針の木岳


コースタイム
9月20日(金)種池山荘テン場 6:50―17:45 針ノ木小屋テン場
9月21日(土)針ノ木小屋テン場 6:20―13:30 船窪小屋テン場
9月22日(日)船窪小屋テン場 5:20―15:45 烏帽子小屋テン場
9月23日(月)烏帽子小屋テン場 6:20―14:10 水晶小屋
9月24日(火)水晶小屋 6:30―12:45 双六小屋テン場
9月25日(水)双六小屋テン場 6:00―8:30 新穂高温泉
天候 | 9月19日(木)〜9月25日(水)全て晴 |
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過去天気図(気象庁) | 2013年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス
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コース状況/ 危険箇所等 |
スバリ岳、針ノ木岳はアップダウンがキツク、岩稜帯があります。 船窪岳周辺の登山道は一部崩壊が進んでいますが、危険という程ではありません。 水晶小屋はdocomoのアンテナを設置していて携帯がバッチリ繋がります |
写真
感想
♪俺の想いはョ〜針ノ木 五龍ダョ〜♪ 私は山でよくこの”信濃恋歌”を歌いますが、歌う度にどこかしっくりこない気分になります。針ノ木岳が未踏の山だからです。今年の8月に親不知から種池山荘まで、後立山連峰全山縦走を果たしましたが、その後になって、後立山連峰の南端は針ノ木峠と分かりました。これはもう針ノ木岳に行くしかないということになり、9月の連休を利用して、扇沢から柏原新道を登り返し、針ノ木〜船窪岳〜裏銀座〜新穂高温泉まで、7泊8日の縦走を計画しました。 初日種池山荘に9時に着くも、針ノ木峠までは長いので、計画通り早々とテントを設営後、反対方向の爺が岳まで空身でピストンして時間を潰します。
二日目、今日は始めての山域、針ノ木岳で楽しみです。早朝から空は雲一つ無い快晴で、ずーっと稜線上を歩くので、日差しがとても痛いくらいです。しばらくルンルンの登山道が続きますが、新越乗越山荘を越えてからはアップダウンが厳しく、岩稜帯も出現し、結構体力を消耗します。スバリ岳〜針ノ木岳はその山容通りいっそう険しさを増し、予定時間をかなりオーバーして針ノ木小屋に到着です。小屋の主にもっと早く着くようにと注意を受けます。
三日目も未知の船窪小屋までなので、予定通り早めの出発とし、標準コースタイムで船窪小屋に到着です。この日は連休初日でもあり、七倉ダムからの入山者で小屋はかなりの混雑です。北アルプス三大急登は、”燕の合戦尾根””折立〜太郎平””高瀬ダム〜烏帽子小屋のブナ立て尾根”ですが、個人的には、ブナ立て尾根の厳しさは群を抜いているように思えます。船窪小屋のテン場で、隣の住人にその話をすると、七倉ダムから船窪はそんなものじゃないとの返事。絶対行くまいと思いました。三大急登に入らないということは、厳しいので利用者が少なくメジャーじゃないからかも知りません。
四日目の縦走の終盤、烏帽子岳近くに差し掛かったころ、はっと息を呑みます。
池塘が点在する箱庭のような絶景が眼前に広がります。しばらく写真タイムを過ごして烏帽子小屋に向かうと、身軽な老夫婦の対抗者に合いました。聞けばこちらに絶景があると聞いてわざわざ小屋から来たそうです。
五日目からは以前赤牛岳縦走で通った山域で、三つ岳、真砂岳と巻いて野口五郎岳まで、ハイ松と細かい砂礫の広いスロープが続きます。目的地水晶小屋まではコースタイムも短いので、途中ブルーベリーを摘んだり、昼寝を楽しんだりして横浜のヤマガール3人組と抜きつ抜かれつノンビリ進みます。彼女達とは水晶小屋で布団が隣同士だったので、食後にしばし山談義に花が咲きます。赤牛岳から悪路で名高い読売新道を下り、黒部ダムに下山した時、水平道に閉口したことを話すと、彼女も全く同感とのこと。水平道には違いないが、これがとんでもない道で、沢筋を通過する箇所では崩壊が激しくて、道が分断されるので、長い梯子で高巻し、また梯子で水平道に戻ると言う具合です。そういう箇所が20個ほど有り、しかも梯子はどれも太い丸太で出来ているので、雨の時は滑る事この上なしです。私も相棒もてっぺんから滑り落ちたことを話し、二度と行きたくない登山道だと感想を述べると、彼女も全く同意見。彼女達は幼稚園児のごとく、仲間を下の名前をチャン付けで呼び合う、ほのぼのヤマガールでした。川崎労山に勧誘するも、都岳連の山岳会員とのことで、営業は失敗に終わりました。
六日目の朝はガスで視界不良の中も、勝手知ったる、鷲羽、三俣蓮華、双六までなのでノンストップでケーキセットの三俣山荘へ急行です。早速2階のレストランで、注文すると、次のヘリが来るまでケーキセットは有りませんと残念な答え。次の双六小屋のおでんを思いながら、気を取り直して足取り重く進みます。 3時頃、双六小屋のベンチでおでんを食べていると、ヤマガール3人組が足早に通過して行きます。今日は鏡平山荘に泊まるそうです。明日は天気が下り坂の予報だったので、笠が岳は取りやめ、一日早く下山することに決めてテントにもぐりこみます。
七日目は小池新道を一気に下ります。鏡池の定番写真スポットで鏡池に映る槍を
カメラに収めましたが、朝早はちょうど槍の背後に太陽があり、上手く撮れませんでした。シシウドが原を過ぎるころ、ヤマガール3人組を追い抜き、新穂高温泉に到着。平湯行きバスに乗り込みます。平湯で次の松本行きまで1時間30分あるので、バスターミナル3Fの露天風呂でゆっくり汗を流し、1Fの食堂でざるそば、オムライスを完食して、松本行きバスに乗り込みました。
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