|
|
|
( 根尾谷断層の説明の一部引用をさせていただきます。)
『 前略 〜、 根尾谷は両岸を走る断層により明瞭な河谷が形成されている。
本谷に合流する支流の谷と比べると、広く直線的な谷が形成されているのは断層の影響である。 〜 後略 』
・ 本の3Dマップの図は根尾谷の断層帯を中心に、背後に黒津断層や武儀川断層が紹介されています。
中でも興味深いのは、、背後の武儀川断層の両脇の尾根ののり面に「三角末端面」と説明が書かれています。)
左右の交差する尾根に対しての直角に断層が通っている結果の尾根の三角形状と、思わず納得です。
----------------------------------------
・ 国土地理院では、別途、断層や岩石地質の資料が公開されていて。
ネットで、濃尾地震の根尾谷断層を説明した下記のサイトに行き当たりました。
<国土地理院> 濃尾断層帯とその周辺の活断層
"https://www.gsi.go.jp/bousaichiri/afm_kouhyou201807_siryo2.html "
奥美濃の断層が紹介されていて、かつその説明の画面をクリックすると
国土地理院のオンラインの断層マップにジャンプできます(奥美濃のみ一般公開)
( 写真1: いくつかの断層説明図のうちの奥美濃の3つを並べたもの。)
・ 断層は大きく分けて2つ、一つは温見根尾梅原と連なる断層帯と、もうひとつは、武儀川から峠をまたいで根尾、揖斐川、徳山に貫かれている断層です。
・ 最近は、毎週のように関から美山に通っているので、武儀川沿いの道はよく通る、説明にある「支流の谷と比べると、広く直線的な谷が形成されている」が実感としてわかる、
・ 長良川や飛騨川の蛇行する国道とくらべるまでもなく、川も直線的に流れていて、特に、418号の峠を蛇行する部分を除いて、関方面から根尾方面まで、西向けにまっすぐ走ることができる。
( 写真2: 武儀川断層と国土地理院オンラインマップ )
"https://maps.gsi.go.jp/index_3d.html?z=14&lat=35.61491857045508&lon=136.7006492614746&pxsize=2048&ls=std%7Cafm%2C0.68%7Crelief_free%2C0.49%7Cslopemap%2C0.41&blend=010&relief=2190G2DB4B4G1CCG3BA8A3G208G489C92G244G569081G280G638470G2BCG71795FG2F8G7E6D4DG334G8C613CG370G99552BG3ACGA7491AG3E8GB43D09GGB43D09#&cpx=2.685&cpy=-29.268&cpz=13.631&cux=0.023&cuy=-0.307&cuz=0.951&ctx=1.898&cty=5.635&ctz=-4.235&a=1&b=0&dd=0 "
( 写真2補足… 中央むこうに舟伏山、手前に天狗ヶ城、右が大黒山です、まっすぐのびている川と道が武儀川と418号で、左端が尾並坂峠方面、中央に八月堂、右手が関方面です。)
--------------------------------------
・ そんな中で断層マップの「オリ谷断層」が、目につきました…、
昨年末から興味をもって調べている、クラソ明神の西の尾根の略奪地形部分の地形の複雑さについてのヒントになります、
( 写真3: 断層マップのみでは場所が不明瞭なので、オンラインマップに断層マップを重ねてみました。)
まさに2筋の断層の中央部分が、稜線と直角の方向の南にずれているではありませんか。(のように、私には見えました…)
3Dマップ
"https://maps.gsi.go.jp/index_3d.html?z=15&lat=35.69782175195733&lon=136.72245025634766&pxsize=2048&ls=std%7Cafm%2C0.68%7Crelief_free%2C0.49%7Cslopemap%2C0.41&blend=010&relief=2190G2DB4B4G1CCG3BA8A3G208G489C92G244G569081G280G638470G2BCG71795FG2F8G7E6D4DG334G8C613CG370G99552BG3ACGA7491AG3E8GB43D09GGB43D09#&cpx=14.926&cpy=-35.111&cpz=44.324&cux=0.089&cuy=0.195&cuz=0.977&ctx=-5.699&cty=-0.501&ctz=-9.161&a=1&b=0&dd=0 "
2Dマップ (他の断層にも移動できるので)
"https://maps.gsi.go.jp/#15/35.697822/136.722450/&base=std&ls=std%7Cafm%2C0.68%7Crelief_free%2C0.49%7Cslopemap%2C0.41&blend=010&disp=1111&lcd=slopemap&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f0&reliefdata=2190G2DB4B4G1CCG3BA8A3G208G489C92G244G569081G280G638470G2BCG71795FG2F8G7E6D4DG334G8C613CG370G99552BG3ACGA7491AG3E8GB43D09GGB43D09 "
( 写真3補足… 画面上部、左から日永岳、笹畑山、明石谷、とつづき、手前中央右から、クラソ明神、白岩谷、神崎川です。)
参考文献: クラソ明神と略奪地形については、2016年4月の macchan90 さんの山行記録、「白岩谷〜クラソ明神と、白岩谷遡行図」、を参考にさせていただきました。
"https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-849078.html "
断層と地形の因果関係… とても興味深い。( 福山雅治の雰囲気で?)
<追記>
・ 前の山行記録で、白岩谷は他の谷と比べて穏やかな感じがすると書いたが、その時に感じたものと、上記の山の形が作られた理由と断層の関連に、何かつながりがあるような気がします。
初めまして。私も山歩きから、地形、地質に興味を持ったものですが、同好の士がおられて、興味深く読ませてもらってます。
既にお持ちかも知れませんが、地形学の教科書としては、以下2つも、面白いですよ。ちょっと高めですが、
1)「日本の地形」シリーズ、東京大学出版会 刊。・・地域ごとの分冊になっています。第5巻「中部」は、日本アルプスや、東海地方も含んでいます。
2)「写真と図で見る地形学」、東京大学出版会 刊。 場所ごとではなく、各種地形ごとに解説されているいかにも教科書的な本ですが、立体視できるステレオ写真がたくさん載っているのが面白い本です。
・・・いずれも、アマゾンで買えます。
bergheil さん、初めまして、コメントありがとうございます。
ベテランの方に、同好の士とお声がけいただいて、とてもうれしいです。
・ 自分でもなんでこんなに夢中になっているのかと思ってしまう時があります、最近では、山の本より地図や火山地震がらみの本が増えています。
( 景色も見えない藪山でひとりで格闘している時に、なんでこんな難儀なこと初めてしまったか、意味があるのかと、気持ちがくじけそうになる時があって… 地形や自然と歴史も同じで、奥が深いです。)
・ ご紹介いただきました本について、さっそく調べましたら確かに高価!… でもほしいですね!
( 北海道と九州と中部だけでも… がんばって入手してみようと思います。)
ありがとうございました。
コメントを編集
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する