奥秩父主脈縦走路【瑞牆山荘-金峰山-大弛小屋-北奥千丈岳・国師ヶ岳-甲武信岳-笠取小屋-飛龍山-雲取山-奥多摩駅】


- GPS
- 27:00
- 距離
- 80.7km
- 登り
- 5,875m
- 下り
- 7,017m
コースタイム
- 山行
- 4:32
- 休憩
- 1:00
- 合計
- 5:32
- 山行
- 8:34
- 休憩
- 1:07
- 合計
- 9:41
- 山行
- 11:46
- 休憩
- 0:46
- 合計
- 12:32
天候 | 1日目 晴れ 2日目 晴れ(風)のちガス 3日目 ガス |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
韮崎駅から瑞牆山荘まで、山梨峡北交通バス(2,100円) 奥多摩駅から、電車 |
コース状況/ 危険箇所等 |
令和4年の11月3から5日までの状況として参考にしてください。 <積雪状況> チェーンスパイクを使用した箇所 ・千代ノ吹上から鉄山まで ・大弛峠から国師のタルまで ・甲武信小屋から木賊山巻き道分岐まで |
その他周辺情報 | 奥多摩駅近くのよもぎの湯(950円)を利用 |
写真
装備
個人装備 |
MS CROW GTX(SALEWA)
|
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感想
歩いてみたいコースの一つ、奥秩父主脈縦走路。11月の文化の日に休暇を付けて四連休にして、チャレンジしました。
特急あずさ1号に乗るために、朝早く家を出発して、八王子駅から特急に乗り込みます。満席で座る席がなく、連結部の通路に立つことに。大月で席が空いたので座ることができました。
韮崎駅からは、山梨峡北交通のバスで瑞牆山荘まて。こちらは最初から座ることができて、体力温存できました。
瑞牆山荘から何度も歩いた登山道を登っていき、富士見平小屋で、水を補給し、金峰山に向かいます。
大日岩の横で、八ヶ岳を眺めながら昼食をとり、その後も金峰山に向けて、どんどん標高を上げていきます。
千代ノ吹上に出ると、金峰山の五丈石が大きく望むことができ、テンションは上がりまくります。
雲ひとつない快晴で、南アルプスは全部見え、中央アルプス、木曽御嶽山、北アルプス、浅間山と360度全方位の景観です。
金峰山の頂上は写真を何枚かとって先を急ぎます。
鉄山、朝日岳を越え、大弛峠に到着しました。
テントを張って、早めの就寝としましたが、徐々に風が強くなって、音がとても大きく、2日目の行程を不安にさせました。
2日目の朝は、早めに出発しようと思いましたが、風の音が気になり、積雪がアイスバーンになっているのがわかっていたので、明るくなってから出発することにしました。
凍りついた木段を登り、北奥千丈岳をピストンし、国師ヶ岳からは横浜まで見渡せる眺望に感動しました。
国師ヶ岳からは甲武信岳までの長い稜線歩きです。
細かいアップダウンをを繰り返しながら、国師のタルまで下り、さらに激しいアップダウンで甲武信岳にに向かいます。
甲武信岳直下の急登は厳しいものですが、それほど長くは続かず、誰もいない甲武信岳の頂上に到着しました。
ひと通り写真を撮り、甲武信小屋まで下り、昼食をとりました。
木賊山は巻き道でパスし、西破風山を目指します。
笹平避難小屋のあるコルから見た西破風山はとても大きく、奥秩父山塊の奥深さを目の当たりにしました。
西破風山に登ってからの、東破風山、雁坂嶺の尾根道は長く、山の大きさを体感しました。
雁坂峠からは稜線上のピークは小さくなり、水晶山、古札山は簡単に超えることができましたが、燕山までが遠く、目的の笠取小屋近くの雁峠にはなかなか到着しませんでした。空もだんだん曇天となってきて、東の空は真っ黒に。2日目は将監小屋まで行こうなんて考えていた自分が甘かったことを思い知らされました。
なんとか日没前に笠取小屋に到着し、テントを張ることができました。
テントを張ったあと、東から広がってきたガスに覆われ、ポツポツと、雫が落ちてくる音がしました。
疲れのせいか、なかなか寝付けず、シュラフに入りつつも、小屋の発電機の音や宿泊者の話し声、雫がテントに落ちる音を聞きながら、遅くまで起きていました。
3日目
奥多摩駅まで到達するには長い行程を覚悟しなければいけないため、早めに起きて、真っ暗な中、濡れたテントを撤収しました。
かなり濃いガスの中を歩き始めて、まずは笠取山に取り付きます。
暗いのとガスなので、数メートル先しか見えないため、例の急登を目にしながらの登山ではないことが救いでした。
なんとか急登を登り切ると、今度は大きな岩を越えたりと、登山道は一変します。
笠取山の次は唐松尾山を越え、山ノ神土を経由して将監峠に至ります。唐松尾山からもかなりの距離があったのて、そもそも日の短いこの時期に、大弛峠から将監峠までというのは無謀すぎたことを悟りました。
将監峠からは、稜線に正規ルートがないので巻き道を進みます。
飛龍山までは、これまた結構な距離があり、今日中に奥多摩駅までたどり着けるのか、不安を抱えながら歩みを早めました。
正午までに雲取山にたどり着ければ、奥多摩駅まで一気に下山して、たどり着けなければ、七ツ石小屋か鷹ノ巣山避難小屋で泊まろうと思っていたので、ここで、ギアを入れ替えました。
飛龍権現から飛龍山に登り、三条ダルミまで休憩を入れずに先を急ぎました。途中、滑りやすい木橋がいくつもあり、肝を冷やしましたが、昼前に三条ダルミに到着し、250メートルの、標高差を雲取山山頂まで一気に登ります。
一定のペースで、足を休めず、息も均等になるように歩き、なんとか12時前に雲取山山頂に到着することができました。
雲取山の頂上は完全にガスに覆われていて何も見えませんでした。雲取山山頂から望む奥秩父主脈を楽しみにしていたのですが、最終日の3日目が天候に恵まれず、とても残念でした。
ただ、感傷的になっている暇はありません。
あらかじめ考えていた正午までに雲取山、のタイムの目安通りだったので、そのまま石尾根を使って奥多摩駅まで下山することにします。
そのため、昼食はとらずに、行動食だけで先を急ぐことにしました。
小雲取山を通過し、ブナ坂を下ったところで七ツ石山を巻き、水場で水を補給し準備を整え、あとは石尾根を下るのみです。
そんなところでアクシデントが!石尾根は巻いて巻いて巻きまくろうと思っていたのですが、高丸山の巻き道が木橋崩落のために通行止めになっており、高丸山頂上を踏まなければならなくなりました。
約130メートルの高度を登るスタミナはほとんど残っていませんでしたが、仕方ないのでなんとか頑張って登り切りました。
そんな足のダメージを引きずりつつ、鷹ノ巣山避難小屋、六ツ石山、三ノ木戸山を通過し、日の入り後に奥多摩駅まで下山することができました。
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