中央アルプス全山縦走3泊4日ソロ

2020年11月14日(土) 〜 2020年11月17日(火)

• GPS: 35:02
• 距離: 43.5km
• 登り: 3,829m
• 下り: 4,258m

コースタイム

1日目

• 山行: 3:21
• 休憩: 0:21
• 合計: 3:42

10:11 摺古木自然園休憩舎
11:02 11:03 直登分岐
11:39 12:00 摺古木展望台
12:18 12:19 摺古木山
13:20 13:21 シラビソ山
13:55 安平路避難小屋

2日目

• 山行: 9:20
• 休憩: 0:17
• 合計: 9:37

13:55 安平路避難小屋
5:44 5:54 安平路山
6:59 6:59 浦川山
9:09 9:10 袴腰山
11:43 11:50 奥念丈岳
11:56 11:56 奥念丈展望地
13:54 13:54 南越百山
14:26 越百山

3日目

• 山行: 9:22
• 休憩: 0:37
• 合計: 9:59

14:26 越百山
8:19 8:21 仙涯嶺
9:58 10:03 南駒ヶ岳
10:45 10:48 赤梛岳
12:02 12:19 空木岳
13:21 13:22 木曽殿山荘
13:30 13:30 木曽義仲の力水
13:40 13:49 木曽殿山荘
14:15 14:15 東川岳
15:47 15:48 熊沢岳
17:13 宿泊地

4日目

• 山行: 10:05
• 休憩: 1:18
• 合計: 11:23

5:33 宿泊地
5:54 6:00 檜尾岳
7:04 7:04 濁沢大峰
8:10 8:10 島田娘
8:20 8:20 極楽平
8:26 8:27 サギダルの頭
8:35 8:40 三ノ沢分岐
8:43 8:43 サギダルの頭
8:48 8:48 極楽平
9:12 9:38 千畳敷駅
10:12 10:22 乗越浄土
10:23 10:24 宝剣山荘
10:38 10:44 宝剣岳
11:00 11:00 宝剣山荘
11:00 11:01 天狗荘
11:14 11:15 中岳
11:21 11:21 木曽駒ヶ岳 頂上山荘
11:35 11:50 木曽駒ヶ岳
12:00 12:00 馬ノ背分岐
12:41 12:41 濃ヶ池分岐
13:01 13:01 遭難記念碑（聖職の碑）
13:14 13:14 将棊頭山
13:56 13:56 胸突の頭
14:09 14:09 行者岩
14:22 14:26 茶臼山
14:46 14:46 2412m地点
16:27 16:33 正沢川吊り橋
16:51 16:51 福島Bコース・茶臼山分岐
16:55 16:55 コガラ登山口
17:03 ゴール地点

天候

1日目　晴天　無風
2日目　晴天　5〜10m(体感)、夜に雪
3日目　霧・曇り後晴れ　15m以上(体感)、夜に一時暴風
4日目　晴天　無風

アクセス

利用交通機関：

自家用車

飯田南木曽線(長野県道8号)、太平高原より東沢林道(ダートを約40分)を通り、摺古木自然園休憩舎へ
※南木曽線は2020/11/12より太平峠より西側(南木曽側)冬季通行止め
まちなかインフォメーションセンター(0265 22 4851‬)に確認した

コース状況／危険箇所等

・安平路山〜奥念丈岳間は道なし。
藪漕ぎは一般的登山道とは別モノ。藪漕ぎ経験は欲しい。また、フル装備で最低でも10時間‭以上歩き続ける体力は必須。

・上記コース以外はリスクある箇所は少ないが、11月以降は日程前後の天候により、日陰の鎖場、直登が凍結している

その他周辺情報

下山は木曽駒高原(北西)へ。
ヒルトップという宿に泊まったが、ディナーが最高。地元の素敵なワイン達も揃っています。
http://hilltop.jp/
友人を連れて、再訪確定！！

写真

11/18 11:38

1日目、出発。
装備はテント、シェラフ(ー19℃対応)、軽アイゼン(6本爪)他、計23kg。
下半身はソフトシェル+レインウェア+ゲイター。グローブは4種類。
全身装備写真は木曽駒ケ岳で一枚追加で載せています。

11/14 11:00

早速、ササの歓迎。入り口付近は刈られている。

11/14 11:21

晴れた昼は3℃ほど。
小屋内は氷点下にならず。

11/14 11:53

摺古木展望台の奥より御嶽山。
この穏やかさが続くことを願う

11/14 13:50

ササの中にひっそりと安平路小屋。
中は広く、８名はいけそう

11/15 5:43

2日目、気温は0℃。
ササの結露が乾燥のためか、ない。
出発後1時間後。安平路山まではササの分け目がわかる。

11/15 5:43

ササに囲まれた山頂。
ここまでで既にササにはお腹いっぱい。

11/15 5:55

安平路山からの下りの踏み跡の無さに面食らう

11/15 6:14

南アルプスから日の出。

11/15 6:35

GPSを頼りに、ササに分け入る。
所々、ササ下に道を見つけられる所もある。

11/15 7:38

ササは下りは踏み倒すからまだ良い

11/15 7:43

上りはとにかくキツイ。進まない。
松川乗越が最もササの勢いが激しく、道が合っているか分からない中を休憩するタイミングも取れずに進むことになる

11/15 11:13

松川乗越からの急登のササを超えるのが大変。
ササが濡れていたら、もっと過酷だったろう
奥念丈までは、休憩取れる場所を確保する事。一般登山道とはまるで違う

11/15 11:21

奥念丈より東をのぞむ。
マダニ等、虫がいない時期なのも、よかった

11/15 12:00

suumo

11/15 12:09

奥念丈〜越百の間は、ササは弱まる

11/15 12:18

けどあるんだ、こんな場所も

11/15 12:26

崩落地帯。

11/15 12:37

南を振り返る

11/15 12:41

崩落地帯の砂が乗った藪漕ぎは砂を吸わざるをえない。しかも急登、根が滑る

11/15 13:39

高度を上げるとハイマツの勢いが増す

11/16 7:07

3日目。昨夜は越百山頂直下でビバーク。
2日目の体力消耗が激しく、寝坊。
雪は3cm程度か。凍り付くとテント撤収も難儀(雪上幕営経験必須)

11/16 7:13

既にエビの尻尾が。

11/16 7:13

風が強く、カメラの温度計で-3℃、風は15mはあるか

11/16 7:55

凍てつく岩場に、撤退もよぎる

11/16 8:13

6本歯だから、行ける所まで行こう

11/16 8:23

視界が悪くなっていく。気温も下がる

11/16 8:23

岩場が多く、高さに緊張感が増す。
視界が悪いと遠く感じる区間

11/16 8:37

氷の付いた鎖はグローブ選び(付け替え)が大事

11/16 8:39

平常心で

11/16 9:14

やっと青空！予報通りだ

11/16 9:59

越百〜空木の稜線を期待していただけに、稜線は見えないけど雲が切れて嬉しい

11/16 10:00

ラピュタみたい

11/16 10:23

避難小屋分岐。再び雲の中。

11/16 10:39

あれが摺鉢窪避難小屋

11/16 10:39

カモン太陽

11/16 10:46

曇が切れた。見えるは空木。
細かいアップダウンが続く。

11/16 12:02

南側を振り返る。
南部の方が雪が残っていた。

11/16 12:02

90座目の100名山。

11/16 12:36

空木からの西側下りの岩場は高度感あり。氷がいやらしい。

11/16 13:07

木曽殿山荘へは急な下り。
軽アイゼンは必要ポイント使用のみにとどめて、着脱しやすいようバッグに外付。

11/16 13:17

倉庫を解放していた

11/16 13:31

アテにしていた水場は枯れていた…
前日の雪を溶かして飲み水にする。

雪が降っていなかったら、撤退or補給に一日かかっていた可能性があった。

11/16 14:14

東川岳。急な岩場が数カ所有り。道は明瞭

11/16 15:03

駒ヶ根市あたりだろうか。中央アルプスは街を見下ろせるスポットが多い

11/16 15:49

陽が傾くのが早い季節。
ウェアも着脱しやすい装備が良い。
汗を最小限に止めるのも、必要

11/16 16:20

予定地へは日没に間に合わない
この時期は十分に余裕を持った山行計画が必要

11/16 16:38

暗くなってからの凍った鎖場は回避すべき

11/16 16:39

東川岳〜檜尾の稜線上にも複数鎖場有り。
夏場はきっと、なんてことない場所だが、凍結によって掴めない鎖や足場が一つないだけで難しく感じる。

11/16 16:41

この下が深い谷

11/16 17:09

夜景が煌めいて、本当に素敵
この日はテントの中も-3℃。水・靴等注意。
袋に入れて、シェラフの中へ。

11/17 5:35

これは朝焼けと街の灯り。
紺色のグラデーションが素敵です。

11/17 5:59

檜尾避難小屋と富士山の朝焼け。

11/17 6:33

赤く染まる、この時間が一番好き

11/17 6:50

木曽駒を目指す。稜線は手前の急登以外は緩やか

11/17 8:13

中央アルプスと南アルプスは並行にはしっていて、二つの距離は意外と近く感じた。
もちろん一つの稜線の長さは南アの方がとてつもなく長い。

11/17 8:38

このテン泊装備で行くか宝剣…5分迷って迂回を決意

11/17 9:03

千畳敷ロープウェイに降りる道の氷が意外と厄介

11/17 9:56

千畳敷から宝剣を睨む…登りたい…

11/17 9:56

ロープウェイを振り返ると雲海。
ここで、これから宝剣を抜けて檜尾まで目指すパーティと情報交換。

11/17 10:40

結局、どうしても登りたくなってしまい
デポしてピストンで宝剣へ！
頂上より千畳敷と南アルプス

11/17 10:40

宝剣山頂から空木以南を

11/17 10:41

宝剣の鎖場(北側)はかなり凍っていて、断念する方も。
鎖がしっかり付いているから、3点確保に全集中。

11/17 10:46

下を見ずに、三点確保を。

この旅で一枚だけの全身写真。
撮っていただきました。

マムートの冬インナー、ノースフェイスのソフトシェル、goroの靴、カリマー(juger60Ｌ)

11/17 11:38

4日目は11月とは思えない天気に。無風

11/17 11:57

麓はまだ紅葉の残りか

11/17 12:11

将棋頭山から茶臼岳を巻いて、木曽町へ下る

11/17 12:41

分岐。将棋頭山には人が入っている。

11/17 13:17

南アルプスと西駒山荘

11/17 13:17

振り返る。素敵な稜線だった

11/17 13:32

カケス？

11/17 13:53

分岐。行者岩の方は人が少なそうだ

11/17 14:13

ここもハイマツ地獄

11/17 14:22

茶臼山は良い山だった！
麓からの道はマークは多いが長さとその質(急登、滑る)が厳しい。
奥は御嶽山。

11/17 14:57

ここは11月でも苔むす山だった

11/17 15:23

美しい！
　

11/17 15:56

結局、ここも5号目以降はササ

11/17 16:31

ここは橋がなく、濡れるの覚悟でロープに掴まれということらしい。安易なロープに笑った

11/17 16:32

思い切りが必要
水綺麗

11/17 16:35

沢ルートとの合流。茶臼山は距離長く、悪路ですが、人が少ない苔むす森で、素敵な道でした。

11/17 16:46

道の真ん中が割れて川が流れる。不思議な光景

11/17 16:51

最後まで観ていただき、ありがとうございます。
少しでもお役に立てれば嬉しいです。

これまでの長期山行(主にテント)は、南アルプス全山10泊、北アルプスN字縦走7泊、十勝〜大雪4泊無補給等々(全て9月)でしたが、11月は初めて。
この時期の縦走は水の補給問題と付きたての氷への対処カギだと感じました。

撮影機器：

OLYMPUS Tough TG-5 オリンパス

iPhone 8 64GB SIMフリー Apple

感想

akiall

今回ヤマレコ初投稿です。
本GPSを使ったため、今後行かれる方の参考になればと思い、投稿します。全身写真は一枚だけ載せています。
一部、不適切な箇所がある場合があります。
ご容赦下さい。

長期縦走が好きです。
最も過酷と考えて6年間眠らせていた計画をようやく実行出来ました。
分かってはいましたが、南部の過酷な区間があり、また11月の初冬の山容(雪・氷、水場)には想像以上に気持ちと体力を削られました。

中央アルプスで感じたのは
木曽山脈主稜線までの東側尾根は距離がありますが、途中に小山が少なく、主稜線から飯田・駒ヶ根・伊那市を見下ろす夜景ポイントが多いです。また南アをずっと見ながらの縦走は気持ちよく、南アから昇る太陽、富士山も綺麗でした。

ほとんどの場所で電波が入ってしまうのは個人的に残念でしたが
一方で南部は北ア・南アよりも圧倒的に人が少ないため、電波がある事で安心感はありました。