室堂起点で奥剱 池ノ平小屋小屋開け＆剱岳北方稜線

2016年07月09日(土) 〜 2016年07月16日(土)

• GPS: 176:00
• 距離: 29.6km
• 登り: 3,503m
• 下り: 3,498m

コースタイム

1日目

• 山行: 1:58
• 休憩: 0:00
• 合計: 1:58

8:45 室堂
9:24 9:24 雷鳥沢キャンプ場
10:43 剱御前小舎

2日目

• 山行: 6:46
• 休憩: 1:24
• 合計: 8:10

6:15 剱御前小舎
6:43 6:43 剱沢キャンプ場
9:00 9:10 真砂沢ロッジ
10:05 11:19 二股
12:54 12:05 仙人峠
13:36 池の平小屋

3日目

• 山行: 0:00
• 休憩: 0:00
• 合計: 0:00

8:00 池の平小屋
8:00 池の平小屋

4日目

• 山行: 2:03
• 休憩: 0:34
• 合計: 2:37

3:45 池の平小屋
4:38 5:12 池ノ平山
6:22 池ノ平小屋

5日目

• 山行: 0:00
• 休憩: 0:00
• 合計: 0:00

8:00 池ノ平小屋
8:00 池ノ平小屋

6日目

• 山行: 0:20
• 休憩: 0:06
• 合計: 0:26

12:54 池ノ平小屋
13:02 13:08 平の池
13:20 池ノ平小屋

7日目

• 山行: 0:00
• 休憩: 0:00
• 合計: 0:00

8:00 池ノ平小屋
8:00 池ノ平小屋

8日目

• 山行: 9:58
• 休憩: 0:48
• 合計: 10:46

5:43 池ノ平小屋
6:11 6:16 展望台
6:43 6:43 旧鉱山道取付き
7:22 7:22 小窓（乗越）
9:11 9:23 三ノ窓
9:50 9:50 池ノ谷乗越
9:59 10:00 池ノ谷尾根の頭
10:37 10:37 長次郎のコル
11:04 11:24 剱岳
12:09 12:09 前剱
12:36 12:36 一服剱
12:54 12:54 くろゆりのコル
13:00 13:05 剣山荘
13:13 13:18 くろゆりのコル
14:32 14:32 剱御前
14:51 14:51 剱御前小舎
15:27 15:27 新室堂乗越
15:45 15:45 雷鳥沢キャンプ場
16:29 室堂

天候

7/9　雨
7/10　快晴
7/11　快晴
7/12　快晴　のち　薄曇り
7/13　雨
7/14　曇り　のち　雨
7/15　雨
7/16　晴れ

アクセス

利用交通機関：

自家用車

コース状況／危険箇所等

二股の吊り橋は入山時まだ掛かっておらず、渡渉が必要になる。
その為、雨で増水が予想される1日目は剱御前小屋までで行動終了。
2日目は快晴も二股の沢は増水中。
ロープを渡して一人ずつ慎重に渡渉した。

帰りの北方稜線は少雪のおかげで8月中旬くらいの状況。
危険な急斜面の雪渓にはまだ雪がしっかり残っていたが、その他の部分に雪はほとんどなく、有っても容易に避けて通れるような状況だった。
ルートは相変わらず不明瞭で、落石や滑落の危険性の多いルートになっている。
決して簡単に歩けるルートではないので、安易に入り込まず、初めて歩く際には経験者が同行するパーティで挑んでもらいたいルートだと思います。

剱澤のクロユリのコルから剱御前に直登する稜線ルートを進んだが、使用している地図が古く、実際には廃道になっているルートだった。
上から入る際には廃道と書かれた看板が有るが、下からの入り口には何の標識もない為、誤って入らないように注意してください。
（まぁ、藪に慣れた人でない限り、簡単には入って行けないくらい酷い状態になっているので、突き進む人は少ないと思いますが・・・）

その他周辺情報

ちょっと番宣！！(笑)
昨年の夏の大縦走のレコをようやくアップしました！
暇な時にこちらも見てくださいね〜(^_-)-☆

【夏の大縦走2015　南アルプス編（無補給テン泊 19泊20日の山旅）】
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-706299.html

写真

7/9 6:28

【1日目】7月9日（土）　雨
池ノ平小屋の小屋開けは例年宇奈月温泉側から入山するが、今年は記録的な少雪の影響で立山駅から室堂・剱沢を経て池ノ平へと向かう事になった。
未明に長野県の自宅を出発し、安房トンネルを超えて岐阜・富山と走って立山駅に到着。
車内で1時間ほど仮眠を取り、集合場所へ。
今回も寝不足スタートだなぁ・・・

7/9 6:57

まずはケーブルカー、その後高原バスに乗って室堂を目指す。
扇沢から室堂までのアルペンルートは通ったことが有るが、立山駅から室堂までは初めて。
天気は悪いけど、ちょっと楽しみ(^_^)
立山駅で待ち合わせた仲間5名と共に出発。

7/9 8:22

室堂駅に到着。
雨・・・((+_+))
剱沢の先の二股にはまだ吊り橋が掛かっていない。
雨では絶対に渡れない渡渉がある為、本日は剱御前小舎まで進み、前泊しているメンバーと合流して翌日池ノ平入りする計画に変更となった。
まずは警備隊の詰所に挨拶し、8：45室堂を出発。

7/9 8:53

雨は降っているものの全く視界がない訳ではなく、圏谷地形を楽しみながら歩く事が出来た。

7/9 8:58

グニャグニャと曲がりくねった遊歩道を雷鳥沢に向かって歩く。

7/9 9:12

雷鳥荘を過ぎた辺りでオスのライチョウがいた。

7/9 9:13

7/9 9:15

地獄谷からのガスの影響か、遊歩道の岩がすこし滑りやすかった。

7/9 9:24

9：24　雷鳥沢キャンプ場に到着。
まだテントの数はかなり少ない。

7/9 9:26

称名川の橋を渡り、剱御前小舎まで急登となる。

7/9 9:33

斜面にはたくさんのハクサンイチゲやシナノキンバイ、チングルマが咲き乱れていた。
雨なのが残念。

7/9 9:33

ハクサンイチゲ

7/9 9:34

レインウェアを着ての急登はかなり暑い。
雨も小降りになったので、思い切ってレインウェアを脱いで登る事に・・・こういう時に脱ぐと、大抵の場合その後雨に降られる(笑)
今回もやはり、脱いだ後に雨が本格的に降り出した。
着直すのも面倒なので、傘だけさして一気に登り切ってしまう事にした。

7/9 10:44

10:44　剱御前小舎着
ちょうど、前泊していたメンバーが迎え入れてくれた。

7/9 10:47

小屋に入って本日の行動終了。
短い時間だったけどいろいろ濡れてしまったので、乾燥室のジェットヒーターが有りがたかった。

7/9 11:36

後は特にする事もないので午前中から宴会スタート。
1年ぶりの仲間や、今回はじめましての方と楽しく話して1日が終わる。
宿泊者は少なく、談話室は終始貸切だった。

7/10 4:32

【2日目】7月10日（日）　快晴
朝、外を見ると雨はすっかり止み、素晴らしい景色が広がっていた。
急いでカメラを持って外へ。
剱岳のシルエットが静かに佇んでいた。

7/10 4:39

剱御前小舎からひと登りしたピークまで上がり、御来光を眺める。

7/10 4:40

後立山五竜岳からの御来光。

7/10 4:42

薬師岳（右）と黒部五郎岳（左）

7/10 4:43

槍ヶ岳・穂高連峰

7/10 4:51

大日三山方面

7/10 4:59

メスのライチョウが一羽いた。

7/10 6:15

小屋前で集合写真。

7/10 6:17

残念ながら、昨日の雨の影響で予定が狂い、4名は池ノ平まで行く事を諦めて下山する事になってしまった。
ここでお別れし、下山の4名は大日三山を縦走して立山駅に戻ったそうだ。

7/10 6:21

6:15　剱御前小舎出発
残った6名で池ノ平を目指します。

7/10 6:32

7/10 6:40

太陽が当たり、圧倒的な存在感を見せる剱岳。

7/10 6:44

コバイケイソウ

7/10 6:49

剱沢キャンプ場に到着。
もうお盆休みのような景色だが、テントの数はまだ少ない。

7/10 7:09

剱澤小屋にも新年のご挨拶(笑)

7/10 7:09

天気よし！
本日は暑くなりそうです(^_^;)

7/10 7:14

剱沢を真砂沢ロッジに向かって下ります。
ここから仙人峠までのルートは歩いた事がないので楽しみ。
すぐに谷が細くなり、急斜面を下って行く。

7/10 7:18

また雷鳥発見。
草むらの中にヒナが3羽ほど動いていた。

7/10 7:29

第一の滝は完全に露出していた。

7/10 7:51

滝を過ぎるとすぐに雪渓に降りれる。
ここから第二の滝まではずっと雪渓を下り楽が出来た。

7/10 7:53

前方には鹿島槍ヶ岳。

7/10 8:06

平蔵谷の入り口

7/10 8:09

7/10 8:09

7/10 8:18

長次郎谷の入り口

7/10 8:19

右側に八ツ峰。
その先に池ノ谷乗越が見える。

7/10 8:24

少し下ると第二の滝「ナムの滝」がある。
落ち口へは急斜面なので、下手に転ぶと滝へと吸い込まれていってしまいそうなので注意。

7/10 8:28

この場所にバックカントリー用のスキー板が落ちていた。
失くした方は回収願います。

7/10 8:40

滝の巻道にはイチゴ

7/10 8:45

巻道を降りて雪渓に出るとナムの滝が顔を出している。

7/10 8:46

ここからは殆ど夏道を歩いて行ける。

7/10 8:46

7/10 8:52

真砂沢ロッジの小屋番さんが給水ホースの面テンナスに来ていた。
しばし立ち話。

7/10 9:00

9:00　真砂沢ロッジ着。
すこし休憩。
真砂沢ロッジは雪の影響で大きく傾いていた。

7/10 9:21

真砂沢ロッジ下の渡渉点。
辛うじてスノーブリッジは繋がっているものの、渡るにはかなり勇気のいる状態になっていた。

7/10 9:24

三ノ沢渡渉点。
大きな沢ではないので問題なく渡渉できた。

7/10 9:43

こちらは本流。
ハシゴ谷乗越の方から渡れそうな場所はないかと探りながら歩いたが、濡れずに渡るのはまず無理な水量だった。

7/10 9:51

二股まではほとんどの区間を安全に通行できるが、一か所だけ左岸の際をへつるようにして進む場所が有る。

7/10 9:52

水量は減っていたので問題なく通行できた。

7/10 9:53

増水時は高巻きする事も出来るそうだ。

7/10 10:01

上空を荷揚げヘリが行き来する。
本来は昨日小屋入りして、荷物を受け取る予定だったが、雨のおかげで小屋はまだ無人。
小屋の周辺に勝手に降ろしてもらえるように頼んであるが、本当に荷揚げしてくれているか不安・・・
この荷物は仙人池ヒュッテの荷物だった様子。

7/10 10:05

10:05　二股に到着

7/10 10:05

真砂沢ロッジから先行した僕とSさんで渡渉できる場所を探る。
予想していたよりも水量が多い・・・(-_-;)
飛び石をポンポンと渡渉するのは完全に不可能。
上流から下流までかなり広範囲を探った結果、一番沢床が安定している下流部にロープを掛け、登山靴を脱いで渡渉する事にした。

7/10 10:39

先頭はKさん。
万が一流されたりした場合、剱沢の本流がすぐ下なのでリスクが有る。
ひざ下くらいの深さだが、けっこう水圧を受けるので一歩一歩慎重に進んだ。

7/10 10:39

無事に浅瀬まで到着。
ホッと一息(^_^)

7/10 10:51

次々に渡渉。
無事全員が渡り終える事が出来た。
この水量だと、少しでも雨が降っていたら渡れなかったと思う。

7/10 11:17

本日の核心を無事終え、ホッと一息のおやつタイム。
ここからは仙人峠まで一気に登りあげる急登ルート。
太陽が高くなりかなり暑そうだ。

一足先に小屋を開け、乾杯の為のビールを冷やしておく為、再びSさんと二人で先行する事に。

7/10 11:21

登り口からは三ノ窓雪渓が見えた。

7/10 11:44

急登の途中、チョロチョロと水が湧き出ているところが有る。
置いてあるコップに溜めて飲んだ。
汗だくになって登っているので最高に美味しかった。

7/10 11:47

木々の間から時々景色が楽しめる。
こちらは池ノ平山。
この右下の鞍部に池ノ平小屋が有る。

7/10 11:49

右上へ伸びているのが三ノ窓雪渓

7/10 11:54

二股からダイレクトに池ノ平小屋に行く事が出来る北股の雪渓は溶けて沢が露出している所が多数。
去年は悠々と雪渓の上を歩く事が出来たのに・・・

7/10 12:33

中間地点のベンチを過ぎてしばらく行くと傾斜が緩やかになり、空が開けてきた。

7/10 12:45

東の方を見ると仙人池ヒュッテの赤い屋根が同じくらいの高さに。
背景は不帰ノ嶮・唐松岳。
仙人峠はもう少しだ。

7/10 12:54

仙人谷を見下ろす。
雪一つなく、お花畑になっている。
去年の同時期の景色とあまりにも違い過ぎていて、記憶が間違っているのかと混乱してしまう程だった(笑)

7/4 14:24

因みに去年の景色はこんな感じ(^^;)

7/10 12:54

12:54　仙人峠に到着
見えたー裏剱！！

7/10 12:55

峠まで登り切って見るこの景色は何度見ても感動する。

7/10 12:55

池ノ平小屋まで、後は下るだけ！！

7/10 12:58

取り敢えずベンチに腰掛けて、裏剱の絶景を眺めながらおにぎり〜♫

7/10 12:59

Sさんも到着。

7/10 12:59

暑さと急登に撃沈・・・(^_^;)

7/10 13:22

一休みして小屋へと下って行く。
途中の水場について再びビックリ！！
雪が全然ない。
去年は水を出すのが一番の大仕事だったのに。

7/10 13:31

今年は小屋開けメンバーが去年よりもかなり少ないので心配していたけど、ホースを繋げばすぐに水に有りつけるじゃないか(^_^;)
ここで流れた汗を綺麗にしてサッパリする！

7/5 13:27

因みに去年の同じ場所の状況。
4m位掘り下げてようやく水に有りつけたと言うのに。
夏場の水不足が心配だな・・・。

7/10 13:31

さぁ、小屋はもう目前。

7/10 13:32

見えたー。
昭和の景色そのまま。って感じのこの景色がとても好き！
あっ、ヘリの荷物もちゃんと届いてる(^_^)
テン場の奥にほんの少しだけ雪が残っていた。
次の日の昼には全て消えてなくなっていた。

7/10 13:35

平の池にも雪は全くなし。
青々とした緑がとても綺麗。

7/10 13:35

谷の向こうには針ノ木岳。
その更に向こうには大天井岳が見える。

7/10 13:36

13:36　池ノ平小屋着

7/10 13:37

小屋の北側。
小黒部谷の景色。

7/10 13:39

ザックを降ろし、まず一番にすることは・・・

7/10 13:48

僅かに残っていた雪を取って来てビールを冷やす！！(笑)
みんなが到着して乾杯する前に、まずはSさんと二人で予行練習(#^.^#)
2回もプシューっと練習してしまった(笑)

7/10 14:26

それから外回りの雪囲いをはずし、窓を開けて新鮮な空気を小屋の中に送り込む。
トイレも開ける。
特に雪の害が出ているようなところはなかった。

7/10 14:49

しばらくして、水場の辺りからYさんの姿が見えてきた。

7/10 15:03

続いてダブルKさんとTさんも到着しました。
全員無事に小屋入り。お疲れ様でした。

7/10 15:04

さぁ、着いたらまずはこれから！
カンパーイ！！

7/10 15:06

「やっぱり立山からの小屋入りは大変ね〜(>_<)」
なんて話してます。

7/10 15:49

今日はもうそんなに時間がないので、取り敢えずヘリで送られてきた冷凍食品を探し出して冷凍庫へ。

7/10 16:56

その後小屋と小屋の間に桟を渡して屋根を組み立て。

7/10 18:42

外回りは女性陣が片付け。
取り敢えず人数分の寝床と食事スペースを整えてくれました。

7/10 18:47

こんばんは各自持ち合わせた食料で夕食を食べる事に。
僕はどこから出て来たのかよく分からないカップめんを食べた。

7/10 18:58

その後はツマミを囲んで山話。
一日目は生憎の天気だったけど、素晴らしい天気の時に小屋入りする事が出来、とてもいい日になった。

7/11 4:46

【3日目】7月12日（月）　快晴
朝は八ツ峰に朝日が当たり、赤く染まった。
今日もいい天気になりそうだ。

7/11 4:48

平の池。
実は綺麗に雪のない平の池を見るのは今回が初めて。
夏にも来たことはあるが、雨続きでほとんど見えなかった。

7/11 4:48

池に八ッ峰の岸壁が綺麗に写り込んでいる。
キレイ・・・

7/11 4:49

池ノ平山にも朝日が当たり始めた。

7/11 4:54

今日は午前中の内に水場までホースを伸ばし、小屋に水を供給したい。
水さえ来れば色々な事が楽に出来るようになる。

7/11 5:01

暑くなりそうだ・・・

7/11 12:16

思ったよりもずっと作業は早く進み、10時頃には小屋前まで水が来るようになった。
昼前には小屋に給水タンクに繋がり、洗濯も出来るようになった。

7/11 12:16

浴槽も、風呂釜も設置完了。
今夜からはお風呂に入れるそうだ。

7/11 12:16

ヘリの荷物も少しずつ小屋の中へ。
誘導する人がいたらもっと出入り口に近いところに降ろしてもらえたんだけど・・・
ちょっと遠い(^_^;)

7/11 12:21

お昼はそうめん。
暑いのでとっても美味しくいただきました。

7/11 15:42

看板類も取り付け。

7/11 15:42

7/11 15:45

7/11 15:45

7/11 15:43

アンテナも設置。
今日は終始いい天気で、半袖で作業していたのでかなり腕が日焼けした。

7/11 21:26

宴の後、外に出てみるとちょうど月が沈むところだった。
剱のシルエットと星空がとても綺麗だった。

7/11 21:29

7/12 3:59

【4日目】7月12日（火）　晴れのち薄曇り
今日は御来光に合わせて池ノ平山に登る為、3:20に起きて準備をし、3：45にまだ暗い道を登り始める。
しばらく樹林帯を歩くと広い草原に出るが、まだかなり暗いので辺りはよく分からない。

7/12 4:00

カメラだと明るいが、実際にはまだかなり暗い。

7/12 4:11

振り返ると唐松岳周辺が赤く染まりだした。

7/12 4:30

急登が終わりひと段落。

7/12 4:31

ここまで来れば山頂が見えるが、平坦な道をもう少し進む必要がある。
日の出時間まであと少しだ。急ごう。

7/12 4:34

7/12 4:38

4:38　池ノ平山山頂　2555m
山頂には看板がちゃんと残っていた。

7/12 4:39

こちらは池ノ平山北峰　2561m
すぐそこにあるのだが、行くにはけっこう危なっかしいところを通過しなければならない。

7/12 4:40

剱岳方面
時々ガスが上がって来て視界を閉ざしてしまいそうな雰囲気。

7/12 4:40

池ノ平山の山頂からは剱岳山頂が見えているが、奥にある為いちばん高くは見えない位置関係にある。

7/12 4:41

さぁ日が昇る。

7/12 4:41

不帰ノ嶮の辺りからの御来光。

7/12 4:42

7/12 5:06

赤く染まる剱岳。
山頂まで来ると富山側の電波が拾えるので、手早く最低限の仕事を片付ける。
風が有りけっこう寒かったので、ダウンジャケットを持ってきて良かった。

7/12 5:19

下りはお花畑を楽しみながらゆっくり下る。

7/12 5:20

チングルマがたくさん。

7/12 5:21

急な下りが始まると、遥か下に池ノ平小屋が見える。

7/12 5:23

7/12 5:25

ショウジョウバカマ

7/12 5:35

ニッコウキスゲ
剱がバックに入り、とても良い場所だった。

7/12 5:37

7/12 5:49

一面お花畑になったらさぞかし綺麗だろうな・・・

7/12 5:49

7/12 5:50

7/12 5:51

7/12 6:00

7/12 6:01

平和な雰囲気の草原と、荒々しい八ツ峰の景色。
お弁当でも持ってきて寝転びながら過ごしたいような場所だ。

7/12 6:18

7/12 10:20

ミヤマキンポウゲ

7/12 10:21

タカネニガナ

7/12 11:34

今日も午前中とてもいい天気。
外回りをやっている男性陣は連日の晴天続きでそろそろ疲れてきた。
お昼は讃岐うどんをいただく。
この讃岐うどんは初めて池ノ平小屋に登って来た時にご厚意でいただいた思い出深い讃岐うどんなのです。
僕はおお食いだと言う事で、食器ではなくボールに入れて出してくれた(笑)

7/12 17:46

夕食はお好み焼き。
焼きながら話しながら・・・少しずつ食べられるのでとても楽しかった(^_^)

7/13 12:32

【5日目】7月13日（水）　雨
今日は朝からずっと雨。
だいたいの仕事はもう片付いたので、特に仕事をするでもなく、小屋に置いてある写真集を観たり本を読んだりして過ごす。
連日の晴天続きで疲れ気味だったのでちょうどよかった。
お昼は山盛りトマトパスタ。
毎日美味しいご飯を出してくれるので、食事の時間がとっても楽しみ♫

7/13 13:47

池への降り口のお地蔵さん。

7/13 18:30

夜は巻きずし！
バリエーション豊かだなぁ(#^.^#)

7/14 5:34

【6日目】7月14日（木）　曇りのち雨
登山者の安全を祈る鐘。

今日は午前中少し天気が良くなったので洗濯をしたり、部屋の中に敷く為のゴザを屋根の上で干した。
仙人山の方へ少し登って行くと、小屋や池ノ平山の景色がとても綺麗だったのだが、カメラも持たずに来てしまったので写真はない。

7/14 12:56

昼食はとろろ蕎麦を腹いっぱいいただき、平の池まで散歩に行く事にした。

7/14 13:02

池のまわりには小さなガキ田がたくさん点在していて、空が反射してして綺麗だった。
残念ながら池に着いたらすぐに雨が降り出してしまい、鏡のような水面の景色は観る事が出来なかった。

7/14 13:05

7/14 13:06

7/14 13:07

それでも綺麗。
ひっそりと静かで、のんびりとした時間を過ごすには本当にいいところだと思う。
それにしても、北アルプスの奥地にこんな美しい景観の場所が有るなんて・・・
時々「ここは本当に日本なのか？」と言う錯覚に陥る時が有る。

7/14 13:09

7/14 13:14

ナナカマド

7/14 13:27

傘を持ってきて良かった。
かなり大粒の雨が降った。
上空では雹だったような雨だ。
雷も聞こえ出したので足早に小屋に戻って来た。
その後は昼寝。
雨は時々雹になり、屋根に当たる音が激しく聞こえていた。
夜は遅くまでかなり盛り上がり、23時過ぎまでみんなで話し込んでいた。

7/15 8:27

【7日目】7月15日（金）　雨
なにこの超かわいい非常口の看板(笑)

本当は今日池ノ平を出発する予定だったが、朝から本降りの雨で出発を延期した。
北方稜線を通って室堂へ行き、雷鳥沢で一泊して翌日大日三山を歩いて下山する予定だったのだが、この雨では北方稜線は危ない。
二股から帰るにしても、橋は今日の昼に掛かる予定なので間に合わないし、増水している沢を渡るのは不可能だ。

7/15 18:54

昼ごろからは雨は落ち着いたが、その後も霧雨が降り続いた。
結局、この日の橋かけは翌日以降に延期になった。
明日は曇りの予報。
何とか出発できそうだ。
今日もお風呂に入れていただき、小屋に入ってから初日以外はずっとお風呂に入っている。
水が豊富な小屋で本当に恵まれている。

7/16 4:35

【8日目】7月16日（土）　晴れ
4:00　起床
外の天気が気になり、夜は何度も起きて外を見てしまった。
朝になると雲海が広がり、空は晴れている。
日の出の時間が近付き、空が赤く焼けだしたのでテン場に行って朝焼けを撮った。
坊主山の向こう側から滝雲が流れ込んでいた。

7/16 4:37

南方の針ノ木岳の様子。
今のところ天気はいいが、今日の予報は曇りなので、早めに進んで綺麗な景色を少しでも多く見たいと思う。

7/16 5:39

朝食とお昼のおにぎりを用意してもらい、小屋前でみんなと記念写真。
お世話になりました。
今年は夏休みの縦走で訪ねて来る予定なので、その時またお世話になりますm(__)m

7/16 5:44

5:44　池ノ平小屋出発
Yさん・Kさんは明日下山予定。
一番右の小屋番さんSさんと、長期ボランティアさん2名で今年は秋まで営業予定。
池ノ平小屋、本当に素晴らしい所ですので、是非一度は訪れてみてください(^_^)/

7/16 5:47

鉱山道を小窓雪渓に少し進んだところから池ノ平小屋。
この後小屋はガスの中に隠れてしまった。

7/16 5:50

鉱山道は道が細く、昨日の雨で草木が濡れているので、しばらく進むと靴やズボンが濡れてしまった。
ニッコウキスゲの群落があちこちにあった。

7/16 5:57

クルマユリ

7/16 6:01

しばらく進むと視界の開ける場所に出る。
展望台はもうすぐ。

7/16 6:13

展望台に到着。
三ノ窓の方から流れ落ちて来る2段の滝が綺麗に見えた。

7/16 6:13

池ノ平小屋のあるコルの方を見ると、ガスが小黒部谷の方に流れ落ちているのが見えた。

7/16 6:23

展望台から小窓雪渓までのルートは滑りやすそうなスラブ状の道や、崖っぷちを横切るような道が続く。
落ちれば命にかかわるような場所が沢山あるので注意が必要だ。

7/16 6:42

トラバースして来た道を振り返る。
少しだけ雪渓が残っている場所があったが、注意して進めば特に問題はない感じだった。

7/16 6:42

ここにも鉱山の坑口のようなものが見える。
鉱山で賑わっていた頃の事を想像しながら歩いた。

7/16 6:43

6:43　小窓雪渓に到着。
斜度はそんなにきつくないのでアイゼンは履かず、ストックを出して歩くことにした。

7/16 6:52

大きな雪渓なので、スケール感が狂っているのか、小窓まですぐに着くかと思ったが、なかなか近くなって来てくれない(笑)

7/16 7:08

右岸の方を見ると綺麗な滝が流れ落ちていた。
青空で気持ちがいい。

7/16 7:20

小窓雪渓が終わり、少しガレを登る。画面中央が小窓の鞍部。その上の峰が池ノ平山に通じる稜線だ。
2年前は雨の時に池ノ平山から下って来て、本当に酷い思いをしたので、簡単な気持ちでは池ノ平山方面には進まない方が良い。

7/16 7:22

いったん小窓のコル部まで行ってみる。
谷間の向こうに毛勝三山の山並みが見えた。

7/16 7:22

登って来た小窓雪渓を見下ろす。

7/16 7:22

ここからいよいよ北方稜線。
天気はこの上ないほど良い！！

7/16 7:22

取り敢えず目指すは小窓の王の肩にある通称「発射台」

7/16 7:23

毛勝三山。（だと思われる）
まだ行ったことない山なので強く惹かれる。

7/16 7:28

小窓からの登り口は大きく崩落が有ったようで、登山道が見え隠れしていた。
写真右側のガレの縁辺りを進み、崩落地点を右側から巻くように進んで行くと登山道が有る。

7/16 7:32

小窓を振り返る。

7/16 7:47

崩落地点の上まで登って行くと広い感じの斜面に出て来る。
歩きやすい感じはあるが、斜度はけっこうあるので落石や転倒には要注意。

7/16 7:58

しばらく登ると1番目の雪渓を横切る。
ここは例年薄く広い雪渓が残っている場所だが、殆ど消えてなくなっていた。

7/16 8:08

その先にもう一つ雪渓。
斜度はきつくないので、しっかりとステップを切って進めばアイゼンなしで進むことが出来た。

7/16 8:11

とは言え、スリップすればかなり下まで滑落してしまう事になるので、一歩一歩確実に進む。
数日前に池ノ平山からこの場所を眺めたところ、まだけっこう雪が残っていたが、今日通って見るとかなり消えてなくなっていた。
残りの雪もあと数日くらいで全部消えてしまいそうだった。

7/16 8:17

そこからしばらく普通の登山道を進み、すこし下って行く。

7/16 8:20

その先に急斜面の雪渓が有る。
まだ谷にはぎっしりと雪が詰まっており、アイゼンなしではまず渡る気にはなれないような急斜面の雪渓通過だ。

7/16 8:26

この場所の為にアイゼンピッケルを持ってくる必要がある。
12本爪までは必要ないと思うが、少なくとも前爪のあるアイゼンが欲しい。

7/16 8:29

雪渓をクライムダウンで下りながらのトラバース。
無事通過した。
いつもはこの雪渓を避けて稜線ルートを行くので、雪渓の通過は今回が初めてだった。
雪渓通過に不安がある人は、道はかなり薄いが稜線ルートを進んだ方が確実だと思う。

7/16 8:36

歩いて来たルートを振り返る。
少しへつり気味の岩を抜けたところから小窓の王の肩に向かって急登が始まる。
登り口が分かり難く、登山道に見えるような踏み跡を進み過ぎると荒れたガリーのようなところに出てしまうので注意が必要だ。

7/16 8:41

小窓の王が目の前に立ちはだかっている！

7/16 8:41

急斜面を稜線に向かって・・・

7/16 8:42

振り返ると後立山の白馬岳。

7/16 8:42

白馬鑓と天狗山荘付近の稜線。

7/16 8:43

7/16 8:43

コイワカガミ

7/16 8:53

登り切った辺り。
池ノ平山が遥か下に見える。
まるで航空写真のようだ。

7/16 8:54

小窓の王の肩（通称：発射台）が見えた。
その場所に立つと・・・

7/16 8:55

池ノ谷ガリーがドーン！と姿を現す。
落ちてきた岩が至る所に転がっているような谷。
あそこを登るのです・・・(-_-)

7/16 8:56

この辺りにはミヤマオダマキやイワベンケイがまとまって咲いていた。

7/16 9:05

ミヤマオダマキ

7/16 8:57

イワベンケイ

7/16 8:58

小窓の王の岸壁下の急坂を下り、少し登り返すと三ノ窓に着く。

7/16 8:59

ここからは早月小屋のすぐ横にある展望台がを見る事が出来る。

7/16 9:07

池ノ谷佐俣。
かなり狭い雪渓で恐ろしさを感じる。

7/16 9:08

下って来た発射台からのルート。
一見、「これ、行けるの？」と思うけど、歩いてみるとそこまで難しい場所はない。

7/16 9:11

9:11　三ノ窓に到着
ここはチンネをクライミングする人に多く使われているビバーク地点のようで、安定したテン場がいくつもある。

7/16 9:11

小窓の王

7/16 9:12

チンネ　ジャンダルム

7/16 9:16

池ノ平小屋でおにぎりを3個も用意してくれたので、三ノ窓からの景色を眺めながら1個いただいた。

7/16 9:19

唐松岳
山荘が見える。

7/16 9:19

五竜岳

7/16 9:19

ガスに煙っているが、僅かにキレット小屋が見える

7/16 9:20

鹿島槍ヶ岳

7/16 9:25

一息入れた後、池ノ谷ガリーに入る。
ここは落石の危険が押いので、出来るだけ早く抜けてしまいたい。
現在9:25。
一応、10時までには池ノ谷尾根の頭に立ちたいと思って歩いて来たが・・・きわどいか？(^^;)

7/16 9:38

中間の大岩の上に立ってガリーを見下ろす。
相変わらず浮石だらけの道だ。
全体的には右岸側を歩くと安定した岩の上を歩ける。

7/16 9:47

池ノ谷乗越までもう一息だ。

7/16 9:50

9:50　池ノ谷乗越着
乗越のすぐのところまで雪渓が残っていた。

7/16 9:50

針ノ木岳が正面に見える。

7/16 9:51

蓮華岳。
中央より少し右に富士山も見える。

7/16 9:51

登って来た池ノ谷ガリーを見下ろす。

7/16 9:51

進行方向を90度右に変えて、急な岸壁を登る。
一見ヤバそうに感じる場所だが、登ってみるとガバが至る所にあるので難しくはない。
下りの際は注意して一歩一歩下る必要が有る。

7/16 9:55

フィックスロープも設置されていた。

7/16 9:59

9:59　池ノ谷尾根の頭に到着
ほぼ設定時間ピッタリ！
ここで初めて剱岳山頂が姿を現した。

7/16 9:59

山頂には人影が多数。

7/16 10:01

チンネ・八ツ峰がとても良く眺められる場所。
連休初日の為、今日はクライミングしている人の姿は全く見られなかった。

7/16 10:02

長次郎谷を見下ろす。

7/16 10:03

熊の岩のビバークサイト。
テントは一つも見当たらない。

7/16 10:05

7/16 10:07

天気が良くて素晴らしい景色！！
ここからは長次郎のコルまでしばらくアップダウンを繰り返し、意外と時間が掛かる。
以前、ここで遭難者を見掛け、救助要請したことが有ったな・・・

7/16 10:07

岩のバンドをへつるように進む場所がある。
ここは通過するのに多少勇気がいる。
北方稜線は道迷いや滑落など、かなり多くの事故が起きているルートなので、簡単な気持ちでは決して入らないようにしてもらいたい。
一番最初は必ず経験者と通行してもらいたいルートだ。

7/16 10:09

お助けロープスリングが垂れているが、それでも一般登山者の技術量で入ってしまうとかなり怖い思いをすることになると思う。
テン泊装備などで重いザックの場合は尚更だ。

7/16 10:24

その後は稜線の東側を踏み跡を探しながら進む感じ。
まだ雪渓が残っていて、雪渓の縁を高巻きするような場面もあった。

7/16 10:27

長次郎雪渓を登る二人組の姿。

7/16 10:27

八ツ峰

7/16 10:29

長次郎の頭からは懸垂下降する場所が有る。
ピークから下って来る場合は奥のロープを使う。
今回は中段から巻いて来たので手前のロープで降りたが、ロープの長さがちょっと短い・・・(^^;)

7/16 10:30

途中まで降りてから、自分のロープを出せば良かったと後悔した。
まぁ、落ちても死ぬことはないと思うが・・・

7/16 10:35

後は剱岳山頂まで一気に登り切るだけ。
登る分にはルートを見誤る事もない場所だ。

7/16 10:50

山頂直前の雪だまり。
先端まで登って行ったところで後ろからライチョウが子供に向けてなく声が聞こえてきた。
もうすぐそこは山頂だけど、声のした方に戻ってくると・・・

7/16 10:53

いた(^_^)

7/16 10:54

やっぱり。
親鳥の近くには子供が三羽。

7/16 10:54

親鳥との間に割って入ってしまったようで、子供たちがてんでんばらばらになってしまい、親鳥が子供を探してウーウー泣きまくっていた(^^;)

7/16 10:55

「おかあさん、なんか黒い人がこっち来るんだけど！！お母さんどこー！！」

7/16 10:56

「こっちよー！どこ行ったのー！」

7/16 10:56

「黒い人には近付かないでー」

7/16 10:57

「おかあさーん！！」

7/16 10:58

「どーこーーーー？」

7/16 10:58

親子を引き裂いてしまい大変申し訳ありませんでした・・・

7/16 11:02

気を取り直し最後の岩場を登り切るとこの×マークが有る。

7/16 11:02

すると山頂はすぐそこ。

7/16 11:04

11:04　剱岳山頂着　2999m
11時までに着きたかったけど、ライチョウ親子の誘惑で4分遅れ。

7/16 11:03

振り返れば八ツ峰と後立山。

7/16 11:04

前方には剱沢と立山三山。

7/16 11:07

山頂の社と共に一緒に撮っていただきました(^_^)
（黒い人）

7/16 11:11

望遠で剱御前小屋。
今日はあの別山乗越を越えて室堂まで行かなくてはならない。
この時間にこの場所に居られれば、最終バスには充分間に合うと思う。
ここまで来れば後は一般ルートなので気分的には楽だが、まだ危険か所は有るので注意しつつ、足早に歩いて行こう。

7/16 11:11

雄山の向こうには黒部五郎岳。

7/16 11:20

八ツ峰を眺められる場所に腰掛け、小屋でいただいて来たおにぎりとようかんを食べる。
暑くもなく寒くもなく。とても気持ちいい山頂だった。

7/16 11:25

何としても今日中に下山してしまいたいので長居は無用。
ササッとお昼を終わりにして山頂を後にする。

7/16 11:26

東方向には早月尾根が伸び、小屋の赤い屋根が見えた。

7/16 11:26

こちらは別山尾根。
連休初日なので登山者はそんなに多くない。
渋滞する事もないだろう。

7/16 11:29

ガレガレの岩場だが、一般ルートなのでしっかり踏み固められている。

7/16 11:34

カニのよこばい。

7/16 11:35

高度感がすばらしい。
鎖が有るのでシュルシュルーっと降りて行ける。

7/16 11:36

よこばいはココ。
なんでこんなルートが一般ルートとして地図に載っているんだと思ってしまう。
そりゃ途中で動けなくなる人や死人も出るはずだ。

7/16 11:37

丁寧に足を置く場所にマーキングされていたりもする。

7/16 11:38

鎖なくしてとても行ける気がしない。

7/16 11:39

よこばいが終わると梯子。

7/16 11:43

梯子が終わると緊急用のトイレ小屋。
渋滞した際には有り難いかも。

7/16 11:44

登山者がとても少ないのでとても歩きやすい。

7/16 11:47

平蔵の頭への登り返し。

7/16 11:50

頭から剱岳を振り返る。

7/16 12:00

ここから前剱山頂までは安定した稜線歩き。

7/16 12:04

7/16 12:09

前剱からは一気に高度を下げていく。
前剱からの下りは繁忙期は落石要注意。

7/16 12:36

一服剱まで下って来た。
剣山荘が見えてきた。
今回は稜線ルートを行くつもりなのでダイレクトに剣山荘には下らず、くろゆりのコルまで進む予定。

7/16 12:44

ハクサンフウロ

7/16 12:47

稜線ルートはハイマツが伸び気味だが、歩き難いほどではない。

7/16 12:50

7/16 12:54

くろゆりのコルにザックをデポ。
友達が剣山荘で働いているので、ちょっと見に行く事に。

7/16 13:00

13:00　剣山荘着
小屋は連休初日で忙しそう。
到着したお客さんの受付に追われているようなので、少し顔を出し、小屋の前で少し休ませてもらった。

7/16 13:07

7/16 13:10

ミヤマリンドウ

7/16 13:13

この辺りは花畑がとても綺麗だった。

7/16 13:26

ここから剱御前までは点線ルートなので気持ちを入れ替えて出発したが、想像以上に藪が進行し、殆どの場所で踏み跡は見えない状態。

7/16 13:31

ハイマツの下を覗き込むとルートが見えたりもするが、この上は完全にハイマツガ折り重なるように道を覆い被さるような状態で伸びていて、進むには猛烈な労力を必要とする。

7/16 13:54

ルートっぽい跡は全く見えません！
「これ本当に点線ルート！？廃道レベルなんだけど・・・(>_<)」
※後で知ったけど・・・このルート、新しい地図では廃道として書かれているらしい(-_-;)

7/16 13:57

まだ先は長いなぁ〜(笑)

7/16 13:58

お花畑はとっても綺麗。

7/16 14:13

あっちは楽そうだなぁ・・・

7/16 14:14

道は全く見えないので、ハイマツが少ない崖気味の西側斜面を縫うように登った。

7/16 14:16

ハクサンイチゲとシナノキンバイのお花畑。

7/16 14:32

14:32　剱御前山頂　2776.6m
地図に記載されているコースタイムより大幅に遅れて到着(>_<)
久々にこんな藪藪ルート歩いたよ。

7/16 14:32

「えー！！廃道だったのかー！」
とここで初めて廃道ルートだったことに気付く(笑)
出来れば下の入り口にもこの看板を立てておいて欲しかった・・・

7/16 14:33

ここからは嘘のように快適な登山道になる♫
綺麗な花畑が沢山あり、なかなか楽しい道のりだった。

7/16 14:34

7/16 14:50

14:51　剱御前小屋着
これで剱岳をぐるっと一周した感じだな(^_^)

7/16 14:54

別山乗越からは新室堂乗越の方を回って雷鳥沢を目指す事にした。

7/16 15:01

立山の圏谷地形をとても綺麗に眺めながら歩けて楽しいが、いかんせん足が疲れて来ていて下りがキツイ。

7/16 15:01

一ノ越の小屋と槍ヶ岳。

7/16 15:20

一面のチングルマ畑

7/16 15:36

雷鳥沢はもうすぐ。
この下りでかなり疲れてしまった。

7/16 15:43

称名川を渡り・・・

7/16 15:45

テン場を通過。
昨日が晴れで出発できていれば雷鳥沢にテン泊して、翌日は大日三山を歩く予定だった。
残念だけど大日三山はまたいつか。
テント装備はただの重りになってしまったな・・(-_-)

7/16 15:57

ここからの登り返しは下り以上に厳しかった。
足の疲労が完全にピークを迎えてしまい、ただただ登るだけ。
無心で歩き続けた。

7/16 16:18

ミクリガ池。
あともうちょっとだ！

7/16 16:25

おー！室堂駅が見えて来たー！
でももう全然元気でなーい(笑)

7/16 16:30

16:30　室堂に到着
いやー長かったぁ。
最終バスには1時間以上余裕を残して到着する事が出来たけど、もう完全に疲労困憊。
剱御前までの廃道ルートが効いたなぁ〜(^_^;)
ありがとう立山・ありがとう池ノ平。
さようなら〜〜(^o^)/

7/16 16:58

17時発のバスに乗って下山。

7/16 16:59

車窓から剱岳の姿がちょこっとだけ見えた。

7/16 18:09

ケーブルカーに乗り継ぎ・・・

7/16 18:10

立山駅に到着

7/16 18:22

車に戻り記念写真。

7/16 18:26

靴の中にはハイマツの葉や枝が大量に入っていた(笑)

7/16 20:29

富山に下山したら、やっぱり寿司でしょスシー＼(^o^)／
温泉に入り、寿司屋に入って腹いっぱい食べてから帰宅の途につきました。

撮影機器：

iPhone 6 Apple

D700 ニコン

装備

個人装備

Tシャツ ズボン 靴下 グローブ 防寒着 雨具 ゲイター 日よけ帽子 着替え 靴 サンダル ザック ザックカバー 昼ご飯 行動食 非常食 調理用食材 飲料 ハイドレーション ガスカートリッジ コンロ コッヘル 調理器具 ライター 地図（地形図） コンパス 計画書 ヘッドランプ 予備電池 GPS 筆記用具 ファーストエイドキット 常備薬 日焼け止め ロールペーパー 保険証 携帯 時計 サングラス タオル ストック ナイフ カメラ ポール テント テントマット シェラフ ヘルメット 20ｍロープ カラビナスリング適量 アイゼン

感想

izshun

　今回の山行は池ノ平小屋のボランティアとして、小屋開けの為に行った山行です。
通常、池ノ平の小屋開けは宇奈月温泉側から出発するのだけれど、今年は雪が少なく通常のルートが通れない為、立山駅に集合し、室堂・剱沢・二股を経て池ノ平小屋へと入った。
帰りは北方稜線を通って雷鳥沢キャンプ場に泊まり、大日三山を歩いて立山駅に戻る予定だったが、池ノ平を出発する日は雨になってしまい、出発を一日遅らせたので大日三山は諦め、北方稜線で剱岳・剱御前と歩いて室堂からバス・ケーブルカーで下山した。

1日目は雨の為、二股の渡渉が不可能と判断し、剱御前小舎までで行動終了となった。
前日入りしていた4人と合流。
1年ぶりの再会で話が盛り上がった。

2日目は快晴となったが、休みが短い4名は池ノ平には行かず、大日三山を縦走して下山する事になってしまった。
宇奈月側から入山出来れば渡渉がないので雨でも1日で小屋まで辿り着けるが、天気に左右されてしまうのがもどかしい。
二股の渡渉点は予想していたよりも水量が多く、飛び石を利用して渡渉するのは不可能な状態だった。
一番渡りやすい場所にロープを渡し、一人ずつ慎重に渡ってもらった。若干濡れてしまった人もいたが、大事なく全員渡り切れてホッとした。

小屋入りした日から三日間はとてもいい天気になり、小屋の外回りの作業もとても良く捗った。
後半は雨が多くなったが、前半で粗方の作業が出来た為、みんなで山の話などをして楽しく過ごす事が出来た。
今年は去年に比べて小屋開けメンバーがぐっと減ってしまったので、とても大変になるんじゃないかと心配していたが、雪が少なかったのと天気が良くなってくれたおかげで順調な小屋開けになったようだった。

雨で一日待った後の北方稜線はとても素晴らしい天気になり、素晴らしい景色を堪能しながら歩く事が出来た。
例年だとまだまだ残雪が有り、北方稜線を歩く季節には早いだろうが、今年は既にお盆休みくらいの積雪量になっていたので、いつもと変わりなく歩く事が出来た。
（いつもと変わりない。と言うのは季節的な話であって、ルートが簡単になっていると言う意味ではないので勘違いしないようにお願いします。）
池ノ平から北方稜線を通り、一気に室堂まで歩くのはけっこう疲れる。
特に剱御前までの廃道ルートにはかなりまいった。
でかいザックで力いっぱい藪漕ぎをしたので、とても消耗した。

今年もモンロー会の皆さんはとてもいい人ばかりで、池ノ平では本当に楽しい時間を過ごさせてもらいました。
今回お会いした皆様、ありがとうございましたm(__)m

そして、池ノ平小屋のまわりの環境や、日本離れした景色は行く度に引き込まれていくものが有り、帰ってきたばかりなのにまた行きたくなってしまう。
今年は夏の縦走で池ノ平も通る計画なので、もう今から楽しみだ。

まだ一度も行ったことのない方は是非一度は行ってみてください。
晴れ渡った時に見上げる裏剣の景色や、池ノ平山に通じる広大な花畑。
秋の紅葉はまだ観た事がないですが、それはそれは素晴らしいとの事です。
山小屋で入るお風呂もとても気持ちのいいものです。
池ノ平小屋はどのルートから言ってもかなり奥地にある小屋ですが、連休の取れる時に是非訪れてみてくださいね(^_^)/