【日本オートルート】立山室堂ー薬師岳ー黒部五郎岳ー槍ヶ岳ー上高地(スキー縦走)


- GPS
- 44:01
- 距離
- 64.8km
- 登り
- 4,753m
- 下り
- 5,700m
コースタイム
- 山行
- 6:57
- 休憩
- 0:31
- 合計
- 7:28
- 山行
- 9:24
- 休憩
- 0:49
- 合計
- 10:13
- 山行
- 9:58
- 休憩
- 1:04
- 合計
- 11:02
- 山行
- 12:54
- 休憩
- 1:50
- 合計
- 14:44
天候 | 4/17晴れ 4/18曇り→暴風雨 4/19快晴 4/20快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
扇沢駅〜室堂6140円 ◎濃飛バス 上高地〜平湯温泉1180円 平湯温泉〜新穂高ロープウェイ910円 |
コース状況/ 危険箇所等 |
行ってみないと分からない事が多い |
その他周辺情報 | 黒部五郎小屋、双六小屋共に冬季小屋は使えます ※双六小屋は1000円/1人を後日双六小屋事務所へ郵送 |
写真
感想
3シーズン前、山スキーを始めた頃からずっと憧れてたルート。
山スキーをやる者として是非とも通っておきたい道。
北アルプスの主脈を登って滑って繋いでいくというスケール、標高、難度、どれを取っても日本を代表する山岳スキーツアーコース。技術や経験、体力に判断力と山スキーに要求されるあらゆるものが試されるビックルート。
これを単独3泊4日でやり遂げた事は今後の山人生においての自信に繋がると思う。
黒部五郎カールの滑走は過去一気持ち良かった!!暴風雨の中、薬師越えは鬼畜過ぎたしナイフリッジの西鎌尾根は緊張しっぱなしやったりしたけど全て乗り越えてこれた!
また今度はちょっとルート変えて行ってみたいな!!
※単独の割には他撮りが多いと思いますがほぼ同じルートで行ってたおっちゃん居たんで写真撮ってもらったやつです。
ただ、ソロを意識していたので必要以上に干渉はしなかったです。
4/17Day①
とうとう始まった日本オートルート。始発便にて室堂へ。室堂では顔見知りのガイドさん何人かと顔を合わせる。扇沢出発時にシールは付けていたのですぐに歩き出すことが出来た。ルート的には一ノ越から滑り降りるのがセオリーらしいが龍王岳を回った。
五色ヶ原山荘に着くもまだ日は高い。どこかの記録にあったビバーク適地ら辺まで進んで泊
4/18Day②
1つ目の鬼門となる薬師岳越えの1日がやってきた。
早めの出発を心掛けるも初日の荷の重みでこの時間になってしまった…
AMは晴れていたけど、北薬師岳を過ぎた辺りからみぞれが降り始める。雪ならともかく雨はまずい。何とかしたいがハードシェルでは、、、とにかく先を急ぐ。幸い視界はあったので問題の東南尾根には迷い込まず無事に薬師小屋まで降りてこれた。そこからも滑っていくことは出来て薬師峠までスキー、そこからはシール歩行に切り替えて太郎平小屋。
ガスが濃くなってきたのでこの日はここまでとし、太郎平小屋脇にて泊。
翌日は晴れ予報。五郎カールが楽しみだ。
4/19Day③
よく晴れた1日。今日は五郎カールを滑れるというビッグイベントがある日だ。かなり楽しみにしてここまで歩いてきた。まずは北ノ俣岳へ、振り返ると昨日の薬師のデカさが伺えた。先の赤木岳はトラバースで何とかこなした。五郎の肩まで登ってメインはデポ空身で山頂へ向かった。山頂からは明日に控えた槍ヶ岳が力強くこちらを見ていた。デポ地まで戻ってきていよいよお楽しみタイム。上は固かったが2.3ターンしたらナイスザラメで声を上げる。ボトムまでは降りきらずにトラバース気味で五郎小舎を目指す。後ろを見ればさっき滑ったシュプールが輝いて見えた。けどここからの登りは灼熱地獄でバテバテ。木陰に隠れながら三俣蓮華岳、双六岳へ。双六岳からはお約束(?)の景色が広がっていて槍ももう目の前だった。双六小屋までも滑っていき冬季小屋を使用させてもらう。1000円/1人を後日郵送。快適に寝れてパッキングもしっかりやり直して万全の体制で明日に備えた。
4/20Day④
いよいよ最終日となった。この日は朝からずっとシートラで進む。何とも樅沢岳の下りは気を使いまくりだった。そこが終わっても心が落ち着く場所はほとんど無く、終始ドキドキしながら一歩一歩確実にアイゼン、ピッケル、ウィペットを効かせながら歩いていく。千丈乗越を過ぎてからは飛騨沢の最後の登りだ。下を見れば魅惑の面ツル飛騨沢が広がっていたが一歩間違えばボトムまでは落ちていくんやろなとも思った。斜度がかなりあったので何度もジグを切って登った。ふと上空を見上げると長野県警ヘリのやまびこが飛んでいた。後から知ったが小屋で離発着訓練をしていたらしい。少々ヒヤヒヤした…小屋に乗りあげるとスタッフの方々が除雪作業中だった。写真を撮ってもらいひと休みしてから穂先へと向かう。ここでもアイゼンワークに気を付けながら登った。穂先へ立つ。もうこれ以上登らなくても良いとなると少し寂しい気もした。穂先へ立つと全てが見えた。4日前に歩き出した立山、雨の中立った薬師、過去一の滑りが出来た黒部五郎カール、名の通り3つの県に跨る三俣蓮華、表銀座や乗鞍、そしてこれから滑り降りる槍沢。ようやくここまで来れたのかと涙が出てきた。
浸るのもそこそこに下る。小屋からスキーを履いて滑り出す。ここでも豪快なスキーをして何とかニノ俣手前位までスキーを繋げた。ただ、そこからはまたシートラに切り替えてひたすら無心になって歩き続けた。何度踏み抜いても何も考えずに、横尾や徳沢でテントを張ろうか等と考えたりもしたが河童橋まで行ってこそだと思い、最後はヘッデン下山になりながらも何とか歩き通した。
力尽きた。けどここまで歩いてこれた。小梨にテントを張り翌日、上高地を出る。
本当にキツかったけど楽しかった!シーハイル!!!!!!!
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