山の名前などは実名で出ている山もありますが、T岳とかとイニシャルの山名にして小説らしく演出されています。ルート説明などを見ると作者は実際に何遍もその山に登られているようです。
作者の安曇氏は私より8歳年下ですが、色んな持病を持ち、40代には脳溢血も発症する中で回復し仕事に山に小説にとがんばっておられるようです。しかし、お酒とタバコが大好きなようで、小説家の不摂生であまり長生きは出来ないかもしれません。
最新刊「ヒュッテは夜嗤う」の最終章「息子」は怖さはなかったですが、泣ける良い話でした。イニシャル山名の他に変名を使っている峠名や山名もありましたが、その中で「大弛峠」を「大張峠」、「国師岳」を麻雀上がり名の「国士無双」に掛けて「無双岳」としてあるのは面白かったです。
八方尾根からの唐松岳、扇沢からの爺ヶ岳、三股からの蝶ヶ岳、等、私自身が10回以上通ってるルートが舞台での短編もあり、親近感を感じましたが、今度、このルートを登る時は怖いかもしれません。深田久弥終焉の地の山梨県の茅ヶ岳の話もあり、ここはまだ登っていないので近いうちに行ってみたいと思いました。
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