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Yamareco

記録ID: 944628
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
甲斐駒・北岳

南アルプス 北岳ー間ノ岳ー仙丈ヶ岳ー甲斐駒ケ岳

2016年08月12日(金) 〜 2016年08月14日(日)
 - 拍手
GPS
56:00
距離
33.2km
登り
4,056m
下り
3,540m

コースタイム

1日目
山行
5:40
休憩
0:20
合計
6:00
11:20
11:30
30
12:00
12:10
50
13:00
2日目
山行
9:40
休憩
0:20
合計
10:00
4:00
90
5:30
5:40
40
6:20
6:30
120
8:30
0:00
80
9:50
0:00
150
12:20
0:00
30
12:50
0:00
30
13:20
13:20
40
3日目
山行
8:40
休憩
0:20
合計
9:00
4:00
4:00
0
4:00
4:00
0
4:00
4:00
100
宿泊地
7:30
0:00
30
8:00
0:00
60
9:00
0:00
40
9:40
0:00
20
10:00
0:00
90
11:30
0:00
50
13:00
13:00
0
13:00
ゴール地点
天候 晴れ
過去天気図(気象庁) 2016年08月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車 バス
行き:甲府駅〜(バス)〜広河原
帰り:北沢峠〜(バス)〜仙流荘〜(バス)〜木曽福島駅
コース状況/
危険箇所等
危険箇所は特に無し
予約できる山小屋
馬の背ヒュッテ
北沢峠 こもれび山荘
広河原インフォーメーションセンター
トイレは長蛇の列、売店や計画書の提出は2階から。
ガス、食料、熊鈴等の販売もあり。
2016年08月12日 06:50撮影 by  iPhone 6, Apple
8/12 6:50
広河原インフォーメーションセンター
トイレは長蛇の列、売店や計画書の提出は2階から。
ガス、食料、熊鈴等の販売もあり。
2016年08月12日 06:51撮影 by  iPhone 6, Apple
8/12 6:51
よくレコに写っている吊橋
2016年08月12日 07:01撮影 by  iPhone 6, Apple
8/12 7:01
よくレコに写っている吊橋
広河原キャンプ場
2016年08月12日 07:01撮影 by  iPhone 6, Apple
8/12 7:01
広河原キャンプ場
2016年08月12日 07:03撮影 by  iPhone 6, Apple
8/12 7:03
2016年08月12日 07:21撮影 by  iPhone 6, Apple
8/12 7:21
クサボタン
2016年08月12日 07:27撮影 by  iPhone 6, Apple
8/12 7:27
クサボタン
なんの花かな??
2016年08月12日 07:40撮影 by  iPhone 6, Apple
8/12 7:40
なんの花かな??
北岳バットレスが見え始めました。
2016年08月12日 08:38撮影 by  iPhone 6, Apple
1
8/12 8:38
北岳バットレスが見え始めました。
二股
2016年08月12日 08:56撮影 by  iPhone 6, Apple
8/12 8:56
二股
ハクサンフウロ
2016年08月12日 09:06撮影 by  iPhone 6, Apple
8/12 9:06
ハクサンフウロ
キタダケトリカブト(花がピンボケ・・・)
2016年08月12日 09:21撮影 by  iPhone 6, Apple
8/12 9:21
キタダケトリカブト(花がピンボケ・・・)
小太郎分岐点
2016年08月12日 10:42撮影 by  iPhone 6, Apple
8/12 10:42
小太郎分岐点
小太郎尾根方面
2016年08月12日 10:44撮影 by  iPhone 6, Apple
8/12 10:44
小太郎尾根方面
北岳肩ノ小屋
2016年08月12日 11:19撮影 by  iPhone 6, Apple
8/12 11:19
北岳肩ノ小屋
北岳肩ノ小屋テン場
2016年08月12日 11:19撮影 by  iPhone 6, Apple
8/12 11:19
北岳肩ノ小屋テン場
ヨツバシオガマ
2016年08月12日 11:26撮影 by  iPhone 6, Apple
8/12 11:26
ヨツバシオガマ
イワツメクサ
2016年08月12日 11:27撮影 by  iPhone 6, Apple
8/12 11:27
イワツメクサ
イワギキョウ(かチシマギキョウ)
花弁に長い毛があればチシマギキョウらしいが確認していない・・・
2016年08月12日 11:29撮影 by  iPhone 6, Apple
8/12 11:29
イワギキョウ(かチシマギキョウ)
花弁に長い毛があればチシマギキョウらしいが確認していない・・・
肩の小屋の全景
2016年08月12日 11:37撮影 by  iPhone 6, Apple
8/12 11:37
肩の小屋の全景
北岳山頂
2016年08月12日 11:58撮影 by  iPhone 6, Apple
8/12 11:58
北岳山頂
ちびっ子も来ていて驚いた。
2016年08月12日 12:00撮影 by  iPhone 6, Apple
8/12 12:00
ちびっ子も来ていて驚いた。
2016年08月12日 12:11撮影 by  iPhone 6, Apple
8/12 12:11
北岳山荘に向かいます。
2016年08月12日 12:23撮影 by  iPhone 6, Apple
8/12 12:23
北岳山荘に向かいます。
北岳山頂から北岳山荘までは結構距離がありました。
天空の小屋という感じでした。
2016年08月12日 12:43撮影 by  iPhone 6, Apple
1
8/12 12:43
北岳山頂から北岳山荘までは結構距離がありました。
天空の小屋という感じでした。
2016年08月12日 16:01撮影 by  iPhone 6, Apple
8/12 16:01
テン場の様子。あいにく甲府方面は雲の下。展望はガスでイマイチでした。
2016年08月12日 16:01撮影 by  iPhone 6, Apple
8/12 16:01
テン場の様子。あいにく甲府方面は雲の下。展望はガスでイマイチでした。
翌朝、日の出直前。ご来光を待つカメラマン。
2016年08月13日 04:41撮影 by  iPhone 6, Apple
8/13 4:41
翌朝、日の出直前。ご来光を待つカメラマン。
振り返ると北岳(と甲斐駒ケ岳)
2016年08月13日 04:42撮影 by  iPhone 6, Apple
8/13 4:42
振り返ると北岳(と甲斐駒ケ岳)
雲海からご来光は久しぶり。
2016年08月13日 05:02撮影 by  iPhone 6, Apple
8/13 5:02
雲海からご来光は久しぶり。
茜色に染まります。が、本日は長丁場なので先を急ぎます。
2016年08月13日 05:05撮影 by  iPhone 6, Apple
8/13 5:05
茜色に染まります。が、本日は長丁場なので先を急ぎます。
間ノ岳から北岳!(と甲斐駒ケ岳)
富士山は霞んでイマイチでした。
2016年08月13日 05:35撮影 by  iPhone 6, Apple
8/13 5:35
間ノ岳から北岳!(と甲斐駒ケ岳)
富士山は霞んでイマイチでした。
2016年08月13日 05:35撮影 by  iPhone 6, Apple
8/13 5:35
2016年08月13日 05:41撮影 by  iPhone 6, Apple
8/13 5:41
農鳥岳方面は結構アップダウンがありそう。
2016年08月13日 05:45撮影 by  iPhone 6, Apple
8/13 5:45
農鳥岳方面は結構アップダウンがありそう。
2016年08月13日 05:52撮影 by  iPhone 6, Apple
1
8/13 5:52
これから降りる仙塩尾根
2016年08月13日 06:17撮影 by  iPhone 6, Apple
8/13 6:17
これから降りる仙塩尾根
三峰岳での分岐点
2016年08月13日 06:26撮影 by  iPhone 6, Apple
8/13 6:26
三峰岳での分岐点
雲海に沈む仙塩尾根とはるか遠くの仙丈ヶ岳(遠い・・・)
2016年08月13日 06:26撮影 by  iPhone 6, Apple
8/13 6:26
雲海に沈む仙塩尾根とはるか遠くの仙丈ヶ岳(遠い・・・)
仙塩尾根
雲の中なので意外に涼しい。
静かな森の中で、基本的にずっと展望なし。
2016年08月13日 07:42撮影 by  iPhone 6, Apple
8/13 7:42
仙塩尾根
雲の中なので意外に涼しい。
静かな森の中で、基本的にずっと展望なし。
野呂川越
到着目標を8:00前としていたのに到着が8:20で少し遅れ気味。
2016年08月13日 08:19撮影 by  iPhone 6, Apple
8/13 8:19
野呂川越
到着目標を8:00前としていたのに到着が8:20で少し遅れ気味。
横川岳
2016年08月13日 08:42撮影 by  iPhone 6, Apple
8/13 8:42
横川岳
2016年08月13日 09:25撮影 by  iPhone 6, Apple
8/13 9:25
池(情報どおり枯れています)
2016年08月13日 09:41撮影 by  iPhone 6, Apple
8/13 9:41
池(情報どおり枯れています)
たぶん伊那荒倉岳・・・(プレートがなければピークであることも気づかなかっただろう)
2016年08月13日 09:50撮影 by  iPhone 6, Apple
8/13 9:50
たぶん伊那荒倉岳・・・(プレートがなければピークであることも気づかなかっただろう)
2016年08月13日 10:23撮影 by  iPhone 6, Apple
8/13 10:23
ようやく森林を抜け、仙丈ヶ岳を視界にとらえた。
標高は上がるものの、森林限界を超えると日差しが強いため仙丈ヶ岳に近づくほど暑かった。
2016年08月13日 10:44撮影 by  iPhone 6, Apple
8/13 10:44
ようやく森林を抜け、仙丈ヶ岳を視界にとらえた。
標高は上がるものの、森林限界を超えると日差しが強いため仙丈ヶ岳に近づくほど暑かった。
大仙丈ヶ岳
2016年08月13日 12:15撮影 by  iPhone 6, Apple
8/13 12:15
大仙丈ヶ岳
仙丈ヶ岳方面から大仙丈ヶ岳を振り返る。
2016年08月13日 12:30撮影 by  iPhone 6, Apple
8/13 12:30
仙丈ヶ岳方面から大仙丈ヶ岳を振り返る。
ようやく仙丈ヶ岳のピークを捉える。山頂は賑わっている。
2016年08月13日 12:32撮影 by  iPhone 6, Apple
8/13 12:32
ようやく仙丈ヶ岳のピークを捉える。山頂は賑わっている。
2016年08月13日 12:48撮影 by  iPhone 6, Apple
8/13 12:48
2016年08月13日 13:09撮影 by  iPhone 6, Apple
8/13 13:09
小仙丈ヶ岳方面の稜線
2016年08月13日 13:09撮影 by  iPhone 6, Apple
8/13 13:09
小仙丈ヶ岳方面の稜線
仙丈小屋に到着
2016年08月13日 13:20撮影 by  iPhone 6, Apple
8/13 13:20
仙丈小屋に到着
今年は積雪が少なかったため水場が枯れているそうです。
2016年08月13日 13:20撮影 by  iPhone 6, Apple
8/13 13:20
今年は積雪が少なかったため水場が枯れているそうです。
馬の背ヒュッテ
綺麗で快適な小屋でした。
2016年08月13日 13:56撮影 by  iPhone 6, Apple
8/13 13:56
馬の背ヒュッテ
綺麗で快適な小屋でした。
夕食は名物のカレーライス
おかわり自由
2016年08月13日 17:01撮影 by  iPhone 6, Apple
8/13 17:01
夕食は名物のカレーライス
おかわり自由
翌朝、4時起床で下山。6:00頃に北沢峠のこもれび山荘に到着。甲斐駒ピストンに不要な装備をデポして預かってもらう。(500円)
2016年08月14日 05:52撮影 by  iPhone 6, Apple
8/14 5:52
翌朝、4時起床で下山。6:00頃に北沢峠のこもれび山荘に到着。甲斐駒ピストンに不要な装備をデポして預かってもらう。(500円)
登りは双児山経由で甲斐駒を目指す。
2016年08月14日 06:01撮影 by  iPhone 6, Apple
8/14 6:01
登りは双児山経由で甲斐駒を目指す。
登山道はよく整備されており歩きやすい。
2016年08月14日 06:09撮影 by  iPhone 6, Apple
8/14 6:09
登山道はよく整備されており歩きやすい。
双児山
2016年08月14日 07:30撮影 by  iPhone 6, Apple
8/14 7:30
双児山
遠く北岳を望む。
2016年08月14日 07:31撮影 by  iPhone 6, Apple
8/14 7:31
遠く北岳を望む。
駒津峰に向けた登り。
2016年08月14日 07:46撮影 by  iPhone 6, Apple
8/14 7:46
駒津峰に向けた登り。
2016年08月14日 07:49撮影 by  iPhone 6, Apple
8/14 7:49
駒津峰から甲斐駒ケ岳を望むと、おもったよりアップダウンのある岩山だった。
2016年08月14日 08:02撮影 by  iPhone 6, Apple
8/14 8:02
駒津峰から甲斐駒ケ岳を望むと、おもったよりアップダウンのある岩山だった。
2016年08月14日 08:10撮影 by  iPhone 6, Apple
8/14 8:10
登りは直登コース。
2016年08月14日 08:57撮影 by  iPhone 6, Apple
8/14 8:57
登りは直登コース。
摩利支天(手前)と鳳凰三山
2016年08月14日 08:57撮影 by  iPhone 6, Apple
8/14 8:57
摩利支天(手前)と鳳凰三山
登山口から3時間で甲斐駒ケ岳山頂へ。
2016年08月14日 09:05撮影 by  iPhone 6, Apple
8/14 9:05
登山口から3時間で甲斐駒ケ岳山頂へ。
2016年08月14日 09:06撮影 by  iPhone 6, Apple
8/14 9:06
三大急登の黒戸尾根が雲海に沈んでいる。
2016年08月14日 09:08撮影 by  iPhone 6, Apple
8/14 9:08
三大急登の黒戸尾根が雲海に沈んでいる。
2016年08月14日 09:09撮影 by  iPhone 6, Apple
8/14 9:09
2016年08月14日 09:09撮影 by  iPhone 6, Apple
8/14 9:09
巻道コース
2016年08月14日 09:24撮影 by  iPhone 6, Apple
8/14 9:24
巻道コース
ザレた砂の道
2016年08月14日 09:24撮影 by  iPhone 6, Apple
8/14 9:24
ザレた砂の道
摩利支天も一応登っておきました。
2016年08月14日 09:46撮影 by  iPhone 6, Apple
8/14 9:46
摩利支天も一応登っておきました。
2016年08月14日 09:46撮影 by  iPhone 6, Apple
8/14 9:46
2016年08月14日 09:46撮影 by  iPhone 6, Apple
8/14 9:46
2016年08月14日 10:47撮影 by  iPhone 6, Apple
8/14 10:47
帰りは駒津峰から仙水峠に下ってみる。
2016年08月14日 11:30撮影 by  iPhone 6, Apple
8/14 11:30
帰りは駒津峰から仙水峠に下ってみる。
2016年08月14日 11:31撮影 by  iPhone 6, Apple
8/14 11:31
仙水小屋付近になると美しい森の風景に。
2016年08月14日 11:47撮影 by  iPhone 6, Apple
8/14 11:47
仙水小屋付近になると美しい森の風景に。
今回の旅もそろそろ終わるとなると名残惜しく感じてくる。
2016年08月14日 11:47撮影 by  iPhone 6, Apple
8/14 11:47
今回の旅もそろそろ終わるとなると名残惜しく感じてくる。
ほぼゴールの長衛小屋。新しく物資も豊富。
2016年08月14日 12:25撮影 by  iPhone 6, Apple
8/14 12:25
ほぼゴールの長衛小屋。新しく物資も豊富。
旅の終了を祝って、小屋でコーラとおでんで乾杯。
2016年08月14日 12:33撮影 by  iPhone 6, Apple
8/14 12:33
旅の終了を祝って、小屋でコーラとおでんで乾杯。
撮影機器:

装備

個人装備
長袖シャツ タイツ ズボン 靴下 雨具 日よけ帽子 着替え 予備靴ひも ザック 行動食 非常食 飲料 ガスカートリッジ コンロ コッヘル 食器 ライター 地図(地形図) コンパス 計画書 ヘッドランプ 予備電池 GPS 筆記用具 常備薬 日焼け止め ロールペーパー 保険証 携帯 時計 タオル ストック カメラ ポール テント テントマット シェラフ

感想

初めての南アルプス。広い山域の地図を広げ何処に登ろうかまっさらな気持ちでワクワクしながら山への思いを巡らせた。
登山口までのアクセスが複雑で入下山のバス時刻が登山行程を大きく左右するのだが、今年から運行が始まるJRバスの「パノラマライナー」を利用すると16:00までに下山すればその日のうちに福岡まで帰れることがわかる。そこで2泊3日で北岳から間ノ岳、仙丈ヶ岳、甲斐駒ケ岳と南アルプスの北部をぐるっと一周する少し欲張りなルートにした。
 北岳までのルートは山の日の翌日でもありさすがに登山者も多く、登山道は一部渋滞していた。今年の大樺沢には雪渓はほとんど見られなかった。肩の小屋周辺の稜線歩きは快晴かつ爽快なもので、いつもは脇目も触れない高山植物についても今回は写真におさめて花名を調べた。北岳山荘のテン場は、親子登山、友人との登山、単独行など様々な登山者で賑わっており、それぞれスタイルは違うが山を思いっきり楽しんでいるような雰囲気が楽しかった。
 二日目は間ノ岳を踏んだ後に仙塩尾根を経由して仙丈ヶ岳へと向かう行程。仙塩尾根は長く水場も期待できないため3.5Lの水を担ぎ、暑さでバテないように早朝の涼しいうちに距離を稼ぐこととした。間ノ岳からみると、仙丈ヶ岳が大海原に浮かぶ島のように雲海から遠くに頭を出しており、農鳥方面への縦走に変更しようかなという考えが頭をよぎるが、すでに馬の背ヒュッテに予約を入れていることもあり雑念を振り払うように、そそくさと三峰岳に向かった。間ノ岳から30分ほどで三峰岳に至る。三峰岳は間ノ岳からみると稜線上の小突起のような目立たないピーク。白峰三山縦走なのに、敢えてこの三峰岳も往復されている方とご一緒してピークを踏み、仙塩尾根に入った。
仙塩尾根は約800m下って最低鞍部を通過した後、再び800m程度登る尾根を約6時間かけて歩く。尾根は雲の中にあり予想以上に涼しく、静かな森のなかの縦走路であった。人の往来も急に少なくなり北岳の喧騒とは対照的で、たまにすれ違う登山者も、静かなルートをじっくり歩く渋い雰囲気の人が多かった。適度に休憩を取りながらじっくりあるくと心配していたほど疲労せずに進むことができた。むしろ、仙丈ヶ岳を視界にとらえてからが森林限界を越えたため暑かった。誰もいない大仙丈ヶ岳を越え仙丈ヶ岳のピークに立つと、ふたたび登山者で賑やかな風景が戻ってきた。
仙丈小屋は今年の積雪不足の影響で水場が枯れており、ジュース類もすべて売り切れの様子。馬の背ヒュッテは、こじんまりした感じはあるが清潔で快適な小屋だった。夕食に名物のカレーライスを楽しみつつ、他の登山者とも登山談義に花が咲いた。世代や経験は違えど人それぞれの体験談は面白く一期一会の楽しみと言える。
 3日目は朝は4時から下山し、北沢峠のこもれび山荘に不要な荷物を預かってもらい(500円)6時から甲斐駒ケ岳の登山口から双子山経由で登った。新調したサポートタイツの効果か前日までの疲労はあまりなく、よく整備された登山道を快適に登ることができた。駒津峰まで上がると甲斐駒ケ岳の全貌が見える。意外にアップダウンのある岩峰に見えたが、直登コースはアスレチックな感じで面白い。南アルプス4つ目のピークである甲斐駒ヶ岳の山頂では爽快感と達成感を噛み締めつつ、同時に最後の山も終わってしまったことの寂しさも感じた。下山時にに摩利支天も登って、仙水小屋経由で下山した。北沢峠で増便したバスに飛び乗り、運転手さんによる南アルプスの解説を聞きながら山を後にした。仙流荘からのバス「パノラマライナー」には4−5名の乗車しかなかった。せっかく便利な路線ができたのに廃線にならないことを祈る。
今回の山行では天気もよく順調にすべての行程を終えた。アルパイン山行のようなプレッシャーもなく、最初から最後まで気分のおもむくままにのんびりと山旅を楽しめ、久しぶりに縦走の楽しさをおもいださせてもらった山でした。日本各地の山をもっと歩きたい。

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技術レベル
4/5
体力レベル
5/5

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