裏銀座縦走（完遂：扇沢〜船窪〜野口五郎〜高天原〜双六〜新穂高温泉）

2011年08月22日(月) 〜 2011年08月26日(金)

• GPS: 104:00
• 距離: 63.4km
• 登り: 5,475m
• 下り: 5,810m

コースタイム

1日め：5:50扇沢-9:30針ノ木小屋-11:45針ノ木谷出合-15:15船窪小屋　
2日め：5:30船窪小屋-6:35船窪岳-不動岳-12:40烏帽子岳-11:40烏帽子小屋-15:15野口五郎小屋
3日め：5:30野口五郎小屋-5:55野口五郎岳-7:20東沢乗越-水晶小屋-8:25-(水晶岳往復9:00)-10:10祖父岳-12:00雲ノ平山荘-14:20高天原山荘（夢の平往復1時間）
4日め：6:00高天原山荘-8:40ワリモ北分岐-9:40鷲羽岳-10:25三俣山荘（休憩〜11:20)-（三俣蓮華岳往復〜12:30）14:10双六山荘
5日め：6:00双六山荘-7:30鏡平-10:40新穂高温泉

行程：1日め9時間25分　2日め9時間25分　3日め8時間50分　4日め8時間10分　5日め4時間40分　（休憩時間含）　※ちょっと早歩きです。

天候

小雨・雨・晴れ・雨・晴れ

アクセス

利用交通機関：

バス

新宿→扇沢　バス
新穂高温泉→平湯→新宿　バス

コース状況／危険箇所等

・針の木沢は、出合手前1時間ぐらいは道不明瞭
・船窪小屋〜不動岳間は崖に沿って歩く箇所があり注意が必要。
・高天原〜ワリモへの直登の道は歩き良かった。

写真

8/22 5:50

針ノ木岳登山口

8/22 6:00

去年苦労した種池〜針ノ木までの稜線

8/22 6:40

途中苔むした小川を渡りました。

8/22 6:49

こんな仮橋も渡りました。すぐ流されそうです。

8/22 7:31

ギボシ

8/22 7:45

針ノ木雪渓。だいぶ溶けている感じです。小雨が降りだしました。

8/22 8:01

ミヤマダイコン

8/22 8:01

モミジカラマツ

8/22 8:27

ウサギギク

8/22 8:36

ミヤマダイモンジソウ

8/22 8:37

シシウド

8/22 8:53

ヨツバシオガマ

8/22 9:30

針ノ木小屋到着です。ミヤマキンポウゲ

8/22 9:30

チングルマ

8/22 9:53

小雨の中、無事到着。針ノ木小屋はそのまま通過です。今度は反対側の針ノ木谷に下り開始。

8/22 10:18

収穫。小雨は止んできました。

8/22 10:19

ハクサンフウロ

8/22 10:48

ホタルブクロ

8/22 10:53

コバノイチヤクソウ。茎が赤みがかってます。

8/22 11:24

登山道は荒れています。ルートハントが難しい。

8/22 11:39

和みます。マツムシソウ

8/22 11:46

針ノ木谷出合到着。

8/22 12:21

青空が見えてきました。針ノ木谷

8/22 12:56

良い感じです。晴れてきました。船窪乗越への登り替えしから。蓮華岳でしょうか。左の木に隠れているのが針ノ木岳。あの鞍部から降りてきたのですね。

8/22 13:37

登山道は、こんなにガレているヘリをへつるようにあります。

8/22 14:03

しっかり整備されています。

8/22 14:14

トリカブト

8/22 14:52

この先が崖の水場です。テント場がここです。

8/22 14:35

崖斜面の真ん中にある水場

8/22 15:10

去年の再現のような天気です。霞む船窪小屋。

8/23 5:47

船窪小屋からの不動岳。近く見えますがが、ぐるりと回り道をしなければいけません。今日も天気は良くありません。

8/23 5:47

ぐるり回り道の船窪岳。ガレ場が大きく口をあけていかにも険しそうです。

8/23 5:57

爆裂火口のようです。不動岳も白く見えるのは雪ではなく、がけ崩れの跡です。

8/23 5:57

谷底まで一直線。この崖のふちを歩きます。注意注意。

8/23 5:58

8/23 6:39

振り返ると、この崖のふちを歩いて来ました。

8/23 6:40

少しずつ崩落が進んでいます。

8/23 6:58

ムラサキが濃いミヤマナデシコ。癒されます。

8/23 8:04

ガレている不動岳

8/23 8:24

振り返ると船窪岳はこんな感じ。

8/23 8:41

この辺りは地盤がゆるそうです。崩れまくっています。

8/23 9:20

不動岳は遠い

8/23 9:20

船窪小屋はガスの中

8/23 10:13

烏帽子岳が見えてきました。

8/23 10:51

これは高瀬ダムを挟んでの唐沢岳

8/23 10:51

烏帽子から野口五郎の並びが見えてきました。

8/23 10:56

イチゴ。餌につられて登る熊になった気分です。

8/23 11:00

今日の収穫。

8/23 11:27

南沢岳到着

8/23 11:37

烏帽子岳と四十八池全景。奥は野口五郎か。

8/23 11:50

池の間を登山道は進みます。

8/23 11:55

道が池になってます。

8/23 11:57

チングルマのひげも赤い花のよう。

8/23 11:58

池が雨で氾濫気味です。

8/23 12:00

晴れていればもっときれいだったでしょうに傘をさして歩きました。

8/23 12:02

振り返れば奴がいる。不動岳。天国と地獄です。ここは別天地です。

8/23 12:46

こんなところを登りました。

8/23 13:02

分岐に戻ってきました。

8/23 13:55

雨の中軒先を借りて飯食いました。かなり今日はここで泊まるかと誘惑に駆られましたが、心を鬼にして出発。

8/23 14:25

いざ野口五郎へ

8/23 14:26

振り返り烏帽子。

8/23 14:49

少し晴れてきました。

8/23 14:57

雨に洗われたコマクサ。沢山咲いてます。

8/23 15:12

稜線で晴れてきてよかったです。

8/23 15:12

もし風に吹かれたら大変でした。

8/24 5:41

宿泊地、野口五郎岳小屋。同宿はおっさん4人だけでした。これは朝の写真。

8/24 5:41

ヤッホー朝です。遠く富士が見えます。今日は晴れますように。

8/24 5:45

赤牛岳が大きいです。ほんとに赤いです。

8/24 5:45

赤牛の奥は薬師岳

8/24 5:47

振り返っての野口ゴロー岳のゴロゴロの岩

8/24 5:48

針ノ木の奥、鹿島槍・五竜・白馬の面々

8/24 5:54

野口五郎小屋。お世話になりました。

8/24 5:55

槍ヶ岳と穂高

8/24 5:55

この尖ったのは笠ケ岳

8/24 6:07

水晶岳

8/24 6:07

赤牛まではずいぶん長いです。

8/24 6:26

槍ヶ岳と手前の赤い山肌は硫黄岳。ここはほんとに火山のようです。

8/24 6:30

スバリ・鷲羽の稜線

8/24 7:20

東沢乗越

8/24 7:54

オンタデと槍ヶ岳

8/24 8:07

雲ノ平と黒部五郎岳です。!!三日目にしてやっと天気に恵まれました。

8/24 8:07

雲ノ平。神の天空の庭園、そんな感じです。

8/24 8:07

岩苔乗越の向こう、三俣蓮華越しの笠ケ岳

8/24 8:23

かっこいいです。黒部五郎岳

8/24 8:24

水晶からの水晶小屋と大天井岳と富士山

8/24 8:25

北側は、赤牛岳までの稜線の向こうに立山と、黒部ダムの向こうに白馬岳

8/24 8:28

今朝来た野口五郎方面

8/24 8:28

鑓と穂高

8/24 8:29

烏帽子岳も。なんでも見えます。

8/24 8:58

水晶小屋

8/24 10:12

祖父岳山頂からの笠ケ岳と三俣蓮華・双六

8/24 10:40

チングルマ

8/24 10:45

雲の平山荘が見えます。

8/24 10:52

雲ノ平からの水晶岳

8/24 10:53

雲の平の池塘が綺麗です。

8/24 10:55

薬師岳。谷の底が本日の宿の高天原です。遠い！

8/24 10:56

スイス庭園で。

8/24 10:59

木道をたどる散歩です。

8/24 11:01

晴れてきました。

8/24 11:50

あっという間に晴れてきました。祖父岳。

8/24 11:51

良い感じです。

8/24 11:56

綺麗な雲ノ平山荘。

8/24 11:58

なんと！ヘリでご老人が一人降りてきました！オーナーのようです。

8/24 12:20

『コンニチハ雷鳥母です。うちの子大きくなりました。今、道の真ん中で食事中です。』

8/24 12:23

食事中のところを邪魔されて怒っている母です。

8/24 12:24

仕方なく子供も逃げます。なんて感じ。

8/24 12:51

既にイワイチョウが黄色く見えます。向こうは水晶岳

8/24 13:54

岩苔谷を越えます。綺麗な風景です。

撮影機器：

μ-5010 オリンパス

感想

CCCCRM

昨年船窪小屋から撤退した裏銀座を再挑戦。小雨決行。
今年は扇沢から針ノ木雪渓を登り、針ノ木谷にそのまま降りて、船窪まで登りかえすという荒行実施。
コースタイムで言うと9時間50分。針ノ木谷の下りは最後のあたりは道が無く、ルートハンティングで大変だった。
崖を横切り谷を飛び越えやっと出会いに到着。そこから結局川を渡渉することになってしまい靴でじゃぶじゃぶ。
晴れ間も出たが、天気は良くない。船窪小屋では楽しい、そして美味しい夕食を頂いた。
囲炉裏端でランプの元で皆で歌って飲んで、ソーラー充電したPCで映像も見せてもらい、アットホームな小屋だった。
翌日、2日め
朝から雨。小雨決行。いや本格的雨。
船窪乗越から船窪岳、不動岳の山域は崩壊地が多く、崩壊している箇所の周りを道がついているので、
注意してないと危険。雨で登山者も少なく（前夜同宿のお客さんはほぼ七倉尾根を下山）、気が滅入る。
キイチゴをほおばりながら前進。烏帽子四十八池は水が増して全体が池の中。
でもそれまでの地獄のような崩壊地を制覇して辿りついたのでまさに天国のような心地良さ。
烏帽子岳も雨の中だったが制覇してなおも前進。結局この日は不動岳を出て野口五郎岳小屋まで、誰にも会わなかった。

3日め。
曇ってはいるが、3日目にして上々。
富士山も槍ヶ岳も穂高も水晶・赤牛・烏帽子・薬師・立山・白馬方面までぐるりと見渡すことが出来た。
晴れた日の登山はやっぱり快適。水晶岳からの雲ノ平と黒部五郎岳がまた天国のよう。
雲ノ平は、沢山池塘があって、青空も広がってきて気分爽快だった。
新しくなった山荘の前でビールを飲んでると、ヘリが一機降りてきて、ジブリアニメに出てくるような
おじいさんが杖を突きながら降りてきて山荘の中に入って行った。なんという贅沢！
あとで聞くと、雲ノ平山荘のオーナーさんとの事。どおりでヘリで来れるわけだ。すごい。
山荘からすぐのところで雷鳥の親子に遭遇。道の真ん中で食事中。母鳥と子が6羽。大家族だ。ほぼ親鳥に近い大きさ。

高天原へ行く途中でなんとカメラが充電切れ・・・・
高天原の草原の広がりも神々しい雰囲気で良くぞネイミングしたもんだ。
高天原山荘も新しくなっていて気持ちが良い。温泉に早速行く。河原の小さいほうも入る。
オープンの露天風呂で気持ちが良い。帰りに夢の平の竜晶池にも行ってみた。
静かだ。自分ひとりだ。池の周りにはトンボの群れ。ここでまたビールを飲む。北アルプスの奥座敷だ。
温泉があまりに気持ちが良いので、夜にもヘッドランプをつけて入りに行った。
ただこれは、怖かった。熊を予測した。出てこなかったが、温泉に浸かっている間に頭が蚊に刺された。

4日め
朝から雨。小雨決行。高天原から岩苔乗越まで水晶池経由で登り替えし、ワリモ、鷲羽岳へ。
稜線になったら大雨になってきた。頼んでもないのに風も強い。今日は何も見えないまま三俣山荘へ。
山荘で飯を食い、（なんとここはコーヒーも出す食堂があった）雨の中、三俣蓮華岳へ。
稜線通しで双六岳経由と思ったが断念してカールの中の道を。これは静かで良かった。
双六山荘に早めに到着して、小屋で知り合った方とビールを飲みつつ山談義。楽しかった。しこたま酔った。

5日め
下山。下山日も天気は曇りだったが降りるにしたがって晴れてきた。
長い下りを終り、途中知り合った方と意気投合し、平湯温泉に移動しそこで「平湯の森」なる温泉へ。
ここでも飲んで汗を流し最高の締めくくり。
誤算はカメラのバッテリーが切れたのと、雨でたたられたが、晴れた3日めは景色を満喫できて、最良。