＜海底地形と地質ナビ④＞　北海道の謎

2023年07月16日 23:28【新：日本と日本海の地史】全体に公開

・　プレート等深線の尾根と谷を見て、
北海道の下には東北とは違う力が働いているのを感じる。

図１：　地質ナビとプレート等深線に、尾根線と谷線を加筆

図２：　さらに重力異常線を重ねたもの。

　（　火山の位置も重ねています　）

図３：　北海道の地質帯図に海洋系と大陸系を色分けしたもの

（　　この色分けは、私の勝手な分類かもしれません。　）

・　図２で目につくのが、太平洋プレートの開口より西の海底で、
　本来なら大陸地殻の海底のエリアなのに、
　釧路沖から襟裳、日高、苫小牧にかけて、
　２つの大きな青い眼玉のような重力異常線があります。

・　この海洋と大陸が交互に配置、沿岸を中心に北に向けて北海道を縦に走っています。
　図３の地質帯図ともよく一致していて、それぞれ個々の地質説明を見ても。
　海洋性のエリアと、大陸性のエリアにわかれているように見えます。

・　どうしてこんなダブルサンドのような交互に重なる地質帯
（　陸／海／陸／海／陸　）に分かれているのかがとても不思議です。

（　断面図の地層の傾斜からは、東の根室釧路帯は東から西向け、
西はユーラシアプレートまでは東向けで、日高を中心に左右からはさんで
押し合っての傾斜構造となっているように見える。）

・　火山帯も重ねた図では知床半島、クナシリ島、エトロフ島と、
「火山の列が、雁行してならんでいる」のが見えます。

（　西に向けて、日高を超え、函館までくると、東北の火山フロントとひとつながりになります。）

・　中央部には、マントルと同じカンラン岩が地表に現れている場所も含めて。　北海道の今の形は、いつ、どのようにして作られたのでしょうか。

（　今の伊豆半島とおなじように、千島列島の火山列が、
　西に移動して衝突してできたのが、北海道東部と言われています。）
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＜海底地形と地質ナビ②＞　海底地形とプレート等深線 2023年07月14日
 https://www.yamareco.com/modules/diary/173565-detail-304556

2023-07-15 ＜海底地形と地質ナビ③＞　海底

2023-07-19 ＜北海道の地史＞　古地磁気資料

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