西穂-槍
- GPS
- 104:00
- 距離
- 23.4km
- 登り
- 1,638m
- 下り
- 2,703m
過去天気図(気象庁) | 2016年02月の天気図 |
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アクセス |
利用交通機関:
自家用車
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
|
予約できる山小屋 |
槍平小屋
|
装備
個人装備 |
長袖シャツ
長袖インナー
ハードシェル
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
ゲイター
バラクラバ
毛帽子
靴
ザック
アイゼン
ピッケル
ビーコン
行動食
非常食
飲料
水筒(保温性)
ガスカートリッジ
コンロ
コッヘル
食器
ライター
地図(地形図)
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
筆記用具
ファーストエイドキット
日焼け止め
ロールペーパー
携帯
時計
サングラス
ツェルト
ナイフ
カメラ
テントマット
シェラフ
ヘルメット
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感想
厳冬の槍穂。
北アのシビアな天候は十分に経験しているので、アイスの経験が大きかったと思う。
ただの空想が、いつのまにか想像の範囲に入っていた。
ロープウェイを使うかどうか。
目的以外は効率を考え、あまり拘らないことにした。
しかしこれは失敗だったように思う。
ロープウェイから1時間。少し斜度が増したら小屋。
予報はもともと悪く、小屋でも変わらず。
小屋の人に、悪くなったらすぐ引き返すよう助言される。
小屋の水は自販機5-21時くらいまで。今回は買わなかった。
スマホかラジオは天候判断に有用。
2テンに一人は広い。快適。
アックス2本と割り箸ペグ1本で西側のみ固定。
風5m程。
テントマットを忘れた。
今回は最も贅沢な仕様で来た。
ツェルト→テント
no.3→イスカ-31度用
これによりザックがgolite からarcへ。
これだけでも5kg増。
立てるのはツェルトの方が早いし、風にも強い。
テントは停滞時や、水作りが楽。悩ましい。
コンプレッションバッグを使えば、ザックは軽量化出来たかもしれない。
深夜、底からの冷えがやや有り。
マットの下にジャケットで対応。
さらに全体的に少し寒いのでビビーを追加。
シュラフ内5℃ テント内-5℃。
翌朝、上部ガス。小屋の温度計-8℃。今週はずっと良く無いらしい。
涸沢まで抜けるか、西穂西尾根か、何れにしても敗退だなと思う。
敗退前提で、あまり気が乗らない。
西穂まではややアイス気味。
サンクラストも、レインクラストも有り。
今年の暖冬は異常。
西穂山頂まで、あまりにも厳しいところは間違いで、
所詮一般道と言い聞かせ、どこかにルートを探しながら。
山頂までは問題無く、その先視界皆無。
足元の斜度も分からない状況。
10分くらいのんびりして、敗退決定。
地形を良く確認し、西尾根から下山開始。
南方向にそれ、沢に入り込んでいたが、視界無く、高度計とコンパスしか効かず、
諦めてそのまま下る。雪崩の本流は避けるよう、沢の縁伝いに。
足元で崩れる雪が転がるのを見て、2メートル先までの傾斜を知る。
標高差400m程、何も見えない中をクライムダウン。
トラバース中、隠れたアイスで足を滑らせるが、
転んだ時たまたまピックがささって、滑落することなく止まった。ラッキー。
尻セード挟みつつ、樹林帯まで降りてきて一安心。
生存圏であるし、なにより木があると、少し視界が効く。
雷鳥3羽と遭遇。癒される。
その後はダラダラとデブリ横を歩く。
雪崩の凄まじさに、自然の力を感じる。
木も土も根こそぎ削り取っている。
もう一泊しようかと思った頃、林道に出られる。
夏の登山道に入り込んでいた。
次回残雪期に一度入った上でまた挑戦しようと思う。
西穂より先、あの風とガスの中、停滞の為の十分な予備日は必須。
歩荷トレも必要。
スピード上げる為に、事前の高地順応も。
全食カロリーメイトは正解だったと思う。
水も、歩きながら岩氷を食べれば、ほとんどガスも使わずに済むかも。
シュラフとビビーは、まぁ良かったと思う。
内側の結露もごく僅かだった。テント内も結露無し。
新しく買ったsubzeroのミドルレイヤはいまいち暑過ぎて、なかなか難しい。
行動中は寒いくらいでちょうど良い。暑過ぎるのも疲れる。
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