( 私、地質マップの地質と年度が、訳ワカメ…意味フミコ? でした、そこで、自分なりの付加体イメージを図にしてみました。)
図(1): フィリピンプレート上の(南北縦織の2D付加体)の出来方。
図(2): 日本列島西日本への(南北縦織/東西横織の網目の3D付加体)の出来方。
( 中島みゆきさんの歌… た〜ての糸は(太平洋フレートから->)フィリピンプレート〜、 よーこの糸は(フィリピンプレートから->)西日本の島弧として… それぞれタイミングをずらして織られています。)
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< 付加体説明 2Dの場合 >
・ フィリピンプレート上の付加体は、太平洋プレートでできた堆積物(チャート層)が、横(東西)に折り重なって作られた、縦縞(南北)模様の付加体。
・ その後地下に沈み込んだ海洋地殻とマントルの接触点上部が(海溝と平行なライン上に)その時期の火山フロントとなる。
・ 火山フロントで特別な条件の時に、マグマ噴火が起きて海山ができて、そののち海面近くにサンゴ礁ができてのちの石灰岩になる。
a) 海洋に降り積もるチャート層。
・ チャートに含まれる 〜 放散虫という1mmにも満たない微生物の化石の変化から、海洋堆積の世代がわかるようになった。
( 厚いと感じる、放散虫遺骸からなるチャートや、泥岩・砂岩の地層は、薄い(数百m)の地層に過ぎず、かきとりが繰り返され重なって、厚い付加体地層となる。)
b) 付加体(チャート層)のでき方
・ 付加体がつくられるには、海洋プランクトンである放散虫が堆積する広い海と、その地層を側方に何百何千kmと大陸縁まで移動させ、陸からもたらされた砂や泥と一緒に畳み込まれるように海溝にそって「縦斜めに」重なっていく(図-1)、それにはプレート運動が必須である。
c) 付加体(石灰岩)のでき方。
・ 太平洋プレートは大陸に向かって移動していて、またフィリピンプレートは対向する東(わずかに北方向にも)に移動、 付加体が積み重なった後、大きな異変の都度、海溝に並行に沿った火山フロントから、火山列(変成岩や火成岩)ができる。 そこから一部の火山列の上部に、サンゴ礁の成長を素材とした石灰岩が堆積する。
< 付加体説明 縦横網目と3Dの付加体 >
・ (図-2)で示す網目の3D付加体では、直角方向(または斜め)にもぐりこみ、ゆがめられながら、付加して「横斜め」に重なる。
< 付加体には、縦/横/高さ方向で、異なったスケールの世代が記憶されている >
・ チャート層は、主に海洋堆積時の自然条件と酸素濃度により、ミリ単位の色別の縞模様(赤/茶/緑/黒/白等)として、高さ方向に積み重なって記憶される。
・ 2D付加体の縦じまには、ペルム期から現在までの、大きな地殻の変動が記録されている。
・ 3D付加体も横しまには、Gi(66Ma)以降から現在までの、列島の変化が記録されている。
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参考文献: 今回からの内容は、いろんな本の解説をベースに考えたものです。
「 3Dでわかる 日本列島地形図鑑 」高田将志 著( 2019年:成美堂出版 発行)
「 絵でわかる 日本列島の誕生 」堤之恭 著( 2014年:初版 発行)
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参考URL:
山のでき方、こわれ方:付加体造山論と山体重力変形地形(小嶋 智(岐阜大学工学部教授))
" https://www1.gifu-u.ac.jp/~skojima/mountain_building.html "
濃尾平野のテクトニクスと濃尾地震の地殻変動モデル
" http://www.sharaku.nuac.nagoya-u.ac.jp/data/laboall/reports/2003nobi/nobi-distr/pdf/03yamaoka.pdf "
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追記: ・ 当分の間(序章)が続きますが、本編を理解していただくためには、どうしても分かっていただきたい基本部分です。
・ 今回からのシリーズでは、独自の考え方を表現するため、他にはない形容詞や造語を作らないと表現できない要素がいっぱいで、その時々で、勝手な記号や略語を使っています。
( 内容は、下書きを書いている数日の間でも、2転3転していますので、これからどっちへ向かうのかも、私にもわかりません。 壁につきあったって、中断するやもしれませんのであしからずです…、勝手に作った造語の解説も、随時追記していきます。 お読みの方も、ふりおとされないよう、楽しんで下さい。)
図(3): 現在の日本列島の地図上に、位置関係がわかりやすいよう、2つの図を並べてみました。
( ベースの地図は、国土地理院オンライン + 地質図シームレスV20です。 )
・ これだけでも、西日本と東日本の地質のなりたちが、大きく異なっているのがわかります。
精力的に進められていますね。
脱帽致します。
第1作から順に読ませて頂きます。が、だんだん溜まってきてしまいました^^;
まるで私の内業山積のように^^;
次回作も期待しています。
・ 序章だけで5つ位続く予定で、スタートしました。
進めるほどに、メモがたまって増えていきます。
仮説とタラレバばかりですが、何とかラストまでたどり着けるといいのですが…
( 図の、手書きの説明が、字が汚くて難解ですみません。)
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