正味2時間15分、休憩込でも2時間30分で着いた。なかなか良いペースだが、 コースタイムがちょっとおかしい気がする。
御池小屋のテント場を見に行くと、なんと樋口君がいた。山岳会の仲間とバットレスを登攀しに来 たそうだ。やっぱりね！ ご安全に！
「草すべり」コースは急登なうえに樹林帯を抜けているのでとても暑い。そして疲れる！
しかしながら、高山植物が咲き乱れてとても素晴らしく、元気づけてくれる。ホタルブクロ、ミヤマ キンバイ、シナノキンバイ、イワオトギリソウ、ハンサンイチゲなどなど。
12:00ちょうど、へろへろになりながらようやく稜線に出ると、風があって涼しく、生き返る！
稜線からは仙丈や甲斐駒など山々が見渡せて素晴らしい。御池小屋から稜線まで3時間のところを 正味1時間55分だったが、やはりコースタイムがおかしい。
午前中はピーカンだったが、稜線の東側はガスで埋まってしまった。楽しみにしていた富士山が見え なくて残念だが、西側はピーカンだ。
12:50肩ノ小屋着。肩ノ小屋も初めて北岳に登った時以来37ぶりだ。テント場はあまり混んでいない。 北岳山荘も空いていると良いが・・・・
生ビールを飲んでいる人がいてとても羨ましかったが、ここはコーラで我慢する。
14:00肩ノ小屋から45分で北岳登頂。純子さんは初登頂、自分は5年ぶり6度目だ。自分が初めて北岳 に登った頃の標高は3,192mだったが、2004年に改訂されて今は3,193mだ。
15:25北岳山荘着。相変わらず東側は雲海で富士山も見えない。幸いテント場はあまり混んでなくて、 トイレに遠からず、近からず、広くて平坦な、なかなか良い場所を確保出来た。
小屋の受付で幕営料600円を支払うが、なんと水は無料とのこと。以前は有料だったのだが、水事情が 良くなったのだろうか？とても助かる。
テントを張る前にとりあえずグランドシートだけを広げて、生ビールで乾杯！中ジョッキ1杯900円だが、 沁みる！
テントを設営し、今度は缶ビールでまたまたカンパイ！
缶ビールはどの銘柄もすべて500円均一。プレミアムモルツも同じ値段なので、迷わずチョイス。 大半がヘリによる輸送費なので、原価の差など無いのだろうが、嬉しい価格設定だ！つまみは、キュウリ、 ボロニアンソーセージとシシトウ炒め、ジャガリコ入りオムレツ。このあとメインの松茸ごはんの予定 だったが、ビールとおつまみでお腹一杯になってしまい、メインはパス。
19:00就寝。満天の星空を期待したが、天気は曇り。明日は晴れますように！
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7月26日 快晴のち曇り
北岳山荘5:10(40)5:50中白根山6:00(1:00)7:00間ノ岳7:35(1:00)8:35農鳥小屋9:00(50)
9:50西農鳥岳10:05(40)10:45農鳥岳11:05(40)11:45大門沢下降点12:05(45)12:50 2,480m 13:05
(55)14:00 2,060m 14:15(50)15:05大門沢小屋(計7:20)
0:00頃起きると、満天の星空。星空の写真を撮り、トイレに行ってから再び寝る。気温はあまり 下がらず、夏用の薄いシュラフでも潜ると暑い位で、Tシャツ1枚でシュラフのジッパー全開で丁度 良い。外でもTシャツに薄手のフリースで寒くない。
3:00起床。まずまず良く眠れた。満天の星空と富士山のシルエットが素晴らしい。お湯を沸かして まずはコーヒー。ママさんはミルクティー。
朝食はマジックパスタだが、2人ともあまり食欲はなく、残してしまった。
4:50頃の日の出は我々のテント位置からは見えず、少し下ったところのテント場から見えた。雲海に 浮かぶ富士山が素晴らしい！
5:10出発。まずは中白根(3,055m)を目指す。南アルプスは1つ1つの山が大きく、アップダウンが激 しいのできついが、今日は360度の絶景なのであまり辛くはない。富士山はずっと見えているが、見あ きる事は無い。登って楽しい山ではないが、眺めてこれほど素晴らしい山は無い。
高度を上げるにつれて仙丈の奥に北アルプス、槍・穂高連峰が見えて来た。そして甲斐駒、間ノ岳、 農鳥岳と、登りはきついが丁度良い風もあり、快適な縦走だ。
7:00間ノ岳着。間ノ岳は昨年標高が修正され、2,189mから3,190mになって奥穂と並んで日本第3位になった。 間の岳からは、塩見岳、荒川岳、赤石岳などの南アルプス南部のジャイアンツが良く見える。
間ノ岳では、縦走のため簡素化した食糧計画の中での1点豪華主義の「栄太郎のあんみつ」を食べて元気になる。
間ノ岳から約400m下って赤い屋根の小さな建物がたくさんある農鳥小屋に到着。小屋の前の広場では 小屋の名物おやじの「農鳥おやじ」さんがテレビの取材を受けていた。おやじさん以外にスタッフが誰も おらず、売店で飲み物を買いたかったが、買えなかった。売店にスタンプがあったので、5個目を押した。 売店には「農鳥小屋を10時までに通過すれば余裕で奈良田温泉に着けます」と掲示されているが、 標高800mの奈良田まで2,000mも下るので、とてもそんな気力は出ない。
農鳥小屋から西農鳥岳、農鳥岳はなかなかしんどかったが、富士山、北岳、仙丈、甲斐駒、鳳凰三山、 中央アルプス、北アルプス、南アルプス南部の山々の素晴らしい展望に元気付けられて登る。
大門沢下降点までは素晴らしい展望を満喫しながらの稜線漫歩だが、東側からガスが上がって来た。
11:45下降点到着。ここから大門沢小屋まで約1,000mの急な下りが続くので、休憩をとる。
下降点からは急な下りの上に風が無く蒸し暑いので非常に疲れる。この長くて急なコースを登って来る 人は尊敬に値するが、青年にそう声を掛けると「後悔しています」と笑いながら応えてくれた。 下りの途中、山梨県警のヘリがしばらくホバリングしていたが、なにかあったのだろうか？
小屋が近付くと傾斜が緩み、沢を2回ほど渡ると大門沢小屋に到着。へろへろなので、まずはコーラで 一息付く。テントの受付をして設営。テント場は前回よりずっと空いているものの、隣のテントとは かなり接近して設営せざるを得ない。到着時のテントは10張程度。
設営後、まずはビールで乾杯。おつまみはキュウリとアジの桜干し。夕食は昨日からのスライドで 松茸ご飯+豚汁そしてゆで卵。松茸ご飯は1袋を2人で分けて丁度良かった。
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7月27日 晴れ
大門沢小屋6:00(40)6:40 1,650m 6:50(1:05)7:55取水口8:05(55)9:00トンネル入口9:15(30)
9:45奈良田(計3:10)
奈良田13:00-19:45君津(走行距離：296km)
3:30起床。星空と富士山のシルエットが美しい。モーニングコーヒーのあと、朝食はカレーと オニオンスープ。カレーは食欲が無くても食べられるので良いが、ご飯は1袋を2人で分けた分量で丁度良い。
6:00出発。今日は林道までの2時間30分の下りと、1時間の車道歩きだ。天気はピーカン、富士山も綺麗だ。
小屋から2時間は急な下り。路肩が崩れていたりで気を抜けない。木橋は5年前より立派になっていた。最初の 吊橋の手前で休憩したが、橋を渡ったところが取水口で、草むらやトイレがあるので橋を渡ってからの休憩が良かった。
吊橋は3本あったが、砂防ダム工事で2本目の橋が無くなっていた。風の無い長く蒸し暑い下りへろへろだ。トンネル 入口のバス停に着く寸前に奈良田行きのバスが出てしまった。奈良田行きは便数が少なく、元々歩くつもりだったのだが、 夜叉神〜広河原が通行止めでバスが増便されている事に気付かなかった。疲れていたので、間に合えば迷わずバスに乗って いたが、残念だ。次のバスは2時間後なので歩くしかないが、疲れたので30分ほど休憩した。
トンネルから丁度30分で奈良田のバス停に到着。橋の傍の大きな臨時駐車場もほぼ満車。バス停の先には路駐の列が延々と続いている。
まずはバス停の自販機で冷たいドリンクを飲んで一休み。それから下山後のお楽しみ、温泉へ。奈良田温泉の日帰り 温泉施設、「奈良田の里」はバス停から急な斜面を登ったところで、最後の登りを強いられる。温泉に行く準備をしていると、 単独行の青年が「身延まで乗せて欲しい」とのこと。これから温泉に入るので、そのあとなら良いと答えたが、次のバスまで 随分時間が開いているとのことで、彼も一緒に温泉に行くとのこと。急坂を登ったところが温泉入口で、入口前には登山者用の ザック置場のテーブルが並んでおり、客の大半は登山者のようだ。
奈良田温泉はその昔、女性天皇だった孝謙天皇が湯治したことから「女帝の湯」と言われている。炭酸泉でとても気持ちの良い温泉だった。
青年を身延駅で降ろし、果物直売所で面白いおじさんから桃とトウモロコシを買った。試食に1人1個も桃をくれ、桃2個と トウモロコシ2本をおまけに付けてくれた。
食事場所を探したが、適当な店が見つからず、山梨県内の「富士宮焼きそば」の店「たか乃」で富士宮焼きそばを食べた。 「本場より美味しい」との売り文句通り、いままで食べたどの富士宮焼きそばよりも旨かった。
帰路は距離は遠くなるが、中央道よりも渋滞リスクの少ない東名を選んだが、事故渋滞が激しく、2時間くらい余計に掛ってしまった。 保土ヶ谷バイパスは渋滞なく、19:45に我が家に到着した。
アップダウンが激しく、最後の下りが長くて疲れたが、3日間とも天気に恵まれて素晴らしい展望を満喫出来て大満足の山行だった。
なお、今回初めて使ったdeuterの65+10リットルのザックは、バックレングスを最大に調節してもちょっと短く、肩当てが 背中に当たってしまい、イマイチだった。形は細身でスタイリッシュだが、パッキングはややしにくい。一方、開閉部分が多くて 使いやすい面もあるので、良しとしよう。
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