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地学の歴史:
◎ 1669年 デンマーク ニコラス・ステノ 「地層累重の法則」
『固体の中に自然に含まれている固体についての論文への序文』より
1)地層は水平に堆積、 2)その堆積は側方に連続、 3)古い地層の上に新しい地層が累重
◎ スコットランド ジェームズ・ハットン(1726–1797) 「漸進主義」「地球は極めて長い時間をかけて変化してきた」
・ イギリス チャールズ・ライエル(1797–1875)「斉一説」
『地質学原理』にて、現在の地質作用は過去も同様」を提唱
・ オーストリア エドワード・ジュース 「地球収縮説」
1875年『アルプスの起源』
・ 1899〜1922年 ソ連の科学者ら 「地球膨張説」
◎ ドイツ アルフレート・ヴェゲナー 「大陸移動説」(1912年)
1915年『大陸と海洋の起源』にて発表
・ ドイツ アブラハム・ウェーナー 「水成論」
・ (?)フォン・ブーフ 「垂直隆起説」
・ 1928年 アーサー・ホームズ 「マントルの熱滞留説」
◎ 1950年頃 古地磁気データより ヴェゲナー「大陸移動説」復活
◎ (?)Dietz: 「海洋底拡大説」1961
◎ アメリカ ハリー・ヘス: 「海洋底拡大説」1962
◎ (?)DeweyとBird : 1970 「プレート運動」
・ 日本では1980年頃、プレート論の海溝落ち込み付加体論から、プレートテクトニクスの受け入れが進む。
◎ ソ連 ベロウソフ 1982「垂直振動テクトニクス」
1990『地球論争』 「ダイアピル的クリコジェネシス」より、プレート論反証の要点
『 アリューシャン列島では海溝に近づくほど、地磁気年代が若くなる、通常とは反対の事実から、
プレートテクトニクスが事実と反すると反論。 』
◎ F・C・ウェツェル「太平洋の島弧、後造山テクトニクス」
1990『地球論争』 より、プレート論反証の要点を抜粋引用
『 1)海溝海側に数百kmにわたり、深海性遠洋堆積物よりも反遠洋性堆積物が広く分布する。
2)「付加プリズム」内に、海洋性堆積物と海溝を埋めるタービダイトではなくて、陸上の山脈中に露出する構造複合体の沖合延長部を代表する岩石が再び見出される。
3)非常に若い堆積物の代わりに、古期物質(中略)が海溝斜面上に貫入している。
4)日本マリアナ及び中央アメリカ海溝縁上で、沈み込みをつうじての隆起ではなく活発な沈降が認められた。
5)6)火山活動と高熱流量の原因及び、後弧海盆の成因は未解決(中略)。
7)地震の初動についての2つの可能な解釈の内のいま一つはほぼ直立する面上での走行すべり運動を示す。
8)試錐された縁辺域上では、沈み込みから生じる一般的体制は、圧縮よりむしろ伸張である。(中略)
これらの点において、現在のプレート論によって仮定された造構過程は、島弧系の地質学的現実に一致していない。 』
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・ ブログの方の私の年表では、一般にあまり知られていない、ベロウソフ氏とウェツェル氏(1990年『地球論争』より)のプレート論への反証の要点を紹介しています。
( プレート論の矛盾点が、あげられています。)
画像: ベロウソフが「事実と反する」と反論指摘した、
『 アリューシャン列島では海溝に近づくほど、地磁気年代が若くなる、通常とは反対の事実 』 を示す、古地磁気異常年代図
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・ ブログのまとめの見直し作業もあと一歩のところまで進んできました。
(2005改版)地殻のアルゴリズム(プレート論から流動論へ)
https://history-of-the-earth.seesaa.net/article/515151982.html
手直しはこれからも続きますが、途中経過としてぜひご一読下さい。
( 「流動論」の部の仕上げと並行して「日本日本地史、2段階変動説」のまとめもおこなっていますので、この2つの整理に年内いっぱいかかりそうです。)
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