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Yamareco

記録ID: 802951
全員に公開
積雪期ピークハント/縦走
槍・穂高・乗鞍

西穂-槍

2016年02月21日(日) 〜 2016年02月26日(金)
 - 拍手
GPS
104:00
距離
23.4km
登り
1,638m
下り
2,703m
過去天気図(気象庁) 2016年02月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車 ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
予約できる山小屋
槍平小屋

装備

個人装備
長袖シャツ 長袖インナー ハードシェル タイツ ズボン 靴下 グローブ 防寒着 ゲイター バラクラバ 毛帽子 ザック アイゼン ピッケル ビーコン 行動食 非常食 飲料 水筒(保温性) ガスカートリッジ コンロ コッヘル 食器 ライター 地図(地形図) コンパス 計画書 ヘッドランプ 予備電池 筆記用具 ファーストエイドキット 日焼け止め ロールペーパー 携帯 時計 サングラス ツェルト ナイフ カメラ テントマット シェラフ ヘルメット

感想

厳冬の槍穂。
北アのシビアな天候は十分に経験しているので、アイスの経験が大きかったと思う。
ただの空想が、いつのまにか想像の範囲に入っていた。
ロープウェイを使うかどうか。
目的以外は効率を考え、あまり拘らないことにした。
しかしこれは失敗だったように思う。

ロープウェイから1時間。少し斜度が増したら小屋。
予報はもともと悪く、小屋でも変わらず。
小屋の人に、悪くなったらすぐ引き返すよう助言される。
小屋の水は自販機5-21時くらいまで。今回は買わなかった。
スマホかラジオは天候判断に有用。
2テンに一人は広い。快適。
アックス2本と割り箸ペグ1本で西側のみ固定。
風5m程。
テントマットを忘れた。
今回は最も贅沢な仕様で来た。
ツェルト→テント
no.3→イスカ-31度用
これによりザックがgolite からarcへ。
これだけでも5kg増。
立てるのはツェルトの方が早いし、風にも強い。
テントは停滞時や、水作りが楽。悩ましい。
コンプレッションバッグを使えば、ザックは軽量化出来たかもしれない。

深夜、底からの冷えがやや有り。
マットの下にジャケットで対応。
さらに全体的に少し寒いのでビビーを追加。
シュラフ内5℃ テント内-5℃。

翌朝、上部ガス。小屋の温度計-8℃。今週はずっと良く無いらしい。
涸沢まで抜けるか、西穂西尾根か、何れにしても敗退だなと思う。
敗退前提で、あまり気が乗らない。
西穂まではややアイス気味。
サンクラストも、レインクラストも有り。
今年の暖冬は異常。
西穂山頂まで、あまりにも厳しいところは間違いで、
所詮一般道と言い聞かせ、どこかにルートを探しながら。

山頂までは問題無く、その先視界皆無。
足元の斜度も分からない状況。
10分くらいのんびりして、敗退決定。
地形を良く確認し、西尾根から下山開始。

南方向にそれ、沢に入り込んでいたが、視界無く、高度計とコンパスしか効かず、
諦めてそのまま下る。雪崩の本流は避けるよう、沢の縁伝いに。
足元で崩れる雪が転がるのを見て、2メートル先までの傾斜を知る。
標高差400m程、何も見えない中をクライムダウン。
トラバース中、隠れたアイスで足を滑らせるが、
転んだ時たまたまピックがささって、滑落することなく止まった。ラッキー。
尻セード挟みつつ、樹林帯まで降りてきて一安心。
生存圏であるし、なにより木があると、少し視界が効く。
雷鳥3羽と遭遇。癒される。
その後はダラダラとデブリ横を歩く。
雪崩の凄まじさに、自然の力を感じる。
木も土も根こそぎ削り取っている。

もう一泊しようかと思った頃、林道に出られる。
夏の登山道に入り込んでいた。

次回残雪期に一度入った上でまた挑戦しようと思う。
西穂より先、あの風とガスの中、停滞の為の十分な予備日は必須。
歩荷トレも必要。
スピード上げる為に、事前の高地順応も。
全食カロリーメイトは正解だったと思う。
水も、歩きながら岩氷を食べれば、ほとんどガスも使わずに済むかも。
シュラフとビビーは、まぁ良かったと思う。
内側の結露もごく僅かだった。テント内も結露無し。
新しく買ったsubzeroのミドルレイヤはいまいち暑過ぎて、なかなか難しい。
行動中は寒いくらいでちょうど良い。暑過ぎるのも疲れる。

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