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Yamareco

記録ID: 498599
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
槍・穂高・乗鞍

槍ヶ岳〜奥穂高岳【縦走】晴天に恵まれて初挑戦で踏破

2014年08月20日(水) 〜 2014年08月22日(金)
 - 拍手
ichi11 その他1人
GPS
56:00
距離
33.7km
登り
2,906m
下り
2,898m

コースタイム

1日目
山行
8:00
休憩
0:55
合計
8:55
7:15
40
スタート地点
7:55
7:55
50
8:45
8:55
50
9:45
9:45
50
10:35
10:35
40
11:15
11:20
55
12:15
12:45
55
13:40
13:40
60
14:40
14:45
30
坊主岩屋下
15:15
15:20
50
殺生ヒュッテ分岐
2日目
山行
7:25
休憩
1:35
合計
9:00
6:20
20
6:40
6:50
55
7:45
8:30
60
9:30
9:30
45
10:15
10:15
15
天狗原分岐
10:30
10:35
15
10:50
11:10
75
12:25
12:25
50
13:15
13:25
75
A沢のコル
14:40
14:45
35
展望台
3日目
山行
8:50
休憩
2:00
合計
10:50
6:30
0
6:30
6:35
75
7:50
7:50
70
最低コル
9:00
9:00
15
9:15
9:50
45
10:35
11:00
90
12:30
13:10
125
15:15
15:30
90
17:00
17:00
20
登山口
17:20
17:20
0
17:20
ゴール
初日:梓川・槍沢を遡上する20kmほどの長い道程。殺生ヒュッテ分岐から槍ヶ岳山荘への最後の登りは、高度も上がってきつかった。
2日目:槍ヶ岳大渋滞に遭い、出発遅れる。縦走のハイライト・南岳から北穂高岳までのうち、長谷川ピークから北穂高山荘までは難路で、予定以上にかなり時間がかかる。
3日目:疲労もたまり、岳沢ルートの下りは山と高原地図のコース時間から縮まらず。
天候 8/20水 晴・曇り
8/21木 晴・曇り 
8/22金 晴・曇り
過去天気図(気象庁) 2014年08月の天気図
アクセス
利用交通機関:
バス 自家用車
沢渡第二駐車場(駐車可能台数500台以上)→乗合バス(20-30分おき)で上高地
コース状況/
危険箇所等
【上高地〜横尾】
 平坦な遊歩道を行く。問題なし。
【横尾〜坊主岩屋下】
登山道となる。大曲りから坊主岩屋下の間は雪渓。踏み跡がしっかりしており、アイゼンは必要なし(少なくとも上りは)。
【坊主岩屋下〜槍ヶ岳山荘】
高度が上がり、上りはなかなかきつい。
【槍ヶ岳山荘〜槍ヶ岳山頂】
単純な往復に時間はかからないが、人が多いと渋滞となるので、コース時間設定には注意を要す。
【槍ヶ岳〜南岳小屋】
ここからはひたすら岩稜の縦走路。中岳手前にハシゴ・クサリ。南岳から南岳小屋までは、まるで岩石砂漠。足元注意。
【南岳小屋〜北穂高岳】
このコースのハイライト。風の通り道となっており、風強し。ハシゴ・クサリ、ナイフリッジ状の岩稜上の歩行、岩壁の登り下りの連続。四肢全部を使っての前進となる。○や×でコース取りはわかるが、迷ったら引き返すこと。涸沢の見える長野県側は晴れていれば爽快な景色、一方岐阜県側は岩だらけの荒涼とした世界。
雨天・強風時はかなり危険と感じられ、行くべきではないと思う。
【北穂高岳〜奥穂高岳】
もう一つのハイライト。北穂高岳から涸沢岳までは、ハシゴ・クサリを使う長い登り。高度感あり。
【奥穂高岳〜岳沢ヒュッテ】
吊尾根は滑落者があったとの情報があり、注意を要す。紀美子平からの重太郎新道はかなりの急勾配で、二か所ほどハシゴ・クサリ場あり。下りは慎重に。
【岳沢ヒュッテ〜登山口】
岩道続きではあるが、危険は少ない。疲労がたまっている中の下山時では、ことのほか長く感じる。


その他周辺情報 沢渡に宿6軒ほどで日帰り温泉もあり。沢渡から6kmほど行くと、白骨温泉あり。
上高地バスターミナル、朝7時。登山客はちらほら。すでにみな出発してしまったのか。天気は悪くない。
上高地バスターミナル、朝7時。登山客はちらほら。すでにみな出発してしまったのか。天気は悪くない。
河童橋越しに眺める有名な上高地の図。奥穂高岳はまだ雲の中。
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河童橋越しに眺める有名な上高地の図。奥穂高岳はまだ雲の中。
上高地は初めて来たのだが、清流に心打たれる。
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上高地は初めて来たのだが、清流に心打たれる。
梓川越しに明神岳。微妙に雲をかぶって頂上は見えず。
梓川越しに明神岳。微妙に雲をかぶって頂上は見えず。
小一時間で明神到着。上高地中心部より静かな佇まい。
小一時間で明神到着。上高地中心部より静かな佇まい。
穏やかな林間の遊歩道を行く。
穏やかな林間の遊歩道を行く。
遊歩道脇なのに、手つかずにみえるようなこの池(古池)。
遊歩道脇なのに、手つかずにみえるようなこの池(古池)。
道の表面をまたぐ沢水を越えていく。
道の表面をまたぐ沢水を越えていく。
明神岳と梓川の広い川原、奥に見えるのは大天井岳か。そしてこの川の奥に目指す槍ヶ岳は控える。
明神岳と梓川の広い川原、奥に見えるのは大天井岳か。そしてこの川の奥に目指す槍ヶ岳は控える。
徳沢園。林間の静かな旅荘。
徳沢園。林間の静かな旅荘。
横尾の吊橋のほとり。後ろに見えるのは屏風岩。多くの登山者が橋を越えて涸沢カール方面へと向かった。
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横尾の吊橋のほとり。後ろに見えるのは屏風岩。多くの登山者が橋を越えて涸沢カール方面へと向かった。
横尾を過ぎると登山道となる。
横尾を過ぎると登山道となる。
一ノ俣。脇を谷水が流れる。
一ノ俣。脇を谷水が流れる。
橋を渡り、山深く入る感じになってきた。
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橋を渡り、山深く入る感じになってきた。
ホタルブクロがお出迎え。
ホタルブクロがお出迎え。
トリカブトも? 群生していた。
トリカブトも? 群生していた。
槍沢ロッジ着。ここまで4時間。天候次第ではここで宿泊も考えていた。
2013年08月20日 11:18撮影 by  COOLPIX S8200, NIKON
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8/20 11:18
槍沢ロッジ着。ここまで4時間。天候次第ではここで宿泊も考えていた。
槍沢キャンプ地を通過。だいぶ高い石組だった。
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槍沢キャンプ地を通過。だいぶ高い石組だった。
この辺りがババ平になるのだろうか。U字の渓谷が続く。目指す槍ヶ岳はまだ見えてこない。
この辺りがババ平になるのだろうか。U字の渓谷が続く。目指す槍ヶ岳はまだ見えてこない。
雪渓に出る。かなりの幅。足元ははっきりしていて、アイゼンは不要だった。長時間歩いてきて雪渓を渡る風が涼しく、心地よかった。
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雪渓に出る。かなりの幅。足元ははっきりしていて、アイゼンは不要だった。長時間歩いてきて雪渓を渡る風が涼しく、心地よかった。
大曲りに到着。ここから喜作新道へ上がる道は大変な急登。食事をしていたら女性が一人で下りてきて、横尾の方へ下って行った。
大曲りに到着。ここから喜作新道へ上がる道は大変な急登。食事をしていたら女性が一人で下りてきて、横尾の方へ下って行った。
天狗原分岐。ここまで6時間半ほど。ここからが本格的な登り道。
天狗原分岐。ここまで6時間半ほど。ここからが本格的な登り道。
振り返れば、上ってきたU字の谷と雪渓が眼下に見えた。遠くに見えるのは蝶ヶ岳の方向か。
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振り返れば、上ってきたU字の谷と雪渓が眼下に見えた。遠くに見えるのは蝶ヶ岳の方向か。
坊主岩屋下まで来た時、それまで雲の中にあって見えなかった槍ヶ岳頂上が突然姿を現した。まるで魔の城のように。すぐにまた雲間に。
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坊主岩屋下まで来た時、それまで雲の中にあって見えなかった槍ヶ岳頂上が突然姿を現した。まるで魔の城のように。すぐにまた雲間に。
坊主岩屋下からは本格的な岩の道。
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坊主岩屋下からは本格的な岩の道。
「坊主岩屋」とは、播隆上人が江戸時代後期に槍ヶ岳を開山した時に修行で籠っていた場所だそうな。確かに風雨を避けられる格好の場所。
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「坊主岩屋」とは、播隆上人が江戸時代後期に槍ヶ岳を開山した時に修行で籠っていた場所だそうな。確かに風雨を避けられる格好の場所。
それにしてもここで50日以上暮らすとは。食料はどうしたのだろう。
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それにしてもここで50日以上暮らすとは。食料はどうしたのだろう。
標高2700m。高度が上がり、常念岳・蝶ヶ岳が見えてきた。
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標高2700m。高度が上がり、常念岳・蝶ヶ岳が見えてきた。
岩場だが、まだ高山植物が。桃色の花が可憐なヨツバシオガマ。
岩場だが、まだ高山植物が。桃色の花が可憐なヨツバシオガマ。
こちらでも。
しかし雲が出てくると、辺りは荒涼とした風景に。
しかし雲が出てくると、辺りは荒涼とした風景に。
当初自分は殺生ヒュッテ辺りで泊まろうと考えていたが、IS氏が槍ヶ岳山荘でテントを張りたいということで同道することに。出発して8時間、この分岐からの最後の登りはきつかった。
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当初自分は殺生ヒュッテ辺りで泊まろうと考えていたが、IS氏が槍ヶ岳山荘でテントを張りたいということで同道することに。出発して8時間、この分岐からの最後の登りはきつかった。
やっと見えてきた。
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やっと見えてきた。
およそ9時間、20km近く歩いて、槍ヶ岳直下の槍ヶ岳山荘に到着。到着時には雲の中で、視界は全く利かず。
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およそ9時間、20km近く歩いて、槍ヶ岳直下の槍ヶ岳山荘に到着。到着時には雲の中で、視界は全く利かず。
天候がはっきりしない日だったが、お盆週ほどではないものの、かなりの登山客が来ていた。
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天候がはっきりしない日だったが、お盆週ほどではないものの、かなりの登山客が来ていた。
夕方5時過ぎ、それまで雲に覆われていた頂上が見えてきた。
2
夕方5時過ぎ、それまで雲に覆われていた頂上が見えてきた。
夕日が差し込み、美しい姿に。
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夕日が差し込み、美しい姿に。
登ってきた槍沢の姿も見えてきた。赤屋根は殺生フュッテ。近くに見えるが…。
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登ってきた槍沢の姿も見えてきた。赤屋根は殺生フュッテ。近くに見えるが…。
槍ヶ岳山頂と東鎌尾根(合成したので一部欠けています)。ヒュッテ大槍も見える。
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槍ヶ岳山頂と東鎌尾根(合成したので一部欠けています)。ヒュッテ大槍も見える。
雲の切れ間に日が沈む。
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雲の切れ間に日が沈む。
残照の中で、南隣の大喰岳。
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残照の中で、南隣の大喰岳。
再度、槍沢の眺め。
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再度、槍沢の眺め。
奥に常念岳・蝶ヶ岳。
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奥に常念岳・蝶ヶ岳。
もう一度、槍ヶ岳頂上を。
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もう一度、槍ヶ岳頂上を。
4枚を合成してみました。
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4枚を合成してみました。
富士山がうっすらと見えた。
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富士山がうっすらと見えた。
ここから二日目。槍ヶ岳山頂の肩に日が登る。
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ここから二日目。槍ヶ岳山頂の肩に日が登る。
朝5:10日の出。
朝焼けの槍ヶ岳山荘。夏は山荘から見ると槍ヶ岳は日の出の逆光の中にある。
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朝焼けの槍ヶ岳山荘。夏は山荘から見ると槍ヶ岳は日の出の逆光の中にある。
この朝は南を望むと乗鞍岳が見えた。
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この朝は南を望むと乗鞍岳が見えた。
朝日を受け、雲間から姿を覗かせた乗鞍岳。奥に御嶽山。
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朝日を受け、雲間から姿を覗かせた乗鞍岳。奥に御嶽山。
槍ヶ岳と山荘の遠景。
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槍ヶ岳と山荘の遠景。
6時すぎ、かなりの人が頂上を目指していた。渋滞がなければ、道はかなりしっかりついているので、上り15分・下り10分ではないのか。
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6時すぎ、かなりの人が頂上を目指していた。渋滞がなければ、道はかなりしっかりついているので、上り15分・下り10分ではないのか。
槍ヶ岳山頂!頂上はやはり猫の額、20畳ぐらいしかないのでは。
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槍ヶ岳山頂!頂上はやはり猫の額、20畳ぐらいしかないのでは。
ここが槍の先端です!
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ここが槍の先端です!
IS氏と。背後に見えるのは、針ノ木岳・蓮華岳、さらに白馬岳か。
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IS氏と。背後に見えるのは、針ノ木岳・蓮華岳、さらに白馬岳か。
下山路でふと見れば、イワギキョウ。
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下山路でふと見れば、イワギキョウ。
富士山も蝶ヶ岳の向こうにくっきりと。
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富士山も蝶ヶ岳の向こうにくっきりと。
槍ヶ岳下山路から見た槍ヶ岳山荘と大喰岳・中岳。コルを雲が通過するのがよくわかる。
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槍ヶ岳下山路から見た槍ヶ岳山荘と大喰岳・中岳。コルを雲が通過するのがよくわかる。
下山した時には人がほとんどいなくなっていたのだから、不思議だ。
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下山した時には人がほとんどいなくなっていたのだから、不思議だ。
右へpan。常念岳。
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右へpan。常念岳。
さらに右pan。槍沢の谷。
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さらに右pan。槍沢の谷。
また合成してみました。
また合成してみました。
8:30にやっと槍ヶ岳山荘を出発。天気は良さそうだが…。
8:30にやっと槍ヶ岳山荘を出発。天気は良さそうだが…。
早速雲が出てきた。先行するIS氏。ここからはひたすら岩稜の尾根道。
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早速雲が出てきた。先行するIS氏。ここからはひたすら岩稜の尾根道。
霧はどんどん深くなってくる。
霧はどんどん深くなってくる。
この辺り、雪渓は3〜5mはまだあるだろう。
この辺り、雪渓は3〜5mはまだあるだろう。
大喰岳の先でライチョウに出会った。
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大喰岳の先でライチョウに出会った。
脇の草むらを見れば、ヒナが一羽。
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脇の草むらを見れば、ヒナが一羽。
雪渓の脇に小さなお花畑。
雪渓の脇に小さなお花畑。
これはイワヒバリか? けたたましくさえずって、いきなり目の前に飛来したのだった。
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これはイワヒバリか? けたたましくさえずって、いきなり目の前に飛来したのだった。
中岳へ向かうハシゴ。本日の一発目。なかなか高度あり。
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中岳へ向かうハシゴ。本日の一発目。なかなか高度あり。
中岳山頂。雲の中で真っ白、何も見えません。
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中岳山頂。雲の中で真っ白、何も見えません。
これだけ雲の中にいると、○の目印がないと、なかなか進むべき方向がわからない。感謝。
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これだけ雲の中にいると、○の目印がないと、なかなか進むべき方向がわからない。感謝。
天狗原への分岐。というか“賽の河原”のような。
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天狗原への分岐。というか“賽の河原”のような。
道には時々このような色の動物のフンがあったのだが、こいつはよく目をこらして見るとナメクジではないか。どうしてこんな岩場にいるのか?何を食べているのか?
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道には時々このような色の動物のフンがあったのだが、こいつはよく目をこらして見るとナメクジではないか。どうしてこんな岩場にいるのか?何を食べているのか?
南岳山頂。やはり真っ白!
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南岳山頂。やはり真っ白!
南岳から下りてすぐ、道の真ん中で砂浴びしているライチョウに会った。羽を広げて真っ白な腹の下を存分に見せており、かなり大きかったので最初はニワトリに見えた(笑)。
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南岳から下りてすぐ、道の真ん中で砂浴びしているライチョウに会った。羽を広げて真っ白な腹の下を存分に見せており、かなり大きかったので最初はニワトリに見えた(笑)。
親鳥のそばにはヒナが全部で4羽。こんなにたくさんヒナを連れているのは初めて見た。ここには3羽。
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親鳥のそばにはヒナが全部で4羽。こんなにたくさんヒナを連れているのは初めて見た。ここには3羽。
近づいても悠然としたもので、距離を保ちながらゆっくりと逃げていく。
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近づいても悠然としたもので、距離を保ちながらゆっくりと逃げていく。
座っているし。
草むらの中にみんなから離れてもう一羽のヒナ。
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草むらの中にみんなから離れてもう一羽のヒナ。
一瞬雲が晴れて見えた、中岳から下りてきた道。まるで岩石砂漠。
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一瞬雲が晴れて見えた、中岳から下りてきた道。まるで岩石砂漠。
南岳小屋到着。昼食の準備をすべくバーナーを使おうとしたが、あまりの強風のため中止。
南岳小屋到着。昼食の準備をすべくバーナーを使おうとしたが、あまりの強風のため中止。
いよいよ大キレットに向かう。
いよいよ大キレットに向かう。
ここからが縦走路のハイライト。まずはクサリ場を下りていく。この先に大キレット。
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ここからが縦走路のハイライト。まずはクサリ場を下りていく。この先に大キレット。
大キレットを雲は西から東へ(右から左へ)と猛烈な速さで流れていく。
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大キレットを雲は西から東へ(右から左へ)と猛烈な速さで流れていく。
一瞬雲が切れて見えた
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一瞬雲が切れて見えた
雲は3000m辺りにかかり、目指す北穂高岳・奥穂高岳のピークは見えない。
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雲は3000m辺りにかかり、目指す北穂高岳・奥穂高岳のピークは見えない。
絶壁にかかるハシゴ。
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絶壁にかかるハシゴ。
最低コル付近から西側、滝谷の方を見下ろす。風と雲は真下から猛烈に吹き上げてくる。
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最低コル付近から西側、滝谷の方を見下ろす。風と雲は真下から猛烈に吹き上げてくる。
雲が稜線にぶち当たり、越えていく。
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雲が稜線にぶち当たり、越えていく。
また見えなくなった…。
また見えなくなった…。
今回のコースで難所と感じた場所の一つ。斜めに切り立った岩の上を進まなければならない。左は絶壁。
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今回のコースで難所と感じた場所の一つ。斜めに切り立った岩の上を進まなければならない。左は絶壁。
やっと長谷川ピークのあたりか。
2
やっと長谷川ピークのあたりか。
ふと東を見ればのどかに見える風景が。横尾本谷カール。
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ふと東を見ればのどかに見える風景が。横尾本谷カール。
しかしまだまだこんな岩場を登っていく。
2
しかしまだまだこんな岩場を登っていく。
やっとA沢のコルにたどり着いて一息。振り返れば今下りてきた難所が。
3
やっとA沢のコルにたどり着いて一息。振り返れば今下りてきた難所が。
よくよく見れば、とんでもない所を下りてきたものだ…。
長谷川ピークからA沢のコルまでの道。
3
よくよく見れば、とんでもない所を下りてきたものだ…。
長谷川ピークからA沢のコルまでの道。
A沢のコルから前方にそびえる、飛騨泣き。またまたとんでもない所を登っていく。○の中、先を進むIS氏が見える。
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A沢のコルから前方にそびえる、飛騨泣き。またまたとんでもない所を登っていく。○の中、先を進むIS氏が見える。
○印がついているからルートがわかるものの、ないとしたらどこを登るものやら。
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○印がついているからルートがわかるものの、ないとしたらどこを登るものやら。
振り返って大キレットを望む。
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振り返って大キレットを望む。
登りきると一度右へ巻いていく。この巻き道の足下は絶壁に近い。(この辺り滝谷B沢の頭あたりか。)
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登りきると一度右へ巻いていく。この巻き道の足下は絶壁に近い。(この辺り滝谷B沢の頭あたりか。)
そしてまたきつい上りが待っていた。
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そしてまたきつい上りが待っていた。
歩いてきた中岳〜大キレット〜長谷川ピーク〜ナイフリッジが見えた。(合成)
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歩いてきた中岳〜大キレット〜長谷川ピーク〜ナイフリッジが見えた。(合成)
飛騨泣きの途中に”展望台”が。
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飛騨泣きの途中に”展望台”が。
東側を見ると、遠く山々を見晴らす絶景。
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東側を見ると、遠く山々を見晴らす絶景。
しかし西側に目を転ずると、絶壁の灰色の岩場が聳え立ち、雲が下から突き上げていく荒涼とした世界。大変な道のりの中、こちらだけを見ていると、気が滅入ってきそうだ。
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しかし西側に目を転ずると、絶壁の灰色の岩場が聳え立ち、雲が下から突き上げていく荒涼とした世界。大変な道のりの中、こちらだけを見ていると、気が滅入ってきそうだ。
ハシゴがあった。北穂高岳は近い。
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ハシゴがあった。北穂高岳は近い。
下から見上げると、急傾斜の岩場の上に北穂高小屋。あと少し。(が、ここから20分かかった。)
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下から見上げると、急傾斜の岩場の上に北穂高小屋。あと少し。(が、ここから20分かかった。)
やっと着いた北穂高小屋。もうへとへと。
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やっと着いた北穂高小屋。もうへとへと。
北穂高小屋のテラスから見下ろすと、雲が晴れて涸沢が見渡せた。苦労して登ってきたのでご褒美。
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北穂高小屋のテラスから見下ろすと、雲が晴れて涸沢が見渡せた。苦労して登ってきたのでご褒美。
涸沢ヒュッテやテント村が、かなり近くに見える。
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涸沢ヒュッテやテント村が、かなり近くに見える。
一応、山頂まで行かないとね。小屋から2分。
4
一応、山頂まで行かないとね。小屋から2分。
この日は夕日が美しかった。夕方になってやっと雲が切れた。
3
この日は夕日が美しかった。夕方になってやっと雲が切れた。
夕日と笠ヶ岳。◎。
4
夕日と笠ヶ岳。◎。
一日中雲に隠れて見えなかった槍ヶ岳が、ようやく姿を現した。
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一日中雲に隠れて見えなかった槍ヶ岳が、ようやく姿を現した。
もう少し。
ベストショット也!
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ベストショット也!
槍ヶ岳・中岳・南岳が一列に。
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槍ヶ岳・中岳・南岳が一列に。
夕日の中のブロッケン現象。
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夕日の中のブロッケン現象。
頂上まで戻ると、奥穂高岳・前穂高岳の山稜も見渡せた。
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頂上まで戻ると、奥穂高岳・前穂高岳の山稜も見渡せた。
山頂からパノラマで。左に槍、中央から右に常念岳・蝶ヶ岳。
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山頂からパノラマで。左に槍、中央から右に常念岳・蝶ヶ岳。
手前から北穂高小屋、大キレット、南岳・中岳、そして槍ヶ岳。こんな道筋を辿ってきたのだ。
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手前から北穂高小屋、大キレット、南岳・中岳、そして槍ヶ岳。こんな道筋を辿ってきたのだ。
赤い雲の下に、遠く南アルプスと富士山。
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赤い雲の下に、遠く南アルプスと富士山。
そして日が沈む…。
そして日が沈む…。
三日目の早朝。小屋のテラスから北〜東側。槍〜北穂の尾根。槍の左奥は薬師岳か。
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三日目の早朝。小屋のテラスから北〜東側。槍〜北穂の尾根。槍の左奥は薬師岳か。
同じく東〜南側にかけて。
同じく東〜南側にかけて。
前穂高岳の山稜と、奥に南アルプス・富士山。
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前穂高岳の山稜と、奥に南アルプス・富士山。
6:30北穂高小屋を出発。
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6:30北穂高小屋を出発。
北穂高岳からの眺め1、槍〜北穂。天気が良くてよかった!
槍の左に黒部五郎岳・薬師岳、右に鹿島槍・白馬岳方面(立山は背後?)。
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北穂高岳からの眺め1、槍〜北穂。天気が良くてよかった!
槍の左に黒部五郎岳・薬師岳、右に鹿島槍・白馬岳方面(立山は背後?)。
北穂高岳からの眺め2。目指す涸沢岳・奥穂高岳が眼前に迫る。
北穂高岳からの眺め2。目指す涸沢岳・奥穂高岳が眼前に迫る。
前の写真の左上、南アルプスの先に富士山。
前の写真の左上、南アルプスの先に富士山。
涸沢への分岐にて。
涸沢への分岐にて。
涸沢カールの眺め!
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涸沢カールの眺め!
岩場の割れ目にイワギキョウ。何度か目にしたが、強い生命力を感じる。
岩場の割れ目にイワギキョウ。何度か目にしたが、強い生命力を感じる。
写真を撮っている間に、IS氏は着々と先を進む。
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写真を撮っている間に、IS氏は着々と先を進む。
高度感バツグン!
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高度感バツグン!
北穂〜涸沢岳間の最低コル。この日この時間は、コルを抜ける強風はほとんどなし。
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北穂〜涸沢岳間の最低コル。この日この時間は、コルを抜ける強風はほとんどなし。
着々と進むIS氏は涸沢岳手前の高いハシゴに差し掛かっていた。
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着々と進むIS氏は涸沢岳手前の高いハシゴに差し掛かっていた。
一つ目のハシゴを登り切り…、
一つ目のハシゴを登り切り…、
さらにもう一つ。
さらにもう一つ。
その先には、こんなクサリ場が待っていた。
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その先には、こんなクサリ場が待っていた。
まだまだきつい登りが続く。
まだまだきつい登りが続く。
昨日の難コースとあまり変わらないではないか。
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昨日の難コースとあまり変わらないではないか。
この岩場を登りきれば、涸沢岳。
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この岩場を登りきれば、涸沢岳。
涸沢岳山頂。看板以外何もないが、青空の下、ピークでの撮影は貴重だ(結局これ一枚だけではないか)。
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涸沢岳山頂。看板以外何もないが、青空の下、ピークでの撮影は貴重だ(結局これ一枚だけではないか)。
涸沢岳からの奥穂高岳・西穂高岳と穂高山山荘。西穂への稜線は強烈だ。
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涸沢岳からの奥穂高岳・西穂高岳と穂高山山荘。西穂への稜線は強烈だ。
焼岳が尾根の合間に見えた。
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焼岳が尾根の合間に見えた。
穂高岳山荘到着。素晴らしい天気。いよいよ奥穂に登り絶景を再度楽しむというところだったが…、この後、雲が出てきた。
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穂高岳山荘到着。素晴らしい天気。いよいよ奥穂に登り絶景を再度楽しむというところだったが…、この後、雲が出てきた。
そんなわけで、奥穂高岳山頂に到着すると、完全に雲の中。上高地が眼下に見下ろせる絶景はお預けとなる…。
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そんなわけで、奥穂高岳山頂に到着すると、完全に雲の中。上高地が眼下に見下ろせる絶景はお預けとなる…。
それでも記念撮影。槍・穂高縦走の最後のピークであるから。
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それでも記念撮影。槍・穂高縦走の最後のピークであるから。
30分ほど待つものの回復はせず、晴れればこう見えるという絵図を撮影して、いざ下山へ。
30分ほど待つものの回復はせず、晴れればこう見えるという絵図を撮影して、いざ下山へ。
頂上は依然雲の中。岩だらけの山はこういう風景だと、凄みがある。
頂上は依然雲の中。岩だらけの山はこういう風景だと、凄みがある。
3000mを切ると雲の下に出て、涸沢ヒュッテ・小屋の一帯が見えてきた。奥に常念岳。
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3000mを切ると雲の下に出て、涸沢ヒュッテ・小屋の一帯が見えてきた。奥に常念岳。
こちらは下りていく吊尾根と前穂高岳、その先に明神岳の鋭鋒。
こちらは下りていく吊尾根と前穂高岳、その先に明神岳の鋭鋒。
西穂高岳への鋭い尾根、手前にはそのミニチュアのような岩。3000mから上はまだ雲の中。
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西穂高岳への鋭い尾根、手前にはそのミニチュアのような岩。3000mから上はまだ雲の中。
紀美子平に着く。ここから前穂高岳への往復は1時間だが、時間的・体力的に無理があるので、今回はパス。
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紀美子平に着く。ここから前穂高岳への往復は1時間だが、時間的・体力的に無理があるので、今回はパス。
あの辺りが有名な西穂のジャンダルムなのか?
あの辺りが有名な西穂のジャンダルムなのか?
紀美子平からの重太郎新道は、これも急勾配の道。下りこそ慎重を要す。
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紀美子平からの重太郎新道は、これも急勾配の道。下りこそ慎重を要す。
岳沢の眺めとその先に上高地。さらにその上方には乗鞍岳が。
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岳沢の眺めとその先に上高地。さらにその上方には乗鞍岳が。
ハイマツにイワギキョウ。
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ハイマツにイワギキョウ。
岳沢パノラマ辺りまで下ると、空気が一気に熱く感じられてきた。
岳沢パノラマ辺りまで下ると、空気が一気に熱く感じられてきた。
植生もハイマツの中にヤマザクラ(?)の木が混じり始め、高山帯を抜け始めている。
植生もハイマツの中にヤマザクラ(?)の木が混じり始め、高山帯を抜け始めている。
眼下に岳沢ヒュッテが見えているのだが、まだまだ高度あり。長いハシゴを下る。
眼下に岳沢ヒュッテが見えているのだが、まだまだ高度あり。長いハシゴを下る。
チョウの姿が見られるようになり、
チョウの姿が見られるようになり、
いろいろな花の姿が目につくようになると、
いろいろな花の姿が目につくようになると、
お花畑が出現。
またまたトリカブト。猛毒なのだが、色といい形といい魅かれるものがある。
またまたトリカブト。猛毒なのだが、色といい形といい魅かれるものがある。
左側はつぼみか。
左側はつぼみか。
お花畑越しに西穂の山稜を見上げる。
お花畑越しに西穂の山稜を見上げる。
岳沢の川原から稜線を見上げる。
岳沢の川原から稜線を見上げる。
やっと岳沢ヒュッテに到着。ここまで来るとほっとする。
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やっと岳沢ヒュッテに到着。ここまで来るとほっとする。
ここまでの観光客も多い。一息つく。
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ここまでの観光客も多い。一息つく。
ヒュッテから見た岳沢の上部と穂高岳の稜線。
ヒュッテから見た岳沢の上部と穂高岳の稜線。
岳沢ヒュッテからは緩やかな山道となるが、足下にはなおも岩がごろごろ。
岳沢ヒュッテからは緩やかな山道となるが、足下にはなおも岩がごろごろ。
涸沢ごしに西穂高岳の山稜。
涸沢ごしに西穂高岳の山稜。
風穴(天然クーラー)。本当に涼しい風が吹いてくるのだ。
風穴(天然クーラー)。本当に涼しい風が吹いてくるのだ。
やがてヒノキなどの森林帯へ。
やがてヒノキなどの森林帯へ。
木道が出てくると、ゴールは近い。
木道が出てくると、ゴールは近い。
岳沢登山路の登山口に到着!ついに無事に踏破しました。
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岳沢登山路の登山口に到着!ついに無事に踏破しました。
あとは河童橋までぶらぶらと遊歩道を行く。
あとは河童橋までぶらぶらと遊歩道を行く。
上高地らしい水と林と山の風景。
上高地らしい水と林と山の風景。
梓川のカーブに出た。この時間、正面の明神岳から岳沢、奥穂までくっきりと見渡せた。
梓川のカーブに出た。この時間、正面の明神岳から岳沢、奥穂までくっきりと見渡せた。
山旅の終点、河童橋にて。3日間、よく歩きました。
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山旅の終点、河童橋にて。3日間、よく歩きました。
おまけ。下山後、沢渡のペンションで一泊。北穂高山荘で知り合ったYさんの紹介で。Yさんと語らう。すぐには街に戻りたくなかったので、余韻に浸る。
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おまけ。下山後、沢渡のペンションで一泊。北穂高山荘で知り合ったYさんの紹介で。Yさんと語らう。すぐには街に戻りたくなかったので、余韻に浸る。
撮影機器:

装備

個人装備
ヘッドランプ(1) 予備電池(4) 1/25 000地形図 山と高原地図(1) コンパス(1) 笛&緊急身分証(1) 筆記具(1) 保険証(1) 飲料(3) ティッシュ&トイレットペーパー(2+1) テーピングテープ中&細(各1) ファーストエイドキット(1) タオル&バンダナ&手拭(各1) 携帯電話(スマートフォン)(1) 計画書(1) レインコート上下(1) 防寒着・夏用(1) ストック(1) コンロセット(1) 時計(1) 非常食(4) アイゼン6爪(1) シャツ等着替え(1)

感想

山登りを始めていつかは登ってみたいと思っていた、槍ヶ岳・穂高岳。北アルプスはこれまで行ったことがなかったが、今回ついに決行。最初は由緒正しく(?)涸沢カール下から奥穂高岳を登ろうと考えていたのだが、長年地図を見ているうちに、上級コースではあるものの、距離を考えれば槍ヶ岳から奥穂高岳まで縦走できるのではと、妄想は膨らんでいったのだった。

一番の心配は天候で、お盆だった前週は天気がすぐれず、またこの週の予報も芳しくなかったのだが、数日間天気図を見ているうちに天気の具合は5割強の確率で良いのではと思えるようになった。しかしそこは山の天気、現地で判断しないことには何とも言えない。もし悪天であれば潔く撤退して、長野県内をいろいろ見て回ろうと考えたのであった。

結果としては、この三日間は雲・霧は出たものの、平均して考えればかなりの好天で、初めての北アルプスでしかも槍・穂高縦走という半ば暴挙にもかかわらず、その魅力を十分に楽しめた山旅となった。

【初日】
沢渡からバスに乗って上高地に着いたのは朝7時。登山者で溢れている感じではなかった。上高地の朝の散歩を楽しむ観光客に混じって、梓川沿いを歩いていく。

しばらく歩くうちに、テント用具を持参して単独で山行しようとしている男性に会い話をする。このISさんは単独中心で山旅を何年もしている方で、今回は涸沢でテント泊をして奥穂高岳に登るつもりで来たとのことだったが、私が今回初めての北アで槍・穂高縦走をするつもりでいると話したところ、自分も予定を変更してそのコースを行くことにすると言い出したのだった。10年以上前に縦走をやったことがあるので、もう一度挑戦してみたいと。驚きの予定変更ではあるが、初めての試みをする私としては大変心強い人が現れた格好となった。この後3日間、IS氏は私と同道することになり、この山旅を大いに楽しむことができたのだ(ISさんはテント泊の用意をしてきたものの、強風やロケーションの問題で使わずじまいになってしまうのだが…)。

横尾で多くの登山者が向かう涸沢カール方面への道と分かれて、槍沢を遡上する道は登山道となる。一ノ俣、槍沢ロッジと通過し、歩き出して4時間だがまだ順調だ。
ババ平といわれる辺りに差し掛かると、両側にぎざぎざの尾根が迫るU字の谷を進む。この先に目指す槍ケ岳があるはずだが、その姿は雲の中に没していてまだ見えてこない。

槍沢大曲りから天狗原分岐までには雪渓が続く。長い距離を歩いてきた体に、雪渓を吹き抜ける風はひときわ涼しく心地よい。踏み跡がしっかりしているので、アイゼンは必要なかった。

天狗原分岐からは本格的な登り道になる。坊主岩屋下まで登ってきた時、ふいに目の前の雲が晴れ、それまで全く姿が見えなかった槍ケ岳の山頂が、忽然と目の前に現れた。その現れ方はまるで映画のようにそこに着いた途端にという感じだったので、ちょっと感動的であった。そして頂上はまたすぐに姿を隠してしまった。

当初は時間と体力を考えて山頂直下の槍ケ岳山荘まで行かずに、殺生ヒュッテかヒュッテ大槍泊を考えていたのだが、同行のIS氏はテント場のある槍ケ岳山荘まで行くという。午後3時、少し考えたが、天候が持ちそうなので私も山荘まで行くことにした。
しかしここからの道程が大変きつかった。山頂の肩はすぐそこに見えたような気がしたが、そこは山、そんなに楽には行き着けない。高度2800mを超え、また長時間歩いてきたこともあり、この最後の登りはかなり息を切らして登った。

小一時間かかってようやく槍ケ岳山荘に着く。辺りは一面雲の中。すぐそこにある山頂は全く見えない。地図で確認すると、ほぼ20km、高度差1600mを一日で一気に歩いてきてしまった。

IS氏はテント泊の準備を始めたが、とにかく風が強くてうまくテントが立つのか心配していた。しばらくして彼はテント設営を断念して、小屋に泊まることにした。
折角担いできた装備が使えないのは、残念であるが…。
山荘は600人以上収容できるかなり大きな小屋で、
この日はお盆週ほどの混雑ではなかったそうだが、そこそこの混み具合だった。

日没の頃、いきなり雲が晴れだして、多くの宿泊客が「槍」の姿を見に外へ出た。
吹き荒れていた風が収まり、夕日に輝く槍の姿が印象的だった。
はるばると上ってきて、最後に褒美を授かったようだった。
右の膝内側・股関節に痛みがあり、脚がパンパンに張っている。
ストレッチしたがなかなか寝付けず。

【2日目】
天候が心配された今回の山行だったが、完璧な朝を迎えた。
朝6:10日の出は、山荘から見ると丁度「槍」の肩から上る形だ。
槍の本体に日が差すのかと思っていたが、槍は逆光の中に立つ形になる。
本当に美しかったのは朝日を直に受ける山荘と、朝日を見ている人たちの姿ではなかったか。槍沢の向こうに常念岳・蝶ケ岳、南東に八ヶ岳、南アルプスの山々、その左肩越しに富士山。そして南にはこの日進む穂高の山々、焼岳、乗鞍岳と全て見通せたのが印象的だ。

初めて来た槍ヶ岳、登頂しないわけにはいかない。
6時から槍の頂上に向かうがすでに渋滞。槍の山頂は本当に猫の額でした。
でも小さな祠と「槍ヶ岳」の看板がひときわ印象に残った。
ひとつ達成した!という感じ。

さて下りもまた大渋滞で、出発はだいぶ遅れた。今回の山行のハイライトとなる大キレット越えの方面は、雲が大キレットを越えていく様子が確認できるものの晴天、予報では雨も降らなさそうで、期待ができる。

大キレット方面に向かう人々はそれほど多くはなかった。
IS氏と私はほとんど最後に出発したようで、先を行く人の姿は見えない。
黙々と大喰山、中岳を登っていく。予想どおりこの縦走ルートは岩稜をひたすら進む、荒涼とした世界。それでも時々小さなお花畑がありほっとする。

大喰岳・中岳から南岳にかけては2度、ライチョウの親子に出会った。
2度目は、道の真ん中で白い大きなものが砂浴びしていたのでニワトリでもいるのかと思ったほどだ。白い腹側まで見せたライチョウというのは初めて見た。その周りにはヒナが4羽ほどいて、これだけの数のライチョウを見たのは初めてだった。
霧の中の光景だったが、5分ほど見とれていたのだった。

雲に巻かれ、槍ケ岳の方向はまるで見通せなくなった。
南岳から下りる道はまるで岩石砂漠。去年、北岳〜農鳥岳の縦走をしたが、
あの時見た間ノ岳から農鳥小屋まで下りた道の様子にも通じる。

南岳小屋でゆっくり目に昼食を取ろうとしたが、強烈な風だった。バーナーを使うのもままならないので、行動食だけ摂って先を進むことにする。登山前に北穂高小屋に連絡した際、大キレット越えをするかどうかは南岳小屋に着いた時点の様子で判断して無理をしないようにと言われていた。風強く視界もあまり効かなかったが、雨が降る様子はない。そして一度このコースを歩いたIS氏と一緒に歩いている。IS氏はこの天候なら想像するほど危険なルートではないと言う(本当か?と思ったが)。
出発だ。

雲の中、いきなりクサリ・ハシゴと来て高度を下げていく。
岩だらけの足元が少しおぼつかない。
大キレットが見渡せる場所まで来ると、絶景だった。
雲は切れ目なく西の岐阜県側から東の長野県側へと稜線にぶつかって、猛烈な勢いで流れていく。まるでそこから雲が湧き出しているような光景であった。3000m以上の辺りにはずっと雲がかかってその上は見えないが、稜線の下にはそれぞれの谷の風景が見渡せる。そんな天地の境目のような中を進んでいくのだ。
最低コルの辺りまで来ると、風と雲はまさに谷底から足元に向かって吹きあがり、
この体を突き抜けて逆の谷に下りていくような感じがした。
足元から雲が湧く、なんて経験はしたことがない。

IS氏はペースを保って黙々と歩いていく。一方の私といえば、初めての光景に喜んでカメラを始終出しては撮影するものだから、その度に1〜2分ロスしていく。
IS氏と私の距離はどんどん広がっていった。結果IS氏の姿は遠くに見えるが、
ほとんど単独行のような形になってしまった。
最低コルを越えると登りが始まるが、この辺りから長谷川ピーク〜飛騨越えと続く道はきつかった。
ナイフリッジと言われる斜めになった岩場の上を歩くが、両手両足を使って歩行しないと危なく感じて進めない。小さな登り下りの連続。雨天でなくて本当に良かった。雨であれば間違いなく断念しただろう。もし途中で強烈に降られたとしたら、雷が来たとしたらどうするだろうか、そんなことが頭をふとよぎる(しのげる安全な所までとりあえず歩くしかないのだろうな…)。

そんな難所でカメラのバッテリーが切れる。不安定な姿勢で交換を試みるが、
こういう時に限って見つからない。諦めてまずは進む。
長谷川ピークの先で、ザックの外ポケットに入れていたペットボトルが岩にひっかかり、谷底に落ちていった。一瞬ギクリとする。
心を落ち着かせようと、深呼吸を繰り返す。IS氏が通過した道だ、安心だ。

A沢のコルまで下り、やっと一息つく。振り返ると、今しがた上り下りしてきた長谷川ピークからの道が見える。その様子は切り立った岩山そのもので、ほぼその稜線を歩いてきたのかと思うと、とんでもない所を歩いてきたのだなという実感がわく。
足元、手元に集中していてあまり周囲を見渡す余裕もなかった。

A沢のコルからは最後の難所・飛騨越えだ。ひたすら登りであれば、ゆっくり登っていけばよいだけと思うが、実際には登りに続いて岐阜県側へと下が絶壁の道を巻く。その巻き道側はただひたすらの岩場で、灰色の岩が切り立ち雲が次々と流れていく、色彩の乏しい世界。ずっとこんな場所を進むのだとしたら、心が萎えていただろう。
“展望台”という場所に着く。長野県側には穏やかな光景が広がって少しほっとしたのだが、岐阜県側を見ると変わらずの荒涼とした世界であった。

ようやく岩場の上に北穂高小屋が見えた。
あんな切り立った岩場の上に小屋はあるのか。
あと少しだと登り始めたが、意外にも時間がかかった。
途中、小屋の上からあと少し、がんばれと声をかけられた。

やっとのことで北穂高小屋に到着。IS氏は当初穂高岳山荘まで進むつもりでいたが、私はここまでが時間・体力的にも精いっぱい。予定どおりここで宿泊とした。
落ち着いて振り返ると、長谷川ピークから北穂高小屋まで2時間かかっていた。
そんなに時間がかかった感覚が全くなく(安物の時計が熱と湿度で故障したこともあって時間を確認していなかった)、まだ1時過ぎぐらいかと思ったほどだ。
これは不思議な感覚だった。

IS氏はこの日も小屋泊となった。というのもテント場は頂上のさらに先で、水場の小屋からかなり離れていて不便なためだった。というわけで、到着後ゆっくりと談笑した。この日の宿泊客は10人ほどで、ほとんど個室状態で寝床を使わせてもらえたのは助かった。食事も良くスタッフも丁寧、同宿した人たちとの話も弾み、素晴らしい小屋ライフだった。

この日もまた、日没の直前に雲が見事に晴れていった。
進行中には一度も仰ぎ見ることのできなかった槍ヶ岳が、ようやく姿を現した。
槍ヶ岳、中岳、南岳とこの日歩いてきた道程が全て見渡せ、
達成感をじっくりと感じた。
すぐ裏の北穂高岳山頂からは遮るものなく360°全てが見渡せた。
常念・蝶、八が岳、南ア・富士山、あす進む穂高岳など余す所なく望むことができ、日は笠ヶ岳へと没していったのだった。

【3日目】
この日も朝はピーカン。日の出の光景は美しかったようだが、前日の夕景に満足しきってしまった自分は、その時間まだ寝床でストレッチなどをしていたのだった(反省)。
朝食後、早々に出発。それでも我々はほとんど最後だった。
北穂高小屋と同宿した皆様、素晴らしい時間をどうもありがとう。

北穂高岳山頂からの素晴らしい風景を再度カメラに収める。
眼前に西穂高岳・奥穂高岳・前穂高岳の山容がどんと聳える様は、雄大の一言だ。
まずは涸沢岳へ。このルートもまた高度差のある岩場をクサリ・ハシゴ・両手で登っていくのだが、前日に大キレット越えの経験をしていることと、出発後すぐで元気があったので、余裕があった。それでもきつい登りであることに変わりはなかったので、前日に穂高岳山荘を目指さなくて、いろいろな意味で大正解だった。
このコースでは、涸沢カールを一望できる素晴らしい風景に出会える。
風も穏やかで雲も少なく誠に清々しかった。

涸沢岳の山頂には岩場に標柱が立つだけで後は何もなかったが、
山頂で青空の下で写真を撮れたのはこれが初めてではなかったか!
早々に下山して穂高岳山荘で一服したら、早く奥穂高岳山頂を目指そう。
ところが30分ほど休憩して出発する頃には、山頂に雲がかかってしまった。
果たして、奥穂高岳山頂に到着はしたが完全に雲の中であった。30分ほど回復を待ってみたが叶わず、有名な、山頂から見下ろす上高地をバックにしての記念撮影はできずじまいとなった。今回これだけは残念であった。次回以降の楽しみとする。

吊尾根から重太郎新道を通り、岳沢に下山する。
この日は3000m以上にはずっと雲がかかり、
下山中も奥穂高岳のピークが見えることはなかった。
紀美子平にはなかなか着かない感じがして大いにじれたが、だいぶ疲労もたまっていたのだろう。吊尾根から見る重太郎新道の尾根道はとんでもない急傾斜に見え、こんな道を登ってくるのは大変だと思いつつ、下り道もそれゆえ十分注意する必要あり。
紀美子平から前穂高岳への往復は、時間・体力を考えて今回はパス。
登ったところで奥穂高岳はじめ3000m以上の光景は望める見込みがなかったし。

やはり重太郎新道は急な道だった。大体2600mを下回った辺りでそれまでのハイマツ帯にヤマザクラが混じり出して植生が豊かになってきた。と同時にそれまでの冷涼な空気が少し湿度を帯びてきたのがわかり、途端に暑さを感じ出したのだった。
ちょうど“岳沢パノラマ”の手前付近であった。

汗を拭きつつ足元ばかりに気を取られていたら、ふと上の方から、こんにちはと声をかけられた。見上げると大きな岩の上で、若い女性が音楽を聞きながら寛いでいた。一人で遠くを見ていた光景は様になっていたが不思議な気がした。
しかしさらに驚いたのは、下山を続けているとかなりの速さで下りてくる足音がして、道を譲ろうと振り返るとその娘だったこと。まるで走るように下りてきたのだった。よくよく聞けば、岳沢ヒュッテで働いていて、休憩で岩の所まで登ったとのこと。自分はそこからヒュッテまで30分かかったのだが、彼女はきっと10分ほどで下り切ったに違いない。ヒュッテ岳沢に着くと、確かに彼女が働いていた。

岳沢ヒュッテまで下りれば、もう下山したも同然のような気がするが、
そこから登山口までの道のりは疲れた体には殊のほか長く感じた。
登山口に到着して記念撮影。あとは河童橋まで上高地の美しい風景を楽しみながら、
ゆっくりと歩く。
夕方の河童橋では、穂高岳の山並みが岳沢の奥にしっかり姿を現していたのだった。
我々はバスで沢渡へ戻り、IS氏は帰路を急ぎ、自分は沢渡で一泊することにした。
予備日が残っていてすぐに下界に戻りたくなかったので、北穂高小屋で同宿だった
moguさんの紹介でペンションにすべり込ませてもらった。宿のオーナーの御好意に甘え、遅くまでmoguさんと山の話をしたのだった。

**************************************
山をきちんと登り出してからの目標だった槍・穂高縦走は、こうして無事に終える
ことができた。去年の北岳縦走に続き、翌年に達成できたことに喜びを感じます。
天候が幸いしたこと、また山で出会った人たちに支えられてのことだったと感謝しています。
とりわけ、スローペースの私に三日間最後までつきあってくれたIS氏には、
深く感謝いたします。おかげさまで、大変楽しく有意義な山旅となりました。
(了)

(長文となってしまい恐縮です。書き出すといろいろなことが思い出されたので。
最後まで読んでくれた方には感謝です。)


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コメント

お疲れ様です!
北穂高小屋でのひと時をご一緒させて頂いた者です。
食事の時に一番奥に居てメガネかけて頭にタオル巻いてたヤツですが…
覚えてらっしゃいますでしょうか?

北穂からの夕刻や御来光、本当に綺麗でしたね。
食事の時に聞かせて頂いたお話もとても楽しかったです。
そしてichiさんが辿った大キレット…こうしてお写真拝見すると
その壮絶さが改めて垣間見れ、私もチャレンジしたくなってきました。
でも今しばらく、他で経験を積んでからにしたいと思います

北穂から上高地まではイッキだったのですね。
おそらく時間的には私が前穂ピストンしてる間に抜いていかれたのだと
思います。私は重太郎新道で膝痛になり、岳沢小屋でもう1泊となりました。
ホントは上高地までそのまま降りたかったんですけれどね〜。

ぜひこれからも安全で楽しい登山をなさって下さい。
いつかまた何処かの空の下でお逢いしましょう。
それまでくれぐれもお元気で!

(あ、レポは時々拝見させて頂きます!
2014/8/27 23:20
Re: お疲れ様です!
コメントありがとうございました。
ryo555さんのこと、よく覚えていますよ!
青緑色の北ホTシャツ、着ましたか? いいですよ、あれ。
北穂高山荘での夕食の時ご一緒させていただいた皆さんのお話、
それぞれ印象深く覚えています。
あの日の小屋は少人数で、前日泊まった槍ヶ岳山荘からはかなりリラックスできました。
日没の頃急に雲が切れて、宿泊していた人ほぼ全員が興奮気味に景色をカメラに収めていたことも印象深いです。それだけ素晴らしい光景でしたよね。
(それに満足して私は翌朝の日の出の時間、まだ寝ていました…。)

ryo555さんが私やISさんより先に出発したのは覚えていますが、
下山時に追い抜いていたとは知りませんでした。
確かに紀美子平の所ではなかったかと思います。
我々は下山時間のことを考えて、前穂には行かないことにしていたので。

またどこかでお目にかかれるとうれしいです。
お世話になりました。
2014/8/28 0:55
ビックリしました(^_^;
私が丹沢で会って下りを一緒に歩いた方々が北穂でお会いしていたなんて!
ビックリしました。
山では一期一会と言いますけど、様々な出会いがあって
それをヤマレコで知る事が出来て、やはりヤマレコって面白いです
(山には行くけどヤマレコは止めようかなって思ってた時期もありました

いつも一緒に山に行く友人と「来年あたりに槍や奥穂に行きたいね」と話していて
たまたま記録を読みにきたので・・不思議です

ichi11さんも今回は天候に恵まれて良かったですね
そして初めての北アルプス3日間でこの距離を歩いてしまうのは、やはりさすがです!

これからも山を楽しんでください
2014/8/28 13:21
Re: ビックリしました(^_^;
popieさん、ご連絡ありがとうございました。
そうなんです、私もryo555さんの記録を見ていてびっくりしたわけです。
山でお会いした縁がまたどこかでつながるというのは
不思議な気がします。

popieさんのことですから、事前に情報収集して計画を立てて
ばっちりと槍ヶ岳・穂高岳に登ることでしょう。
私は、自分の中では順番が逆になってしまいましたが、
そのうち常念岳・蝶ヶ岳に登って槍・穂高を遠望したいと思います。

popieさんも変わらず山ライフをお楽しみください。
popieさんの足元にも及びませんが、
私はだらだらぼちぼちと、これからも山を楽しんでいきたいです。
2014/8/31 0:56
お互い頑張りました(^^)
ichi11さんがしるふれいに来たときは正直驚きました、夕食に間に合わなかったのはとても残念でしたね。朝、ご挨拶しないで帰ってしまいましたがゆっくりと出来ましたか?今回の北穂高小屋はユニークな方達が集いとても楽しかった(笑) 絶景と良い小屋と一期一会の山仲間が揃うのはなかなか無いことで、私の今までの山行の中でも今回はベスト3に入る山行でした。またどこかの山で会えるのを楽しみにしています
2014/8/28 18:01
Re: お互い頑張りました(^^)
moguさん、ご連絡ありがとうございました。
せっかく縦走を達成して今しばらく余韻に浸っていたかったし、
暑苦しい下界に戻るのはしんどかったし、
予備日を一日設定していたので思い切って泊まりました。
ただ、下山日がいつになるか正直見通しが立たなかったので事前予約はできず、
最後はダメ元でした。でも、おかげさまでゆっくりさせてもらいました。
絶景・良い小屋・山仲間が揃ったと感じたのでしたら、そこに居合わせた私もその僥倖を共有させてもらえたわけで、大変うれしく思います。
2014/8/31 1:11
はじめまして、kuutarouです
すみません、わざわざ当方のレコにコメントまで頂きありがとうございます。
2年連続で大キレットに嫌われた中で、ichi11さんのレコを拝見し羨ましく感じ
コメントしたものの誤って削除してしまい・・しかし、自分が恵まれなかった事の
反動でのコメントでしたからご迷惑だよな~とも考えそのままにしてました。
かえってお気遣いさせてしまい失礼しました。
やはり持ってる人は違うな・・と感じました。
私だけではなく今年は天候に嫌われた方が沢山いた中で素晴らしいレコですね。
私も次回はキレットを超えられるように頑張りたいと思います。
ありがとうございました
2014/8/28 22:27
Re: はじめまして、kuutarouです
kuutarouさん、再度ご連絡をいただきありがとうございました。
やはりkuutarouさんだったのですね。
ご連絡いただけてうれしいです。
大キレット越えはすごかったのですが、それよりも長谷川ピークから北穂高岳の間が
自分に取ってはしんどかったです。
2年越しで計画されてきたkuutarouさんが
近々大キレット越えを達成されることを、自分も切に祈っています。
2014/8/31 1:21
追伸
popieさんとichiさんがお顔見知りだったとは大変驚きました。
ここで一応状況を説明すると、私とpopieさんは昨年秋に
檜洞丸の青ヶ岳山荘で同宿となり、その後大倉までの下山を
ご一緒させて頂いたんですよ

いやはや、何処でどう繋がっているのか、不思議なご縁を感じます。
そのうち3人で丹沢でバッタリ逢う日も近いことでしょう

あのichiさん・・・追伸ついでに1つ伺いたいのですが、
大キレットを将来私が歩く際の参考にしたいのです。
体力、難易度を総合的に考えて、大キレットを10段階の10としたら、
北穂〜涸沢岳間は数字でいうとどの程度になりますか??
2014/8/28 23:35
Re: 追伸
なるほど、popieさんが丹沢主稜縦走した時だったのですね。
青ケ岳山荘はこじんまりとしていて、良い山荘ですよね。
私はまだ泊まったことがないのですが、やはり主稜縦走した時にお世話になりました。
丹沢のどこかでお目にかかるかもしれませんね。

ご質問についてですが、難しいですね…。
私はあの日槍ヶ岳から歩き始めましたが、狭い意味での大キレットについて言えば
コルを越えていくだけなので大したことはなかったと思っています。
むしろその先の長谷川ピーク〜飛騨泣き〜北穂高岳はルートの後半でへばっていたこともあり、きつく感じました。旺文社の地図のコースタイムどおりかかっています。
北穂〜涸沢岳間も難所があるのは承知していましたし、またこんな所を行くのかと正直思いましたが、前日に大キレット越えを達成したことと、朝一発目の歩きでしたので、相対的には楽に感じました。ご質問に即して言えば、6〜7ぐらいだったと感じます。でも前提条件が違うので何ともいえません。客観的に言えるのは、北穂〜涸沢岳の距離は長谷川ピーク〜北穂の2倍はあるのに、コースタイムは変わらないということの意味合いかと思います。
少しでも参考になれば幸いです。
2014/8/31 1:47
Re[2]: 追伸
いや〜大変ご丁寧にありがとうございます!

なるほど、やはり長谷川ピーク後の後半の激しいアップダウンが
キモになるということなのでしょうね。北穂小屋から見ているだけでも
あの稜線のギザギザ感はハンパなかったですからね…。
そして確かに条件が細かく違うことを考えると北穂以降と同列には
語れないものもありますね。

とても参考になり、深く、深く感謝しています!

(このコメへのご返信はなさらず放置しておいて下さい。
お疲れの所本当にありがとうございました!!
2014/8/31 23:35
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無雪期ピークハント/縦走 槍・穂高・乗鞍 [3日]
槍ヶ岳北鎌尾根/上高地・水俣乗越ルート
利用交通機関: 車・バイク、 電車・バス、 タクシー
技術レベル
5/5
体力レベル
5/5
無雪期ピークハント/縦走 槍・穂高・乗鞍 [2日]
上高地から横尾経由槍ヶ岳ピストン!
利用交通機関: 車・バイク
技術レベル
2/5
体力レベル
4/5
無雪期ピークハント/縦走 槍・穂高・乗鞍 [2日]
技術レベル
3/5
体力レベル
4/5
無雪期ピークハント/縦走 槍・穂高・乗鞍 [2日]
重太郎
利用交通機関: 電車・バス
技術レベル
3/5
体力レベル
4/5
無雪期ピークハント/縦走 槍・穂高・乗鞍 [3日]
技術レベル
4/5
体力レベル
5/5
無雪期ピークハント/縦走 槍・穂高・乗鞍 [2日]
新穂高〜上高地
利用交通機関: 車・バイク、 電車・バス
技術レベル
3/5
体力レベル
5/5

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