槍ケ岳〜大キレット〜奥穂高岳縦走(新穂高から周回)
- GPS
- 56:00
- 距離
- 32.1km
- 登り
- 3,218m
- 下り
- 3,204m
コースタイム
05:30 新穂高登山者駐車場出発
06:45 穂高平小屋06:55
07:35 白出沢分岐
09:00 滝谷
09:55 槍平小屋10:10
12:10 千丈分岐12:15
13:50 飛騨乗越
14:05 槍ケ岳山荘14:40
15:15 槍ケ岳
15:45 槍ケ岳山荘着
9/11(木)
05:40 槍ケ岳山荘出発
05:50 飛騨乗越
06:45 中岳
07:55 南岳
08:05 南岳小屋
09:25 長谷川ピーク09:30
09:45 A沢のコル
10:15 飛騨泣き
11:10 北穂高小屋11:40
11:45 北穂高岳
13:55 涸沢岳14:00
14:20 穂高岳山荘
9/12(金)
05:20 穂高岳山荘出発
05:55 奥穂高岳06:05
06:30 穂高岳山荘06:40
08:40 荷継沢
09:10 鉱石沢
09:15 白出大滝
09:35 重太郎橋
10:30 白出沢分岐
11:20 穂高平小屋11:25
12:25 新穂高登山者駐車場着
天候 | 9/10(水)晴れのち曇り 9/11(木)曇り 9/12(金)晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
新穂高登山者駐車場 http://www.kitaalpsgifu.jp/parking_info.html |
コース状況/ 危険箇所等 |
○新穂高〜槍ヶ岳 槍ケ岳山荘までの登山道に危険箇所はありません。 槍の穂先に行くにはそれなりの注意が必要です。 ○槍ケ岳〜北穂高岳 南岳までは特に危険箇所はありません。 南岳の下りから大キレットが始まり、「長谷川ピーク」を越えた所から北穂高岳に登り返す「飛騨泣き」は細心の注意が必要です。 ○北穂高岳〜涸沢岳 北穂高岳を下り最低コルから涸沢岳を登り返す所からは大キレットと同等の危険個所と思うので細心の注意が必要です。 ○奥穂高岳 穂高岳山荘横の取りつきのハシゴと鎖を気をつければ他に危険箇所はありません。 ○奥穂高岳から新穂高 白出沢ルート上部はガレ場で歩きづらいので転倒に注意 鉱石沢から重太郎橋までは道が狭く落石なども多いようなのでこの区間を過ぎるまではヘルメットを着用したほうがが良いと思います。 そして、左側は崖なので落ちれば怪我では済みません。躓いたりしないように慎重に歩く必要があります。 この区間を過ぎれば危険個所はありません |
その他周辺情報 | 温泉 深山荘(新穂高登山者駐車場から吊り橋を渡った所) 露天風呂 500円 内風呂 700円 http://shinzansou.com/ofuro.html |
予約できる山小屋 |
槍平小屋
|
写真
感想
今回、槍ヶ岳〜奥穂高岳の縦走をしてみました。
ここには「大キレット」があります。
私が山を始めたころは絶対に行ってはいけない危険な場所という認識でした。
しかし、あちこちの山を歩いて山の経験が増えてくると、いつか行ってみたいあこがれのルートに変化して来ました。
予定では夏の間に歩きこんでから挑戦のつもりでしたが、今年は天候不順であまり準備ができませんでした。
すこし躊躇したものの行ける時に行ってしまおうということで敢えて行くことしました。
ルートは新穂高から槍ケ岳に登り、大キレットを通って北穂高岳、涸沢岳
奥穂高岳を登って白出沢を下るルートにしました。
日帰りメインの自分には今年最大のイベントです。
9/10(水) 新穂高〜槍ヶ岳
早朝、新穂高を出発します。
今日は晴で気温も涼しく山歩きには最適の日になりました。
今回は3日間の行程なので、ゆっくり歩いて体力を消耗しないように気をつけることにします。
白出沢までは林道歩きで、その後登山道らしくなってきますが一般的な登山道で難しいところはありません。
そんな中で花の写真を撮ったり、まわりの綺麗な風景を見たりと時々休憩を入れながら歩き続けました。
しかし、標高差と距離があるので後半はいささかバテ気味になりました。
槍ケ岳山荘に到着して宿泊手続きを済ませてから槍ケ岳に登りに出かけましたが、これが大渋滞で頂上に着いた時にはすっかりガスってしまい何も見えませんでした。
しかたないので、祠の写真だけ撮って泣く泣く下りてきました。
360度の眺望、絶景を期待していた自分にとってはトホホの悲しい初槍ケ岳になってしまいました。
9/11(木) 槍ケ岳〜穂高岳山荘
朝起きるとガスは出ていますが、夜の間降っていた雨は止んでいるので出発します。
もしも途中で雨になったら南岳から下山することにします。
登山道はガスが出ているため展望はありません。実に味気ない山歩きが始まりました。
晴れていればここは天空の稜線!
本来ならば素晴らしい景観に囲まれて至福の時だったはずなのにホントに残念!
早く晴れてくれ〜!と願いながら足元を見ながら歩いていたら大喰岳は気づかないまま通り過ぎてしまい悔いを残すことになってしまった。
それでも、中岳の手前あたりから晴間が少し見えるようになって、気持ちも少し楽になってきます。
南岳小屋に着いた時、雨はもう降りそうにないので大キレットに行くことにしました。
長谷川ピークからは山岳誌などで見たことのあるハシゴ、鎖、ステップなどが次々と現れます。
実際にこれらを使用して登りはじめると大キレットに来たという実感が湧き、楽しくなってきました。
しかし、危険な場所であることは間違いないので慎重に進みます。そして、なんとか北穂高小屋に到着できて大キレットは無事通過できました。
この小屋では30分ほど休憩して、後続のテン泊の方や涸沢から登ってきた方としばらく山の話をしました。
同じ山域を歩く方なので話は弾み、楽しく過ごせました。
そして涸沢岳へ向かう時、小屋の売店の若い女性から「気をつけて行ってきてください!」と言われ、今までの疲れが一気に吹っ飛んでしまいました。
女性からの優しい言葉は、ヘタなサプリメントよりも数倍も疲労回復に効果があることを身をもって感じた瞬間でした。
そして、これから向かう涸沢岳へのルートも厳しいので慎重に歩かないといけません。
このルートは去年計画したもののヒザ痛でルート変更してしまったので未踏です。
(昨年の奥穂・涸沢岳の山行記録)
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-336822.html
一年後のリベンジなので気合が入ります。
このルートも大キレットと同レベルの難易度に感じました。
特に涸沢岳の登り返しがキツく感じます。
最後の鎖場を登り終えた時には大キレットを歩けたことと、去年の積み残しの北穂高岳〜涸沢岳をクリアできてホッと安堵してしまい、奥穂高岳はガスの中なので明日登ることにしました。
9/12(金)
朝起きてみると何人かの方は既に出発していません。
そして天候は快晴です。雲一つありません。
昨日の分も写真を撮らなければ!と奥穂高岳に急ぎました。
登山道からは昨日見えなかった山々がはっきりと見えます。
それも薄明から日の出を過ぎる間に山の表情が刻々と変化していく様子がとてもきれいでした!
もちろん昨日歩いたルートもはっきりと見えます。
残念だったのは自分の山の知識が低いために、目の前に見える山の名前が山座同定盤を見てもよくわからなかったことです。
もったいない!
同室の方で今日私の逆ルートを歩く方がいましたがあの稜線はきっと素晴らしい展望が楽しめるでしょうね。
最終日にこんな絶景を見ることが出来てほんとうに良かったです。
名残惜しいですが、今日は山を下りるだけでなく車の運転もあるので早めに下山をすることにします。
穂高岳山荘の横から白出沢ルートを下ります。
白出沢ルートは上部は予想通りのガレ場で歩きづらい道でした。
このガレ場を通過したところで私は安心してヘルメットを脱いでしまいました。
しかし、この後の鉱石沢から重太郎橋の登山道は細く、山側はいつ落石があってもおかしくない岩壁で谷側は崖になっています。
ここで落石に遭うと逃げられないのでヘルメットは必要だと思います。
ここを通過してしまえば、あとは危ない所はないので安心して歩けます。
今回の山歩きは私にとって今年の最大のイベントでした。
1日目の後半から2日目は天候がいまひとつだったので3000m級の稜線からの展望を楽しむことは出来ませんでしたが、幸運なことに3日目が快晴で奥穂高岳からの展望が素晴らしく前日の分を取り戻せたので良しとします。
そして、なにより所期の目的を達成することができてとても満足できる山歩きとなりました。
また、この山には是非来てみたいと思っています。
お見事!パチパチ
憧れのルート、完歩おめでとうございます!
自分も日帰り中心なのでこのルートにはとても憧れています。何人かの経験者に話を伺い、今年時間が取れればとあわよくば狙っていました。高所恐怖症を克服することとが先決になりますが、でも今年は時間が取れそうにもありません。来年は逆ルートで歩いてみたいと思っています。
今度是非お話を聞かせてください。身近な人が経験者になったことで、自分も行きたいという思いが強くなりました。ヘルメットはどんなものが必要かとか。一度、近場のお山を歩いた後で、反省会 でお願いします
でも、やはり北アルプスは平日が良さそうですね 人も少なそうでゆっくりと山歩きができそうです。
ちなみに「ホオノキ」は「トチノキ」の葉っぱですね
mi88nさん、コメントありがとうございます!
「案ずるより産むがやすし」ですね。何とかできるものです。
しかし、反省点も見つかりました。
いつも日帰りなので一日分の体力しかないのです 今回は槍ケ岳を登るだけでかなりへばってしまい三日目はヘロヘロでした。
今後の課題ですね!
高所恐怖症は心配することはありません。大丈夫ですよ。
実は自分も高所恐怖症なんです。鎖場の多い所に何度か行くと次第に慣れてきます。
トチノキありがとうございます。早速訂正しました
反省会は賛成です それだけでもいいですよ
目的達成おめでとうございます!!
Alzhikerさんが大キレットを歩かれると、何でもないように感じるから不思議です。
でも、写真を見ると危険な場所なのが良く判ります。
それにしても奥穂高から槍ヶ岳の写真は最高です
とても羨ましい!!
最近、毎度、Alzhikerさんのレコには驚かされています
次はジャンダルムを奥穂高から直登されそうな勢いですね。
次のレコも楽しみにしています
shadow1100さん、コメントいつもありがとうございます。
大キレット何とか行って来ました !
本当はshadowさんの西穂〜槍を見てから行こうと思っていましたが、先に行ってしまいました。
楽しく歩けてとても良かったです
しかし、自分で思っていたより体力がないことを痛感してしまいました
やはり、shadowさんのように標高差のあるロングを歩きこまないとだめですね。
ジャンダルム・・・山を歩き始めたからにはやはり行ってみたいですね。経験済みのshadowさんが羨ましいです!
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