槍ヶ岳（新穂高〜双六岳〜西鎌尾根〜槍ヶ岳〜槍沢〜上高地）

2014年10月11日(土) 〜 2014年10月12日(日)

• GPS: 32:00
• 距離: 39.7km
• 登り: 2,884m
• 下り: 2,469m

コースタイム

1日目

• 山行: 7:55
• 休憩: 2:17
• 合計: 10:12

6:17 新穂高バスターミナル
7:11 7:11 笠新道登山口
7:22 7:32 わさび平小屋
8:31 8:31 秩父沢出合
9:50 9:50 シシウドヶ原
10:43 10:50 鏡平山荘
11:45 12:05 弓折乗越
12:16 12:16 花見平
13:03 14:27 双六小屋
14:43 14:43 双六岳巻道分岐
15:27 15:43 双六岳
16:29 双六小屋

2日目

• 山行: 9:46
• 休憩: 2:33
• 合計: 12:19

5:20 双六小屋
5:51 6:06 樅沢岳
7:18 7:28 左俣乗越
8:29 8:47 千丈乗越
9:51 10:05 槍ヶ岳山荘
10:24 10:35 槍ヶ岳
10:55 11:40 槍ヶ岳山荘
12:51 13:00 槍沢・天狗原分岐
13:29 13:29 槍沢大曲り
13:47 13:47 赤沢岩小屋（ババ平）
14:05 14:22 槍沢ロッヂ
15:21 15:21 横尾 (横尾山荘)
16:08 16:22 徳澤園
17:39 ゴール地点

天候

11日：晴れ
12日：晴れ

アクセス

利用交通機関：

電車 バス

■行き：毎日あるぺん号
23:00 新宿
05:30 新穂高

■帰り：
18:00 上高地（バス）
19:05 新島々 19:25（電車乗り継ぎ）
19:54 松本 20:00（スーパーあずさ）
22:37 新宿

コース状況／危険箇所等

■登山ポスト
新穂高センター

■コース状況
新穂高〜双六小屋：
・新穂高センターから登山口まで長く平坦な左俣林道が続きます。
・小池新道以降はゴーロ帯が続きますが、よく整備されており歩きやすいです。
・鏡平山荘〜弓折乗越間のトラバース道は斜度は緩めですが後半こたえるポイント。
・弓折乗越以降は快適な稜線が続き、絶景を眺めながら小屋へ進めます。

双六小屋〜双六岳
・ハイマツ地帯先の稜線はだだっ広い道が続きますが、目印や道跡は明瞭です。
双六小屋〜槍ヶ岳山荘（西鎌尾根）
・樅沢岳まで九十九折の上り、いったん下って斜面を左右に巻きながら登り返した後硫黄乗越へ。
・なだらかな稜線のあと左俣岳の飛騨側を巻き上り、なだらかなアップダウンを繰り返しながら左俣乗越へ。
・ゆるやかな上りのあと岩場地帯に入り鎖場を2箇所を経由。2つ目の急な鎖場が核心部のようですが特に危険は感じません。
・鎖場通過先、稜線へ登る斜面と谷側への巻き道がぶつかる分岐っぽい箇所がありますが、谷側の斜面をトラバース気味に進むと千丈乗越へ着きます。
・九十九折の長くツライザレ場をジグザグに上り、槍ヶ岳山荘へ。

槍ヶ岳山荘〜槍ヶ岳
・多くのレコがありますので詳細は割愛します。
・山頂の高度感はすごいので、高所が苦手な方は下を凝視しないようにしましょう。

槍ヶ岳山荘〜横尾
・長〜い槍沢の下りは大曲まで。下のほうが雪渓の天然クーラーと紅葉で心地よかったです。
・歩きやすい沢沿いの林道を経て槍沢ロッジから横尾へ。だんだん道が舗装されていきます。

横尾〜上高地
・長〜〜い舗装された自然道が続きます。

写真

10/10 23:07

リッチに3列シートで出発。
満席だったバスも3割ぐらいの空きあり。

10/11 6:17

お天気最高です。
硫黄の匂いに包まれながら、
登山届を出していざ出発！

10/11 6:18

橋をわたって左俣林道へ。

10/11 6:25

ゲート着

10/11 6:38

左手に笠ヶ岳と思われるひときわ高い山。
いつか日帰りで行ける力を夢見て。

10/11 7:09

紅葉の中の崩落地帯。自然の恐ろしさ。

10/11 7:11

笠新道入り口。挑戦する方が7〜8名ほど。
すごいな〜。

10/11 7:22

わさび平小屋で水休憩。

10/11 7:38

まだまだ続く舗装された道。

10/11 7:55

登山口へ来ました。
ここからが本番！

10/11 8:20

ゴーロ帯。
整備頂いているおかげでとても登りやすいです。

10/11 8:27

このあたりは一面紅葉がまだ残ってくれています。

10/11 8:27

最高！

10/11 8:31

秩父沢到着。絶景の休憩スポット。

10/11 8:54

チボ岩。ここいらの方言が由来とか。

10/11 9:13

イタドリヶ原を超え

10/11 9:50

シシウドヶ原へ。
ここも紅葉の絶景スポット。

10/11 10:13

幸い、熊とは出会いませんでした。

10/11 10:13

ここから斜度がアップ。

10/11 10:24

10月とは思えない暑さで、汗が吹き出ます。
あと5分後、絶景が待っている！

10/11 10:29

やっと上りきった後の、快適な木道。
期待に膨らむ心。

10/11 10:30

す、すごい・・
いきなり飛び込んできたのでびっくり！

10/11 10:31

すごすぎる・・

10/11 10:31

大キレットもド迫力

10/11 10:32

その名の通り、槍穂の鏡。

10/11 10:37

記念に撮って頂きました。

10/11 10:43

ほどなく鏡平山荘へ。
周囲が絶景すぎるので、長居したくて堪りませんでした。

10/11 10:49

採点はマァマァネ止まりと思われます（汗）

10/11 10:52

山荘目の前のひょうたん池もキレイ。

10/11 10:54

何度も槍を見てしまい、なかなか前へ進めません。

10/11 11:17

弓折乗越へ続くトラバース道。

10/11 11:27

鏡平山荘とその先の絶景。

10/11 11:33

斜度は緩やかですが、
暑さもあり地味に体力を消耗します。

10/11 12:02

弓折乗越へ到着！
風が気持ちいい。

10/11 12:05

ここから稜線歩きがはじまります。
乗越の裏手を先を登ると、

10/11 12:08

前方に憧れの黒部・鷲羽・水晶の雄姿が！

10/11 12:09

左手には双六岳も見えます。

10/11 12:14

こんなきれいな白砂地帯も通ります。

10/11 12:16

花見平のベンチ。

10/11 12:25

前方に双六小屋が見えてきました。

10/11 12:44

こんもりとした双六岳

10/11 12:51

丁寧に刈り込まれたハイマツ道が続きます。

10/11 13:00

テン場はわずかに数張り。

10/11 13:04

双六小屋へ到着しました。
久しぶりの小屋泊です。

10/11 13:44

レコ参考にさせて頂き、今回どら焼きを初持参。
皮のしっとり感がとても山に向いてます。

10/11 13:51

明日行く樅沢岳。

10/11 13:52

しばし休憩の後、双六岳へ向かいます。

10/11 14:40

今日は本当に天気に恵まれた1日。

10/11 14:45

山頂はまっすぐ。右は三股蓮華へ。

10/11 15:09

三俣蓮華岳。下に巻道ルートが見えます。
体力があればあそこまで周回したかった。

10/11 15:12

前方右が目的地の双六岳。左は南峰。

10/11 15:17

左右だだっ広い稜線と一本道。

10/11 15:22

ゴロゴロした岩もガシガシ登れます。

10/11 15:28

双六岳到着！

10/11 15:29

振り返ると、ここでも槍の圧倒的な存在感。

10/11 15:40

双六岳〜西鎌尾根〜槍ヶ岳コースが
完全につながりました。

10/11 15:52

憧れの黒部・鷲羽・水晶。
雲ノ平とセットで、来年はぜひ行きたい場所。

10/11 16:29

小屋へ戻り、急いで明日の準備。
今日は早めに寝ます。

10/11 17:04

ここの食事、めっちゃうまかったです。
（てんこ盛りの天ぷらと野菜の煮物）

対面にいらした地元の山岳会男性の方と山話が盛り上がり、
1時間ぐらいいたような気がします。
（楽しい時間ありがとうございました。冬の八ヶ岳でお会いしましょう！）

10/12 5:20

翌朝。今日は長丁場の1日です。
昨日19時前には爆睡したので、睡眠は充分。

10/12 5:44

西鎌を超えて槍へ行こう。
いざ。

10/12 5:50

九十九折のあと、樅沢岳の標識。
（山頂はこれより先です。）

10/12 5:51

双六岳を振り返る。
なんとかご来光に間に合った。

10/12 5:55

三俣蓮華にうっすら朝日が

10/12 5:55

水晶にも

10/12 5:55

そして槍

10/12 5:57

今いる樅沢岳にも

10/12 5:57

自然と頭が下がるものですね。

10/12 6:02

1日の無事を祈りました。

10/12 6:08

さあ、先を急ごう。

10/12 6:10

すごい。
これが西鎌尾根。

10/12 6:10

稜線を巻きながら登ります。

10/12 6:21

ゆるやかなアップダウンを超えて

10/12 6:40

硫黄乗越へ。

10/12 7:03

前方、鎖場1つ目。
問題なく渡れます。

10/12 7:15

朝日が心地よい。

10/12 7:18

左俣乗越へ。
稜線は風が吹き付けるのでシェルを着たり脱いだり。

10/12 7:55

左俣岳はピークを踏まず巻きながら通過します。

10/12 8:05

見た目にいやらしい場所が散見しますが、問題はありません。

10/12 8:13

鎖場2つ目。急ですが手がかりや足場きちんとあります。

10/12 8:22

鎖場通過後の稜線で、分岐のように見えるポイントに出ます。
地図を確認したところ、左の下り斜面からトラバース道へ進むのが正解のようです。

10/12 8:25

トラバース道。
ここも見た目いやらしいですが、問題ありません。

10/12 8:29

やっと千丈乗越へ到着。
おにぎり休憩。

10/12 8:35

眼下に飛騨沢ルートが見えます。
結構急に見えます。

10/12 8:54

さぁ、ラストスパート。

10/12 9:23

ジグザグの道は傾斜よりこのザレが上りをきつくさせてます。

10/12 9:34

なかなか前に進まない。
何度も足が止まりました。

10/12 9:44

人の横顔に見える2つの岩。

10/12 9:46

見下ろすと来た西鎌の全貌が。
あそこを登ってきたと思うと、勇気づけられる。

10/12 9:48

おぉ〜槍がいつの間にか急接近！

10/12 9:51

やっと槍ヶ岳山荘へ到着！

10/12 9:57

すごい位置に建っているヒュッテ大槍

10/12 10:00

ずっと思い描いていた風景が、まさに目の前・・

10/12 10:01

ここは槍沢の展望台。
いたるところに目移りしてしまいます。

10/12 10:05

気を取り直して、いざ山頂へ向かいます。

10/12 10:06

予習はヤマレコでバッチリです。

10/12 10:11

目印に忠実に。

10/12 10:17

楽しい→ちょっと怖い→楽しい→落ち着いて・・

10/12 10:22

ビクトリーロード

10/12 10:26

やった・・

10/12 10:31

槍ヶ岳へ初登頂！（嬉）

10/12 10:32

2014年10月12日。
この日はきっと忘れないでしょう。

10/12 10:34

富士山も

10/12 10:34

表銀座と去年登った常念山脈も

10/12 10:35

今日登ってきた西鎌尾根も。
360度すべての峰々がつながっていました。

10/12 10:55

ランチをとって、急ぎ下山します。

山頂でカメラのバッテリーがなんと終了。
写真摂り過ぎとはいえ、これは初体験・・

10/12 11:58

殺生ヒュッテ分岐。

（電源ボタンおすと、カメラ撮れる場合がある模様）

10/12 12:00

槍沢の長〜いガレ場。
注意しないと足にすぐきそうです。

10/12 12:16

有名な播隆窟もしっかり拝むことができました。
昔の人は本当にすごい・・

10/12 12:28

見納めのラストショット。

10/12 12:51

天狗原分岐。
いつか天狗池から逆さ槍を見てみたい。

10/12 13:17

この暑さの中、
雪渓の天然クーラーはありがたかった〜

10/12 13:29

大曲。
先を急ぎます。

10/12 13:47

ババ平。水場が近くて便利。
テント泊で人気なのもうなづけます。

10/12 14:22

槍沢ロッヂ。
水補給させて頂きました。

10/12 15:21

横尾。
去年あの橋渡って涸沢と奥穂へ行ったんだよな〜。

10/12 16:08

徳沢。
写真ありませんが、アイスクリーム相変わらず美味しい！

10/12 17:39

上高地到着。
終バスに無事間に合いました。

最高の山旅に感謝です。
お疲れ様でした！

撮影機器：

PowerShot G15 CANON

iPhone 6 Apple

感想

shitroen

今年の集大成の場として、槍ヶ岳登頂をずっと以前から計画していました。
今自分の持っている山登りの体力、技術を前提としつつも、いかに槍ヶ岳を1泊2日楽しみ切れるかを考え、表銀座と最後まで悩みましたが黒部・鷲羽・水晶方面を間近に見たい思いからこのコースに決めました。

胸の踊るような美しい鏡平からの槍穂や、
峻険な裏銀座と西鎌尾根など
山の美しさと厳しさの両面を見ることのできる素晴らしいコースでした。

山頂で見た景色は、様々な意味でおそらく一生忘れることのできない景色だと思います。
自分のもつ強烈な期待と達成によって倍増した感動というより、
すっと向こうから飛び込んできた自然のありのままの情景に、ただただ浸りました。

来年、再来年と・・この先行ってみたい山、自分がこうありたいスタイルのようなものがまだわずかですが、でも少しずつ育ってきている実感もあります。
山を好きになってよかったな、と改めて心から思った1日でした。