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( 破断強度190kg、ダブルでの安全係数=3.8、試してみたが…、結論はやはり強度不足。)
・ 今回は3つのやり方で試してみました。
( 50m2つ折りで制動、その後股と腰を絡めてオートブロックでバックアップ。
ぶら下がった感じの不安はなかったが、支点からのロープが長くなると、重さで延びて弾みます。)
写真1: テストの様子
左: カラビナ + ムンターヒッチ
・ ロープへの負担大きく、不安あり。
中: マムートアルパインビレイ
・ バックアップでの下降コントロールしやすく、今回の中でいちばん安定感あり。
右: マイクロジュル
・ ロックモードはバックアップと相性悪く、解除がスムーズにできず。
・ 普通モードでも相性はあまり良くありません。
写真2: マムートのアップ
写真3: 終了後のロープの様子
左: ムンターヒッチでの影響と思われる。時折芯の部分が見えています。
( マイクロジュルも、結構ロープに負担がかかっているようでした。)
右: 意識的にロープを岩に当てて体重をかけ、上下にゆすってこすってみた部分。
( 覚悟はしていましたが、毛羽立っています、用途はノット見本にしておいたほうが無難か?。)
<注> マムートの対象ロープ径は7.5〜10.5mm、今回の7mmは範囲外、自己責任で使用。
<注2> カラビナも向きは通常とは反対向きに使っています。
( ロープが細いので、反対のほうが安定するかと思ったのですが、かわりませんでした。)
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超軽量(BCF)PPロープは、どこまで使えるか? 2021年11月08日 日記
" https://www.yamareco.com/modules/diary/173565-detail-254185 "
長い距離の懸垂をやると下降器が熱くなることから分かると思いますが、熱の影響を考えるとPPロープはリスクが上がりますね。
耐摩耗性も気になる所です。
肩ガラミ懸垂なら熱の影響は低いでしょうけど、支点での摩擦や摩耗の事をを考えると、
山でPPロープを使うのはお勧めできないと思います。(実績の点からも)
・ 熱の影響より、耐摩耗性と限界近くの加重時の延びによる編み込み部と内芯の変形が大きい感じです。同じPPでも、信頼性は、ヨットロープのPP8mmと比べて、まったく及びません。4時間の試行錯誤で、写真の状態ですので、リスクなんてなまやさしいものでなく、緊張感からいやな汗をかいてきました。
( それでも、未知の素材がどれほどのものかを、自身で確かめることができて、時期尚早で山の使用には耐えませんが、結果は満足できるものでした。)
・ 次回は、強度に余裕があって、摩耗にも強い素材を試してみようと思います。
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